READING

読み物

店舗の皆さまへ

第130回:2013年のグランプリスケジュールと、グランプリ・名古屋で受けた質問

読み物

ウィザーズプレイネットワーク通信


ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。

2012.12.19

WPN通信 #130:2013年のグランプリスケジュールと、グランプリ・名古屋で受けた質問


 こんにちは。先週はお休みをしてしまい申し訳ありません。
 今年も残り少ないですが、がんばって行こうと思います。


2013年のグランプリスケジュールが発表されました

/

 国内最大規模となったグランプリ・名古屋も無事、大盛況で終わり、年末に向けて日常に戻り、忙しい方もいらっしゃると思いますが、そんな中、来年の第3期に行われるグランプリが発表されました。

 この発表によって2013年度のグランプリが全て発表となったわけですが、気になる内容は当然日本国内で行われるグランプリでしょう。これによって遠征計画を立てなければなりませんからね。

2013年シーズン 日本で開催されるグランプリ
イベント名 日付 フォーマット
グランプリ・横浜 2013年3月2-3日 ギルド門侵犯・リミテッド
グランプリ・北九州 2013年8月24-25日 スタンダード
グランプリ・京都 2013年11月23-24日 Friends チーム・リミテッド
2013年シーズン 日本以外のアジア圏で開催されるグランプリ
イベント名 日付 フォーマット
グランプリ・シンガポール 2013年1月12-13日 ラヴニカへの回帰・リミテッド
グランプリ・北京 2013年5月11-12日 ラヴニカへの回帰・ブロック・リミテッド
グランプリ・バンコク 2013年6月22-23日 ラヴニカへの回帰・ブロック・リミテッド
グランプリ・香港 2013年10月19-20日 "Friends" リミテッド


 日本国内のグランプリもいいですが、ちょっと足を伸ばしやすいアジア圏のグランプリも抜粋してみました。
 前回のグランプリ・台北(リンク先は英語カバレージ)は金曜日が祝日で3連休だった影響もありますが、100人以上の日本人が遠征をしていたことにも見られるように、お休みを工面すれば意外とお手軽に行けてしまうもの。
 しかも4つのグランプリともフォーマットはリミテッドなので、事前にデッキに頭を悩まされることなく、行くだけで参加できるというお手軽感があります。
 旅費・滞在費については時期にもよりますが、国内と同等、もしくは早割プラン等を駆使すれば国内よりもお安くいける場合もあるので、一考の価値はありますよ!

 ちょっと話題がアジア・グランプリにそれてしまいましたが、発表された来年日本で行われるグランプリは3月のグランプリ・横浜(リミテッド)から始まり、お盆時期をずらしたグランプリ・北九州(スタンダード)、11月最終週ながら祝日が土曜日のため3連休にはならないのがちょっと残念なグランプリ・京都(チーム・リミテッド)となります。

 グランプリ・京都のフォーマットである「チーム・リミテッド」はあまり馴染みがない方もいらっしゃると思いますが、それもそのはず。
 世界選手権では3人1組によるチーム戦が行われていましたが、グランプリのようなオープン形式のプレミアイベントとなると、今年の10月に行われたグランプリ・サンノゼ(リンク先は英語カバレージ)が2006年に行われたグランプリ・浜松以来となる約6年ぶりのチーム戦のグランプリで、日本国内だと約7年ぶりの開催となります。

 今回行われるグランプリ・京都も3人1組となるので、事前にお友達とチームを組んでぜひご参加ください。わいわいとお友達と話しながらできるチーム戦は、普段の個人戦の大会では味わえない楽しさがありますよ。

 気になる参加賞のグランプリ・プロモカード。2012年度は《ゴブリンの先達》/《水蓮のコブラ》と前後半で変わりましたが、2013年度も同じく前後半で変わり、前半は《原始のタイタン》がもらえます。
 もらえるプロモカードは6月のグランプリ・ヒューストンあたりで切り替わるとのことなので、日本に当てはめると3月の横浜は《原始のタイタン》が、北九州と京都は違う後半用のプロモカードとなる予定です。《原始のタイタン》のプロモカードが欲しい方は、グランプリ・横浜にぜひご参加ください。

/

 その他、グランプリの日程以外にもワールド・マジック・カップやグランプリにおけるプロツアー参加権利の条件や、プロツアー予選でトップ8に残ると特製プレイマットがもらえるなど細かい変更があります。日本語訳されていますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 2013年のプレミア・プレイの全体図


WPN日本窓口、カスタマーサポートセンター休業のお知らせ

 ウィザーズプレイネットワーク 日本担当窓口、および、マジック:ザ・ギャザリング カスタマーサポートセンターは以下の期間で休業とさせていただきます。

 休業期間: 12月28日(金)~1月6日(日)

 皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、なにとぞご理解いただきますようお願いいたします。



bnr_testing.png

グランプリ・名古屋で受けた質問

 先々週に、グランプリ・名古屋が行われました。参加人数は1689人。
 史上最高を記録した今年のグランプリ・横浜(モダン)を早くも人数で上回ったことになります。
 ご来場くださった皆様には御礼申し上げます。

 私自身はというと、黒服(=ジャッジシャツの愛称)を着て、フロアのジャッジを主にやっておりました。やはりジャッジをしている間は楽しい時間であり、またやりたいと思える貴重な2日間だったと言えます。

 今回はそんなスタンダードで受けた質問から3つほどピックアップしました。
 いつものように問題形式にしてありますので、考えてみてください。

 以下、アクティブ・プレイヤーをAP、非アクティブ・プレイヤーをNAPと表記します。


ベラドンナの行商人

問:
 APは《ベラドンナの行商人》と《高原の荒廃者》をコントロールしている。この2体は組である。

 APがこの《高原の荒廃者》で攻撃し、NAPはこれを2/2の狼・トークンでブロックした。

 APはできる限りのダメージをNAPに与えたい。何点のダメージを与えられるだろうか?

 

答: 3点。

 《高原の荒廃者》はトランプルを持っているので、ブロック・クリーチャー全てに致死ダメージを割り振った場合、残りのダメージを防御プレイヤーに割り振れる。(CR702.18
 この《高原の荒廃者》は接死を持っているので、1点以上のダメージが割り振られたら、それは致死ダメージとみなされる。(CR702.2b)

 従って、APは「狼・トークンに1点、NAPに3点」という割り振りができる。


根生まれの防衛

問:
 APが《士気溢れる徴集兵》を唱えてそれを戦場に出し、誘発型能力の対象として、NAPの1/1のスピリット・トークンを選んだ。

 NAPはそれに対応して、《根生まれの防衛》を唱え、このスピリット・トークンを居住し、1/1のスピリット・トークンのコピーであるトークンを出した。

 その後、APは《士気溢れる徴集兵》と、コントロールを奪ったスピリット・トークンで攻撃した。

 NAPは、スピリット・トークンを、今しがた出したスピリット・トークンでブロックした。

 さて、どうなるか?

 

答: APがコントロールを奪ったスピリット・トークンが破壊される。

 《根生まれの防衛》にある、「このターン、あなたがコントロールするクリーチャーは破壊されない。」という効果は、あなたのクリーチャーに『破壊されない』という能力を与えるのではなく、「あなたのコントロールするクリーチャーは破壊されない」というルールが、このターンのみ付与される。

 従って、問題の場合、APにコントロールを奪われたスピリット・トークンは通常通り破壊されてしまうので、戦闘ダメージを与えられたことにより致死ダメージを受け破壊される。


静穏の天使

 APが《静穏の天使》を戦場に出し、誘発型能力の対象として、APの墓地にある《スラーグ牙》と、NAPの墓地にある《墓所這い》を選んだ。

 その誘発型能力がスタックにある間に、NAPは《静穏の天使》を対象に《究極の価格》を唱えて、《静穏の天使》を破壊した。

 さて、どうなるだろうか?

 

答: APは対象にした2枚を追放領域に置くか、何もしない(そのままの領域に置く)かを選ぶ。

 《静穏の天使》の1番目の誘発型能力には、「してもよい/may」と書かれている。この場合、その「してもよい」行動をするかどうかにかかわらず、誘発型能力はスタックにとりあえず積まれる。その後、解決時にその行動を「してもよい」。(CR603.5

 問題の場合、《静穏の天使》の1番目の誘発型能力を解決する前に、2番目の誘発型能力(戻ってくる方)が解決してしまう。そのため、1番目の誘発型能力の解決中に追放されたカードは二度と戻ってこない。

 APは対象にしたカード2枚を追放「してもよい」し、そうしなくてもよい。
 また、してもよいのは「それらのカードを追放する」ことなので、「APの《スラーグ牙》は追放せず、NAPの《墓所這い》のみ追放する」ということはできない。ご注意。


 今回はここまでです。また来年お会いしましょう。




ライター:testing

 愛知在住のレベル 2 ジャッジ。ルールに造詣が深い氏のブログ closet belief 2 では、おもにルールにまつわる役立つコラムが掲載されることが多く、毎週金曜日に掲載される Friday Magic Quiz を毎週楽しみにしているファンも多い。
 本コラム Formal Magic Quiz は、氏のブログで連載されている Friday Magic Quiz への氏によるオマージュであることは疑いようがない。どちらも略称 FMQ としてお楽しみいただければ。


WPN からのお知らせ

 12/19 現在、以下の WPN プログラムならびにイベントが申請できます。イベントの申請は、ウィザーズイベントレポーターから行えます。ウィザーズイベントレポーターは WPN サイトからダウンロードをお願いします。

全主催者
  • Magic (競技イベント/個人戦・双頭巨人戦・チーム戦)
    • ブースタードラフト
    • レガシー
    • エクステンデッド
    • ヴィンテージ
    • スタンダード
    • シールドデッキ
    • ブロック構築
    • モダン
    • Trios スタンダード(3人チーム構築)
    • Trios シールドデッキ(3人チームリミテッド)
    • 2HG(双頭巨人戦は 2HG で始まるそれぞれのフォーマットをご利用ください)
  • Casual Magic Event(カジュアル/8人未満で開催したイベントやフリープレイ会の報告に)
    • カジュアル構築
    • カジュアルリミテッド
  • Casual Multi-Player(カジュアル多人数戦)
    • 魔王/Archenemy
    • プレインチェイス戦/Planechase
    • 統率者/Commander
    • 皇帝戦/Emperor
    • 無差別戦/Free-for-all
    • 大乱闘戦/Grand Melee
    • その他/Other
ゲートウェイ店舗

 ゲートウェイ店舗は、全主催者向けイベントが申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。

  • Magic League(店舗独自のリーグ戦報告に)
コア店舗

 コア店舗は、ゲートウェイ店舗のプログラムをすべて申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。

  • Friday Night Magic - February 2013
アドバンス店舗

 アドバンス店舗は、コア店舗のプログラムを 2 回ずつ申請できます。くわえて、グランプリトライアルの開催を申請できます。

  • Grand Prix Trial - Yokohama 2013

 グランプリトライアルの開催に際しては、認定ジャッジがヘッドジャッジを務める必要があります。トーナメントの概要については公式サイトの案内をご一読ください。

 グランプリ トライアル大会


WPN素材

 サポートキットは一店舗一回限り請求できます。メンバーカードは、毎月 2 回まで請求できます。

 現在受付中の WPN プログラムについては、WPN 公式サイトに掲載されていますのでご確認ください。

 また、それぞれのイベント案内ならびにプロモーション案内は、セールス配布文書一覧から取得することができます。

 WPN プログラムの申請方法について、ご不明な点は wpnjapan@wizards.com へお気軽にご相談ください。


 日本語のルール文書は以下のページからご覧いただけます。

 マジック総合ルールや違反処罰指針、イベント規定から、基本ルールブック、プレインズウォーカーのルールやよくある質問集などを掲載しています。


 ウェブサイトをデコレーションしたり、あるいは店頭ポップを華やかにするための画像素材の詰め合わせ、ロゴキットがダウンロードできます。使用許諾に同意いただいたうえで、許諾内容の範囲内で自由にご利用いただけます。

 イベントの案内ページに、あるいは店頭ポップの作成用としてご活用ください。


 プロツアー予選など、注目のイベントの日程はイベント情報ページでお届けしております。

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索