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グランプリ神戸11

読み物

Round 13: 井上 徹(福岡) vs. 鈴木 孝昭(徳島)

By Tomohiro Kaji Round 13  スイスラウンドも残すところあと3回戦。  すでに2敗を喫している二人には、Top8条件の12勝2敗1分けをクリアするためにこれ以上負けることは許されない。そんな彼らにフィーチャー用の写真撮影をお願いしている間、津村がやってきて言った。 津村 「井上さんはLimits2010優勝してましたよね、でも鈴木さんも負けないっすよ。まじ、僕がマジックはじめる前からプレイしてますもん。古豪っすよ、古豪。」
Game 1
鈴木 孝昭
鈴木 孝昭
 この大会おなじみの光景、2ターン目に《石鍛冶の神秘家》から《饗宴と飢餓の剣》を探すスタートをする井上に対し、鈴木は《思考囲い》で《饗宴と飢餓の剣》を捨てさせる。  この時に《幽体の行列》も公開されたのだが、選べるのはたった1枚だけ。もちろん返すターン、井上は《幽体の行列》をキャストし、1/1トークンが出現した。  《苦花》のない鈴木には1/1トークンの群れを対処するのがとても難しく、役目を果たした《石鍛冶の神秘家》も含めた4点クロックは1つの呪文では止められない。  手札破壊に2点払ったこともあり、ライフはあっという間に13。  井上がキャストする後続の《白蘭の騎士》は《マナ漏出》、《運命の大立者》を《見栄え損ない》と対処し、クロックが増えることは阻止するのだがダメージは積み重なっていく。  せめて1/2だけでもと、《変わり谷》をクリーチャー化すれば、井上は《流刑への道》を、《霧縛りの徒党》を覇権してブロッカーにしようと試みても、もう一枚の《流刑への道》が刺さる。  13,9,5,1と、4点のクロックに刻まれて、そのままトークンの群れに押し切られてしまった。 井上 1-0 鈴木
Game 2
 井上のマリガンに、鈴木は土地が来ないためダブルマリガンで開始されたGame 2。  このハンド差を活かしてさっさとゲームに勝ってしまいたい井上は、序盤から《運命の大立者》をパンプアップしながらライフにプレッシャーを与えていく。  そして、鈴木が2マナを立てれば2枚目の《運命の大立者》は唱えず、クロックを早めることで鈴木の《呪文づまりのスプライト》をおびき出した。  もちろん、鈴木も考えなしに1/1飛行をただ出したわけではなく、《饗宴と飢餓の剣》を盤面に加えることでこのバニラなクリーチャーの価値を大きく高めた。  井上はその隙に《幽体の行列》で3体のトークンを用意するのだが、《苦花》を唱えてから《呪文づまりのスプライト》に剣を装備させての鈴木のアタックに、どう対処するかで非常に困る。
井上 徹
井上 徹
 テンポとカードアドバンテージの両方の観点からブロック必至なのだが、それはチャンプなのか相打ちなのか。結局、井上は「こいつは青い」という理由でトークン3体と相打ちすることを選択した。  戦闘によって盤面が綺麗になったのも束の間、井上のサイドボードカードである《静月の騎兵》キャストから、戦場はまたプロテクションを絡めた混戦になった。  彼がスタンダードにいた当時もフェアリー対策として活躍していたわけだが、このカードに対する回答も当時と同じ《誘惑蒔き》。  だが、対処されることを想定していた井上は、《精霊への挑戦》を構えており、誘惑を阻止した。  しかし、ここまでうまくやりくりしていた井上だが、次のターンにはどうしても《饗宴と飢餓の剣》の一撃を食らってしまう計算になってしまう。  井上は少し考えこみ、このシチュエーションの最適解を模索する。  意を決し、井上は捨てるためのカードを手札に残しながら《石鍛冶の神秘家》を展開し、《饗宴と飢餓の剣》を手札に残すことにした。  選択肢のない鈴木も、タップアウトで《忍び寄るタール坑》ごとアタックに行かせて一気にダメージを叩き込むのだが、《饗宴と飢餓の剣》の能力で捨てさせられなかったもう一枚のカードを対処する手段を持たない。  そして井上サイドにも現れた《饗宴と飢餓の剣》が、どちらが多くチャンプブロッカーを用意できるかというゲームへと変えるかと思われた・・・が、井上はさらにノーハンドからトドメの《流刑への道》をトップデックしてゲームを決めた! 井上 2-0 鈴木
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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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