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プレイヤーズコンベンション静岡2024

インタビュー

クイックインタビュー:『ダスクモーン:戦慄の館』の注目カードは?

大久保 寛


 2024年9月27日に発売された新セット『ダスクモーン:戦慄の館』。このセットについて、多くのプレイヤーが口を揃えて「このセットは強い」と語る。

 では、そんな強力カードが目白押しの『ダスクモーン:戦慄の館』の中でもプロプレイヤーたちが特に注目しているカードは何なのか? ここでは、プレイヤーズコンベンションの会場にいた4人のプレイヤーに話を聞いた。

中村 修平

中村 修平

 

中村「うーん、候補が多くて1枚を選ぶってなるとしんどいな……でもまぁ、昨日使ったから《忌まわしき眼魔》かな」

 

※中村はプレイヤーズコンベンションで開催されたジャパンスタンダードカップで「アゾリウス・メンター」を使用してトップ8に入賞している。デッキリストはこちら

中村「ちょうどいい強さ……って言うと少し語弊があるかも。スタンダードで許されるギリギリのラインを攻めてるカードって感じ。アゾリウス・メンターのようなデッキで軽いリアニメイト呪文と併用する使い方がメインだけど、意外と素出しの条件も満たせるし。ただ、今のスタンダード環境には追放除去が多いのが向かい風かな? 世界選手権でも使うかはちょっと分からない。下の環境では使われる除去次第かな。《流刑への道》が減っているモダンでは使われてるよね」

村栄 龍司

村栄 龍司

 

村栄「《忌まわしき眼魔》です」

 

村栄「3マナ7/7相当なので、まぁ強いですよね。スタンダードはもちろんモダンでもディミーア《濁浪の執政》デッキで使われています。デッキパワーが一段階増してだいぶ楽しそうなデッキになってますね。とはいえ、考えなしに使えるカードではないです。パイオニアでもイゼット・フェニックスに入れて試してみたんですが、《宝船の巡航》と相性が悪かったりサイドボード後の墓地対策に引っかかったりでイマイチでした。とはいえ墓地を利用するデッキであれば採用を検討できる、いろんな使い方が考えられるいいカードです。」

行弘 賢

行弘 賢

 

行弘「注目カード……まず一言で言うなら、ありすぎてヤバいっすね(笑)」

 

行弘「その中で1枚を選ぶなら《永劫の好奇心》とかですかね。下の環境でもワンチャンあるレベルのカードパワーだと思いますよ。実際、パイオニアでもアゾリウス《睡蓮の原野》がサイドボードに採ってますし。あのサイクル全般に言えますが、除去しても盤面に残るというのがシンプルに強いですね。言わずもがなですが、リミテッドで使われたら一瞬で負けます」

高橋 優太

高橋 優太

 

高橋「《永劫の好奇心》(即答)」

 

高橋「あのサイクルは(黒以外)全部強いですね。特に青の《永劫の好奇心》は瞬速でカードを引けるクリーチャーなんで、大好物です。スタンダードではディミーア・ミッドレンジのメインデッキに入ってますし、4マナ4/3というのは追放除去もされにくくて偉いです。スタンダード以外でも、パイオニアではアゾリウス《睡蓮の原野》がサイドボードに入れています。あとは白の《永劫の無垢》も強いです。モダンとか下の環境でも使われる可能性があると思います」


 今回のインタビューでは特にフォーマットを指定せずに聞いたが、結果は《忌まわしき眼魔》と《永劫の好奇心》で二分された。特にスタンダードやモダンで《忌まわしき眼魔》が、パイオニアで《永劫の好奇心》が使われていることが評価されていたようだ。

 

 《忌まわしき眼魔》は特にスタンダードのアゾリウス・メンターで活躍しているイメージが強いが、3マナと軽い上にフィニッシャー性能が非常に高く、墓地利用系のデッキであれば幅広く採用される可能性から、今後研究が進むにつれパイオニアやモダン、レガシーでも見かけることがあるかもしれない。

 

 《永劫の好奇心》は特にアゾリウス《睡蓮の原野》がサイドボード後に除去を減らしてくる相手に対してサイドインする使い方が強力だ。サイズも十分で、スタンダードでもディミーア・ミッドレンジのような回避能力持ちのクリーチャーが採用されたデッキでは継続的なドローエンジンとして今後もよく見かける1枚になりそうだ。

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