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プロツアー『タルキール龍紀伝』
スタンダードメタゲーム・ブレイクダウン 2日目
Tobi Henke / Tr. Tetsuya Yabuki
2015年4月11日
集計完了! 今大会に臨んだ408名のプレイヤーたちは、昨日ドラフト・ラウンド3回戦とスタンダード・ラウンド5回戦、合わせて8回戦を戦った。2日目に進出したプレイヤーは、少なくともその半分に勝利している。初日の戦いを経て、プレイヤーの数は260人に減った。
この記事では、2日目に進出したデッキとその数、そして会場内の割合を一覧にして掲載する。それから、各デッキを使用したプレイヤーたちの、2日目進出率も公開しよう。
ここに掲載された数字は、すべてを鵜呑みにしないよう気をつけてほしい。2日目進出率100%のアーキタイプもあるが、それには注意が必要だ。その結果が出るようなデッキはそもそも、統計的に意味のある使用者数を集めていないものもあるのだ。
それから、2日目への進出はスタンダードの結果のみで決まるわけではない。構築のデッキが最善のものでなくとも、リミテッド・ラウンドで良い成績を残せば2日目に進出できるのだ。その一方で、特定のデッキを用いたプレイヤーが他のデッキを使うプレイヤーよりリミテッド・ラウンドで良い成績を残した、と判断する指標にもならない。少なくとも使用者数の多いデッキについては、偏りがないと見るべきだろう。
デッキ名 | 2日目使用者数 | 使用割合(%) | 2日目進出率(%) |
---|---|---|---|
赤アグロ | 31 | 11.9 | 66.0 |
青黒コントロール | 29 | 11.2 | 90.6 |
アブザン・アグロ | 27 | 10.4 | 65.9 |
赤緑ドラゴン | 21 | 8.1 | 58.3 |
アブザン・コントロール | 20 | 7.7 | 71.4 |
シディシ・ウィップ | 16 | 6.2 | 84.2 |
ジェスカイ・アグロ | 12 | 4.6 | 57.1 |
アブザン・ミッドレンジ | 11 | 4.2 | 68.8 |
緑信心タッチ赤 | 11 | 4.2 | 73.3 |
緑白信心 | 10 | 3.8 | 45.5 |
ジェスカイ・トークン | 9 | 3.5 | 42.9 |
マルドゥ・ドラゴン | 8 | 3.1 | 61.5 |
緑白アグロ | 6 | 2.3 | 54.5 |
赤緑「Bees」 | 5 | 1.9 | 83.3 |
アブザン・ウィップ | 5 | 1.9 | 71.4 |
エスパー・コントロール | 5 | 1.9 | 83.3 |
ジェスカイ・ドラゴン | 5 | 1.9 | 83.3 |
彩色剥ぎ | 5 | 1.9 | 100.0 |
白青「英雄的」 | 4 | 1.5 | 36.4 |
赤白アグロ | 4 | 1.5 | 66.7 |
ジェスカイの隆盛コンボ | 4 | 1.5 | 80.0 |
ナヤ・ミッドレンジ | 3 | 1.2 | 50.0 |
黒緑星座 | 2 | 0.8 | 50.0 |
青赤ドラゴン | 2 | 0.8 | 100.0 |
白青コントロール | 2 | 0.8 | 100.0 |
赤信心 | 1 | 0.4 | 50.0 |
ジャンド・ドラゴン | 1 | 0.4 | 100.0 |
スゥルタイ・コントロール | 1 | 0.4 | 100.0 |
合計: | 260 | 100.0 | 63.7 |
ドラゴン要素を排した「マルドゥ」デッキは、6人いた使用者全員が2日目に進出できず、このリストに載らなかった。同様に、4人の使用者を集めた「ティムール」や2人の使用者がいた「先祖の結集」、また1人が使用した「青赤コントロール」や「緑信心タッチ青」、「黒赤アグロ」、「4色コントロール」も退場することになった。とはいえ、それでもまだこの環境には驚くほど多彩なデッキが残っている。
他に驚くべきことと言えば、上位ふたつのアーキタイプが見せた活躍だろう。「赤アグロ」と「アブザン・アグロ」は今大会最も多くの使用者を集めたが、両デッキともその強さを遺憾なく発揮し、会場全体で約64%が2日目に進出する中でおよそ66%のプレイヤーを2日目の舞台へ送り出した。だが、「アブザン・アグロ」は使用者数2位の座を維持することができなかった。「青黒コントロール」が、32人中29人2日目進出という大躍進を見せたのだ。この29人が使用したデッキには、白をタッチして《龍王オジュタイ》を採用した形のものが7つあることを注記しておきたい。
一方、「赤緑ドラゴン」は特筆すべき活躍ができなかった。それでもこのデッキは初日の使用者数が多かったため、2日目でも4番目の使用者数を占めている。「ジェスカイ・アグロ」と「ジェスカイ・トークン」、それから「緑白信心」もまた、うまく立ち回ることができなかった。そして、「白青『英雄的』」は文字通り潰されてしまった。初日の使用者数が10人を超えたデッキの中で、このデッキは他を大きく離し2日目進出率ワーストという結果になったのだ。
他に活躍したデッキは、「シディシ・ウィップ」、「ジェスカイの隆盛コンボ」、「エスパー・コントロール」、「ジェスカイ・ドラゴン」、そしてチーム「Ultra PRO」謹製の「赤緑『Bees』」と驚くほど多彩だった。「シディシ・ウィップ」以外の4デッキは、それぞれひとりを除いて使用者全員を2日目へ送り込んでいる。そして、これらを上回る結果を出したのが「彩色剥ぎ」を使用したプレイヤーたちだ。《彩色マンティコア》と《魂剥ぎ》の2枚から名前がつけられたこのデッキは、チーム「ChannelFireball Pantheon」が作り上げた。このデッキを手に今大会に臨んだ5名は、全員が2日目に進出したのだった。5人という数字がサンプルとして有効かどうかについては疑問もあるが、使用者全員が2日目進出を果たしたという事実は恐るべきものだろう。
いずれにしても、新規のデッキや新しい力を得た既存のデッキ、ドラゴンを駆使するものや《彩色マンティコア》を採用するもの、そして「赤緑『Bees』」などが活躍するスタンダード環境は、多様性を保っているように見受けられる。トップ8を決める2日目の戦いも、目を離せない。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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