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ミシックインビテーショナル

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トップ16進出者確定!

Corbin Hosler

2019年3月29日

 

(編訳より:埋め込み動画は英語実況となります。)

 ミシックインビテーショナル2日目も、見逃せない試合や出来事の数々があった。初日にグループAとグループBのトップ16進出者が決定し、2日目は残る32名がそれぞれのグループ突破を目指し激戦を繰り広げたのだ。

 ここでは、2日目に起きた注目の出来事を振り返ろう。

トップ16進出者確定

 ミシックインビテーショナル2日目も、熱戦続く1日となった。ルイス・スコット=ヴァーガス/Luis Scott-Vargasとセドリック・フィリップス/Cedric Phillips による「挑戦者」同士の対戦に始まった2日目は、マジック・プロリーグ選手が世界最高のプレイヤーたる理由を見せつける結果で幕を閉じた。

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ルイス・スコット=ヴァーガス(写真左)とセドリック・フィリップス(写真右)
 

 最終的には、以下の8名がトップ16進出を果たした。

  • "Yellowhat" ガブリエル・ナシフ/Gabriel Nassif(挑戦者、殿堂顕彰者)
  • セス・マンフィールド/Seth Manfield(MPL選手、殿堂顕彰者)
  • "Savjz" ジャン・ミッコネン/Janne Mikkonen(挑戦者)
  • リード・デューク/Reid Duke(MPL選手)
  • グジェゴジェ・コワルスキ/Grzegorz Kowalski(MPL選手)
  • ジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Depraz(MPL選手)
  • "TheAsianAvenger" デイヴィッド・グエン/David Nguyen(挑戦者)
  • ピオトル・グロゴウスキ/Piotr Głogowski(MPL選手)

 初日は挑戦者たちが勇躍し、8つあるトップ16の席をMPL選手には3つしか譲らないほどの活躍を見せた。しかし2日目は、世界で最も才能あるプレイヤーたちが意趣返しとばかりに次々とトップ16進出を決めていった。結果的に8席中5席をMPL選手が占め、さらに挑戦者側の1席も、最強のマジック・プレイヤーの1人として殿堂入りしている「Yellowhat」ことガブリエル・ナシフが獲得することになったのだ。

セドリックの奮戦

 昨日「死のグループ」と表現したように、グループCには優れたプレイヤーが過剰と言えるほどに詰め込まれていた――16人の中には6人もの殿堂顕彰者がおり、グループ全員のプロツアー/ミシックチャンピオンシップのトップ8入賞回数合計は実に50回を超えているのだ。そんなグループCの初戦は、大舞台へ向かうことを恐れず軽口を飛ばし合う2人による熱戦となった。

 1人は、セドリック・フィリップス。マジック・コミュニティでは主にカバレージ・チームの一員やコンテンツ・クリエイターとして知られているが、かつてはハイレベルな競技の場に身を置いていたプレイヤーだ。そしてもう1人は、歴代最強プレイヤーの議論においても名前が挙がる、ルイス・スコット=ヴァーガスその人だ。

 彼らの試合に期待するなという方が難しいだろう。

 フィリップスはこの殿堂顕彰者からゲームを奪うべく全力を尽くしてきた。楽しい時間を過ごすという意識はなかった。

 試合後の様子からも、彼がすべてを出し切ったことがわかるだろう。

「死のグループ」から殿堂顕彰者が抜け出す

 大会2日目を迎えるにあたり、私たちはグループCの壮絶さを喧伝してきたが、「死のグループ」はその期待を裏切らなかった。16人のうち6人が殿堂顕彰者という中で、2人の殿堂顕彰者――ガブリエル・ナシフとセス・マンフィールドが3連勝でトップ16進出を確定させたのだ。

 トーナメント表の一番下では、リード・デュークがマイク・シグリスト/Mike Sigristを前に喫した第1回戦の敗北を払拭し、そこから4連勝で巻き返した――「PterodactylsFTW」ことシェイラ・ウェイドマン/Sheila Weidman、チームメイトのウィリアム・ジェンセン/William Jensen、配信者のコナー・ホーキンス/Connagh Hawkins(Merchant)、そしてマイク・シグリストとの再戦をすべて乗り越えたのだ。一方、トーナメント表の一番上では「Savjz」ことジャン・ミッコネンが途中で敗者復活枠に落ちたものの、そこから殿堂顕彰者たる八十岡 翔太、「Sjow」ことジェフリー・ブラッシー/Jeffrey Brusi、そしてMPL選手であるジョン・ロルフ/John Rolfを打ち破ってトップ16進出を果たしたのだった。

「TheAsianAvenger」が会場を魅了する

 2日目の出来事で最も注目すべきは、挑戦者としてこのイベントに招待された「TheAsianAvenger」ことデイヴィッド・グエンの活躍だろう。彼はティアゴ・サポリート/Thiago SaporitoとMPL選手のマルシオ・カルヴァリョ/Márcio Carvalhoを立て続けに破り、会場を沸かした。その後のグジェゴジェ・コワルスキとの一戦で敗れたときは、彼の快進撃もこれまでかと思われたが、最終戦に最後のチャンスがあった。

 迎えた最終戦の相手は覚前 輝也。接戦のすえに、グエンは3日目のチケットを掴んだ。その喜びと興奮は、試合後も収まることはなかった。

最注目のゲーム

 果たして人は、《野生の律動》を何枚戦場に出せば気が済むのか? その答えを私たちはまだ見つけられていない。それでも《ドミナリアの英雄、テフェリー》が絡むと、《野生の律動》が何枚出ていてもどちらが勝つかはわからない。

 「Savjz」と「PterodactylsFTW」による戦いに2日目の最注目ゲームがあることに異論はないだろう。この試合の第3ゲームは、趨勢が大きく揺れ動き、予想だにしない相互作用が発揮され、そして信じられないほど劇的な結末を迎えたのだ。

その他の注目の出来事

ためらわないこと

 手札にそのカードがなくても、対戦相手に「持っている」と思わせることはできる。以下のゲームでは、最終的にジョン・ロルフが敗北を喫することになったものの、彼が一段上のレベルのプレイを見せてくれた。

青単の復活

 今大会の出場選手64名の中で「青単テンポ」デッキを登録したのは、MPL選手のピオトル・グロゴウスキ/Piotr Glogowskiただひとりだった。今大会にも出場しているオータム・バーチェット/Autumn Burchettがそのデッキを手にミシックチャンピオンシップを制したばかりにも関わらずこの結果になったことは、少なからず衝撃を与えた。

 いずれにせよ、ほとんどの選手が「青単テンポ」の使用を避けた――グロゴウスキを除いて。そして彼は実績あるこのデッキを手にトップ16入りを決め、「青単テンポ」の名を再び知らしめたのだ。

 グロゴウスキの結果には驚かない? しかしいかに冷静沈着なプレイヤーでも、彼の「幸運の帽子」を見たら噴き出すだろう。

再生する荒野

 《荒野の再生》を使うと、一体どんなクレイジーなことができるだろう? 「《発破》最高ダメージ・クラブ」の部長、グジェゴジェ・コワルスキに聞いてみよう。

そして戦いは続く――待ち受けるはトップ16の熱戦

 ミシックインビテーショナルは2日間にわたるグループ予選を経て、トップ16進出者が決定した。つまり、初日のグループ突破者8名と2日目のグループ突破者8名が再びグループ分けされ、上位4名による決勝ラウンドを目指すことになるのだ。

#MythicInvitationalトップ16進出プレイヤーは以下の通りです:@gabnassif @SethManfield @MTGNerdGirl @MatthewLNass @jesstephan @OndrejStrasky @Mengu09 @edo_annunziata @coL_Amazonian @LuisSalvatto @Savjz @ReidDuke @Theasianavenger @kanister_mtg @JEDepraz @urlichmtg

 

(Tr. Tetsuya Yabuki)

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