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グランプリ・台北2016

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グランプリ・台北2016チャンピオン!市川ユウキ選手にインタビュー

By Masashi Koyama

 参加者のうち実に3分の1以上もの日本プレイヤーが参加したグランプリ・台北2016。市川ユウキ選手がみごと優勝トロフィーを手に入れました。

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 決勝ラウンドだけで実に4時間以上もの手に汗握る熱戦となり、多くのギャラリーが沸き返る中の戴冠となりました。

 デッキ選択だけでなくプレイも難解なスタンダード環境の中、過酷なトーナメントを勝ち抜いた市川選手に少しだけお時間をいただいて、優勝直後のお気持ちを伺いました。

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――お疲れのところありがとうございます。優勝おめでとうございます。

市川「ありがとうございます。今回はあんまり疲れてないです(笑)」

――本当ですか!? まずは優勝した今の率直な気持ちを教えていただけますか?

市川「いや、そりゃあ嬉しいですね(笑)」

――今回は2回目の決勝戦ということで、気持ちの面などで初めての時と違ったことはありますか?

市川「いや、あんまり......。僕、今回(獲得プロ・ポイントが)1点か4点で次のプロツアー『異界月』でのプラチナへのボーダーラインが変わるので、プロ・ポイント1点か4点を目指していました。それ以上はあまり(ボーダーラインに)変化が無いんですね。なので、単純にこのトーナメントを優勝で終わりたいなっていう純粋な気持ちでプレイしていました」

――前回優勝されたグランプリ・上海2015もスタンダードでのグランプリでした。その時は練習として環境のデッキをほとんど回したとおっしゃっていましたが、今回も同じように調整をされたのでしょうか?

市川「今回はスタンダードの練習を始めたのが(6月18日の)マジック・ワールド・カップ予選の3〜4日前くらいだったので、知り合いに『いいデッキない?』と聞いたらBBD(ブライアン・ブラウン=ドゥイン/Brian, Braun-Duin。現在齋藤友晴選手と並んでグランプリマスターレースで首位を走っている)のバント・カンパニーがいいよと言われて。そうしたらMagic Onlineで28連勝しちゃって(笑)。トータルのスコアが28勝2敗だったので、あまりMagic Onlineの戦績を参考にしない僕でも、さすがにこれは持ち込まない手は無いなと思って、BBDの75枚そのままで来ました(笑)」

――この環境はかなりプレイが難しい環境だと思いますが、そんな中でもきっちり結果を残された市川さんから、マジックをプレイする際のアドバイスをいただけないでしょうか。

市川「僕はゲームの外枠が大事だと思っています。『このマッチアップであればどういう戦いになるか』というところ、たとえばこのデッキとバント人間カンパニーであれば、『メインでは押し込まれるので耐えきろう、サイド後は《束縛なきテレパス、ジェイス》と《精霊信者の賢人、ニッサ》を守って奥義を目指して戦おう』というのが戦いの外枠なんですが、こういうものがあるとプレイの指針になります。細かいところよりもそういう大まかなところがマジックでは大事だと思います。30マッチほどやれば大体どんなゲームになるのかが分かって、サイドボードのプランなどもある程度見れるかなと思います」

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――話をシーズンに戻して、グランプリ・シドニー2016に参加されないということで、今シーズンの残るプレミア・イベントはプロツアー『異界月』だけかと思います。来期のプラチナ・レベル確保に向けて意気込みを聞かせていただけますか。

市川「正直(プラチナ・レベル確保のための)ボーダーラインはあまり下がっていなくて(笑)。(プロツアーでの成績が)4敗か4敗1分がラインなので、プロツアーで上位を目指さなければいけないのは変わらないんですが、単純に今期あまりプロツアーで勝てていないので勝てたらいいですし、結果としてプラチナがついてきたら嬉しいので、しっかり頑張ります」

――普段から「マジックは趣味」と仰っている市川さんは、マジックのモチベーションがとても高いと思うのですが、そのモチベーションはどこから湧いてくるのでしょうか?

市川「ま、勝てるからですね(笑)。得意だから好きです。だから(マジックを)やっちゃう(笑)。勝てたらマジックは何でも楽しいですからね! あまり面白くない環境のドラフトでもめちゃくちゃ勝てたりするとMagic Onlineで延々とやってしまいますからね(笑)。勝てると楽しいですね(笑)」

――ありがとうございます。最後にファンの方にメッセージをお願いします。

市川「応援していただいてありがとうございます!しか言いようがないですね(笑)」

――残りのイベントも頑張ってください! ありがとうございました。

市川「ありがとうございました」


 高いモチベーションを持ってみごとグランプリ2勝目を挙げた市川選手。さらなる飛躍を遂げた彼が今シーズン最後のプロツアーでプラチナ・プロの座を手に入れられることができるか、活躍に期待しましょう。

 市川選手、本当におめでとうございました!

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