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第149回:今週末はプロツアー!&『ドラゴンの迷路』で聞かれた質問
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ウィザーズプレイネットワーク通信
ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。
2013.05.15
WPN通信 #149:今週末はプロツアー!&『ドラゴンの迷路』で聞かれた質問
みなさんこんにちは。
先週末はプレリリースを間に挟んで、約1ヶ月ぶりのグランプリが北京とポートランドの2箇所で行われました。
お隣の国、中国で行われたグランプリ・北京は『ドラゴンの迷路』入りのリミテッドで行われ、Quan Zhou選手(中国)が894人の頂点に立ちました。日本から遠征をしていた金川 俊哉選手がトップ8に残りましたが、準決勝にて優勝したQuan Zhou選手(中国)に敗れ3位となりました。
もう片方のアメリカで行われたグランプリ・ポートランドはモダン・フォーマットに禁止カードが出てからの初めての大型イベントとなり、どのようなデッキが結果を残すのか注目のイベントとなりましたが、《シルヴォクののけ者、メリーラ》+《臓物の予見者》+《台所の嫌がらせ屋》《残忍なレッドキャップ》コンボを搭載した緑白黒デッキを使用したSam Pardee選手(カナダ)が優勝しました。
こちらのイベントにもプロプレイヤーとしてお馴染みの中村 修平選手と行弘 賢選手が遠征をしていましたが、中村選手が107位、行弘選手が72位と、両者とも惜しくも64位までに与えられるプロポイントおよび賞金の圏外と残念な結果となってしまいました。
しかし、お三方ともある意味本番と言える今週末のプロツアー「ドラゴンの迷路」は権利を獲得しているようなので、他の日本人参加者とともに活躍を期待しましょう!
Zhou Brings Back Beijing!(グランプリ・北京 英語イベントカバレージ)
It's Pardee Time!(グランプリ・ポートランド 英語イベントカバレージ)
■プロツアー「ドラゴンの迷路」
新セットが発売してから2週間後に行われるプロツアーもついに今週末となりました。
今回のプロツアー「ドラゴンの迷路」はアメリカのサンディエゴにて、ラヴニカへの回帰・ブロック構築+ドラフトのミックスフォーマットで行われます。ブロック構築はみなさんには馴染みの薄いフォーマットかもしれませんが、最新ブロックのみでの構築フォーマットは、次期スタンダードのデッキの核となるものも出てきますので、スタンダードしかやらないという方も要注目です。
ドラフトも『ラヴニカへの回帰』と『ギルド門侵犯』では同じセット3パックでドラフトとなっていましたが、第3セットである『ドラゴンの迷路』が発売されたことにより、ラヴニカへの回帰ブロックのパックを各1パックで行うことになっています。
戦略、環境が激変しているので、いろいろな所に見どころがあるプロツアーとも言えるのではないでしょうか。
観戦するためのおなじみのLive Webcastももちろん配信されますので、ブロック構築に、ドラフトに、日本人選手の活躍にとプロツアーを大いに楽しみましょう!
日程 | 放送開始時刻 |
1日目 | 18日(土)AM 1:00 |
2日目 | 19日(日)AM 1:00 |
最終日 | 20日(月)AM 3:00 |
■2013-14年プレミア・プレイの変更への修正
WPN通信 第147回にてお伝えしました2013-2014年度のプレミア・プレイですが、先週の5月9日に修正がありましたのでお伝えいたします。
プラチナ・レベルの必要ポイント
前回告知したプラチナ・レベルに必要なポイントが50点から45点に引き下げられました。
この変更はプラチナ・レベルに必要なポイントのみで、シルバー(20点)、ゴールド(35点)についてはそのままとなります。
シルバー・レベルのプロツアー招待
前回の内容ではプレイヤーがシルバー・レベルに昇格した直後のプロツアーの権利を得るといった内容でしたが、変更後はプレイヤーが招待をされていない最初のプロツアーに招待されることになりました。
詳しい内容につきましては、以下の翻訳記事をお読みください。
2013~14年シーズンのプレミア・プレイの概要(翻訳記事)
2013~14年プレミア・プレイの変更への修正(翻訳記事)
■ワールド・マジック・カップ予選
今年のワールド・マジック・カップ日本代表を決める予選、残す開催は6月1日の名古屋です。
開催日 | 開催地 | 会場 | 主催店舗(リンク) | 主催者 | 店舗問合せ電話 |
6月1日 | 名古屋市 | 名古屋中小企業振興会館(吹上ホール) | ホビーステーション名駅店 | メール | 052-452-8577 |
参加を予定されている方は、必ず権利獲得者一覧を参照いただき、参加資格があるかご確認ください。
ワールド・マジック・カップ予選権利獲得者一覧(長大なページのため、読み込みに時間がかかります)
ワールド・マジック・カップ予選特設ページ(外部サイト)
■リーグ戦
『ドラゴンの迷路』リーグが各地の店舗で開催中です。今回のリーグ用賞品は鳥・クリーチャー・トークンです。
リーグの内容は店舗によって様々で、通常のシールドデッキ戦で運営されているところもあれば、少ないパックで始めているところや、スタンダードで開催するところもあるようですので、お店にお問い合わせの上、ぜひご参加ください!
※開催期間、開催フォーマットについては店舗にご確認ください。
■今月のフライデー・ナイト・マジック
5月のフライデー・ナイト・マジックのプロモカードは《審判官の使い魔》!
金曜夜はフライデー・ナイト・マジックに参加してプロモカードをゲットしよう!
大会概要、実施店舗などについては以下の記事をご参照ください。
※配布枚数は店舗ごとに限りがあります。どのイベントで配布されるかは店舗にご確認ください。
■7月のフライデー・ナイト・マジックと発売記念ウィークエンド
7月に行われるフライデー・ナイト・マジックの受付が開始しております。
開催を考えているコア以上の店舗の方はウィザーズイベントレポーターにてお早めにお申し込みください。締め切りは6月7日(金)までとなっております。
同様に、『基本セット2014』発売記念ウィークエンドの申し込み受付も開始しております。
7月19日開催のフライデー・ナイト・マジックをウィザーズイベントレポーターで申請するだけで、その週末は特別なプロモカードを配れる『基本セット2014』発売記念ウィークエンドになりますので、ぜひ7月のフライデー・ナイト・マジックの開催をご検討ください。
配布されるプロモカードは、フライデー・ナイト・マジック分については《ラクドスの哄笑者》となります。『基本セット2014』発売記念は公開をお待ちください。
詳細につきましては「セールス配布文書」をご確認ください。
ドラゴンの迷路で聞かれた質問
先日、ドラゴンの迷路が発売されました。ちょうど連休でしたので、リミテッドを楽しんだり、早くも構築戦で使用している人も多くいると思われます。
今回はドラゴンの迷路のプレリリースを始めとしたイベントで聞かれた質問を問題形式にしてみましたので、自信のある方は答を見る前に考えてみてください。
いつものように、アクティブ・プレイヤーをAP、非アクティブ・プレイヤーをNAPと表記します。
《走者止め》
問:
APの《太陽塔の門番》に、NAPの《走者止め》がエンチャントされている。
APは《軍部の栄光》を、両方の対象を《太陽塔の門番》にして唱えた。
《走者止め》はどうなるか?
回答:《走者止め》は墓地に置かれる。
オーラは、そのエンチャント先が適正でなくなった場合、状況起因処理によって墓地に置かれる。(CR704.5n)
《走者止め》の適正なエンチャント先は、「パワーが3以下のクリーチャー」である。つけられているクリーチャーのパワーが4以上になっていた場合、《走者止め》の適正なエンチャント先でなくなるため、《走者止め》は墓地に置かれる。
《雇われ拷問者》
問:
APはNAPを対象に《雇われ拷問者》の能力を起動した。
手札から無作為に選んで1枚公開するのは、APかNAPのいずれか?
回答:NAP(対戦相手)
《雇われ拷問者》の文章中にある「自分」とは、能力を起動したプレイヤーではなく、先の文にある「そのプレイヤー」を指す。つまり、公開するのは対象になった対戦相手である。
文章に戸惑った場合、オラクル・テキストを参照することをおすすめする。例えば、《雇われ拷問者》のオラクル・テキストは以下のとおり。
{3}{B}, {T}: Target opponent loses 2 life, then reveals a card at random from his or her hand.
つまり、手札を公開する側=彼もしくは彼女=対象の対戦相手 であることがわかる。
《縞痕のヴァロルズ》
APは《縞痕のヴァロルズ》をコントロールしている。
APの墓地には《骨塚のワーム》を含め、クリーチャー・カードが3枚ある。
APは《縞痕のヴァロルズ》によって墓地の《骨塚のワーム》が得た、活用能力を起動した。対象は《縞痕のヴァロルズ》である。
さて、《縞痕のヴァロルズ》の上に+1/+1カウンターはいくつ置かれるか?
回答:3個。
活用能力で置かれるカウンターの数は、そのカードのパワー、つまり「墓地にあった時点での、そのカードのパワー」に等しい。《骨塚のワーム》のパワー/タフネスの値はどの領域においても数が変化するが、活用能力を使った時点での《骨塚のワーム》のパワーは3なので、この場合は3個乗る。
《血の公証人》
APは《血の公証人》を2体コントロールしている。APの手札は空である。
このとき、ドロー・ステップでAPがカードを引くと、APは結局何枚引いて何ライフを失うか?
回答:3枚引いて2ライフを失う。
《血の公証人》の能力は、カードを引くことを置き換える置換効果を発生させる。
あるイベントに対して、複数の置換効果が働く場合、まずイベントを置き換える効果を一つ選び、その後でまだ他の置換効果で置き換えることができるのならば、イベントは繰り返し置き換えられる。
また、複数枚のカードを引く場合、「カードを1枚引く」ことが複数回繰り返される。
さて、問題でのイベントを見ていこう。最初はこんなイベントである。
「カードを1枚引く。」
APの手札は空なので、このイベントは1枚目の《血の公証人》によって置き換わる。
「『カードを1枚引く、カードを1枚引く、1点のライフを失う。』」
置き換わった後のこのイベントに、まだ2枚目の《血の公証人》の置換効果を適用することができる。つまり、以下の【】のようにイベントが置き換わる。
「『【カードを1枚引く、カードを1枚引く、1点のライフを失う。】 カードを1枚引く、1点のライフを失う。』」
もうこれ以上適用できる置換効果は無く、1枚カードを引いた後はもうAPの手札が空ではないので、《血の公証人》による置換効果は影響しない。
従って、最終的にAPは3枚引いて2点のライフを失う。
《不可侵議員》
問:
APは《不可侵議員》を唱えて戦場に出した。
APはカード名を宣言する際に、《変化 // 点火》を思い浮かべた。
以下のうち、適正なカード名の指定はどれか? (複数回答可)
回答:a), b)
分割カードのカード名を指定する場合、半分のどちらか一方のカード名を宣言するようになりました。
これは以前にあったルールからの変更となります。(以前は両方の側のカード名を宣言する必要がありました)
では、問題を続けましょう。
問:
APは《不可侵議員》を出し、《変化》とカード名を指定した。
NAPの手札には《変化 // 点火》がある。
NAPはこのカードを唱えたい。以下のうち唱えることができるのはどれか? (複数回答可)
a) 《変化》の側のみ。
b) 《点火》の側のみ。
c) 《変化 // 点火》を融合で唱えて両方の側。
回答:b)
唱えることが禁止されているカードは《変化》です。《変化》のみの側で唱えることはできません。
分割カードを融合で唱える場合、そのカードは2つのカード名――この場合は《変化》と《点火》――を持っています。「指定され、唱えることが禁止されているカード名である」カードを唱えようとしているので、それを融合で唱えることはできません。
では、《点火》の側のみではどうでしょうか? このカード名は《点火》であり、もう片方の特性は無視されます。従って唱えることが禁止されているわけではないので、通常通り唱えることができます。
今回はここまでです。
ライター:testing愛知在住のレベル 2 ジャッジ。ルールに造詣が深い氏のブログ closet belief 2 では、おもにルールにまつわる役立つコラムが掲載されることが多く、毎週金曜日に掲載される Friday Magic Quiz を毎週楽しみにしているファンも多い。
本コラム Formal Magic Quiz は、氏のブログで連載されている Friday Magic Quiz への氏によるオマージュであることは疑いようがない。どちらも略称 FMQ としてお楽しみいただければ。
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