- HOME
- >
- READING
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」
- >
- 岩SHOWの「デイリー・デッキ」:新旧白黒コントロール(スタンダード)
READING
岩SHOWの「デイリー・デッキ」
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:新旧白黒コントロール(スタンダード)
岩SHOWの「デイリー・デッキ」:新旧白黒コントロール(スタンダード)
by 岩SHOW
私事だが、最近仕事でMagic Online(以下MO)をガッツリ触るようになった。僕がMOに最もJoinしていた時期は『エルドラージ覚醒』の頃だとキッパリ言い切れる。毎日毎日ドラフト三昧、相当な睡眠時間を溶かしていたもので......面白すぎる環境が罪深いよ〜と言い訳しまくっていた懐かしき日々。続く『ミラディンの傷跡』も、赤黒の生け贄エンジンデッキが面白すぎてひたすらドラフトやってたなぁ......今思えば、MO上のプロツアー予選とか一回も抜けることもなかったが......今、実況としてプロツアーに行けているので、この時の努力も無駄ではなかったということにしておこう。
で、話は戻って最近スタンダードのリーグに複数回参加してみて......とにかくよく当たるデッキが1つあったので、それを紹介したいなと。思っている矢先に、かのオーウェン・ターテンワルド/Owen Turtenwaldがそのデッキでグランプリ・ミネアポリス2016にてTOP8入り。オーウェンの強さにはうならされるばかりだが、デッキ自体もやはり強いものだったんだなぁと改めて実感。これが今流行の「白黒コントロール」だ!
7 《沼》 2 《平地》 4 《コイロスの洞窟》 4 《乱脈な気孔》 4 《放棄された聖域》 2 《戦場の鍛冶場》 3 《ウェストヴェイルの修道院》 -土地(26)- -クリーチャー(0)- |
4 《闇の掌握》 2 《神聖なる月光》 2 《荒野の確保》 2 《精神背信》 2 《究極の価格》 4 《骨読み》 3 《破滅の道》 2 《苦渋の破棄》 4 《衰滅》 1 《次元の激高》 4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 2 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 2 《死の宿敵、ソリン》 -呪文(34)- |
1 《静寂を担うもの》 1 《変位エルドラージ》 3 《ゲトの裏切り者、カリタス》 2 《難題の予見者》 3 《強迫》 2 《死の重み》 2 《精神背信》 1 《究極の価格》 -サイドボード(15)- |
メインデッキにはクリーチャーはゼロ! 白黒の大量の除去と、8枚のプレインズウォーカーを主体に作られたデッキだ。以前紹介したセス・マンフィールドの「エスパー・コントロール」に設計思想自体は近いもので、青を抜いて2色にしたことでより安定して運用できる形に仕上げてある。勝ち手段はギデオン・ソリン・ニクシリスの3体と、《乱脈な気孔》、《荒野の確保》+《ウェストヴェイルの修道院》=《不敬の皇子、オーメンダール》! それぞれがコントロールデッキとしての動きを阻害しないもので構成されているのが強みだ。相手の手が止まったらこれらのカードで速やかに勝ちに行こう。
デッキとしてはシンプルなものではあるが、それゆえにどのクリーチャーにどの除去を使用して対処していくのかなどのプレイングの精度が問われるものであろう。オーウェン本人が「スタンダードでも最も過小評価されているカードは?」の質問に《骨読み》と答えている。このデッキでのこのカードの使い方には注意したいところだ。やることがないからなどの理由で適当に3ターン目に唱えたりすると、終盤に後悔することになりそうだ。今、何を欲してドローしに行くのか、そのビジョンを明確に持って使用したいところだ。この辺り、練習あるのみだろうなぁ。
白黒のコントロールデッキが活躍すると、どうしても思い出すデッキがあるのでついでに紹介しておこう。デッキ名が良いんよこれ。その名も「ノワール」。
14 《沼》 1 《平地》 4 《コイロスの洞窟》 4 《汚れた原野》 -土地(23)- 4 《ナントゥーコの影》 4 《貪欲なるネズミ》 4 《ファイレクシアの憤怒鬼》 4 《陰謀団の先手ブレイズ》 4 《よろめく大群》 2 《イチョリッド》 -クリーチャー(22)- |
4 《強迫》 4 《チェイナーの布告》 4 《ジェラードの評決》 3 《名誉回復》 -呪文(15)- |
3 《死を食うもの》 2 《オーラの旋風》 4 《ファイレクシアの闘技場》 3 《殺戮》 1 《名誉回復》 2 《死のわしづかみ》 -サイドボード(15)- |
デッキ名はフランス語で黒を意味するNoirからつけられたもの。その名の通り黒を中心としたコントロール・ビートダウンデッキで、青や白をタッチしたものが用いられた。『オデッセイ』ブロック構築を中心に、スタンダードでも活躍し、注目のデッキタイプであった。
最大の特徴は《陰謀団の先手、ブレイズ》が採用されている点。これで対戦相手の土地とクリーチャー(たまにアーティファクト)を締め付けていくのだ。こちらもブレイズの被害を受けるが、《ファイレクシアの憤怒鬼》や《貪欲なるネズミ》のような戦場に出た時点で仕事を終えているクリーチャーを生け贄に捧げつつ、それらを《イチョリッド》の餌にして殴るというシナジーによりデメリットを帳消しにしている。
個人的には相手の土地を《名誉回復》で攻め、手札も《ジェラードの評決》で攻められるタッチ白型が一番好きだったなぁ。どんな環境でもそうだが、黒いデッキに白をタッチすると本来触れないエンチャントなどに対処することが可能になるのが良いね。
2色の組み合わせでも10通り存在するマジック、まずはこの2色をトコトン極めてみるってのもプレイヤーとしての上昇に繋がるのかもね。
RANKING ランキング
NEWEST 最新の読み物
-
2024.11.21戦略記事
とことん!スタンダー道!難解パズルなカワウソ・コンボ(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.20戦略記事
緑単アグロ、原初の王者の帰還!(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.19戦略記事
ボロス・バーン:基本セットと火力の関係(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.18戦略記事
世話人型白単コントロール、『ファウンデーションズ』の注目カードは?(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.15戦略記事
今週のCool Deck:イゼット厄介者で機織りの季節を楽しもう(スタンダード)|岩SHOWの「デイリー・デッキ」
-
2024.11.15お知らせ
MTGアリーナニュース(2024年11月11日)|お知らせ
CATEGORY 読み物カテゴリー
戦略記事
コラム
読み物
BACK NUMBER 連載終了
- Beyond the Basics -上級者への道-
- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
- Daily Deck -今日のデッキ-
- Savor the Flavor
- 射場本正巳の「ブロールのススメ」
- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
- 浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
- 鍛冶友浩の「プロツアー観戦ガイド」
- ウィザーズプレイネットワーク通信
- Formal Magic Quiz
- 週刊デッキ構築劇場
- 木曜マジック・バラエティ
- 鍛冶友浩の「デジタル・マジック通信」
- 鍛冶友浩の「今週のリプレイ!」
- 渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
- 「明日から使える!」渡辺リミテッド・コンボ術
- 高橋優太の「このフォーマットを極めろ!」
- 高橋優太の「このデッキを使え!」
- 黒田正城の「エターナルへの招待」
- 三田村リミテッド研究室
- 新セットめった切り!
- シングルカードストラテジー
- プレインズウォーカーレビュー
- メカニズムレビュー
- その他記事