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EVENT COVERAGE
グランプリ・静岡2015
『タルキール覇王譚』シールドデッキ、このカードプールどう組むの?
By Hisaya Tanaka
2205人ものプレイヤーが集まったグランプリ・静岡2015。久々のリミテッドグランプリであるこのトーナメントは、初日が『タルキール覇王譚』のシールドデッキ、2日目が『タルキール覇王譚』のドラフトで8人のプレーオフ進出者を決める長い戦いである。
そんな長い戦いの前半、シールドデッキというレギュレーションはは非常に腕の出るフォーマットだ。しかも『タルキール覇王譚』は多色環境。他ブロックのシールドに比べ選択肢が非常に多い。
そんな難しいシールドデッキをプロはどうデッキ構築していくのか。1つのカードプールを用意して実際にデッキを組んでもらうことにしてみた。
今回6パックを開封して得られたのはカードプールは以下のとおり。
{W} | {U} | {B} |
1 《炎蹄の騎兵》 2 《マルドゥの軍族長》 1 《賢者眼の侵略者》 1 《道の探求者》 1 《軍用ビヒモス》 1 《砂への挑戦》 1 《消去》 1 《抵抗の妙技》 1 《包囲戦法》 |
1 《龍の眼の学者》 1 《氷河の忍び寄り》 1 《ジェスカイの長老》 2 《僧院の群れ》 1 《隠道の神秘家》 1 《真珠湖の古きもの》 1 《氷河の末裔》 1 《湿地帯の水鹿》 1 《取り消し》 2 《悪寒》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《引き剥がし》 1 《頑固な否認》 |
1 《縁切られた先祖》 1 《ケルゥの吸血者》 1 《ケルゥの戦慄の大口》 1 《無情な切り裂き魔》 1 《よろめく従者》 1 《シディシのペット》 1 《スゥルタイのゴミあさり》 1 《苦々しい天啓》 1 《死の投下》 1 《消耗する負傷》 1 《ラクシャーサの秘密》 1 《大蛇の儀式》 |
{R} | {G} | 多色/無色 |
1 《峡谷に潜むもの》 1 《マルドゥの戦叫び》 1 《僧院の速槍》 1 《谷を駆ける者》 1 《反逆の行動》 1 《矢の嵐》 1 《龍語りのサルカン》 1 《粉砕》 2 《素早い蹴り》 1 《ラッパの一吹き》 |
1 《高山の灰色熊》 1 《わめき騒ぐマンドリル》 1 《族樹の管理人》 1 《松歩き》 1 《サグの射手》 1 《硬化した鱗》 2 《帰化》 1 《挑発の咆哮》 1 《凶暴な殴打》 1 《地平の探求》 |
1 《グドゥルの嫌悪者》 1 《軍備部隊》 1 《鱗の隊長》 1 《氷羽のエイヴン》 1 《サグのやっかいもの》 1 《凶暴な拳刃》 2 《雪角の乗り手》 1 《アブザンの魔除け》 1 《跳ね返す掌》 1 《騎乗追撃》 1 《ティムールの隆盛》 2 《アブザンの戦旗》 2 《スゥルタイの戦旗》 2 《ティムールの戦旗》 1 《陰鬱な僻地》 1 《ジャングルのうろ穴》 1 《岩だらけの高地》 1 《茨森の滝》 1 《平穏な入り江》 1 《風に削られた岩山》 1 《平地》 |
このプールでデッキ構築をしてもらうのは、本戦には参加していないものの、会場に来ていた殿堂プレイヤー中村修平。カードプールを渡すとささっとカードを並べ始めた。
「この環境のシールドはマルチのカードをうまく使えるようにデッキを組むべきなので、《サグのやっかいもの》と《凶暴な拳刃》を使った青緑が中心になることが確実、《凶暴な拳刃》があるので赤を足すのが自然な流れです。」
「ところがこのカードプールにはデッキに入れたい赤いカードがないんですよ。《龍語りのサルカン》《矢の嵐》あたりが使いたい候補なのですが、土地を見るとそれほど余裕があるわけでもないので、{R}{R}を要求するカードを入れたいとは思わないんですよね。そういうわけでカードの枚数が十分ありそうなので、まずは変異・《凶暴な拳刃》以外を青緑の2色で構成してみました。」
16 基本土地 1 《岩だらけの高地》 1 《茨森の滝》 -土地(18)- 1 《龍の眼の学者》 1 《氷羽のエイヴン》 1 《ジェスカイの長老》 1 《高山の灰色熊》 1 《僧院の群れ》 1 《凶暴な拳刃》 1 《氷河の末裔》 1 《隠道の神秘家》 1 《松歩き》 1 《サグの射手》 2 《雪角の乗り手》 1 《わめき騒ぐマンドリル》 1 《サグのやっかいもの》 1 《真珠湖の古きもの》 -クリーチャー(15)- |
1 《頑固な否認》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《引き剥がし》 1 《凶暴な殴打》 1 《取り消し》 1 《悪寒》 1 《挑発の咆哮》 -呪文(7)- |
「このデッキに大きな不満はなくて、ちょっとカウンターが多いのが玉に瑕なのですが、十分戦っていけるデッキになっていると思います。ひとまずこれに除去を足していけるか考えてみると、黒が候補になりそうです。黒を足したデッキがこんな感じになると思います。」
14 基本土地 1 《陰鬱な僻地》 1 《ジャングルのうろ穴》 1 《岩だらけの高地》 1 《茨森の滝》 -土地(18)- 1 《無情な切り裂き魔》 1 《龍の眼の学者》 1 《氷羽のエイヴン》 1 《ケルゥの吸血者》 1 《僧院の群れ》 1 《凶暴な拳刃》 1 《隠道の神秘家》 1 《松歩き》 2 《雪角の乗り手》 1 《グドゥルの嫌悪者》 1 《サグのやっかいもの》 1 《スゥルタイのゴミあさり》 1 《真珠湖の古きもの》 -クリーチャー(14)- |
1 《消耗する負傷》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《引き剥がし》 1 《凶暴な殴打》 1 《ティムールの戦旗》 1 《苦々しい天啓》 1 《大蛇の儀式》 1 《死の投下》 -呪文(8)- |
「このデッキも十分強いのですが、やはりネックなのは土地です。黒を足すことで赤が圧迫されてしまうんですよね。青緑でもこのデッキでも変異を表にする必要があるデッキなので土地は18枚ですが、赤マナの確保のために《ティムールの戦旗》を入れなくてはならないので、最初のデッキに比べると安定度が下がると思います。こうなると最初のデッキが、第一候補になるのかなと。」
中村の解答は純正なティムールデッキで赤も薄めにするという選択となった。先にも書いたように『タルキール覇王譚』のシールドは多くの選択肢がある。みなさんが組んでみるとどうなるか、中村プロとどう違っているか比較をしてみると、もう一段シールドの構築力がアップするのではないでしょうか。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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