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Daily Deck -今日のデッキ-

5色「白日の下に」(スタンダード)

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5色「白日の下に」(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年10月7日


 『戦乱のゼンディカー』後のスタンダードで行われる大会の結果も出始め、この新たな環境でどんなデッキが活躍できるのか、私たちにも少しずつ見えてきましたね。本日ご紹介するデッキは、マジック開発部でインターンを経験したこともあるプロ・プレイヤー、ジェリー・トンプソン/Gerry Thompsonが作成したものです。ジェリーはどの環境でもデッキビルダーであり、もちろん『戦乱のゼンディカー』発売後に初めて行われたスタンダードの大規模イベントでも、彼は自作のデッキを持ち込みました。

 《白日の下に》は、FFL(フューチャー・フューチャー・リーグという、プレイテストを目的に社内にてスタンダードで行われるリーグ戦)でも多く使われました。このカードは、特定の状況に対する的確な脅威や解答を探し出して戦う「ツールボックス」スタイルのデッキにおいて最高の1枚です。デッキリストをご覧の通り、ジェリーは《白日の下に》を4枚採用し、様々なカードを1枚挿ししています。全体除去に盤面の脅威となるもの、それからカードを引く手段、そして様々な除去やプレインズウォーカーが、《白日の下に》でサーチできるようになっているのです。

 このデッキが機能するのは、マナ基盤によるところが大きいでしょう。デッキの土地の大部分を占めるのは、色を揃えるのに欠かせない『タルキール覇王譚』の「フェッチ・ランド」です。例えば、《血染めのぬかるみ》は言うまでもなく赤や黒のマナを用意できますが、なんと緑(《燃えがらの林間地》)や青(《窪み渓谷》)まで持ってくることができるのです。つまり各「フェッチ・ランド」がそれぞれ4色を扱うことができるため、このような5色デッキがきちんと機能するわけです。

 それから、プレインズウォーカーたちもこのデッキの動きを助けてくれます。ご覧の通り、ジェリーは《ヴリンの神童、ジェイス》4枚と《巨森の予見者、ニッサ》2枚を採用していますね。これらはゲーム序盤から展開することができ、ドローの質を上げたり土地を持ってきたり、カード・アドバンテージを得たりと、必要に応じた働きを見せてくれます。また「フェッチ・ランド」満載のこのデッキでは、墓地が素早く肥え、早ければ《ヴリンの神童、ジェイス》が3ターン目に「変身」するのです。

 「5色『白日の下に』」は、現在のスタンダード環境で最も多芸なデッキのひとつであり、何が目の前に立ちはだかろうとも解答を用意できるでしょう。速度はやや遅いところがありますが、ひとたびすべての色が揃えば、このデッキを止めるのは決して容易でないはずです。

Gerry Thompson - 「5色『白日の下に』」
スタンダード[MO] [ARENA]
1 《平地
1 《
1 《
2 《
1 《大草原の川
1 《窪み渓谷
1 《燻る湿地
1 《燃えがらの林間地
1 《梢の眺望
4 《溢れかえる岸辺
4 《汚染された三角州
3 《血染めのぬかるみ
1 《樹木茂る山麓
2 《吹きさらしの荒野
1 《乱脈な気孔
2 《伐採地の滝

-土地(27)-

4 《ヴリンの神童、ジェイス
2 《巨森の予見者、ニッサ
4 《包囲サイ
1 《賢いなりすまし
1 《光り葉の選別者
1 《漂う死、シルムガル

-クリーチャー(13)-
2 《軽蔑的な一撃
2 《魂裂き
4 《アブザンの魔除け
1 《破滅の道
1 《スゥルタイの魔除け
1 《衰滅
1 《完全なる終わり
4 《白日の下に
2 《残忍な切断
1 《命運の核心
1 《ウギンの洞察力

-呪文(20)-
1 《先頭に立つもの、アナフェンザ
1 《漂う死、シルムガル
2 《強迫
2 《軽蔑的な一撃
2 《氷固め
1 《光輝の粛清
3 《光輝の炎
1 《シルムガルの命令
2 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス

-サイドボード(15)-
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