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エターナル・ウィークエンド・アジア2018

観戦記事

レガシー準々決勝:三浦 克哉(東京) vs. 田中 裕一(東京)

小山 和志

 626人が参加したエターナル・ウィークエンド・アジア2018のレガシー選手権。準々決勝では同じ店舗で研鑽を積むプレイヤーたちがぶつかることになった。

 三浦克哉と田中裕一はともに東京都福生市の「Fの集会場」でレガシーをプレイする顔見知り同士だ。この店舗ではエターナルが盛んであり、計10名ほどの友人たちがともに参加していたという。

 そして、トップ8のインタビューでふたりはそれぞれレガシーの魅力を「強いカードが使えること」「好きなカードが使えること」と答えていた。

 三浦は「グリクシス・死の影」デッキを、田中は「オムニテル」を。10ラウンドを勝ち抜いた各々の愛機を手に友人同士の戦いが始まった。

 
三浦 克哉(写真左) vs. 田中 裕一(写真右)
ゲーム1

 三浦がダブルマリガンから《通りの悪霊》をサイクリング、後手の田中は《》をセットしターンエンド。

 三浦が《秘密を掘り下げる者》。《》《沸騰する小湖》と置き《渦まく知識》をプレイする田中に、三浦は間髪入れず《目くらまし》をプレイ。不要カードを戻してフェッチランドでシャッフルすれば実質3枚ドローとなる。アドバンテージを失ってでもそれは避けたいとの判断か。

 三浦の《秘密を掘り下げる者》はすぐさま変身するが、土地1枚で止まったまま。《渦まく知識》で土地を求めるが、《昆虫の逸脱者》で攻撃してターンエンドを宣言するに留まってしまう。

 だが、またもフェッチランドを浮かしての田中の《予報》に対し三浦は躊躇せず《頑固な否認》を打ち込み、先ほど田中が《渦まく知識》で積み込んでいたライブラリートップのシャッフルを強制させる。

 さらに《定業》2枚、《思案》と重ねた田中に対し、《思案》を《目くらまし》で打ち消す。そして《グルマグのアンコウ》でクロックを一気に早める。

 急激に残り時間が少なくなった田中は《実物提示教育》が引き込めず、苦笑いするしかないのだった。

三浦 1-0 田中

 
三浦 克哉
ゲーム2

 ともに1ターン目《Volcanic Island》から《思案》。やはりともにじっくり考え、シャッフルしないことを選択する。

 三浦が《秘密を掘り下げる者》をプレイした返しに田中は《予報》をプレイ。三浦はこれを《意志の力》を切っての《意志の力》で応じる。

 《秘密を掘り下げる者》は《思案》により置いていた《目くらまし》を公開し《昆虫の逸脱者》へ。3点ずつのダメージが田中に刻まれ始める。

 が、事態は急展開を迎える。田中は三浦の《思案》を《狼狽の嵐》で弾くと、返す刀で《実物提示教育》!

 これは三浦が《意志の力》、それに対しての《紅蓮破》に《目くらまし》を合わせるが、続くターンには田中の手からは2枚目の《実物提示教育》が。

 打ち消し呪文の尽きた三浦は、これに抗うことができなかったのだった。

三浦 1-1 田中

 
田中 裕一
ゲーム3

 三浦の《思考囲い》で幕が開く。

 という田中の手札から、シャッフル可能な《思案》を捨てさせる。

 田中は《溢れかえる岸辺》から《定業》。これに三浦は《目くらまし》を合わせる。

 そして2度目の《湿った墓》アンタップインからの《通りの悪霊》サイクリングでライフは11。《死の影》が早くも登場する。

 三浦はさらに2枚目の《思考囲い》を突き刺そうとするが、田中は《狼狽の嵐》でこれをカウンター。手札を守り、なんとかコンボ達成へ望みを繋ぐ。

 三浦は《沸騰する小湖》から《蒸気孔》をアンタップインし、《死の影》を4/4へと育て攻撃。

 田中は三浦の《思案》にこそ《紅蓮破》を合わせ《すべてを護るもの、母聖樹》を設置するが、手札に残るは先ほど《思考囲い》で公開した《全知》と《狡猾な願い》だけだ。

 そのまま《実物提示教育》を引けない田中のライフを、三浦は7/7まで育て上げた《死の影》で速やかに削りきった。

三浦 2-1 田中

三浦克哉 準決勝進出!
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