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EVENT COVERAGE
グランプリ・シドニー2016
第6回戦:Brandon Pascal(アメリカ) vs. Jon Finkel(アメリカ)
By Masashi Koyama
グランプリ・シドニー2016の会場はシドニーの中心から少しばかり離れたシドニー・オリンピック・パーク内のホールで開催されている。
そう、「オリンピック・パーク」と名の通り、ここは2000年に行われたスポーツの祭典、シドニーオリンピックの跡地なのだ。
そして、これからここで行われるプロツアー『異界月』はまさにマジックにとって祭典といえるイベントで、世界中から眩いばかりの光を放つプレイヤーが集っている。
そして、その中でも一際輝くスタープレイヤーが今ここに。
ジョン・フィンケル/Jon Finkel。
「ジョニーマジック」と呼ばれ、マジック黎明期から活躍を続けている彼もまたこのシドニーに降り立っている。
そのマジックのスーパースターに挑むはブランドン・パスカル/Brandon Paskal。
Magic Online予選でプロツアーの権利を獲得している彼は、まだ大学生の若手プレイヤーだという。
果たして、熟練の「ジョニーマジック」に挑むパスカルの運命や、いかに。
「ジョニーマジック」ジョン・フィンケル(写真右)に挑むはブランドン・パスカル(写真左) |
ゲーム1
先手パスカルの《狂乱した仔》からゲームがスタート。フィンケルは《ウルヴェンワルドに囚われしもの》から、《狂乱した仔》に《絞首束縛》をエンチャントし、赤白という攻めっ気の強いカラーリングのパスカルを減速させる。
そしてそのままフィンケルが4ターン目に繰り出したのは《折れた刃、ギセラ》!
これはすぐさま《焼夷流》に除去されてしまうが、続けて《魂を飲み込むもの》とレアを連発する。
土地が3枚で止まってしまっているパスカルは《不動の聖戦士》に《刹那の器》と展開自体はできるものの、フィンケルのサイズで勝るクリーチャーを止めることができない。
フィンケルが土地が順調に8枚並べた段階でも、パスカルは4枚目の土地を引き込むことができず、《魂を飲み込むもの》と《ウルヴェンワルドの忌まわしきもの》の攻撃をチャンプブロックした後にドローを見て、早々とサイドボードに手を伸ばした。
パスカル 0-1 フィンケル
フィンケルが堂々と1本を先取 |
ゲーム2
パスカルの3ターン目の《狂乱した仔》をフィンケルが《エムラクールの加護》で除去する立ち上がり。
パスカルはその後《ステンシアの亭主》、《シガルダ教の僧侶》、《罪からの解放者》を順調に追加するのに対し、緑マナを引き込めないフィンケルはクリーチャーを展開することができない。
パスカルの攻撃を受け続けるしか無いフィンケルは、静かにターンを返し続け、そのまま早々に土地を畳んだ。
パスカル 1-1 フィンケル
若きパスカルはフィンケルに挑む |
ゲーム3
先手フィンケルの《エムラクールの福音者》をパスカルが《焼夷流》する立ち上がり。
フィンケルは《ガヴォニーの不浄なるもの》、《発生の器》をプレイからすぐに起動し、《残忍な剥ぎ取り》を手札に加える。
パスカルは《ステンシアの亭主》、《ガツタフの放火魔》と《集合した頭目》、さらに《罪からの解放者》《刹那の器》と一気に続け盤面を優位に傾ける。
このパスカルの脅威に対し、フィンケルは《ガツタフの放火魔》を《絞首束縛》で追放。そして《鉄覆いの処刑者》で《絞首束縛》を使い回し《集合した頭目》を無力化すると、《残忍な剥ぎ取り》で攻撃。
《ステンシアの亭主》とエルドラージ・ホラー・トークンが《残忍な剥ぎ取り》の攻撃をダブルブロックしたところで、フィンケルは《木こりの気概》。これでブロック・クリーチャーを一方的に葬り、《残忍な剥ぎ取り》の能力が誘発し、続くターンにライブラリーから現れたのは《折れた刃、ギセラ》!
これが勝負を決めるかと思われたが、パスカルは果敢にスピリット・トークンで攻撃。フィンケルが頭を抱えながら《折れた刃、ギセラ》でブロックを宣言すると、そこに刺さったのは渾身の《騎乗追撃》!
さらにパスカルは《信仰持ちの聖騎士》を追加し、なんとか戦闘で《残忍な剥ぎ取り》を討ち取り、フィンケルが呼び出した天使の片割れを召喚する。
すなわち《消えゆく光、ブルーナ》。
墓地から呼び戻した《罪からの解放者》は問題ではなかった。
フィンケルも《罪からの解放者》を唱え、地上戦線を拮抗させるものの、盤面のガンは《消えゆく光、ブルーナ》で、この強大な天使がどうしようもないのだ。
パスカルは静かに、慎重に《消えゆく光、ブルーナ》のみで攻撃を続ける。そしてフィンケルのライフは毎ターン5点ずつ減り続け、最後のターンを迎えるとそのまま握手を求めたのだった。
パスカル 2-1 フィンケル
ブランドン・パスカル Wins!
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