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プロツアー『タルキール龍紀伝』
プロツアー『タルキール龍紀伝』 トップ5カード
Blake Rasmussen / Tr. AOKI Chikara
2015年4月12日
《龍王アタルカ》
トップ8で最も多くプレイされたのは最も巨大な古の龍で、トーマス・ヘンドリクス/Thomas Hendriksとアンドレイ・ストラスキー/Ondrej Straskyが7枚を使った。偶然にも点数で見たマナ・コストが7で、8/8飛行・トランプルで、クリーチャーとプレインズウォーカーを貪るドラゴン。《龍王アタルカ》は、一部のプレイヤーが《エレボスの鞭》で釣り上げて10億点(もとい、13点)ものライフを得るためにアブザンデッキへ押し込んだほどだ。実際に世界ランキング13位のセス・マンフィールド/Seth Manfieldがスイスラウンド最終戦に勝利していれば、《龍王アタルカ》の鳴き声がいかに巨大かを、我々は思い知っていたのかもしれない。
《龍王シルムガル》
引き続き龍王を見ていくと、八十岡翔太の手で導かれてトップ8を駆け抜け、屈指の人気を誇った青黒コントロールの主要カードとして、《龍王シルムガル》がいる。実際のところ、この週末を通して《龍王アタルカ》よりも《龍王シルムガル》のほうがより多く使われていたのだ。八十岡がそうしたように、大きくは《歓楽者ゼナゴス》から、小さくは赤の1/1クリーチャーまでを盗む、大きくて伝説の《誘惑蒔き》としての印象を強く残した。《龍王シルムガル》は、エルダー・ドラゴンの中でただ一人(龍)、自身の若いころ(《漂う死、シルムガル》)と一緒にプレイされたというのは特筆すべき点だ。
そして次のカードで、青黒コントロールは何度も、プレイヤーに首を振って否定させ、こう呟かせるのだ。
「シルムガル、シルムガル、シルムガル......」
《シルムガルの嘲笑》
事実上の《対抗呪文》の復活は、多くのトッププロに青黒コントロールと大量のドラゴンをプレイする動機を与えた。青魔術師たちが《龍王オジュタイ》や《龍王シルムガル》、《漂う死、シルムガル》を使う理由は特になかったが、《シルムガルの嘲笑》となると話は別だ。青黒コントロールではほぼ例外なく4枚積みされ、《シルムガルの嘲笑》は青黒使いの驚くべき2日目進出率90.6%の立役者となった。セミファイナリストのエイドリアン・サリバン/Adrian Sullivanはこのドラゴン依存の《対抗呪文》の使用を避けたが、このカードを使わないコントロール・プレイヤーを見つけるのは一苦労だ。
《雷破の執政》
この週末、赤緑ドラゴンは最もプレイされたアーキタイプであり、それは《嵐の息吹のドラゴン》とコンビを組んだ《雷破の執政》が理由の一つだろう。ジェイソン・チャン/Jason Chungは《狩猟の統率者、スーラク》と《火口の爪》でさらなるテコ入れを行い、《雷破の執政》だけなら大したことがないだろうと考えていた無謀なプレイヤーを罰してトップ8に入った。《雷破の執政》はドラゴンの中で最も小さく、最も軽いコストで、最も普遍的であったが、最もパンチが効いていた。
《アタルカの命令》
プロツアーチャンピオンがデッキの最高のカードについて、「極めて」という言葉で語るときには、きちんと座りなおして注意を払わなければならない。特に、プロツアーチャンピオンになったばかりのコメントであるのならば。マーティン・ダン/Martin Dangは、ほぼ赤単色デッキにもかかわらず、マナベースに負担をかけてまで加えた赤緑のインスタント、《アタルカの命令》にその賞賛を与えた。そしてそれは彼だけではなかったのだ。赤アグロは2日目に最も多く進出したデッキであり、その大部分は《アタルカの命令》を使用していた。ダンが見せてくれたように、全軍強化に3点のダメージを上乗せした7点火力として何度も機能していたのだ。
そして《アタルカの命令》は《僧院の速槍》とともに、このトーナメントの最後の一撃である5点のダメージを与えて、ダンにプロツアー『タルキール龍紀伝』のタイトルをもたらしたのだ!
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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