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第88回:今週末は闇の隆盛・ゲームデー!&リーグ戦開催いろはにほへと

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ウィザーズプレイネットワーク通信


ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。

2012.02.21

WPN通信 #88:今週末は闇の隆盛・ゲームデー!&リーグ戦開催いろはにほへと


 こんにちは。ウィザーズプレイネットワーク日本担当の宮坂です。

グランプリ・神戸2012

 この週末にグランプリ神戸に参加されたみなさんはお疲れ様でした。日本のリミテッドでは史上最高となる 1,117 人が神戸国際展示場に集い、グランプリチャンピオンの座を賭けて戦いを繰り広げました。

 わたしは今回一年ぶりに国内グランプリにジャッジとして参加してまして、おもにステージの裏側で対戦結果を入力するお手伝いをしたり、通訳したり、英訳したり、たまにフロアで裁定を出したりしてました。ここしばらくは会場をぶらぶらするというどちらかといえばコミュニケーションを取れる立場でグランプリに関わっていたのですが、今回はジャッジだったので、これがまったくもって、そんな時間が取れず・・・。あらためてジャッジってたいへんな仕事だったんだなあと思い返すことになりました。楽しかったんですけどね。1,000 人以上が参加するイベントで裏方をやれるなんて、人生でそう何度も経験できることではないですしね。

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 嬉しいニュースもあります。

 そんな裏方で参加したのには実は理由がありまして、昨年末に全国各地で誕生したあたらしい認定ジャッジの方々が今回のグランプリに参加表明しているというお話を聞きまして、なんとか彼らとお目にかかれないかなあと考えていたのです。一人一人尋ねたらいいのかもしれないですが、同じイベントの空気を吸いつつご挨拶したいなあと考えてしまうのは、ジャッジの性なのかもしれません。

 新しいジャッジのうち何人かは、日頃はカードショップの店員として、あるいは店長としてマジックと触れあってくださっている方々であり、好きが高じてジャッジ試験を受け、せっかく認定されたのだからグランプリにも参加しようと考えてくださったそうで。こういう熱い思いを持ったスタッフがいる WPN 店舗の存在はありがたいなあ、と担当者としては思うのでした。こういう店舗は、きっとそれぞれの地域のハブ店舗として育っていくのでしょうね。

 神戸にはグルメ的にもいろいろあって、行く前からすごく楽しみにしていたのですが、ちょっと都合がつかずに、今回は神戸牛を食べられずに残念でした。また近いうちに神戸でイベントがあった際のお楽しみにしておくことにします。といいながら、ここ数回ずっと神戸牛とご無沙汰なんですけどね・・・。


闇の隆盛ゲームデーは今週末開催です

 今週末は闇の隆盛発売を記念したお祭り第三弾、ゲームデーが全国各地で開催されます。

 闇の隆盛 ゲームデー

 ゲームデーは、新セット発売を記念したお祭りの中でオンリーワンの構築イベントです。発売 3 週間後という参加者のみなさんがカードをそろえ終えているであろう時期にイベントが設定されていますし、今週金曜日には闇の隆盛イベントデッキも発売されるので、ゲームデーで使うデッキがまだ決まってない人はイベントデッキで出場するのも一興です。イベントデッキは毎回評判がいいので、今回も店頭で購入してそのまま突撃するのもいいかもしれません。

 ゲームデーがいつものイベントと違うのは、チャンピオンを決めるイベントというところでしょうか。参加者がちょうど 8 人の場合はシングルエリミネーションは開催されませんが、16 人までの場合はスイスラウンドの上位 4 人が、それ以上の場合は上位 8 人が店舗最強の座を賭けて戦うという「店舗チャンピオン決定戦」がゲームデーです。

 ゲームデー参加者にはフルアートのプロモカード《絡み根の霊》が配布されるほか(枚数には限りがあります)、イベントの上位 8 人には同じくフォイルでフルアートのプロモカード《ゾンビの黙示録》が上位賞として配布されます。

ゲームデー参加賞ゲームデー上位賞

 さらに、今回のゲームデーではチャンピオンにプレイマットが賞品として贈られます! これはゲームデーチャンピオンを称えるために作成されたものなので、かなり稀少な品となりそうです。このプレイマットを持っているということは、ゲームデーチャンピオンであるという証にもなりますしね。

 さて、そんな気になるゲームデー。自宅の近所でゲームデーが開催される店舗を知りたい人は、イベント検索をご利用ください。下のバナーをクリックすると、ゲームデーの開催予定が表示されますので、お近くのイベントを探すのにご利用ください。

イベント検索


「アヴァシンの帰還」発売関連イベントの申請が始まりました

 5/4 に発売される時期エキスパンション、「アヴァシンの帰還」の発売関連イベント、プレリリース、リーグ、ゲームデーの申請が始まっていますが、各イベントのご案内がウィザーズプレイネットワークの公式サイトからダウンロードできるようになりました。

 Wizards Play Network Official Home Page: セールス配布文書

 プレリリースの申請に当たっては、あわせてイベントキットの発注が必要となりますので、案内文書をダウンロードしたうえでキットの申請を忘れずに済ませていただくようお願いいたします。



リーグ戦開催いろはにほへと

 闇の隆盛リーグ戦やアヴァシンの帰還リーグ戦に関して、店舗から「リーグ戦について教えて欲しい」という質問が寄せられることが多くなりました。リーグキットという形で賞品も用意されているイベントだから、できるだけしっかり開催したいというお話も聞きます。

 そこで、リーグ戦について過去に掲載してきた記事を mtg-jp.com、WPN 公式ページの双方から紹介しながら、イベントの申請から報告まで、軽くご案内していこうと思います。


なぜイベントを開催するのか

 そもそもなぜイベントを開催しなければならないのか。

「イベントを開催したところで、うちのお客じゃない、外からの客が来るだけで、売り上げに繋がらないじゃないか」

 そういうお叱りをよくいただきます。イベントから直接的な収益を上げる方法はいくつかご提案させていただくようにしていますが、それでもなかなか、イベントを店舗で開催するメリットを、店舗にメリットとして考えていただかないと、この問題は解決しません。

 自分の話で恐縮ですが、マジックのイベントを開催している店舗と、開催していない店舗のどちらをひいきするか。

 当然ながら、カードを買ったりブースターを買ったりしたら、そのまま遊びたくなるわけで、イベントを開催しているような力を入れている店舗に足繁く通っていました。逆に、イベントを開催している店舗で、デッキに入れるカードが追加で欲しくなってシングルカードを購入したり、イベント終了後にいっしょに遊んだ人たちと、その場でブースターパックを購入してドラフトをしたりしていました。その店舗に行けば「遊べる」という安心感は、当時の自分にとってはとてつもなく大きかったです。逆に、イベントを開催していない店舗には、最初こそ出かけていたものの、だんだんと足が遠のくようになってしまって、いつの間にか行かなくなってしまいました。

 ウィザーズプレイネットワークというシステムの根底にあるのは、この考え方です。店舗でイベントを開催して、店舗のイベントに遊びに来てもらったプレイヤーに店舗のファンになってもらい、イベントを盛り上げてもらうとともに、店舗の売り上げに貢献してくれるリピーターとなってもらう。店舗は売り上げが上がることでマジックに力を入れられるようになり、プレイヤーは店舗がマジックのイベントをどんどん開催してくれることで遊び場をがっちり確保する。

 さて、冒頭の話に戻りましょう。なぜイベントを開催しなければならないのか。

 店舗に顧客をリピートさせるため、です。店舗でイベントが開催されることをアピールすることで、新規顧客にリピーターとなってもらうとともに、今まで来ていなかったプレイヤーにも店舗に足を運んでもらうため。ひいては店舗の売り上げを伸ばすため、といえます。

 では、どうやってイベントを開催していけばいいのか。ルールに詳しい人材がいない店舗ではどうすればいいのでしょうか。


リーグ戦とはなにか

 リーグ戦は、WPN で提供しているプログラムの中でも一、二を争うカジュアルなイベントです。プレインズウォーカーポイントは加算されますが、その算出基準は勝ち負けではなく、参加したことを元に加算されるカジュアルイベントです。

 カジュアルイベントの最大のメリットは、店舗が成績やルールをそれほど厳密に管理しなくても良いことが挙げられます。競技ポイントが加算されるイベントだと、対戦成績はすべて記録されないといけませんが、カジュアルイベントであれば、「誰が参加したか」だけが重要視されます。成績が記録に残るわけではないので、昨日今日マジックを始めたばかりの人でも、歴戦の猛者でも同列に扱うことができます。

「毎週○曜日の夜には、マジックで遊べる」

 これがリーグ戦を運営する側の、そして参加者側の基本的な考え方です。すでに毎日なんらかの定例イベントが開催されている店舗からしたら、リーグ戦はもう必要の無いイベントかもしれません。しかし、それほど多くのプレイヤーが集まっていない小さなコミュニティでは、店舗が曜日をコントロールすることで、「○曜日にマジックプレイヤーを集める」という努力はしたほうがいいでしょう。

 リーグ戦の参加者は、ベテランプレイヤーから、マジックを始めたばかりの初心者まで様々な方がいることでしょう。ルールを知らない人に、ルールを知っている人が教えられる。よりよいデッキの組み方を教わることができる。ベテランプレイヤーは、勝利を収めることで賞品がもらえるでしょうし、始めたばかりのプレイヤーにとっては、いっしょにマジックを遊べる仲間を探すという最大の障壁を、リーグ戦に参加することで乗り越えることができるのです。

 先の懸念点であった「ルールに詳しい人材」が店舗側にいなくても、参加してくれたプレイヤーに一人詳しい人がいれば、その人に聞いてしまうのは良い方法です。仲間同士でルールの問題を解決できるなら最高です。リーグ戦は賞品目当てに勝ちを目指すマジックとはやや軸がずれた、楽しむためのマジックといった遊び方が向いていると個人的には感じています。

 マジックプレイヤーを集めることで、「この店はマジックが遊べる」という口コミが広がり、集まったプレイヤーたちがコミュニティを作り、店舗のファンとなり、最終的に店舗へ売り上げをもたらすようになります。

 こうしてリーグを開催して店舗のグレードを上げてきた、WPN 店舗へのインタビュー記事が掲載されていますので、ご紹介しておきます。

 シールドデッキ・リーグ戦:Gamers Sanctuary

 統率者リーグ戦:Armada Games


いつリーグ戦を開催するのか

 リーグを開催するならば、最低週一回、できれば週二回くらいが望ましいと思います。店舗の運営形態によるでしょうが、平日の夜であれば、仕事帰りの会社員も顔を出してくれるかもしれません。リーグのうち一日を週末に設定すれば、平日は忙しくて参加できない人も参加してくれるかもしれません。

 月に一回、あるいは隔週といったペースだと、たまたまその日に都合が合わなくて参加できないという客層の足が遠のくので、できるだけ毎週、決まった曜日に、決まった時間帯で開催するのがベストです。

 一つのリーグ戦は 6 週間、あるいは 4 週間といった長期間かけて運営され、期間中に獲得した合計ポイントで勝敗を競います。一週間で獲得できる最大ポイントを制限することで、後から参加した人でもある程度追いつくことができるような仕組みにできます。


どのようにリーグ戦を開催するのか

 リーグ戦はシールドデッキ戦で開催する方法が、店舗に売り上げをもたらしますし、参加者の資産差に左右されにくいうえに、最新エキスパンションでしっかり遊ぶことができるので、おすすめしています。

 シールドデッキ戦で行う場合、ブースターパック 6 パックを元に 40 枚以上のデッキを構築して最初のリーグデッキとします。リーグ開催日に自由に対戦してもらい、週で最初の 5 マッチをリーグの正規スコアとして記録しておきます。それぞれの対戦は 2 本先取のマッチとしてもらうと、不幸な事故にあったときでも挽回できてよいかと思います。英語ですが、イニストラード・リーグのよくある質問集をご紹介しておきます。

 Innistrad League FAQ(リンク先は英語)

 週が変わるたびに、リーグ参加者はブースターを一つ購入して、自身のリーグデッキを改良することができます。また、負けが込んでいるプレイヤー(週に5マッチのうち3マッチ負けた、など)は、追加でブースターを購入できたほうがいいかもしれません。

 対戦の組み合わせは、リーグ開催日に参加したプレイヤー同士が自由に戦ってもいいですし、店舗で組み合わせをしてもいいでしょう。いつも同じ人と対戦するよりは、できるだけ多くの人と対戦した方が楽しいでしょうしね。

 店舗が設定したリーグ開催日のほかにも、毎日のように参加して対戦するプレイヤーがいるかもしれません。そうしたプレイヤーたちの参加記録は残しておき、毎週最後のリーグ開催日に彼らの参戦記録をウィザーズイベントレポーターを使用して一つのイベントとして報告します。シールドデッキ戦と統率者戦と、二つのリーグ戦を開催しているようなケースであれば、それぞれのリーグごとにイベント参加者を報告してください。

 リーグ戦はカジュアルイベントです。点数の付け方やデッキの強くする方法、決まった運営ルールはありません。店舗の参加者によって好き嫌いがあるかもしれません。より店舗あるいはコミュニティに即した運営方法にアレンジしてみてください。

 たとえば、レントンにあるウィザーズ・オブ・ザ・コースト本社で開催されている社内リーグでは、デッキが変化するタイミングがブースターパックを追加するタイミングだけではありません。対戦した両者がカードを対戦相手から「奪取」できるので、手に入れたカードでさらにデッキを強化できるのです。

 射場本正巳の「カジュアルマジックのススメ」 第5回:~ノーリミテーションリミテッド~

 このヴァリアントルールはかなり強烈で、対戦相手から手に入れたカードがことごとくデッキに入る優良コモンだったおかげで、がらりと色が変わった、なんてこともありました。


 さて、長々と書いてきたリーグ戦についてのいろはですが、最後にリーグ戦の申請方法、ならびに基本的なポイントの付け方、ブースターパックの追加方法については、61 回に書いた自身のコラムを紹介して筆を置こうと思います。

 WPN通信 #61:リーグ戦を開催してみませんか?

 闇の隆盛が発売して3週間、グランプリ神戸も終わって一段落してしまっていそうな昨今ですが、あらためてシールドデッキ戦で一喜一憂したり、統率者戦で遊んでいるプレイヤーたちを集めてリーグを開催してみるのはいかがでしょうか。店舗にあらたなファンが根付いてくれるかもしれませんよ。


WPN からのお知らせ

 2/21 現在、以下の WPN プログラムならびにイベントが申請できます。イベントの申請は、ウィザーズイベントレポーターからかんたんに操作できます。ウィザーズイベントレポーターはWPNサイトからダウンロードしてください。

全主催者
  • Magic (競技イベント/個人戦・双頭巨人戦・チーム戦)
    • ブースタードラフト
    • レガシー
    • エクステンデッド
    • ヴィンテージ
    • スタンダード
    • シールドデッキ
    • ブロック構築
    • モダン
    • 3 スタンダード(3人チーム構築)
    • 3 シールドデッキ(3人チームリミテッド)
    • 2HG(双頭巨人戦は 2HG で始まるそれぞれのフォーマットをご利用ください)
  • Casual Magic Event(カジュアル/8人未満で開催したイベントやフリープレイ会の報告に)
    • カジュアル構築
    • カジュアルリミテッド
  • Casual Multi-Player(カジュアル多人数戦)
    • アーチエネミー/Archenemy
    • 次元マジック/Planechase
    • 統率者/Commander
    • 皇帝戦/Emperor
    • 無差別戦/Free-for-all
    • 大乱闘戦/Grand Melee
    • その他/Other
ゲートウェイ店舗

 ゲートウェイ店舗は、全主催者向けイベントが申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。

  • Launch League Play - Avacyn Restored(アヴァシンの帰還リーグ)
  • Magic League(リーグ戦の参加者報告に)
コア店舗

 コア店舗は、ゲートウェイ店舗のプログラムをすべて申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。

  • Friday Night Magic - March 2012
  • Magic Game Day - Avacyn Restored(アヴァシンの帰還ゲームデー)
  • Prerelease - Avacyn Restored(アヴァシンの帰還プレリリース・最大 3 回)
アドバンス店舗

 アドバンス店舗は、コア店舗のプログラムを 2 回ずつ申請できます。

WPNマテリアル

 店舗レベルに関係なく、サポートキットは一店舗一回限り申請できます。

  • Gateway Support Kit - Winter 2011-2012(イベント頒布用プロモカード)
  • Membership Card Request - 2012(新規メンバーカードの請求)

 WPN プログラムの申請方法については、WPN 通信 第47回に詳しく記載がありますので、ご一読ください。それでもわからないことがありましたら wpnjapan@wizards.com へ気軽にご相談ください。


 日本語のルール文書まとめページが mtg-jp 内に設置されました。

 mtg-jp.com ルールページ

 ジャッジを目指す人必読の、マジック総合ルールや違反処罰指針、イベント規定といったお堅い文章から、プレイヤーに一度は目を通して欲しい基本ルールブック、プレインズウォーカーのルールやよくある質問集まで、日本語で読んでおいたほうがいいルール文書にアクセスしやすくなりました。


 各 WPN プログラムの申請スケジュールおよび大会日程、ならびに国内プレミアイベントの大会日程は Google カレンダーにまとめてありますので、よろしかったらご利用ください。

 公開されている Google カレンダーは、各自が利用しているスケジューラにインポートすることができます。

 Google アカウントを利用して自身のカレンダーに表示させたり、スマートフォンのスケジューラへインポートすることで、自分の予定表とリンクさせることができるようになります。「今週の大会はどうだったっけ?」と悩んでいるような方にお勧めです。

 それでは、また来週。

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