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Latest Developments -デベロップ最先端-

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サイクリング・デュエル

Sam Stoddard / Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru

2017年3月31日

原文はこちら

 今回の「Latest Developments -デベロップ最先端-」では皆さんに一足早く『アモンケット』のプレビューをお届けします。私は基本的にマナ基盤に関してプレビュー・シーズンの遅くまで待つよりも、そのシーズンの頭にそのセットのマナ基盤がどんなものであるかを人々に知らせるほうが良いと思っています。来週からデッキを練り込みたい場合には、どんな2色土地がそのフォーマットに追加されるかということを知っているのはとてもいいスタート地点です! それでは前置きはこれぐらいにしてご紹介しましょう......

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 待望のサイクリング2色土地です!

 スタンダードに影響を与え、ショックランドやM10ランド、ファストランドのような単にマナを供給する土地と大きく異なったプレイができる土地が作ることができるので、ブロックのメカニズムが2色土地と結びついているのは素晴らしいことです。

 『テーロス』の占術土地が公開されたときにそれらの土地が弱すぎる、もしくは十分な動きをしないのではないかという懸念が多くあったことは知っています――しかし振り返ってみると、それらがショックランドと組み合わさったときに興味深いマナ基盤を保証する素晴らしい仕事をしたことに同意できるでしょう。それらのカード自体はショックランドよりも弱いのですが、確実に居場所があり、ゲーム中に何枚か占術土地をプレイすることは、それをプレイしないデッキに比べて大きなアドバンテージがありました。今回のサイクリング2色土地も似たような効果を持っています――これらを使うデッキは使わないデッキに対して長期戦においてアドバンテージを持っています。

 これらの土地の興味深い点の1つは、多くの意味でスタンダードのファストランドと対称的であるところです。ファストランドは長期戦で多少弱いかわりに早いゲームでの強力な動きを可能にします。このサイクリング土地はゲームの最初の3ターンは弱いのですが、長期戦で引いてしまった土地を新しいカードに変えることができるのはとても大きいのです。これらの土地はファストランドよりも全体的に少し弱めで、それが最終的に基本土地タイプがついた理由の1つです――基本土地タイプを持たせることにより、『イニストラードを覆う影』の友好色土地のアンタップ・インを助けるという追加の用途ができました。

 また、スタンダードにはサイクリング土地ととても上手くコンボにすることができるカードが数枚存在します。

 サイクリング土地を入れることで遅いデッキに少し多く土地を入れることができるようになり、土地事故を減らしながらも相変わらずゲーム後半に毎ターン呪文をプレイできるようにします。これらは占術土地と同じように、最初に見た感じよりも実はずっと強力な類のカードです。これらはマナ源の多い手札を強くし、そしてマナ源の少ない手札を過剰に咎めることがありません。これらがありさえすればコントロール・デッキがスタンダードでトップメタになるというわけではありませんが、私はこれらが友好2色のコントロールやミッドレンジができるようになるために役立つと思います。

 また、『アモンケット』には《霊体の地滑り》や《稲妻の裂け目》は再録されていませんが(何より......古いテンプレートはいただけません)サイクリングに恩恵をもたらすカードがたくさんあり、これらの土地はその恩恵のうち1つを探しているデッキに追加の力を与える可能性があります。

モダン・タイムス

 スタンダードに物事を加えるだけではなく、このサイクリング土地はモダンでもいくつか用途があります――具体的には《壌土からの生命》に燃料を与えます。ご飯に漬物のような古典的なコンボです。モダンがフォーマットとして成立するよりかなり以前、《壌土からの生命》とサイクリング土地は人気のあるアドバンテージ・エンジンでした。《壌土からの生命》が確実で妨害しにくいカードアドバンテージを得るために手札に2枚のサイクリング土地と何かを戻してきます。これは早いコンボ・デッキには不向きですが、1対1交換を取って妨害呪文でゆっくりと対戦相手を削っていきたい場合、《壌土からの生命》とサイクリング土地は長い時間デッキの燃料になってくれます。

 単純にビートダウンして《平穏な茂み》と《壌土からの生命》で《突撃の地鳴り》を使うプランは驚くほど強力です。6マナ用意すれば、10点のダメージを《壌土からの生命》と1枚のサイクリング土地から叩き出すことができます。たとえばこのリストはゲイリー・トンプソン/Gerry Thompsonをプロツアー・ハリウッド2008のインディアナポリス予選で1位に輝かせました。

Gerry Thompson - 「赤緑ローム」
プロツアー・ハリウッド2008 インディアナポリス予選 優勝 / スタンダード (2008年)
2 《森》
2 《山》
1 《踏み鳴らされる地》
1 《草むした墓》
1 《血の墓所》
4 《樹木茂る山麓》
3 《血染めのぬかるみ》
4 《忘れられた洞窟》
4 《平穏な茂み》
2 《幽霊街》
1 《変わり谷》

-土地(25)-

4 《極楽鳥》
4 《タルモゴイフ》
1 《根の壁》
3 《土を食うもの》
3 《貪欲なるベイロス》

-クリーチャー(15)-
1 《金属モックス》
3 《陰謀団式療法》
3 《強迫》
4 《燃え立つ願い》
3 《壊滅的な夢》
3 《壌土からの生命》
3 《突撃の地鳴り》

-呪文(20)-

 モダンの《壌土からの生命》デッキのリストを見てみると、これらの土地がそこに収まるのが分かるかもしれません。たくさんは必要ありませんが、1枚か2枚使えるようにすることは《壌土からの生命》に結びついたときに必然性を生み出す助けになります。下のリストのようなより妨害的なバージョンが再び《突撃の地鳴り》を再び取り上げるかどうかは誰にも分かりません。

4色ローム
モダン
1 《森》
1 《沼》
1 《草むした墓》
1 《踏み鳴らされる地》
2 《血の墓所》
1 《神無き祭殿》
4 《新緑の地下墓地》
3 《樹木茂る山麓》
2 《血染めのぬかるみ》
3 《黒割れの崖》
1 《怒り狂う山峡》
1 《樹上の村》
1 《地盤の際》
3 《幽霊街》

-土地(25)-

4 《恐血鬼》

-クリーチャー(4)-
4 《信仰無き物あさり》
3 《コジレックの審問》
3 《カラスの罪》
2 《暗黒破》
1 《炎の突き》
4 《壌土からの生命》
4 《小悪疫》
2 《突然の衰微》
2 《喉首狙い》
4 《未練ある魂》
1 《残忍な切断》
1 《蟲の収穫》

-呪文(31)-

 いずれにせよ、私はこれらがさまざまなバージョンの《壌土からの生命》に興味深い選択肢を与えると確信しています。適正なバージョンが見つかるまでしばらくかかるかもしれませんが、私はこれらが《壌土からの生命》愛好者の大きな助けになると信じています。

 今週はここまでです。今後はスタンダードのプレイヤーがとても満足すると思うプレビュー・カードをご紹介します。

 それではまた次回お会いしましょう。

サムより (@samstod)

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