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プロツアー『ローウィンの昏明』

戦略記事

「プロツアー『ローウィンの昏明』」メタゲームブレイクダウン

Frank Karsten

2026年1月30日

 

 デッキリストは出そろい、数字は集計され、2026年最初のプロツアーがいよいよ開幕する! 「プロツアー『ローウィンの昏明』」は明日、1月30日にバージニア州リッチモンドで開幕し、招待選手のみが参加するクローズド大会として開催され、2月1日に終了する。そこには世界屈指の『マジック:ザ・ギャザリング』プレイヤー306名がスタンダードのデッキを携えて集い、総額50万ドルの賞金、切望される世界選手権への招待、そして栄誉あるプロツアーの優勝トロフィーを懸けて戦うのである。参加者層は厚く、地域チャンピオンシップの上位入賞者、オンライン予選通過者、そして経験豊富なプロツアー常連が名を連ねる、精鋭揃いの陣容である。

 大会は金曜と土曜の午前に『ローウィンの昏明』ブースタードラフトでスタートし、午後にはスタンダード構築戦5回戦が行われる。そして日曜には、トップ8プレイヤーたちによるスタンダードでのシングルエリミネーション方式の対戦が行われ、プロツアーチャンピオンが決定することになる。

 この大会の様子は、マジック英語公式TwitchチャンネルまたはPlay MTGのYouTubeチャンネルにてライブ配信される。配信開始時刻は、金曜と土曜が米国東部時間午前11時、日曜が午前10時となっている。詳細については、観戦ガイドを参照してほしい。(訳注:日本ではマジック日本語公式YouTubeチャンネルにて配信されます。放送情報はこちらから)

 

スタンダード・メタゲームブレイクダウン

 スタンダードは『マジック』のローテーションするカードプールから60枚以上のデッキを作成して戦うフォーマットだ。現在は『エルドレインの森』以降のスタンダード対応セットが使用可能となっている。最近では『ローウィンの昏明』によって数百枚の新カードがメタゲームに新たな選択肢をもたらし、全く新しいアーキタイプへの扉を開いた。フォーマットに多数の新しいツールが加わったことで、「プロツアー『ローウィンの昏明』」のメタゲームは以下となった。

 
アーキタイプ名 使用者数 使用率
シミック律動 48 15.7%
バント律動 46 15.0%
スゥルタイ・リアニメイト 31 10.1%
バント気の技 20 6.5%
イゼット・スペレメンタル 15 4.9%
イゼット講義 13 4.2%%
ディミーア・ミッドレンジ 11 3.6%
5色律動 9 2.9%
ディミーア加虐者 7 2.3%
イゼット・エレメンタル 7 2.3%
グリクシス・エレメンタル 7 2.3%
イゼット果敢 7 2.3%
ジェスカイ・コントロール 7 2.3%
エスパー・ピクシー 7 2.3%
緑単上陸 6 2.0%
イゼット・ブリンク 6 2.0%
スゥルタイ・エレメンタル 5 1.6%
ティムール調和者 5 15.0%
ジェスカイ・ミッドレンジ 4 1.3%
アゾリウス・コントロール 4 1.3%
ボロス・ドラゴン 3 1.0%
4色コントロール 3 1.0%
ゴルガリ律動 3 1.0%
スゥルタイ律動 3 1.0%
ディミーア・コントロール 3 1.0%
グリクシス・リアニメイト 2 0.7%
ボロス・アグロ 2 0.7%
赤単アグロ 2 0.7%
ラクドス記念碑 2 0.7%
アゾリウス・テンポ 2 0.7%
4色リアニメイト 2 0.7%
バント全知 2 0.7%
セレズニア上陸 1 0.3%
5色エレメンタル 1 0.3%
赤単力線 1 0.3%
アブザン陰湿な根 1 0.3%
イゼット・バーン 1 0.3%
4色同盟者 1 0.3%
ゴルガリ墓地上陸 1 0.3%
イゼット・コントロール 1 0.3%
グリクシス・コントロール 1 0.3%
ジェスカイ・エレメンタル 1 0.3%
スゥルタイ・コントロール 1 0.3%
シミック全知 1 0.3%

 「第31回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権」で大ブレイクしたイゼット講義は、その後大きく衰退し、フィールドのわずかな一部を占めるにとどまっている。週末の注目は、《ラノワールのエルフ》、《遺伝子送粉機》、《アナグマモグラの仔》、《蜘蛛の顕現》、《量子の謎かけ屋》、《自然の律動》だ。106名(全参加者の34.6%)ものプレイヤーが、マナ加速クリーチャーと強力な見返りをもたらすカードからなる強烈な構築したデッキを提出した。

 
 

 これはリヨンで開催された「マジック・スポットライト:アバター」で、サイモン・ニールセン/Simon Nielsenが緻密に調整されたシミックデッキで優勝したことを考えると驚くことではない。それ以来、この戦略は急速に進化を続け、特に先週末のアメリカ地域チャンピオンシップではそれが顕著であった。トリスタン・ワイルドラルー/Tristan Wylde-LaRueは独自のマナ加速プランバージョンを用い、決勝でメイソン・ブオナドナ/Mason Buonadonnaの伝統的なシミック構築バージョンを破って優勝を飾った。ワイルドラルーは《ウロボロイド》を抜き《並外れた語り部》、《輝晶の機械巨人》、《縫い目破り》、そして《爆発的神童》を加え、《自然の律動》で脅威から除去まであらゆるものをサーチできるツールボックス・アプローチを確立した。彼の成功はプロツアーのメタゲームに多大な影響を与えた。

 プロツアーのデッキリストの提出期限は地域チャンピオンシップ終了からわずか3日後だったが様々なバリエーションが生まれた。中にはシミック・カラーをしっかりと維持しつつ、《爆発的神童》を軽くタッチする構築もあれば、ワイルドラルーのバント基盤を採用し、白のタッチを強調したり、赤のカードを完全に放棄したり、黒のカードを試したりするなど、カード選択を調整した構築もあった。命名上の理由から、1枚刺しのシルバーバレットやサイドボードへのタッチによって、デッキの色の定義が基本色から再定義されることは避けることにした。その結果、シミック律動やバント律動だが《爆発的神童》を1枚タッチしたデッキは、依然としてシミック律動やバント律動として分類されており、シミック律動のデッキはサイドボードに《門衛のスラル》を採用することもできている。しかし、5色律動はさらに一歩先を行く。《爆発的神童》に追加の5色ランプ効果と、マッチアップの有利不利を大きく変化させ得る複数の黒のシルバーバレットを組み合わせている。この違いは、独自のアーキタイプへ分類するに値するほどの独自性を生み出している。それでもなお、これらの構築の核はどれも驚くほど似通っている。

 《自然の律動》デッキは《アナグマモグラの仔》から最大限の価値を引き出すよう設計されており、《マネドリ》を使ってコピーするが、《アナグマモグラの仔》や大量のマナ加速カードを採用しているデッキはこれだけではない。たとえば、多くのバント気の技デッキもクリーチャー・ランプのパッケージを搭載しており、同じく序盤から途方もない量のマナを生み出す能力を備えている。合計137名(フィールド全体の44.8%)のプレイヤーが《アナグマモグラの仔》を採用したリストを登録しており、このカードの圧倒的な強さを浮き彫りにしている。気の技デッキ、《自然の律動》デッキ、そして他のデッキはそれぞれ最終的にマナをどのように使うかは異なるが、《アナグマモグラの仔》と《ラノワールのエルフ》は、フィールドで最も多くプレイされた土地以外のメインデッキカードとして同数であった。リッチモンドでは、それぞれ合計548枚がスリーブに入れられることになっている。

スタンダード・アーキタイプの概要

 スタンダードの全デッキリストは、1月30日(金)午後2時(日本時間28時)頃に「プロツアー『ローウィンの昏明』」イベントページで公開される。それまでの間に、今大会で最もプレイされるであろうデッキを詳しく見ていく。

シミック律動(48名):このデッキは《ラノワールのエルフ》、《遺伝子送粉機》、《蜘蛛の顕現》、《アナグマモグラの仔》によるマナ加速に大きく依存している。戦場に軽量クリーチャーを次々と展開しながら、ゲームを決定づけるクリーチャーへと一気に繋いでいく。3ターン目に《ウロボロイド》を出せれば、盤面のパワーは一気に天文学的に跳ね上がるが、最適なムーブはさらに壮観である。引きがかみ合えば3ターン目に10マナ出せ、《自然の律動》から《孔蹄のビヒモス》を呼び出すことができる。

バント律動(使用者46名):バント律動はシミック律動と同じ爆発的な基盤を採用しているが、白を採用することで《輝晶の機械巨人》を少なくとも1枚採用し、様々な1マナの干渉手段をサーチできるようにしている。メインデッキまたはサイドボードの主な選択肢としては《溶かし歩きの消散》、《縫い目破り》、《魂標ランタン》などが挙げられる。《輝晶の機械巨人》は《マネドリ》をサーチすることもでき、そして《マネドリ》が《輝晶の機械巨人》をコピーしてチェインし続けることができる。

スゥルタイ・リアニメイト(使用者31名):スゥルタイ・リアニメイトは墓地を中心に据えたコンボデッキであり、墓地を肥やしつつ《スーペリア・スパイダーマン》を探しに行き、これが《最後の贈り物の運び手》のコピーとして戦場に出ることで、事実上そこでゲームを終わらせることを狙う戦略である。『ローウィンの昏明』は有望な強化をいくつももたらした。《並外れた語り部》は優れた準備パーツとして際立っており、《最後の贈り物の運び手》を捨てつつ《スーペリア・スパイダーマン》をサーチできる。《欺瞞》と《幽愁》は、《スーペリア・スパイダーマン》と綺麗に噛み合いながら、墓地対策に対する耐性を高め得る。《スーペリア・スパイダーマン》を唱え、これらいずれかのコピーとして戦場に出せば、能力を使うことができるからだ。

バント気の技(使用者20名):バント気の技は、気の技メカニズムを用いて、相手のパーマネントを除去してテンポを稼いだり、自身のクリーチャーをリセットして新たなアドバンテージを得たりする。《不動の守護者、アッパ》と《素早き救済者、アン》がこの戦略の核となる。《灰毛の天才、オーロック博士》と組み合わせることで、彼らは互いに無限に気の技を行い、同盟者トークンを無限に生み出すことができる。

イゼット・スペレメンタル (使用者15名):イゼット・スペレメンタル は、軽量のインスタントとソーサリーを大量に採用することで、カードをこまめにドローし、そして序盤から干渉していく。これらは《渦泥の蟹》と《かまどの精》のために墓地を肥やしていく。どちらのクリーチャーもエレメンタルなので《刻み群れ》のコストをわずか2~3マナにまで軽減し、対戦相手の盤面を一掃してゲームの流れを決定的に変えることができる。

イゼット講義(使用者13名):イゼット講義は、『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』に収録されたカードを中心に構成されたデッキであり、第31回マジック世界選手権で躍進したデッキである。このデッキは複数の効率的な除去呪文を含む講義カードを大量に採用しており、墓地に講義を3枚置くことが容易である。戦場に《ばあば》がいれば、《積み重ねられた叡智》は実質的に《Ancestral Recall》となり、《爆裂の技》は《剣を鍬に》のように機能する。すべての構築は自己完結したバリューの流れを生み出すために《美術家の才能》と《忍耐の記念碑》も取り入れている。

ディミーア・ミッドレンジ(使用者11名):ディミーア・ミッドレンジは、除去、手札破壊、打ち消しを織り交ぜて相手を妨害しつつ、軽く回避能力を持つクリーチャーによってプレッシャーをかけることを狙う。《永劫の好奇心》が戦場に出れば、それらのクリーチャーが手札を補充できるようになり、《悪夢滅ぼし、魁渡》は追加のカード・アドバンテージを安定して供給する。

『ローウィンの昏明』で最もプレイされたカード

 『ローウィンの昏明』はスタンダードに大きな影響を与え、既存アーキタイプを強化しつつ、強力な構築の核となる新カードを導入した。以下の表は、提出された306枚のデッキリストにおけるスタンダードに新規参入したカードを網羅している。

カード名 合計枚数 メインデッキ サイドボード
並外れた語り部 419 417 2
幽愁 341 201 140
寺院の庭 295 294 1
蒸気孔 290 290 0
欺瞞 260 253 7
報いの呪詛 254 216 38
呪文嵌め 251 172 79
神聖なる泉 222 202 20
草むした墓 174 174 0
ローウィンの主、オーコ 148 5 143
刻み群れ 143 138 5
焼きつけ 98 38 60
再点火、アシュリング 94 94 0
鮮麗 68 68 0
爆発的神童 54 53 1
蝕界 41 41 0
炎束ね 38 38 0
空虚 32 31 1
煌野の成長 23 18 5
血の墓所 22 22 0
エレンドラ谷の守護者 20 1 19
若木の生育場 20 14 6
食らいつく変わり身 19 1 18
閃翼の嫌がらせ屋 18 18 0
バネ葉の太鼓 17 17 0
苦花を携える者 16 16 0
アシュリングの命令 10 10 0
怪異の闘士 9 9 0
月影 8 8 0
巨石くだり 6 6 0
鉄盾のエルフ 6 6 0
割に合わない一撃 5 0 5
辺境地の御目付役、アジャニ 5 0 5
易変の探検者 4 4 0
呪詛の壊し屋 4 3 1
小村の心、ブリジッド 4 4 0
寓話の大立者 4 4 0
アケノテブクロ使いの造反者 3 3 0
凍炎族の世捨て 2 2 0
湖棲馬 2 1 1
神々しき再会 2 2 0
篩い飛ばし 2 0 2
背骨岩の暴君 2 0 2
幻触を授ける者 1 1 0
ダンドゥーリンの織り手 1 1 0
払暁をもたらすもの、エイルドゥ 1 0 1
熟練の整水家 1 0 1
 

 総枚数という観点では、《並外れた語り部》ほど大きな足跡を残したカードはない。全体として146名(フィールドの47.7%)がジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Deprazの世界選手権王者カードを少なくとも1枚採用しており、登録総数は419枚に達した。内訳は、バント律動43デッキ、シミック律動41デッキ、スゥルタイ・リアニメイト31デッキ、5色律動9デッキ、バント気の技6デッキ、スゥルタイ・エレメンタル5デッキ、スゥルタイ律動2デッキ、4色リアニメイト2デッキ、バント全知2デッキ2、そしてその他の5デッキである。

 多種多様なアーキタイプにわたり、《並外れた語り部》は驚くほど多くの役割を担う。ほぼあらゆる盤面に対応するためのシルバー・バレット単体を探し出し、さまざまなコンボデッキの安定性を高め、《スーペリア・スパイダーマン》のために墓地を整え、余分な土地を実体ある脅威へ変換し、さらに2マナ以上を生むパーマネントをアンタップすることすらできる。そうした汎用性が、戦場で意味を持つ2/4というサイズに結び付けられているのである。今週末、《並外れた語り部》は『ローウィンの昏明』由来の新カードとして最も多くプレイされる存在として際立っている。

 
 

 『ローウィンの昏明』は、強力な新しい想起エレメンタル・サイクルも導入した。その中でも《幽愁》と《欺瞞》が最も多くプレイされ、専用のエレメンタル・デッキに無理なく収まりつつ、スゥルタイ・リアニメイトも押し上げている。《幽愁》は律動デッキや気の技デッキのサイドボードに1枚差しで入ることも多く、アーティファクトやエンチャントの除去が重要となるマッチアップで《並外れた語り部》からサーチされる準備ができているのである。一方で《欺瞞》は、序盤の干渉と終盤の勝ち手段の双方を提供し、さまざまな新しいコントロールデッキやコンボデッキの台頭を導いた。

 《欺瞞》は特に《スーペリア・スパイダーマン》と優れたシナジー効果を持つ。{U}{U}{B}{B}を支払って《スーペリア・スパイダーマン》を唱え、《欺瞞》のコピーとして戦場に出せば、バウンスと手札破壊の効果を、たった4マナで両方得られることになる。スゥルタイ・リアニメイト、ディミーア加虐者、グリクシス・エレメンタル、グリクシス・リアニメイト、スゥルタイ・エレメンタル、4色リアニメイト、そしてグリクシス・コントロールはすべて、この相互作用を活用できる。斬新でエキサイティングなディミーア加虐者デッキを含むこれらのデッキの多くは、この相互作用がなければ競技レベルでは通用しなかったかもしれない。

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 エレメンタルに特化したデッキも複数がフィールドに持ち込まれ、その明確な主役は《刻み群れ》であった。場合によってはわずか2〜3マナで、《刻み群れ》は巨大な5/5飛行として現れ、相手の盤面全体をリセットする。《ラノワールのエルフ》から《アナグマモグラの仔》、《量子の謎かけ屋》に至るまで、土の技された土地を含めてすべてがバウンスされるのである。《爆発的神童》1枚だけが残ることはあり得るが、その単独のエレメンタルがゲームを変える可能性は低い。合計で41プレイヤー(フィールドの13.4%)が《刻み群れ》を少なくとも1枚採用した。『ローウィンの昏明』は複数のタイプ的デッキ向け支援を導入したが、結果エレメンタルが突出したクリーチャー・タイプとして現れたのである。

 《刻み群れ》はイゼット・スペレメンタルでは《かまどの精》と《渦泥の蟹》に支えられ、他の構築では想起エレメンタルに支えられている。これらの多くは赤青を基盤とし、《再点火、アシュリング》、時に《炎束ね》を用いて《鮮麗》、《幽愁》や《欺瞞》などへ加速する。《魂の洞窟》や《蝕界》のような土地で全色マナを生み出せる場合も多いが、エレメンタルデッキのアーキタイプ名は「デッキの呪文を支える最小の色の組み合わせ」に基づき、単発採用は無視することにした。したがってイゼット・エレメンタルが《欺瞞》のために黒マナを支払える場合でも、グリクシス・エレメンタルとして分類されるには、《まだ死んでいない》(想起したエレメンタルをわずか1マナで戻せる)といった黒いカードを2枚採用する必要があるのである。

 
 

 スタンダードのマナ基盤はすでに強力であったが、ショックランドは史上屈指の2色土地サイクルに数えられる。そのため即座に人気を得たことは驚きではない。《寺院の庭》、《蒸気孔》、《神聖なる泉》が特に多くプレイされ、バント気の技デッキからイゼット講義デッキまで、幅広いデッキのマナ基盤を改善しているのである。

 

 このフォーマットへ、何枚かの干渉呪文も影響を与えた。特に《報いの呪詛》と《呪文嵌め》は2ターン目の《アナグマモグラの仔》への適切な解答となり、《焼きつけ》は大型クリーチャーを効率的に処理し、プレインズウォーカーへの解答にもなる。

 影響力ある新顔のリストはこれで終わりではない。《ローウィンの主、オーコ》はシミック律動をはじめとするデッキの洗練されたサイドボード選択肢として台頭し、《煌野の成長》は《並外れた語り部》をランプとしても機能させる。そして新カードの長い尾は、驚くほど多様なスタンダード・デッキのリストの中で、各1名にしか使われていないカードとして続いていく。これらを総合すると、『ローウィンの昏明』の影響がどれほど深く浸透しているかを物語っているのである。

今週末のデッキの活躍をご覧あれ

 現時点では《アナグマモグラの仔》がフォーマットを支配しているかもしれないが、『ローウィンの昏明』はスタンダードに新たな革新の波を引き起こした。《並外れた語り部》はデッキ構築のあり方を作り替え、エレメンタルと新しい干渉呪文もまた、それぞれ意味のある役割を切り開いたのである。その状況下で、勝負どころにおいて《刻み群れ》が群れを抜け出せるかどうかを見るのは刺激的である。

 どのカードや戦略が頂点に上り詰め、どの選手が競技マジックの歴史に名を刻むのか、見届けたい方は、是非ライブ配信を見逃さないでくれ。配信は1月30日(金)からtwitch.tv/magicまたはPlay MTG YouTubeチャンネルでスタートする!(訳注:日本ではマジック日本語公式YouTubeチャンネルにて配信されます。放送情報はこちらから)

 
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