by Yuichi Horikawa

　今回のグランプリ・神戸2017の直前に発売された『アモンケット』では、人々の目標は神々が与える試練を乗りこえ蓋世の英雄になることです。

　そんな『アモンケット』の世界にちなんで、会場にいる様々なプレイヤーに、

「マジックをしてきて、あなたが突破してきた試練とは何ですか？」

　という質問をしてきました。

会場でトレードをしていた　渡邊 宏平さん

マジック歴　『神河』ブロックごろ～

　そうですね、初めてのリミテッドのグランプリに出て２日目まで残ったことですね。

　ただ、初めてのグランプリで、しかも、２日目に出れたってことで、土曜日の夜にめっちゃくちゃ緊張してしまいまして、あまり眠れなかったんですよ。

　その結果、２回目のドラフトのピック中にあまりの眠気で寝てしまうってことがありましたね。

　今は、体力づくりの試練に挑んでるってとこですかね？

ニコニコ生放送解説者　藤田 剛史さん

　試練～。そんなん、あったかなぁ～。

　そやっ！ 毎回、試練に挑んでるわ！ プロツアーの度に。

　飛行機の試練！

　あれ、何時間も動かれへんやろ、あれがなかなかつらいねん。

　でも、その試練を毎回乗り越えてるわ！

カップル双頭巨人戦に参加されていた　フナガさん、ワキタさん

マジック歴　『神々の軍勢』のプレリリース～

フナガさんの場合

　まだ、学生だった頃に、RPTQ(プロツアー地域予選)に参加したくて、PPTQ(プロツアー予備予選)を突破しました。

　これが、そのころの僕の目標で、突破した試練でしたね。

ワキタさんの場合

　そうですね、マジックのイベントは女性が少ないので、大会に出るのが最初の試練でしたね。

　なんか、アウェイな感じがして、大会に出てみるのはかなり勇気がいりました。

　出てみると、ゲームのことに集中するので、どうってことなかったなって気持ちになったんですけどね。

　でも、はじめの一歩は結構勇気がいりましたね。

レガシーのサイドイベントに参加されていた　藤本 航さん

マジック歴　『第６版』のころ～

　まず、最初の試練はお小遣いの試練でしたね。

　当時マジックのパックは、今より高くて、中学生だった僕にはなかなか買うのが勇気のいるものでした。

　それが、今の価格になって、ドラフトもしやすくなって、お小遣いの試練は乗り越えられるようになりました。

　そのあとやって来たのは、場所の試練でしたね。

　最初は、友達の家で２人とかでやってたんですけど、だんだんと、どこかのショップの大会に出たいと思ったんです。

　それで、いろいろな場所の大会に出てみたんですが、なかなか自分が通えるような場所に出会えなくて、それを探すのが大変でしたね。

　今は近くにもお店ができて、マジックを通じてたくさんの仲間ができました。

マジックプロプレイヤー　覚前 輝也さん

　うーん、そんな試練みたいなのは無かったような......。

　あっ、そうだ！ 前シーズンの３回目のプロツアーの前に試練がありました。

　そのプロツアーに参加するためには６点のプロポイントが足りなかったんですよ。

　しかも、プロポイントを手に入れられるチャンスは、２回のグランプリだけだったんです。

　ですが、その２回のグランプリで３ポイントずつ(※)のプロポイントを手に入れて、何とかプロツアーに参加することができたんです。

　あの時は、ちょっとヤバいなって感じでしたね。

　(※グランプリで３ポイントのプロポイントを得るためには12勝3敗以上が必要です。ということは、覚前さんは２回のグランプリで６敗以下だったと言うことです。さすがです！)

アーティスト　Josu Hernaizさん

　そうだね、僕の人生において試練なんてものは無かったよ！

　マジックのアートを手がけるためにも勉強したけど、それも全部楽しかったからね。

　僕は、もともとは映像関係の大学に行ってたんだけど、途中でやめちゃったんだよ。

　と言うのも、大学で勉強している間に、子どものころから絵を描くのが好きだったことを思い出したんだよ。

　子どものころ、TRPG(テーブルトーク・ロールプレイングゲーム)が好きで、それに使うドラゴンとかファンタジーのキャラクターが描かれた本をよく見ていて、その絵をよく描いてたんだよ。

　だから、僕は大学を辞めて、その後は独学で絵の勉強をして、今の仕事についたのさ。

　えっ？ 僕の先生は誰かって？

　それは「面白い」って感じる気持ちさ！

　Josu Hernaizさんは、これらのカードのイラストを手がけているアーティストです。

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　みなさん、思い思いの気持ちを語ってくれました。

　あなたには今まで乗り越えてきなどんな試練がありましたか？

　それとも、まだ試練のさなかですか？