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グランプリ・千葉2018
松本郁弥が語る『基本セット2019』シールドデッキ
グランプリ・クアラルンプール2016王者の松本郁弥。
シールドデッキのスペシャリストとして名を馳せ、自身がスポンサードされている「ジョニーのお店」でも『基本セット2019』リミテッドについての記事を執筆している。
【コラム】
— ジョニー (@johnnyshop) 2018年7月18日
GP千葉直前!今回も松本選手より「基本セット2019」のシールド講座をお届けします!
クリーチャーのサイズやコンバットトリックなどからM19シールドを紐解いていきます!https://t.co/s1w4lNgCG2 pic.twitter.com/nCRVfbQsUI
そんな松本は今回のグランプリ・千葉2018にもちろん参加しており、インタビューを快諾してくれた。
松本のグランプリ・千葉2018 シールドデッキ
8 《森》 8 《島》 1 《森林地の小川》 -土地(17)- 2 《前兆語り》 1 《高地の獲物》 1 《波濤牝馬》 3 《エイヴンの風魔道士》 1 《ギラプールの案内人》 1 《再利用の賢者》 1 《大蜘蛛》 1 《空乗りの巡回兵》 1 《機械職人の守護者》 1 《茨隠れの狼》 1 《用心深いベイロス》 -クリーチャー(14)- |
1 《霊気トンネル》 1 《本質の散乱》 1 《野生林の鉤爪》 1 《剛力化》 2 《萎凋》 1 《どんでん返し》 1 《驚異的成長》 1 《匪賊の斧》 -呪文(9)- |
1 《曲がりくねる川》 1 《採石場》 2 《ショック》 1 《アジャニの歓迎》 1 《突破》 1 《更生の泉》 1 《冥府の報い》 1 《悪夢の渇望》 1 《ドスン》 1 《吸血鬼の新生子》 1 《蔦の壁》 2 《冥府の傷跡》 2 《オレスコスの速爪》 1 《夜の子》 1 《夜明けの司祭》 1 《騎士の誓約》 1 《稲妻の一撃》 1 《変態変異》 1 《帰化》 1 《垂直落下》 1 《活力回復》 1 《苦しめる声》 2 《エルフの再生者》 2 《流血の空渡り》 1 《反逆の行動》 1 《触媒の精霊》 1 《ドラゴンの信奉者》 1 《楽園の贈り物》 1 《雇われ刺客》 1 《神聖の発動》 1 《抗戦》 1 《マナリス》 1 《オナッケのオーガ》 1 《ペガサスの駿馬》 1 《聖句札の死者》 1 《トレイリアの学者》 1 《ラッパの一吹き》 1 《信頼できる荷役獣》 1 《不快な冷気》 2 《凛々しい騎兵隊》 1 《空の技師》 1 《策略の龍、アルカデス》 1 《グレイブディガー》 1 《騒乱の悪魔》 1 《秘儀術師の檻》 1 《感染性の恐怖》 1 《束縛の胞子》 1 《双頭ゾンビ》 2 《リッチの愛撫》 2 《道迷い》 1 《炎の精霊》 1 《消耗した全能》 1 《溶岩の斧》 1 《茨隠れの狼》 1 《牙の騎士》 -サイドボード(63)- |
一見すると緑はメインカラーとして、サブカラーには青よりも優良除去の《リッチの愛撫》2枚や優秀な航空戦力である《流血の空渡り》2枚を擁する黒の方が充実しているようにも見え、《空乗りの巡回兵》をタッチなどでもいいのでは?と筆者は感じたのだが、松本は明確な意思を持って青緑の2色を選択したという。
松本が感じた『基本セット2019』シールド
――『基本セット2019』のシールドについての印象はどのようなものでしょうか。
松本「最初にプレリリースで触ったときからだいぶ印象が変わりました。最初はコモンのカードが基本セットらしくシンプルだなと感じて、特殊な能力もあまりついていないので弱く見えますよね。それに比べてレアはいつも通り強力なので、『じゃあレアで勝つのかな』と思って重いデッキを組んでいました」
――そうではなかったと?
松本「そうですね。プレリリースの時に自分だけではなくて周りのプレイヤーたちも『自分より強いレアに負けた』『マリガンが多い』ということで割と負けがこんでいました。(パックを集めて)デッキを作ってみるとダブルシンボルのカードが多かったんです。なので、ボム(強力なカード)を入れるために3色目をタッチするとメインカラーのダブルシンボルが捻出できないから負けていたんです。なので、『よりシンプルに』組んでみたら勝率も良くて事故が減ったので好感触でしたね」
――例えば《断ち割る尖塔》や《マナリス》があるので《稲妻の一撃》のようなカードだけタッチする……というようなことはしないのですか?
松本「はい、この環境ではそういったタッチをしたくないですね」
――今回のカードプールとデッキはどうでしょう?
松本「このデッキは……あまり強くないですね(苦笑)。6勝2敗で抜けられれば嬉しいといった感じです。もうちょっと2マナ圏ががっしりしていれば良かったんですが。(本来攻め手としたい)《エイヴンの風魔道士》がブロックに回らなければいけないことが多そうです」
――黒は使わなかったんですね。
松本「2枚ある《リッチの愛撫》と《グレイブディガー》はあるんですけど、それ以外のカードがイマイチで。例えば《夜の子》で止められるクリーチャーは《前兆語り》でも止められますし。緑黒だと5マナ域がスペルを含めて膨れてしまうので間に合っていなさそうだなとイメージしました。《森林地の小川》があるので《空乗りの巡回兵》をタッチしそうなのですが、それですら事故を引き起こしうるので嫌でしたね。そういったことを考えて、収まりのいい青緑の2色にしました」
シールドデッキの練習におけるブースタードラフトの重要性
――今回はどのような練習を積んできたのでしょうか?
松本「プレリリースが終わってから何回かブースタードラフトをプレイしてみました。その後(同じカードプールを)ドラフトのデッキを参考に組み直してみたんですが、土地事故が減って安定しました。やはりブースタードラフトの方がデッキタイプの強さが分かりやすいので、完成形をイメージしやすくなりますよね」
――完成形を知ることがシールドにも繋がるんですね。
松本「そうですね! デッキタイプはもちろん、カード同士の良い組み合わせやデッキの良いパターンを知ることが重要で、そのためのブースタードラフトの必要性を今回は強く感じましたね」
地域のボトムアップを目指して
――以前のインタビューでは地域のボトムアップをしたいとおっしゃっていましたよね。
松本「そうですね。今は環境の変化もあって以前よりたくさんの人とプレイをするようになりました。『ドミナリア』から新しいプレイヤーも増えたので、今は結果が出なくともいろいろな人とプレイを続けていって、そしてより多くのプレイヤーが大きなトーナメントに出るようになってくれば、実になるんじゃないかなと思ってます」
――ありがとうございました!
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