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EVENT COVERAGE
グランプリ・神戸2015
アジアからの刺客たち
By Masashi Koyama
近年、日本近隣のアジアグランプリに参戦する日本人プレイヤーの数は飛躍的に多くなってきている。
プロ・ポイントのため、プロツアー権利のため、旅行を兼ねて...とその目的は様々だが、移動時間が短く費用が抑えられるアジアグランプリは、いまや国内グランプリに準ずるイベントと言って差し支えがないものだろう。
だが、逆もまた然り。
このグランプリ・神戸2015にはアジア圏から60人ものプレイヤーが押し寄せ、かつてグランプリ・北九州2013をレイモンド・タン/Raymond Tanが制したように、タイトル奪取の機会を虎視眈々と伺っている。
むしろ、レベルが高いとされる日本のグランプリに来ている彼らはアジア圏のプレイヤーの中でも選りすぐりの精鋭たちなのだ
そのアジア勢の刺客の中でも最も注目はリー・シー・ティエン/Lee, Shi Tianだろう。
リー・シー・ティエン/Lee, Shi Tian(香港)
プロツアートップ8入賞4回を誇る、押しも押されぬ世界のトッププレイヤーが香港から参戦した。
どのフォーマットでも世界レベルの実力を持つリーは、スタンダードももちろん得意としており、2度のグランプリ・トップ8、1度のプロツアー・サンデーの経験を持ち、レベルが高いと言われる日本のスタンダード・グランプリでもそのスキルは抜きん出ている。本グランプリの優勝有力候補と言って差し支えない存在だ。
クオ・ツーチン/Kuo Tzu-Ching(台湾)
ワールド・マジック・カップ2012優勝、11度のグランプリトップ8入賞と圧倒的な戦績を誇るクオ。
意外にも個人戦プレミア・イベントでは未だ優勝がなく、グランプリトロフィーにかける思いは並々ならぬものがあるだろう。
日本のグランプリではグランプリ・神戸2009、グランプリ・横浜2010、グランプリ・北九州2013と、実に3度もトップ8プレイオフに進出しており、グランプリ・神戸2015でも活躍が期待される。
ナム・サンオク/Nam, Sung Wook(韓国)
プロツアー『ニクスへの旅』でプロツアー準優勝を果たし、そのままプラチナ・プロへの道を駆け上がったナム。
今シーズンはシルバー・レベルでの活動となったが、積極的にアジアのトーナメントに参戦している。
スタンダードで行われたグランプリ・上海2015では、初戴冠を遂げた市川ユウキに準決勝で惜しくも敗れたものの、みごとプレイオフ進出を果たしている。
グランプリ・メルボルン2014では優勝を果たしており、本大会では再度の戴冠を目指す。
パク・ジュンヤン/Park, Jun Young(韓国)
ナムに続くもう一人の韓国のトップ・プレイヤー、パク・ジュンヤンも。
グランプリ・ミネアポリス2014優勝、グランプリ・北九州2007トップ8と古くから継続して成績を残し続けている強豪で、今期もシルバー・レベルプロとして活躍中だ。
本グランプリでもプロ・ポイントの獲得と、トップ8入賞へ向け奮闘中だ。
ここでは紹介できなかったが、ワールド・マジック・カップ2015中国代表キャプテンの孫 博/Sun, Boなど確かな実力を持ったアジアのプレイヤーたちが参加している。
果たして、グランプリを終えてトロフィーを掲げているのは、どの国のプレイヤーだろうか。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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