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プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』

プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』初日の注目の出来事
2025年6月20日
ラスベガスは、マジックの夢が叶う場所として知られるようになってきた。この街で初めてマジック世界選手権が開催されたのは2018年――ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezがその初代王者となり、それ以来3年連続でラスベガスが世界選手権の舞台となってきた。そしてなんと、直近の世界王者もドミンゲスだった。
そして今、現世界王者を含む300人以上の競技者たちが、再びこの陽光あふれるラスベガスに集結している。今回の舞台はプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』である。

イベントは期待を裏切らなかった。会場は満員となり、熱気に包まれた競技者たちが集い、8回戦に及ぶ激戦の末、無敗のまま勝ち残ったのは1人──クリスチャン・ベイカー/Christian Bakerだった。彼が使用したのは、このフォーマットで話題沸騰の「イゼット果敢」デッキだった。
今年初めにシャーロットで開催された地域チャンピオンシップを通過してこのイベントへの出場権を得たベーカーだったが、8勝0敗への道のりは決して簡単なものではなかった。リミテッドの第3ラウンド、すなわちドラフトの最終戦では、2022–23年度の年間最優秀プレイヤーであるサイモン・ニールセン/Simon Nielsenと対戦。3ゲームまでもつれる接戦を繰り広げるなど、彼の試合のほとんどは激戦だった。
2ゲーム勝負であれ3ゲーム勝負であれ、ベーカーは勝ち続けた。そしてラウンド8の劇的なフィニッシュのあと、彼はプロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』唯一の無敗プレイヤーとして名を残すこととなった。

クリスティアン・ベーカー/Christian Baker
舞台は整った
Excited for one more swing after a year away
— Dom Harvey (@dominharvia) June 20, 2025
Listening to The Extreme, becoming at one with the universe #ptfinalfantasy pic.twitter.com/Vnlr7mRoGn
1年ぶりに満喫できるのが楽しみ
The Extremeを聞きながら宇宙と一体になる
待望の『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』がついに登場し、今や世界最高のマジックプレイヤーたちがこのセットで華麗な競演を繰り広げる準備を整えている。今日から、『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』のドラフトを6回戦、そしてスタンダード構築戦を10回戦実施。スタンダードには『タルキール:龍嵐録』も取り入れられており、これはプロツアーの舞台で前回登場した時とは様相が異なっている。
その舞台を制したのがマット・ナス/Matt Nassであり、彼はシカゴで開催されたプロツアー『霊気走破』において、「版図」デッキで他の挑戦者たちを圧倒して優勝を果たした。
それ以来、スタンダード環境は変化を遂げた。ナス自身も「大主」デッキから手を引いた多くのプレイヤーの一人であり、彼らの多くは《コーリ鋼の短刀》を採用するに至っている。このイゼット満載のスタンダードメタゲームがどのような運命を辿るのか、それもまた『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』と《迷える黒魔道士、ビビ》によって提示された数多の問いの一つである。
今回の選手層は非常に厚く、過去数シーズンのトッププレイヤーたちに加え、「60枚をスリーブに入れる」という行為を極めたレジェンドたちが数多く参戦している。プロツアー殿堂入りプレイヤーも12名が登場し、その中には2020年世界王者であり、GOAT候補であるパウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaの姿もあった。
それでは、深掘りしていこう。
新たなドラフト環境で道を見つける
「ドラフトの最初の4~5手までは、色に関係なく一番強いカードを取ったほうがいいですね」と語るのは、ネイサン・バサー/Nathan Basserだ。彼は『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』のドラフトフォーマットにおけるアドバイスをそう切り出した。「できるだけ長く柔軟に構えておくのが理想です。その上で、自分の“進むべき道”が見えてきたら、そこから軸を固めていきます。全アーキタイプの勝率がかなり近かったので、特定の色に強く引かれる、あるいは避けたくなるような傾向はありませんでした。」
このようなバランスの取れた環境は非常に稀だ。特に、バサーと彼のチーム「Scryhard」の仲間たち、そしてプロツアーの全参加者たちが、このまったく新しいリミテッド環境をテストし尽くした怒涛の2週間を経ているのだからなおさらである。300人以上のプレイヤーがこのイベントのために数千ゲームものテストを重ね、その過程で収集されたデータをもとに、早朝から深夜までの長時間のミーティングを経て、彼らは金曜と土曜のドラフトに向けた明確な戦略を練り上げてきたのだった。
Good morning and welcome to “9am responsible draft” pic.twitter.com/71DaeI2xc5
— Nicole Tipple (@NicoleTipple) June 14, 2025
おはようございます。「午前9時担当者たちのドラフト」へようこそ
バサーのチームだけがこの結論にたどり着いたわけではなかった。数週間にわたるテストの結果、多くのプレイヤーが今回のドラフトフォーマットは「特定のアーキタイプを器用に渡り歩く」ことよりも、「すべてのアーキタイプを深く理解し、必要なときにその知識を発揮する」ことが重要だという認識に至ったのだった。
そしてバサーは、その理論を見事に実践してみせた。このフォーマットで見られる中でも屈指の黒緑デッキを組み上げたのだ。《セフィロスの介入》を3枚含む大量の除去スペルで相手の盤面を次々と一掃し、最後に残るのは巨大な《ギガントード》のみ。そんな構成のデッキで、彼は完璧な3勝スタートを切った。これは、準備段階での教訓をしっかり実践に移した成果だった。
「最初に黒のカードを取って、2枚目に取ったのは結局使わなかった赤のスペル。でも、4枚目で《町の歓迎者》が回ってきたのを見て、緑を取り始めたんです」と、プロツアーの完璧なスタートを振り返るバサー。「緑のカードをいくつか取りつつ、スプラッシュを見越して《首都》も2枚ピックしました。強烈なボムカードは手に入りませんでしたが、《異邦の詩人》や《SeeDの学び舎、バラムガーデン》は使いましたし、後者は何度も変身させました。」
この「オープンに構えてから一気に寄せる」戦略は、会場内の多くのプレイヤーに共通していた。そしてやや意外なことに、無敗で終えたアーキタイプには実に多様なものが見られたのだった。
3-0 draft archetypes at #PTFINALFANTASY
— PlayMTG (@PlayMTG) June 20, 2025
Orzhov 6
Dimir 4
Izzet 4
Rakdos 3
Golgari 3
Boros 2
Azorius 2
Selesnya 1
Gruul 1
Mardu 2
Grixis 2
Jund 2
Temur 1
Esper 1
Abzan 1
Sultai 1
Naya 1
Bant 1
#PTFINALFANTASYのドラフト3勝アーキタイプ
オルゾフ 6
ディミーア 4
イゼット 4
ラクドス 3
ゴルガリ 3
ボロス 2
アゾリウス 2
セレズニア 1
グルール 1
マルドゥ 2
グリクシス 2
ジャンド 2
ティムール 1
エスパー 1
アブザン 1
スゥルタイ 1
ナヤ 1
バント 1
強力な除去呪文の数々が黒のデッキの軸となった。《セフィロスの介入》、《ヴェインの鬼謀》、《黒魔道士の襲撃》といったカードは、いずれもチーム内のピック順位で非常に高く評価されていた。全体としては、一方的な展開となる試合は少なかったものの、《古代魔法「アルテマ」》や《召喚:ナイツオブラウンド》のような強力なボムによって、試合の流れが大きく変わる場面もあった。
3-0でドラフトラウンドを終えた注目プレイヤーたちの中には、スポットライトシリーズ準優勝者のジョディ・キース/Jody Keithや、殿堂プレイヤーであり《闇の腹心》の異名を持つボブ・マーハー/Bob Maherの姿もあった。Maherはドラフトラウンドを無傷で終えた後、その勢いのまま5-0まで勝ち進んだ(その後はやや落ち着いたが)。その合間にはもちろん、《闇の腹心》のカードにサインを求められる場面も多く、本人によればプロツアー中に20~30枚ほどサインをしたという。これは、かつて「The Great One」と呼ばれた男にとっては、むしろ控えめな数字である。その他にも、3-0スタートを切ったのは八十岡翔太、ベン・スターク/Ben Stark、行弘賢といった歴戦の強豪たちだった。
殿堂顕彰者たちの集会所

ボブ・マーハー/Bob Maher
競技マジックの最大の強みのひとつは、その30年以上にわたる歴史にある。三十数年の間に数えきれないほどのハイレベルな試合やイベントが開催されてきたが、「プロツアー殿堂」への招待を受けた者はほんの一握りしかいない。それはマジックのプロプレイヤーにとって最も名誉ある称号であり、さらに年に一度、プロツアーへの招待権も付与される。今回、ボブ・マーハーの参戦を最も喜んでいたのは、きっと「伝説と対戦した」と語ることになるプレイヤーたちだろう。
今週末の会場には、マーハーの他にも12名の殿堂入りプレイヤーが姿を見せていた。パトリック・チャピン/Patrick Chapin、リー・シー・ティエン/Lee Shi Tian、そして長らく競技シーンから遠ざかっていた元世界王者、パウロ・ヴィター・ダモダ・ロサも含まれていた。

世界選手権2019でのパウロ・ヴィター・ダモダ・ロサ
パウロ・ヴィター・ダモダ・ロサはチーム「Cosmos」に新たに加わったメンバーで、輝かしい実績を持つ。プロツアーでの優勝2回、世界選手権優勝、Elite Spellbinderの称号、そして歴代トップ3に入るマジックプレイヤーとして名を馳せている。今回のイベントでチームは彼にどれほどのパフォーマンスを期待すべきか確信を持てずにいたが、結果としてその期待を遥かに上回る活躍を見せた。史上最高レベルのプレイヤーと協力することの恩恵は大きい。
そして現在、PVとマーハーはともに2日目への進出を決めている。
プロツアーにおけるスタンダード・メタゲーム

予想通り、イゼットがフィールドを席巻し、多くの予想を上回る活躍を見せた。これはそのデッキを持ち込んだプレイヤーたちにとってさえ驚きだった。呪文を連打するこのデッキの成功理由は、単なる効率的なドロー/セレクション呪文――《選択》、《手練》、そして特に《食糧補充》――や、強力な除去呪文――《塔の点火》や非常に柔軟な《洪水の大口へ》――にとどまらない。注目の《迷える黒魔道士、ビビ》の採用も、議論を呼びつつ勝利の一因となっていた。
だが《迷える黒魔道士、ビビ》の有無にかかわらず、イゼットは他のデッキを圧倒する存在となった。それはまさに歴史的な支配ぶりだった。では、どれほど歴史的だったのか?――もうひとりの殿堂入りプレイヤー、フランク・カーステン/Frank Karstenがそのデータを分析した。
今週末のトーナメントでは、アグロ、ミッドレンジ、コントロール、コンボなど幅広いアーキタイプが登場し、中には革新的な構築も散見される。一番注目を集めるのはイゼット果敢で間違いない。42.3%と高い使用率を誇っており、この値は2023年のプロツアー再開以降、最も高い数である。「プロツアー『サンダー・ジャンクション』」でのエスパー・ミッドレンジの31.4%をも超えている。
イゼット果敢、イゼット・プロフト、ジャンド・ミットレンジを合計すると《コーリ鋼の短刀》は43%ものデッキで使用されている。《巨怪の怒り》は全デッキリストの56%に存在し、《食糧補充》は61%だ。これらの数字は《王冠泥棒、オーコ》(2019ミシックチャンピオンシップVIで69%)、《創造の座、オムナス》(2020年シーズン・グランドファイナルで72%)の値にまでは達していないものの、環境の中心的役割であることは疑いないだろう。
—フランク・カーステン「プロツアー『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』」メタゲームブレイクダウン
結果として、出場者の半数以上が《コーリ鋼の短刀》系デッキに対抗する道を探ることとなり、チームはおおむね以下の3つに分類された。
- 果敢を使うチーム
- 果敢を倒すチームプランを持ち込んだチーム
- 独自の結論に至り、果敢かそれに対抗するプランを持ち込んだチーム
最も人気を集めた対抗手段は、ここ数か月で注目度が高まっている《全知》コンボだった。これはイゼットに対して有利と見られていることが主な理由である。
スタンダードのジレンマ:《迷える黒魔道士、ビビ》と生きるべきか、死ぬべきか

それが問題だ(った)。 「イゼット果敢」が支配するスタンダード環境においては。『タルキール:龍嵐録』での《コーリ鋼の短刀》の追加以来、このデッキの人気は上昇を続けており、さらに『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』の登場によって、その流れは大きく変化した――そのきっかけとなったのが、小さな魔導士、《迷える黒魔道士、ビビ》だった。
「ずっと青赤のプレイヤーで、初めての予選突破も『イゼット・フェニックス』でのことでした。でもこのイベントに向けては《全知》を使うつもりだったんです」と語るのは、初日を5勝1敗で折り返したマーク・スタントン/Mark Stanton。「でも《迷える黒魔道士、ビビ》の登場が多くを変えてくれました。《一時的封鎖》の影響を受けず、さらにサイドボードと組み合わせることで、我々のテストではイゼットが有利になるマッチアップがいくつも出てきたんです」
Cutter for the Pro Tour. Most lists identified Vivi as strong and thusly played 3. But I went deep into MTG rules research and found out you are actually allowed to play 4. So I did that. @fireshoes pic.twitter.com/dFL3sqXAaF
— Max Dore (@ThisIsWonderful) June 18, 2025
プロツアーにおける《コーリ鋼の短刀》。ほとんどのリストでは強力であると判断された《迷える黒魔道士、ビビ》が3枚採用されていた。が、MTGのルールをきちんと調べたところ、実際には4枚採用できることが判明。なのでそうした。@fireshoes
その突破口を最初に開いたのは、Magic Onlineのデッキビルダー、アイザック・ブルウィンクル/Isaac Bullwinkleだったとされており、スタントンはこのリストの功績を彼に帰している。それは、まるで「雲間から光が差し込んだ」ようなひらめきだったという。定番と見なされていたデッキにも、想像力次第で新たな可能性が広がることを示したのだ。その象徴が、スタントンが《僧院の速僧》を完全にリストから外すという選択だった。この変更によって、デッキの回し方や最適なプレイ順が微妙に変化することとなった。
「最終的には、チームメイトにも言った通り、確信が欲しかったんです。自分の選択に自信を持ちたかった」とスタントンは語る。「初めてのプロツアーのときには、直前で「イゼット・フェニックス」への対策カードが刷られてしまって、結局好きでもない《空を放浪するもの、ヨーリオン》を選んで0勝5敗で終わった。あんな思いはもう二度としたくないんです」
とはいえ、《迷える黒魔道士、ビビ》に対する評価はプレイヤーの間でも分かれていた。
Horseshoe theory is Handshake testing Vivi and deciding not to play it, and Worldly Counsel simply not testing Vivi https://t.co/0jdZmlKzVr
— Anthony Lee (@mtgbentcard) June 20, 2025
蹄鉄理論とは、「Handshake」が《迷える黒魔道士、ビビ》をテストの結果採用しないことを決定し、「Worldly Counsel」が単純に《迷える黒魔道士、ビビ》をテストしないことである
ベスト・オブ・ザ・レスト
イゼットが週末を支配したことは間違いないが、ラスベガスで見られた様々なリストの差異は、プレイヤーたちがミラーマッチでの優位性をどれだけ追求していたかを物語っている。もちろん、全員がミラーマッチに備えたわけではない。中には刺激的なデッキで成功を収めたプレイヤーも存在した。
例えばジョディ・キースらが使用した「ゴルガリ墓地利用」デッキ(チーム内では《豆の木をのぼれ》ちなんで「黒豆」と呼ばれていた)。黒の除去と、特にキーとなるカード《ベイルマークの大主》がデッキの歯車として機能し、キースは見事に2日目へ進出した。全てのスタンダードのリストはこちらで確認可能だ。
さらに好成績を収めたのが、長年にわたりプロツアーで安定した強さを誇ってきたチーム「Handshake」だ。通常は最強デッキの最適構築で知られる彼らだが、今回は研究室での実験から生まれた新たな挑戦――「ゴルガリ陰湿な根」を武器にプロツアーへ臨んだ。
if you ever wondered how he top 8s every pt... (there were 3 more pages of this) pic.twitter.com/jq4ORuplR0
— Team Handshake Moxfield (@HandshakeMTG) June 14, 2025
彼がどうやって毎回トップ 8 に入賞するのか、疑問に思ったことがあるなら... (この続きは 3 ページあります)
1 《沼》 6 《森》 4 《ラノワールの荒原》 4 《ウェイストウッドの境界》 4 《花盛りの湿地》 1 《偉大なるアラシンの都》 -土地(20)- 4 《脱皮の世話人》 2 《ラノワールのエルフ》 2 《町の歓迎者》 1 《コアトルのあさり屋》 2 《漁る軟泥》 2 《骨術師の達人》 2 《龍を狙い撃つ者》 2 《瓦礫帯の異端者》 2 《破壊の嵐孵り》 4 《機能不全ダニ》 4 《ベイルマークの大主》 -クリーチャー(27)- |
1 《アガサの魂の大釜》 4 《陰湿な根》 4 《歓喜する喧嘩屋、タイヴァー》 2 《蓄え放題》 2 《浚渫機の洞察》 -呪文(13)- |
3 《闇の腹心》 1 《空漁師の蜘蛛》 2 《喉首狙い》 1 《コアトルのあさり屋》 1 《除霊用掃除機》 1 《腐れ花》 2 《迷いし者の魂》 1 《ヴォルダーレンの興奮探し》 2 《龍を狙い撃つ者》 1 《ガスタルの略奪者》 -サイドボード(15)- |
プロツアーの光景と熱気
来場者数2万人規模のMagicConの入り口付近に設けられたアーケードエリアから、人生の大部分をこの舞台に捧げてきた300人のプレイヤーたちを見守るように回転し続けるプロツアー・トロフィーまで――プロツアーは常に観客を魅了してやまないイベントだ。
その一例が、以下の光景である。
もちろん、最終的には「楽しいゲームイベント」かもしれないが、プロツアーにまつわる数々のストーリーは、マジック:ザ・ギャザリングが単なる娯楽に留まらないことを思い出させてくれる。
Chris and I have been playing Magic together for over 15 years. We started at the kitchen table when he qas 5 and now he is 20 and on the Pro Tour. Magic is our hobby and part of our identity. He learned to read, count, and interact with people with Magic.
— CavernOnHumans PT Vegas (@CavernOnHumans) June 20, 2025
Thread with memories pic.twitter.com/HvDE6dlU64
クリスと私は、15年以上一緒にマジックをプレイしてきました。
彼が5歳のときにキッチンテーブルで始め、今では20歳となり、プロツアーに出場しています。マジックは私たちの趣味であり、アイデンティティの一部です。
クリスはマジックを通じて、読み方、数の数え方、そして人との関わり方を学びました。――思い出を紡ぐ。
展望
クリスティアン・ベーカーが無敗で順位表のトップを走るなか、注目は土曜日の2日目へと移る。この日は『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』のドラフトがさらに3回戦行われる予定で、行弘賢、ジョディ・キース、コナー・マッケンジー/Connor Mackenzie、イーライ・カシス/Eli Kassisらを含む7勝1敗の選手たちがBakerの背後に迫っている。
プロツアー2日目の配信は、PST(太平洋標準時)午前11時(訳注:日本時間翌午前3時)からスタート!ぜひお見逃しなく。

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