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グランプリ神戸11
Round 15: 黒田 正城(大阪) vs. 阿嘉 俊介(愛知)
by Tatsushi Tsukamoto
神戸と言えばこの人、黒田正城だろう。
2004年のミラディンブロック構築のプロツアー・神戸で日本人初の優勝者になった黒田。再びこの地で栄冠を手にすることができるのだろうか。
黒田は去年のエクステンデッドのグランプリ・横浜でも準優勝した実績がある。
そんな黒田が使うデッキは「ナヤ」。
対して初日全勝の阿嘉が駆るデッキは白単ビートダウン。
そして懸かるものは、トップ8の座。
何と豪華なマッチアップなのであろうか。
手札に来るのはやはり《饗宴と飢餓の剣》。
この会場・・・いや、全世界で幾度となく繰り返されているであろう工程だ。
これが「スタンダード」な工程なのか。「エクステンデッド」なのに「スタンダード」とはどういうことなのかは置いておいて、《白蘭の騎士》に《迫撃鞘》をつけた阿嘉はターンを黒田に渡す。
ここで黒田はやっと土地以外のカード、《稲妻》を引くことができた。まずは《復讐蔦》でアタック。
これを《白蘭の騎士》が受け止め、黒田の《貴族の教主》を巻きこむ。《怒り狂う山峡》を置くのみでターンを終えると、阿嘉は新たなる刺客《ミラディンの十字軍》を呼び出す。これでは頼みの《復讐蔦》もただのオブジェクトになってしまう。
手札の唯一のスペルである《稲妻》をキャストする黒田を、阿嘉は《精霊への挑戦》で弾く。
こうなってしまっては黒田も対抗策を用意しなければいけない。それはライブラリーのトップに潜んでいるのか。
こうして黒田がドローしたカードは《石鍛冶の神秘家》。黒田はそれを「スタンダード」し、そのまま《饗宴と飢餓の剣》を戦場に投入してエンド。
迎えたターンで阿嘉は《ミラディンの十字軍》でアタックした後に《幽体の行列》! これは黒田もたまらない。
先ほど「スタン」した《饗宴と飢餓の剣》を《復讐蔦》に装備して、《怒り狂う山峡》も起動してアタックするが。2体のスピリット・トークンに速やかにブロックされてしまう。
残ったスピリット・トークンが《饗宴と飢餓の剣》を手に上空から黒田を襲い、地上からは《ミラディンの十字軍》も黒田を狙う。これで黒田のライフは残り8点。
窮地の黒田、何とか《狡猾な火花魔道士》を引き当てるのだが、《遍歴の騎士、エルズペス》が阿嘉の手札から舞い降りると、黒田はナヤの崖に落ちてしまった。
黒田 0-1 阿嘉
先手の黒田は《剃刀境の茂み》からのスタート。
再び1ターン目に阿嘉の《運命の大立者》だが、これは《迫撃鞘》によってまたも墓地へと行ってしまう。
しかし阿嘉はまたもや《運命の大立者》を出す。次こそはマナがあるので大丈夫だ。
黒田は《クァーサルの群れ魔道士》をプレイ。装備品がマジックを支配しつつあるこのご時世、何とも頼りになるクリーチャーだ。
相手のターンに2/2になった《運命の大立者》でアタックすると、黒田は本体で受け止める。《闘争の学び手》を追加するが、レベルアップはせずに阿嘉はターンを終える。
どうやら《平地》は2枚で止まってしまったらしい。
凄く強い《番狼》状態になった《クァーサルの群れ魔道士》を《闘争の学び手》で受け止めた阿嘉は《流刑への道》を使い、《闘争の学び手》を《平地》に換える。
一方、黒田も苦しかった。
赤マナを引かない黒田。これでは手札のパワーカードも意味を成さない。《獣相のシャーマン》を場に出しても、黒田の手札はみるみるうちに赤く染まっていく。
3マナに到達した阿嘉、しかもトップから《風立ての高地》を引き、
プロツアー・神戸04にて |
Game 1
《狡猾な火花魔道士》《貴族の教主》《復讐蔦》と土地4枚。 悪くはないハンドの黒田は《貴族の教主》を出してロケットスタート。 阿嘉が《運命の大立者》を出せば、黒田はそれを《狡猾な火花魔道士》でシャットアウト。素晴らしい噛み合い。 阿嘉はこれに《石鍛冶の神秘家》から《迫撃鞘》を持ってきて対抗。だが黒田は《復讐蔦》を出して即座にアタック。賛美によって5/4になった《復讐蔦》の打点は強烈だ。 返しに《白蘭の騎士》を潤滑油に《迫撃鞘》を出した阿嘉は《狡猾な火花魔道士》を撃ち落とす。これに対して阿嘉の本体を狙う《狡猾な火花魔道士》。最後までなんて狡猾な奴なんだ! しかし黒田の手札は土地で満ち溢れていた。黒田がゆっくりとドローするが、またしても土地。 《復讐蔦》をレッドゾーンに送ると、阿嘉は《石鍛冶の神秘家》を差し出す。 そして2体目の《石鍛冶の神秘家》を阿嘉がスタック上に積むと、黒田はゆっくり頷いた。黒田 正城 |
Game 2
阿嘉 俊介 | |
- 《骨溜め》
- 《幽体の行列》
- 《イーオスのレインジャー》
- 《運命の大立者》
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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