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グランプリ・名古屋2014
プロプレイヤー・行弘 賢(和歌山)のシールドデッキ構築
By Sugiki, Takafumi
行弘賢。今や日本を代表するプロプレイヤーであり、精力的なニコ生配信でも知られている。見事8勝1敗の好スコアを残しているのだが、そんな行弘がどのようなシールドデッキを構築し、この好成績を残しているのかを追ってみたい。果たして行弘のデッキは金棒だったのか竹槍だったのか?
カードプール
行弘のカードプールは下記のとおりである。
{W} | {U} | {B} |
1 《目ざといアルセイド》 1 《セテッサの戦神官》 1 《沈黙の職工》 1 《邪悪退治》 1 《天馬の乗り手》 1 《鋤引きの雄牛》 1 《アクロスの空護衛》 1 《エファラの輝き》 1 《グリフィンの夢掴み》 1 《忠実なペガサス》 1 《定命の者の熱意》 1 《ニクス生まれの盾の仲間》 1 《羽撃王》 |
1 《反論》 1 《迷宮での迷子》 1 《記憶の壁》 1 《海檻の怪物》 1 《海の神、タッサ》 1 《タッサの褒賞》 1 《トリトンの岸盗人》 1 《蒸気の精》 1 《高巣の崇拝者》 1 《閃足の幻霊》 1 《氾濫潮の海蛇》 1 《無効化》 1 《層雲歩み》 1 《突然の嵐》 |
1 《フィナックスの信奉者》 1 《肉餓えの馬》 1 《強欲なハーピー》 1 《モーギスの匪賊》 1 《ファリカの療法》 1 《骨読み》 1 《災いの印》 1 《毒蛇座の口づけ》 1 《窒息死》 1 《胆汁病》 1 《オドゥノスの黒樫》 2 《エレボスの催促》 1 《悪魔の皮の魂結び》 1 《屍噛み》 1 《ニクス生まれの幻霊》 1 《死の国の重み》 |
{R} | {G} | 多色/無色 |
1 《落岩》 1 《破砕》 1 《稲妻の一撃》 1 《伝書使の素早さ》 1 《タイタンの力》 1 《攻撃の元型》 1 《一つ目峠のサイクロプス》 1 《槌の一撃》 1 《性急な太陽追い》 1 《クラグマの解体者》 1 《無謀な歓楽者》 1 《難題への挑戦》 1 《洗い流す砂》 1 《雷の粗暴者》 1 《雷撃の威力》 |
1 《葉冠のドライアド》 1 《ネシアンのアスプ》 1 《ナイレアの試練》 1 《フィーリーズ団のケンタウルス》 1 《信条の戦士》 1 《旅するサテュロス》 1 《巨体の狐》 1 《戦士の教訓》 1 《突進するアナグマ》 1 《選別の印》 1 《宿命的介入》 1 《狩人の勇気》 1 《ケイラメトラの好意》 1 《定命の者の決意》 1 《フィーリーズ団の精鋭兵》 1 《黄金の木立ちの蛇》 |
1 《戦識の重装歩兵》 1 《地平線のキマイラ》 1 《都市国家の破壊者》 1 《殺人王、ティマレット》 1 《青銅の黒貂》 1 《メレティスの守護者》 1 《旅行者の護符》 1 《霊体のヤギ角》 1 《バネ葉の太鼓》 |
デッキ&インタビュー
このカードプールから、行弘が構築したのは、下記のようなデッキである。
――このカードプールに点数をつけるとしたら何点ぐらいでしょうか?
行弘「中の上。点数で言うなら75点ぐらい。3Bye(不戦勝)からなら、2敗か1敗かで抜けられるプールです。8-1で抜けられたので、期待値から言うとこの結果はやや上振れしたかなと思ってます。」
――このプールで他の選択肢として考えたデッキはありましたか?
行弘「赤緑と、白緑タッチ青を考えました。赤緑の良いところはクリーチャーが安定してプレイでき、また火力を打ちやすいところです。ただ、突破力の面で今回構築したデッキと比べると劣ってしまうと思います。また、白緑タッチ青は、《突然の嵐》が緑に対して強いので考えられるとは思ったのですが、《都市国家の破壊者》のほうがさすがに強いので、やはり今回組んだ形が正解だったと思います。サイドボード後に色を変えてこれらのデッキを組むということも結局ありませんでした。」
――このカードプールにかぎらず、『テーロス』+『神々の軍勢』シールドのコツみたいなものはありますか?
行弘「この環境のシールドのキーワードは、ずばり『突破力』です。タフネスが大きかったり、飛行を持っていたりする、きちんと殴りにいけるカードがデッキに入っていることが大事です。一見軽いビートを組めるようなプールもあったりするのですが、一回止まってしまうと軽くて弱いカードを引き続けることになるのです。そういった構造上の弱さが無いデッキが組めないかを、どんなプールでも一度は検討すべきですね。そういう観点からすると、このプールは突破力があるカードが多い、良いプールだったと思います。緑がシールドで強いのも、緑には『突破力』のあるカードが多いということが理由です。」
――他にもなにかコツはありますか?
行弘「そうですね。マナフラッドには気をつけないといけません。フラッドとスクリューを比較すると、スクリューしたときの方がまだ勝ちやすいと思います。なので、気持ちランド(土地)を少なめに組むのが良いと思います。今回のデッキもマナサポートカードがあるからというのもありますが、ランド16枚と、ややランドを少なめに組みました。」
(編注:「(マナ)フラッド」=土地およびマナ生成カードを過剰に引くこと。「(マナ)スクリュー」=その逆で、マナ源が不足すること。)
トップ8を十分射程に捉える8勝1敗で初日を折り返した行弘。デッキ構築について理路整然と、わかりやすく答える姿からは、プロプレイヤーの風格を感じることができた。明日の行弘の健闘に期待しつつ、シールドデッキ解説を終了としたい。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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