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グランプリ・台北2016

戦略記事

グランプリ・台北2016 2日目メタゲーム・クイックレビュー

By Masashi Koyama

 793名のプレイヤーでスタートしたグランプリ・台北2016は、初日9回戦を終えて266名まで絞られることとなった。

 翻訳記事でご紹介した通り、全参加者のうち、「緑白トークン」が20%以上を占める結果となったが、2日目進出プレイヤーたちのデッキ比率はどのようなものになったのだろうか。

アーキタイプ人数2日目占有率2日目進出率
緑白トークン7126.69%40.80%
バント・カンパニー(全種)3011.28%61.22%
バント人間カンパニー2910.90%31.18%
人間(白ウィニー)269.77%30.23%
赤緑ランプ155.64%37.50%
スゥルタイ・コントロール155.64%75.00%
黒白コントロール114.14%21.57%
4色・謎の石の儀式72.63%21.88%
ナヤ・コントロール72.63%24.14%
アブザン72.63%41.18%
過ぎ去った季節・コントロール62.26%17.65%
青赤ウラモグ62.26%25.00%
その他3613.53% 
 266100.00% 

 やはり進出者数トップは「緑白トークン」。

 2日目進出率が実に40.80%、進出者数で2位を2倍以上引き離しており、「本命」の前評判に違わぬ成績を残している。

 《大天使アヴァシン》《不屈の追跡者》に代表される環境屈指のクリーチャーに加え、対処方法が限られるプレインズウォーカーの組み合わせはいつでも強力なもので、この環境における支配力を如実に表す結果となった。

 2日目進出者数の2番手には「バント・カンパニー」がランクイン。渡辺雄也が自身の所属チームのウェブサイトにて詳細を公開し反響を得た「バント人間カンパニー」を、わずかの差ながらかわした格好だ。

 特筆すべきは、「バント・カンパニー」の2日目進出率だろう。実に60%以上のプレイヤーが初日を突破する形となった。非常に難解なデッキながら、使用者には市川ユウキ、高橋優太、リー・シー・ティエンという手練が揃っており、プレイヤースキルの高さも反映されているように思われる

 その「バント・カンパニー」を上回る2日目進出率を叩きだしたのが、「スゥルタイ・コントロール」だ。20人と使用者数自体が少なかったものの、75%の15人が初日抜けを果たしており、今後はより注目すべきアーキタイプになるかもしれない。

 その他のアーキタイプでは、「人間」系デッキに対し有利と見られる「黒白コントロール」がやや低調気味な結果に終わってしまったのが印象的だろうか。「過ぎ去った季節・コントロール」も進出率が20%を切る残念な結果に終わってしまっており、コントロールにとっては受難の時代であることが見て取れる。

 さて、ここまでざっくりと2日目のメタゲームをレビューしてみたが、いかがだっただろうか?

 この環境におけるスタンダードはあと約1ヶ月と少ないが、ぜひ気になったデッキを使って、残された期間を楽しんでみてほしい。

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