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グランプリ・千葉2018
第10回戦:高橋 優太(千葉) vs. 佐々木 裕介(兵庫)
高橋 優太(写真左) vs. 佐々木 裕介(写真右) |
2日目の緒戦、第10回戦からは高橋優太と佐々木裕介の一戦をご紹介する。
高橋優太は3度の国内グランプリ王者であり、長年に渡り日本のトッププレイヤーとして精力的に活動を続けている。
一方の佐々木は広島と兵庫のコミュニティに所属しており、グランプリにも積極的に参加しているトーナメントプレイヤーであり、彼もまた長年マジックをプレイしているベテランだ。
そんな佐々木に対し高橋は「よくプレミア・イベントで顔をお見かけします」と語りかけ、佐々木が和やかに応じたところで、10回戦開始のアナウンスが会場に響き渡った。
ゲーム1
先手の佐々木が《吸血鬼の新生子》《夜の子》《雇われ刺客》《双頭ゾンビ》と4ターン目まで毎ターンマナを使い切るロケットスタートを切る。
受ける形となった後手の高橋は《予期》を挟んで《エイヴンの風魔道士》。これを《雇われ刺客》との相討ちに差し出し、《予言》から《双頭ゾンビ》を《ショック》で綺麗に捌くと、《奇怪なドレイク》《電光吠えのドラゴン》と徐々に盤面を押し返し始める。
だが、佐々木は高橋の《奇怪なドレイク》は《秘儀術師の檻》で、《電光吠えのドラゴン》は《光明の縛め》で処理し攻撃を継続する。《夜の子》が生き残っていることもあり、ライフは佐々木31:高橋8と大幅に開いている。
《吸血鬼の新生子》による敗北が現実的に近づいてきている高橋は《噛みつきドレイク》と《稲妻牝馬》を召喚し、徐々に攻勢へと反転する。
そして、高橋は《鏡像》をプレイ。これが《電光吠えのドラゴン》のコピーとなり、《吸血鬼の新生子》を焼き払い、ついに佐々木の攻勢がストップしてしまう。
さらに高橋は《放逐紅蓮術師》で手札を循環させ《火山のドラゴン》を召喚、一挙に攻勢に出る。
ガス欠を起こし始めている佐々木は《力強い跳躍》で《雇われ刺客》を飛ばして攻撃し、高橋のライフを3まで追い詰める。
佐々木 裕介 |
他方、ライフでは追い詰められつつも盤面を掌握している高橋は2体目の《電光吠えのドラゴン》を召喚、《雇われ刺客》を除去し、強力な飛行軍団で佐々木のライフを詰めにかかる。
だが、ここで高橋がハッと気づいたように声を出す。「《吸血鬼の君主》で負けだな……」
佐々木は《吸血鬼の君主》を持っておらず、高橋は《鏡像》(《電光吠えのドラゴン》のコピー)と《火山のドラゴン》で、あれほどあった佐々木のライフを4まで追い詰める。
佐々木は《血の美食家》をプレイ。続くターンに《暁の天使》を召喚し、これが通れば……というところで高橋からは《本質の散乱》。
長い長い第1ゲームに終止符が打たれたのだった。
高橋 1-0 佐々木
ゲーム2
佐々木が《歩く死骸》から《吸血鬼の君主》、《夜明けの司祭》という立ち上がり。
高橋は《夜明けの司祭》を《本質の散乱》で弾くと、《エイヴンの風魔道士》をプレイする。
佐々木は《骸骨射手》をプレイすると続くターンには《エイヴンの風魔道士》に《光明の縛め》で、早くも高橋のライフを10まで削り取る。
高橋は《電光吠えのドラゴン》をブロッカーとして立たせるが、佐々木は構わず《歩く死骸》と《骸骨射手》で攻撃。高橋は《歩く死骸》を戦闘で打ち取り3点のダメージが通りライフは7。
高橋が《電光吠えのドラゴン》で攻撃し、《地平の識者》を召喚したところで《雇われ刺客》が佐々木から飛び出し、返すターンのアタックで高橋のライフは3という致死圏内まで減少してしまう。
高橋は飛行戦力を盤面に追加するのだが最後まで生き残った《吸血鬼の新生子》にライフを吸い取られてしまった。
高橋 1-1 佐々木
高橋「アタックしなければ……」
高橋 優太 |
ゲーム3
佐々木の《夜の子》に対し高橋は《予言》から《噛みつきドレイク》というスタート。
佐々木は《噛みつきドレイク》を《秘儀術師の檻》で処理し、《夜の子》のダメージを通し始める。
みたび受ける形となった高橋は《放逐紅蓮術師》をプレイ、さらにこれを《鏡像》でコピーする。
佐々木は《暁の天使》でダメージを通していくが、高橋の《放逐紅蓮術師》と《鏡像》がその身を挺して一度《夜の子》ごと盤面を空にする。
そして高橋は《血の美食家》を《本質の散乱》で弾き、《火山のドラゴン》! 佐々木の《精神腐敗》で手札を空にされるが、《ゴブリンの損壊名手》《奇怪なドレイク》を続けて引き込み佐々木に対処を迫っていく。
佐々木は《ゴブリンの損壊名手》を《光明の縛め》、《奇怪なドレイク》を《秘儀術師の檻》し、《夜明けの司祭》でダメージを刻むのだが、高橋はさらに《予言》までも引き込みそこから《ボガートの粗暴者》を展開し、佐々木をライフ、盤面ともに追い詰めていく。
佐々木は《雇われ刺客》をプレイするのだが、高橋は《ショック》をも引き込んでおり、これに合わせられたところで佐々木は万策が尽きてしまったのだった。
高橋 2-1 佐々木
高橋 優太 Wins!
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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