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グランプリ・広州2016

グランプリ・広州2016 2日目メタゲーム・ブレイクダウン
By Masashi Koyama
グランプリ・広州2016は初日9回戦の激闘を終え、946名の参加者のうち289名が2日目へと進出を決めた。
マッチ・ポイント18点以上を獲得した289名の使用デッキの内訳は以下の通りだ。
| アーキタイプ | 使用者数 | % |
|---|---|---|
| ジャンド | 34 | 11.8% |
| 感染 | 23 | 8.0% |
| 親和 | 21 | 7.3% |
| バント・エルドラージ | 20 | 6.9% |
| 赤緑トロン | 20 | 6.9% |
| ナヤ・バーン | 19 | 6.6% |
| マーフォーク | 18 | 6.2% |
| 《先駆ける者、ナヒリ》入りジェスカイ | 14 | 4.8% |
| アブザン | 12 | 4.2% |
| 《白日の下に》入り《風景の変容》 | 11 | 3.8% |
| 発掘 | 11 | 3.8% |
| 《原始のタイタン》入り《風景の変容》 | 10 | 3.5% |
| 《死の影》アグロ | 8 | 2.8% |
| 《むかつき》 | 7 | 2.4% |
| アブザン・カンパニー | 5 | 1.7% |
| 《風景の変容》 | 5 | 1.7% |
| ジェスカイ・ミッドレンジ | 4 | 1.4% |
| その他 | 47 | 16.3% |
| 合計 | 289 | 100.00% |
最大派閥となったのは数々の強力カードを擁するジャンドで34名=11.8%。続いて感染が23名=8.0%。3番手は僅差ながら21名=7.3%の親和が滑りこんだ。
それ以下の赤緑トロン、ナヤバーン、マーフォークもそれぞれ20名前後のプレイヤーを2日目に送り込んでおり、アーキタイプごとの争いは混戦と言って差し支えないだろう。
事前に「親和、バーンなんかの速いデッキが中国で人気があるアーキタイプだよ」と中国プレイヤーから情報を得ていたのだが、事実それらのアーキタイプも上位に食い込んでおり、アグロデッキの多さという点では日本とは少しメタゲームが異なるのかもしれない。
また、日本勢が口々に語っていたのは「スーパークレイジーズー/Super Crazy Zoo(=《死の影》アグロ)が少ない」ということだったが、それでも10名が2日目に進出している。市川ユウキ、齋藤友晴、原根健太など数名の日本勢が選択した感染に対しては有利がつくデッキだけに、もしかするとトップ8の争いに影響が出るかもしれない。
また、ワールド・マジック・カップ予選で躍進した発掘も11名と二桁の初日突破者を輩出したが、以前と比べると少し下火となっているだろうか。
数字の上では「1強」と言える突出したデッキが無く、親和、感染、バーン等キルターンの速いデッキが多めというメタゲームだろうか。
そして、以下が47名の「その他」デッキの内訳表だ。
| アーキタイプ | 使用者数 |
|---|---|
| 呪禁オーラ | 3 |
| エルフ | 3 |
| 《石術師、ナヒリ》オルゾフ | 3 |
| 青赤昇天 | 3 |
| 青白ミッドレンジ | 3 |
| Zoo | 3 |
| 《御霊の復讐》 | 2 |
| 《死せる生》 | 2 |
| 《蔵の開放》 | 2 |
| 青白スピリット | 2 |
| 緑白トークン | 2 |
| 黒赤アグロ | 1 |
| 黒赤コントロール | 1 |
| 黒赤エルドラージ | 1 |
| 白黒ヘイトベア | 1 |
| 白黒トークン | 1 |
| バント《聖遺の騎士》上陸 | 1 |
| エスパー・コントロール | 1 |
| グリセルシュート | 1 |
| グリクシス・デルバー | 1 |
| 青単タイムウォーク | 1 |
| ナヤ・カンパニー | 1 |
| 赤緑プレインズウォーカー | 1 |
| 赤緑土地破壊 | 1 |
| 赤白コントロール | 1 |
| 《雪崩し》レッド | 1 |
| スリヴァー | 1 |
| 《歯と爪》 | 1 |
| 青黒ライブラリーアウト | 1 |
| 青白コントロール | 1 |
| 合計 | 47 |
まさに多種多様。
青単タイムウォークや青黒ライブラリーアウトにスリヴァー。思わずワクワクしてしまう個性溢れるデッキが目白押しだ。
これらのデッキたちのうち、英語版カバレージではバント「聖遺の騎士」上陸について解説しており、日本語版カバレージでも《蔵の開放》デッキを取り上げる予定なので、気になった方はぜひチェックしてみてはいかがだろう。
さて、グランプリ・広州2016のメタゲームはいかがだっただろうか?「キルターンが速いデッキが多い」と書いたが、モダンは同時に創造的なデッキも存在するだ。
ぜひ読者諸兄にもモダンという環境をお楽しみいただければと思う。
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