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グランプリ・神戸2017

観戦記事

第11回戦:川上 紘司(静岡) vs. 玉田 遼一(大阪)

By Sugiki, Takafumi

 第11回戦でテキストカバレージテーブルに招待されたのは、ここまで1敗の玉田 遼一(大阪)と川上 紘司(静岡)。

 プラチナ・プロ、玉田遼一。大阪のマジックコミュニティで高い評価を受け続ける一方で、なかなか結果を残すことができていなかった中、一昨年のプロツアー『戦乱のゼンディカー』で準優勝という華々しい戦績を残し、プラチナレベルへと到達した。決勝戦は日本人同士の激闘となり、日本のマジックファン全体が大きく盛り上がった。

 それから1年半が経ち、玉田は苦境に立たされている。現在のプロポイントは、プロツアーでの戦績が奮わず26点。35点のゴールドレベルの維持も危うい状況だ。しかし、このグランプリでは現在9勝1敗ラインにとどまっており、貴重なプロポイントの加点に近づいている。

  対する川上は、トーナメント会場にいつも作務衣を着て現れる静岡のプレイヤーだ。通称「着物の人」。RPTQ(プロツアー地域予選)やグランプリの上位にコンスタントにその名前を見る強豪である。

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川上 紘司 vs. 玉田 遼一
ゲーム1

 玉田はトリコロール・コントロール、対する川上は赤緑ランプを使っている。玉田は《天界の列柱》を並べるのに対して、川上は《ウルザの魔力炉》、《ウルザの鉱山》、《ウルザの塔》と3ターン目にウルザトロンを完成し、《解放された者、カーン》をプレイ。

 これが通り、玉田は《天界の列柱》を追放される憂き目を見る。玉田は《稲妻》で《解放された者、カーン》を除去するも、土地が減ってしまったのは大きな痛手だ。

 そして、次に川上がプレイした脅威は《精霊龍、ウギン》。これも通り、玉田には強烈なダメージクロックと、絶対に無視できない《精霊龍、ウギン》の奥義へむけた忠誠度のカウントアップが始まる。玉田は、《精霊龍、ウギン》の忠誠度が10以上貯まらないように、《電解》を撃ちながら機会を伺う。

 しかし、《精霊龍、ウギン》が飛ばす毎ターン3点のクロックに変わりはなく、《歩行バリスタ》X=6の着地も許してしまい、良いところが無いまま、玉田はカードを片付け始めた。

川上 1-0 玉田


ゲーム2

 ゲーム2はうって変わって、玉田の独壇場。3ターン目から7ターン目にかけて、《難題の予見者》から、《森の占術》、果ては《古きものの活性》まで、全ての川上のアクションを《呪文捕らえ》、《論理の結び目》、《否認》で打ち消していく。

 ものの3分で《呪文捕らえ》ビートを決め、玉田が2ゲーム目を取り返した。

川上 1-1 玉田


玉田 遼一
ゲーム3

 玉田が3ターン目に出したサイドボードカードが明確に勝負を分ける。それは、史上初めて印刷されたプレインズウォーカーカードのひとつ。《ジェイス・ベレレン》。

玉田に多大なアドバンテージをもたらす頼れるジェイス

 先攻の川上が最速トロンを揃えられないことを確認すると、玉田は3ターン目に《ジェイス・ベレレン》をプレイ。戦場に残り続けるように忠誠度をコントロールしながら、ドローを続けていく。

 対する川上は、ウルザランドの揃いが芳しくない。さらにそこに刺さる玉田の《広がりゆく海》。それでも、川上は《難題の予見者》で玉田の手札を確認し、ゲームプランを立てようとする。


川上 紘司

 公開された玉田の手札は、《流刑への道》2枚、《謎めいた命令》、《摩耗+損耗》、《広がりゆく海》、《蒸気孔》。《スラーグ牙》と《難題の予見者》しか攻め手を持たない川上にとっては無情なほど強い手札だ。これ以上のアドバンテージは許されないと、それらの中から《謎めいた命令》が抜かれる。

 そんなやりとりの間にも《ジェイス・ベレレン》はカードアドバンテージを稼いでいく。《難題の予見者》、《スラーグ牙》、《世界を壊すもの》といった攻め手がすべて《流刑への道》で追放された川上。そして、《古きものの活性》といったサーチ呪文がついに《呪文捕らえ》でカウンターされ始める。こうなると、玉田が完全にゲームを支配している格好だ。

 《呪文捕らえ》2枚、《ヴェンディリオン三人衆》が殴りだす中、川上が藁にもすがる思いでプレイした《解放された者、カーン》は《儀礼的拒否》でカウンターされゲームセット。

 玉田がプラチナレベルプロの貫禄を見せつけ、1敗を堅持した。

川上 1-2 玉田

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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