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第135回:グランプリ・横浜注目情報!と、間違えやすいギルド門侵犯のカード

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ウィザーズプレイネットワーク通信


ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。

2013.02.06

WPN通信 #135:グランプリ・横浜注目情報!と、間違えやすいギルド門侵犯のカード


 みなさんこんにちは。ついに発売された『ギルド門侵犯』、これによりラヴニカの世界に存在する10のギルドが出揃いました。みなさんもお気に入りのギルドでラヴニカ世界を楽しんでいることと思います。

 自分も新セットを楽しもうと、ふとカレンダーに目をやってみればグランプリ・横浜が1ヵ月後に迫って来ています。
 サイドイベントのスケジュールや来日アーティストも続々と発表され、日常を消化しつつどのイベントに参加しようか考えていたら、あれよあれよとグランプリ当日を迎えているということになりそうです。みなさんはそんなことにならないように、しっかり今のうちからプランを練っておいてくださいね!


■グランプリ・横浜

グランプリ・横浜

 既にご存知の方もいると思いますが、3月2-3日に行われるグランプリ・横浜のファクトシート(イベント情報)が公開されました。

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 参加者の方々には通常のグランプリで配られるプロモ版《原始のタイタン》に加えて、《水深の魔道士》をモチーフにしたグランプリ・横浜オリジナルのプレイマットが配られるという豪華特典が発表されました!

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グランプリ・横浜の参加者には、本イベント限定のプレイマットが贈られます。プレイマットは、事前受付→前日受付→当日受付の順に先着順で配布されます。プロモカード共に数に限りがありますので、ご希望の方は受付をお早めに。プレイマットのサイズは58x28cmで、既存の Ultra Pro 社の製品より少し小さく、日本の標準テーブルでも使いやすいサイズとなっています。


 さらに、受付方法も従来の受付に加え、ウェブ上での事前受付が行われます。スケジュールや仕事の都合で金曜日の受付に間に合わない方々にとっては朗報ではないでしょうか。

 もちろんグランプリは本戦トーナメントだけではありません!
 金曜のラストチャンストライアルから始まり、気軽に参加できる8人イベントや豪華賞品をかけて戦う数々のイベント、さらには忘れちゃいけないアーティストサイン会と、イベント盛りだくさんですので、お友達を誘って是非遊びに来てください!

 その他、イベントの詳細やバイ(不戦勝)の情報につきましてはこちらの公式ファクトシートをご確認ください。

 グランプリ・横浜 イベント情報(マジック:ザ・ギャザリング 公式グローバルサイト)

 グランプリ・横浜の事前受付、サイドイベントの詳細につきましては主催者のウェブサイトをご確認ください。

 グランプリ・横浜 特設サイト(happymtg.com)


■誘発忘れ

 今週の月曜日にマジック違反処理指針の更新が発表されました(適用は2月8日から)。
 今回の〔誘発忘れ〕の項目は、ルール適用度「一般」で開催されているほとんどの普段の店舗大会では適用されませんが、グランプリはもちろん、グランプリトライアルやプロツアー予選など、ルール適用度がより厳格な「競技」レベル以上で開催されるイベントで関係があるものです。参加される方はよりよくゲームを進めるためにご一読ください。

 〔誘発忘れ〕の更新について (翻訳記事)


■『ギルド門侵犯』イベントデッキ

 ウィザーズプレイネットワーク通信・第132回でも軽くお伝えした、『ギルド門侵犯』のイベントデッキの収録内容が発表されました。
 発売日はゲームデーの週の2月22日(金)となっており、デッキの内容も本格的なので、当日デッキがない!という方はこれを買ってフライデー・ナイト・マジックやゲームデーにぜひ参加してみてください!

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 イベントデッキに収録されているカードは別の記事でご紹介しているので、そちらをご確認ください。

 ギルド門侵犯 イベントデッキ


■リーグ戦

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 『ギルド門侵犯』が発売された2/1(金)から、ギルド門侵犯リーグが各地の店舗で開催中です。今回のリーグ用賞品は兵士クリーチャー・トークンになります。
 リーグの内容は店舗によって様々で、通常のシールドデッキ戦で運営されているところもあれば、少ないパックで始めているところや、ブースターバトルパックでスタートするところ、スタンダードで開催しているところもあるようですので、お店にお問い合わせの上、ぜひご参加ください!
※開催期間、開催フォーマットについては店舗にご確認ください。


■今月のフライデーナイトマジック

 2月のフライデーナイトマジックのプロモカードは《聖遺の塔》!

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 金曜夜はフライデー・ナイト・マジックに参加してプロモカードをゲットしよう!
 大会概要、実施店舗などについては以下の記事をご参照ください。
※配布枚数は店舗ごとに限りがあります。どのイベントで配布されるかは店舗にご確認ください。

 フライデー・ナイト・マジック



bnr_testing.png

間違えやすいギルド門侵犯のカード

 先週末、ついにギルド門侵犯が発売されました。
 プレリリースでカードに触れ、そして発売後は構築デッキにギルド門侵犯のカードを入れて楽しんでいるプレイヤーも多くいるでしょう。

 さて、ギルド門侵犯には、少し挙動がややこしいカードの組み合わせが存在します。
 今回はそんなカードについて、問題形式で説明していきます。

 いつものように、アクティブ・プレイヤーをAP、非アクティブ・プレイヤーをNAPと表現します。


問1) 暗号とコントローラーの変更

 NAPは《鍵達人のならず者》に《束縛の手》を暗号化している。

 APの戦闘前メイン・フェイズに、APはNAPの《鍵達人のならず者》を対象に《反逆の行動》を唱えた。
 その後、APはコントロールを奪った《鍵達人のならず者》でNAPに攻撃し、NAPに戦闘ダメージを与えた。

 さて、暗号によってコピーされた《束縛の手》を唱えることができるのは、APかNAPのいずれだろうか?


回答1) APが唱えることができる。

 暗号は2つの能力を持つキーワード能力であるが、この問題で重要なのは、『このクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたは暗号化されたカードをコピーし、そのコピーをマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。』という能力をクリーチャーが得ている、という点である。

 つまり、この誘発型能力にある『あなた』とは、そのコントローラーであり、その発生源(=《鍵達人のならず者》)と同じである。問題の場合、そのコントローラーはAPである。従って、《束縛の手》のコピーは、APが唱えることができる。


問2) 暗号とフラッシュバック

 APは《瞬唱の魔道士》を唱え、その誘発型能力で墓地にある《束縛の手》にフラッシュバックを持たせた。その後、APは墓地にある《束縛の手》をフラッシュバック・コストを支払って唱えた。

 《束縛の手》の解決時に、APは《瞬唱の魔道士》にそれを暗号化できるだろうか?


回答2) 暗号化できる。

 フラッシュバックによって唱えられてスタックに置かれた呪文は、スタック領域から他の領域へ移動する際に、代わりに追放される。しかし、暗号はその過程の上でその呪文をスタックからもともと追放するので、フラッシュバックにおける置き換えとは関係なく、暗号能力は機能する。

 従って、問題の場合、問題なく暗号化できる。


問3) 《魂の代償

 APが《魂の代償》を唱え、NAPの《スラーグ牙》のコントロールを奪った。

 その後、NAPは《魂の代償》の起動型能力を起動し、手札から2枚の《ロクソドンの強打者》を捨てた。

 その起動型能力に対応し、APはコントロールを奪った《スラーグ牙》に《究極の価格》を唱え、それを破壊した。

 さて......

3-1) NAPの捨てた《ロクソドンの強打者》はどうなるか?

3-2) NAPが起動した起動型能力の解決時に何が起こるか?


回答3-1) そのまま墓地に置かれる。

 《ロクソドンの強打者》が捨てられ、それを墓地でなく戦場に出すためには、対戦相手1人――この場合はAP――のコントロールする呪文や能力でなくてはいけない。

 そして、《魂の代償》の能力を起動したのはNAPであるので、この能力のコントローラーはNAPである。従って上で挙げた「戦場に出す」条件に合致しないので、通常捨てたときと同じく、そのまま墓地に置かれる。


回答3-2) APが2枚カードを引く。

 起動型能力の解決時には、《魂の代償》は既に戦場には無い。従ってAPは《魂の代償》を生け贄に捧げることはできないが、それ以外の部分は可能な限り実行されるので、APはカードを2枚引くことになる。


問4) 《オレリアの憤怒》と奇跡

 APのターンのドロー・ステップに、APは《忌むべき者のかがり火》を引いたのでそれを公開した。APがマナを支払おうとしたところ、NAPが待ったをかけた。

NAP 「奇跡に割り込んで《オレリアの憤怒》をX=1で。対象はAP自身に、割り振りは1点で。」

AP 「でももうカードは公開してしまっているよ。」

 さて、どうなるだろうか?


回答4) APはこの時点に限り、奇跡コストを支払って《忌むべき者のかがり火》を唱えることができなくなる。

 奇跡は誘発型能力であり、カードを公開したときにスタックに積まれて、解決を待つ。
 その誘発型能力の解決中に、奇跡コストを支払って公開されているカードを唱えることができる。

 NAPの行った通りに、誘発型能力の解決よりも前に《オレリアの憤怒》を唱えると、APはこのターン、クリーチャー以外の呪文を唱えることができなくなる。

 従って、APが奇跡による誘発型能力を解決したとしても、《忌むべき者のかがり火》――クリーチャーでない呪文――を唱えることはできない。APは奇跡コストを支払うことなく、誘発型能力の解決が終わってから、《忌むべき者のかがり火》を公開されていない状態にすることになる。


問5) 《戦導者オレリア》と《雲隠れ

 APは《戦導者オレリア》を唱えて戦場に出し、戦闘フェイズにこれで攻撃した。
 新たに作成された2つ目の戦闘フェイズに入る前に、APは《雲隠れ》を唱えて《戦導者オレリア》を追放してから戦場に出した。

 さて、2つ目の戦闘フェイズにこの《戦導者オレリア》で攻撃すると、APは3つ目となる戦闘フェイズを得ることができるだろうか?


回答5) できる。

 追放されて戻ってきた《戦導者オレリア》は、さきほど1つ目で攻撃を行った《戦導者オレリア》とは、別のオブジェクトとみなされる。

 2つ目の戦闘フェイズで、戻ってきた《戦導者オレリア》が攻撃すると、これは「各ターン最初に攻撃した」という条件を満たしているので、問題なく誘発型能力が誘発し、結果としてAPは3つ目となる戦闘フェイズを得ることになる。


 今回はここまでです。

 

コンテスト:『ダブマリ3キル』

 あなたが先手のゲーム、けど2回マリガンを行ったせいで手札は5枚。
 しかし、諦めるにはまだ早い。相手を倒すには、3ターンあれば十分のはずだ!

 ......というわけで、「先手番3ターン目で、勝利してください。ただしダブマリです。」

 以下が詳細な条件です。

  • あなたには3ターンの猶予があります。あなたの3ターン目の終了までに勝利してください。
  • あなたが先攻です。
  • あなたの手札は5枚です。中身は自由に決めて構いません。
  • あなたのライブラリーの上2枚も自由に決めて構いません。積み込んでますよ。
  • あなたのライブラリーの3枚目以降は無作為化されています。何が入っているかの指定もできません。
  • あなたのライフは20点、ライブラリーは55枚です。(うち一番上の2枚は前述のとおり積み込まれています)
  • 対戦相手の手札は0枚、ライブラリーは60枚、対戦相手はドローステップのドロー以外何もしません。対戦相手は《平地》しか引きません。
  • カードプールはスタンダード構築戦に準じます。ギルド門侵犯のカードも使えます。
  • 基本土地以外のカードは『1枚』制限です。
  • ドローステップのドロー以外、カードを引いてはいけません。ライブラリーからカードを手札に加えることもしてはいけません。
  • ライブラリーから特定のカードを探すのはOKです。
  • ライブラリーをシャッフルした場合、積み込んだ「上2枚」のカードは順番の記憶を失い、ライブラリーは無作為化されます。(確実に引くことができなくなります。)

 カードはこのようにご記入ください。

手札《平地》《》《アヴァシンの巡礼者》《ロクソドンの強打者》《銀刃の聖騎士
1枚目《》 
2枚目《狩られる者の逆襲


応募方法:

1) ツイッターを使う

 下にある[ツイート]ボタンを使ってツイートしてください。

 ボタンを使わない場合はハッシュタグ #mtgfmq を使用してください。

2) メールを送る

 magicquiz@mtg-jp.com までメールを送って下さい。
 できればハンドルネームを書いていただけると助かります。

募集期限:2013年2月20日(水)まで


 というわけで、前回予告したコンテストを行います。
 前回の文章から少しルールが異なっておりますのでご注意ください。

 皆さんふるってご参加ください。ご投稿、お待ちしています。



ライター:testing

 愛知在住のレベル 2 ジャッジ。ルールに造詣が深い氏のブログ closet belief 2 では、おもにルールにまつわる役立つコラムが掲載されることが多く、毎週金曜日に掲載される Friday Magic Quiz を毎週楽しみにしているファンも多い。
 本コラム Formal Magic Quiz は、氏のブログで連載されている Friday Magic Quiz への氏によるオマージュであることは疑いようがない。どちらも略称 FMQ としてお楽しみいただければ。



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