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グランプリ・神戸2017

観戦記事

準決勝:小島 輝政(大阪) vs. 鈴池 史康(東京)

By 森安 元希

 スイスラウンド全15戦、決勝トーナメント3戦。最大18回戦うことになるグランプリ・神戸2017も、ついに残り2戦のところまできた。

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 小島 輝政(大阪) 対 鈴池 史康(東京)。

 「ドレッジ」 対 「エルドラージ・トロン」。

 27歳という同年齢で、東西に分かれたプレイヤーの対戦となった。

 2人とも地域のコミュニティに参加してプレイをしているのだろうか、彼らを応援すべくギャラリーも賑わいを見せている。

 ともにグランプリ・トップ8は初めての経験だが、大きく緊張していたりする様子はない。

 競技プレイヤーとして、場数を踏んでいるようだ。

ゲーム1

 貴重な先手の決定権を持つ小島は、しっかりとマリガンして6枚で始めた。《信仰無き物あさり》から《臭い草のインプ》を捨てて良いスタートだ。

 鈴池もウルザランド3種は揃っていないが、うち2種と《エルドラージの寺院》を含む、マナの伸びそうな手札だ。

 その鈴池のマナランプ・プランは冗長だとでも語るように、2ターン目、このマッチ最初となる《臭い草のインプ》の発掘が強烈であった。

 落ちたのは《恐血鬼》3枚。そのまま土地セットで、彼らは戦場に現れる。

 鈴池も仕方なしと《歩行バリスタ》をX=1でプレイして、このいきなりの攻勢に待ったをかける。

 ブロックと、ブロックしなかった個体に1点を飛ばして、戦闘ダメージを一度は2点に抑えたものの、《恐血鬼》の脅威は全く過ぎ去っていない。

 小島はお構いなしにと、《壌土からの生命》でフェッチランドを回収して《恐血鬼》たちをひたすら突進させ続けていく。

 《エルドラージの寺院》セットから《難題の予見者》をプレイする鈴池。公開されたのは《暗黒破》と《臭い草のインプ》2枚、そして《憑依された死体》という手札だ。

 手札を捨てる手段とクリーチャーを同時に供給する《憑依された死体》を追放して、辛うじて凌いでいく。


小島 輝政

 しかし相変わらず《恐血鬼》3体のトリプル・アタックというアクション自体は止まらない。《難題の予見者》にブロックされた個体があっても、「上陸」するたびに戦線に戻ってくるお手軽アタッカーだ。

 小島は、追加された《終末を招くもの》を《恐血鬼》の戦闘ダメージと《燃焼》の組み合わせで落とし、ひたすら鈴池が受け止めきれない面を作って攻めていく。

 4点。4点。4点。2体の《恐血鬼》がエルドラージの脇をすり抜けるたび、鈴池のボディが傷ついていく。

 鈴池の手札には《約束された終末、エムラクール》があるのだが、ウルザランドの3種がいまだ揃わない。《エルドラージの寺院》2枚と無色1マナを出す土地数枚程度では、まだまだ遠い。

 その間に小島は 《災いの悪魔》を蘇生して、ゲーム自体を終わらせた。

小島 1-0 鈴池


ゲーム2

 先手2ターン目《エルドラージの寺院》から《作り変えるもの》で始めた鈴池が、今度は盤面を支えられそうか。

 さらに3ターン目《難題の予見者》で蓋をしにかかる。《ナルコメーバ》と《壌土からの生命》、《古えの遺恨》という手札から、唯一機能する《壌土からの生命》を抜く。


鈴池 史康

 これで小島の手札的には何もないようにみえるが、《信仰無き物あさり》で落とした《臭い草のインプ》が、再び強烈に発掘した。

 《恐血鬼》1体を上陸で戻すと、今度くっついてきたのは《秘蔵の縫合体》2体。

 ゲーム1よりも、さらに打点の高い戦線が現れる。

 次ターンの発掘ではさらに《ナルコメーバ》と《秘蔵の縫合体》が追加。

 鈴池は《歩行バリスタ》X=2を用意するが、これは見えている《古えの遺恨》で退けられる。《恐血鬼》《ナルコメーバ》を道連れとするものの、《恐血鬼》は何度でも復活する。

 結果としてはゲーム1よりも圧倒的に早いターンで《災いの悪魔》が蘇生され、鈴池のライフを奪い切った。

小島 2-0 鈴池

 ドレッジ・マスター小島が、その勢いを見せつけて勝利。

 この熱を保ったまま、「白黒エルドラージ」を駆るジョー・ソーが待つ頂上決戦の場へいざ参る。

 2802人から始まったグランプリ・神戸2017も、次がいよいよ2人きりの最終戦だ。

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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