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店舗の皆さまへ

第54回:ジャッジ資格が取りやすくなりました!

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ウィザーズプレイネットワーク通信


ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。

2011.06.14

WPN通信 #54:ジャッジ資格が取りやすくなりました!


 こんにちは。ウィザーズプレイネットワーク日本担当の宮坂です。

マジック ウィークエンド・名古屋

 三日間、前日予選を含めると四日間にわたって開催されたマジックウィークエンド・名古屋は盛況のうちに幕を閉じました。

 プロツアー・名古屋に参加でない方も、会場にたくさんご来場いただき、併催イベントは連日賑わっていました。また、決勝戦が行われる最終日にあわせて開設された、ニコニコチャンネルの「マジック:ザ・ギャザリング チャンネル」を通じて中継されたニコニコ生放送も 5 万人を超える方に観ていただけたようで、その熱量に驚いています。同チャンネルでは、今後公式動画を掲載したり、イベントの生中継などを企画しているようですので、ニコニコファンでマジックファンというみなさまには、これからも楽しんでいただけるのではないかと思います。


マジック:ザ・ギャザリング―統率者・発売記念パーティは今週末開催です

統率者

 マジックウィークエンド・名古屋でかなり賑わっていたものが、統率者のイベントです。
 開発陣といっしょに卓を囲んで遊んだり、地域の違うプレイヤー同士がわいわい遊んだり。勝ち負けを競い合うマジックにおいて、楽しむことを主眼に置いた遊び方が統率者です。

 待望のマジック:ザ・ギャザリング―統率者は今週金曜日に発売となります。新規に収録されるカードはカードギャラリーで発表になっているので、カードを確認したうえで購入を決めても良いかもしれませんね。

 マジック:ザ・ギャザリングー統率者発売記念パーティ

 統率者の発売に合わせて全国の WPN 店舗で開催される発売記念パーティでは、参加賞として大判サイズのプロモカード《トレストの密偵長、エドリック》《戦いの熾天使、バサンドラ》《歩く墓場、髑髏茨》《血の調停者、ヴィシュ・カル》《苦痛の芸術家、ニン》 のいずれかが参加賞として配布されます。

 自宅の近所で発売記念パーティが開催される店舗を知りたい人は、イベント検索をご利用ください。

 表示されているピンには、これから多人数戦を開催する店舗がすべて含まれています。イベントの開催日を希望する日に変更して決定ボタンを押してください。地図上のピンが同日にイベントを開催する店舗に更新され、ページ下部には店舗の一覧が表示されます。

 参加に当たって構築済みを購入する必要があるか、持ち込みのデッキを使用できるか、参加費や開始時間などの諸条件は、店舗へ電話やメールでお問い合わせください。


Finals ゲートウェイトーナメント・ラウンド 2 開幕!

The Finals

 今週から 7/3 までの 3 週間、全国の WPN 店舗では Finals ゲートウェイトーナメントが開催されます。

 The Finals 2011 情報

 Finals ゲートウェイトーナメントはスタンダードまたはエクステンデッドで開催される WPN プログラムで、各ゲートウェイの優勝者は、秋に開催される地区予選の 1 ラウンド不戦勝を獲得できます。

 自宅の近所でゲートウェイトーナメントが開催される店舗を知りたい人は、イベント検索をご利用ください。

 表示されるピンには Finals または Limits のゲートウェイトーナメントを開催する店舗がすべて含まれています。イベントの開催日を ~7/3 に指定して決定ボタンを押してください。地図上のピンが Finals ゲートウェイトーナメント開催店舗に更新され、ページ下部には店舗の一覧が表示されます。

 イベントの開始時刻や参加費など、詳細は店舗へ電話やメールでお問い合わせください。


Limits ゲートウェイトーナメント・ラウンド 3 の申請受付が始まりました

The Limits

 Limits ゲートウェイトーナメント・ラウンド 3 の申請受付が今週からスタートしました。Limits ゲートウェイトーナメントは、シールド戦またはブースタードラフトで開催される WPN プログラムで、各ゲートウェイの優勝者は、秋に開催される地区予選の 1 ラウンド不戦勝を獲得できます。

 The Limits 2011 情報

 スケジュールを調整したうえで、ぜひ開催をご検討ください。


【アドバンス店舗】グランプリモントリオール・トライアルの申請を受付中です

 2011 年よりアドバンス特典の一つとして、グランプリトライアルが WPN プログラムへ加えられました。グランプリトライアル(GPT)とは、プロレベルのトーナメントへの架け橋となるイベントで、該当するグランプリの不戦勝を選出する競技レベルのトーナメントです。

 今回は、9/16~17 に開催されるグランプリモントリオール・トライアル(シールドデッキ)の開催をご検討いただけます。GPT 開催に際しては、十分な席数を持つ会場と、イベント当日の運営を担う DCI 認定ジャッジが最低一人は必要です。

 GPT モントリオールの開催時期は、6/20~9/4 となります。GPT モントリオール開催をご検討いただける店舗は wpnjapan@wizards.com へ 6/19 までにお問い合わせください。


"FMQ" 問題・アイデアを募集します

 本コラム Formal Magic Quiz でご好評いただいておりますマジック・クイズの問題およびアイデアを、読者の皆さまから募集いたします。
 投稿はメール magicquiz@mtg-jp.com へお寄せください。問題の参考にさせていただきます。
 掲載の際、いただいたお名前をご紹介することもありますので、ご了承ください。

 マジック・クイズが大好きな皆さま、ぜひご協力ください!


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2011年第7回:ジャッジ資格が取りやすくなりました!


 どうも改めてこんにちは、ジャッジプログラムの地域コーディネーターとして日本と韓国を担当している鈴木(レベル3ジャッジ)です。これを読んでいる方の中には、プロツアー・名古屋に行かれた方も多いのではないでしょうか。私はジャッジとして参加していましたが、皆さんが名古屋でマジックを十分に楽しんでいただければ、これに勝る喜びはありません。

 さてプロツアーでのお話についてはまた後日の記事に譲ることとして、今日は最近マジックの中で起きた非常に大きな変化についてお話ししようと思います。と言っても別に試合の形式が変わるとか、禁止カードがたくさん増えたとか、そういうことではありません。「ジャッジ資格が取りやすくなった」という話です。


おさらい:認定ジャッジとは?レベルとは?

 マジックの世界では、「認定ジャッジ」という資格があります。そして、その認定ジャッジはレベル1からレベル5まで5段階に分かれています。大まかに言えば、こんな感じ。

レベル1:地元のお店や草の根で主に活動するジャッジ
レベル2:地元でのリーダー的なジャッジ
レベル3:全国規模のリーダーとして活動するジャッジ
レベル4:世界規模でジャッジ組織に貢献するジャッジ
レベル5:ジャッジ組織のトップに立つジャッジ

 ただし注意して欲しいのは、マジックのトーナメントのジャッジやスタッフをするためには、認定ジャッジでなくても良いということです。あくまでこの認定ジャッジの制度は、ウィザーズ社が、ジャッジとしての一定程度の能力を認定するという意味合いを持っているに過ぎません。

 じゃあ、ジャッジ資格なんて取る必要は無いの?いえいえ、そんなことはないんです。例えばもしあなたがお店のスタッフで、普段十数人規模のトーナメントを開いているとしましょう。ルール的には、あなたは認定ジャッジである必要はありません。でも、もしあなたが認定ジャッジであれば、それはすなわちあなたがルールの知識を持っているという証明でもあり、またあなたがトーナメント運営のイロハを知っている証明でもあり、そして一番重要なことは、全国にいる認定ジャッジの仲間となり、その中でいろいろと情報を交換することができるようになるのです。

 そして実は、認定ジャッジのいるお店の方がいないお店よりもプレイヤーが多いとも言われています。レベル1認定というお墨付きがあるジャッジがいるお店でみんなプレイしたいというのは、ある意味当然なのかもしれません。それだけの効果が認定ジャッジという資格にはあるのです。あなたが認定ジャッジになれば、あなたの周りにあなたのマジック仲間が増えていくんです。

 皆さんの中には、ジャッジのことを「グランプリとかで渋い顔をしながら必死に働いている黒服の集団」と思っている方もいるのではないでしょうか? それはジャッジのほんの一面にすぎません。我々ジャッジも、普段は皆さんと同じ、ただのマジック大好き人間なんですよ。


でも難しいんでしょう?

 いえいえ奥様!それが最近大変お手軽になったんですよ!

 ・・・というのは冗談としても、今日の話題は、この認定ジャッジの資格、特にレベル1ジャッジの資格を取りやすくなったと言う話です。まずは、新しいレベル1ジャッジの条件をここで紹介しておきましょう。

(1)過去6ヶ月に、認定イベントで2回ジャッジをしている
(2)レベル2以上のジャッジに簡単なインタビューを受け、その人の推薦を受ける
(3)レベル1ジャッジ認定試験で合格点を取る
(4)プレイヤーとしてDCI認定イベントに参加した経験を通してイベントの構造を知っている

 これだけです。順番に説明していきましょう。

(1)過去6ヶ月に、認定イベントで2回ジャッジをしている
 まずこの半年で、どんな規模のトーナメントでも良いので、2回ジャッジとして働く必要があります。もちろんヘッドジャッジ(そのイベントの責任者)である必要はありませんし、プレイヤー8人の小さなトーナメントであっても全然かまいません。どんな形でも良いので、トーナメントのジャッジとしての経験があればオッケーです。

(2)レベル2以上のジャッジに簡単なインタビューを受け、その人の推薦を受ける
 誰でも良いので、レベル2以上の認定ジャッジを見つけて、その人と簡単なお話をすればオッケー。面接と言ってもそんなに厳しいものではなく、普通にマジックが好きな方であれば全く問題ありません。近くにレベル2以上のジャッジが見つからない?その時には私までぜひメールを。お近くのジャッジを紹介します。

(3)レベル1ジャッジ認定試験で合格点を取る
 筆記試験があります。でも今までの筆記試験よりもぐっと楽になりました。これはあとで詳しく説明を。

(4)プレイヤーとしてDCI認定イベントに参加した経験を通してイベントの構造を知っている
 「イベントの構造を知っている」と言われるとなんだか難しそうですが、要は「スイスドローって何?」とか「ドラフトって何?」とか「シールドって何?」とかが分かればオッケーということです。ですので、いくつかマジックのトーナメントに出たことのある人であれば、普通は大丈夫。


 レベル1の条件は、たったこれだけです。これ以上のものは全くありません。例えば・・・

  • 競技レベル(グランプリトライアルや、プロツアー予選)でジャッジをしたことがなくても大丈夫。
  • 「マジック違反処置指針」(競技レベルでのペナルティなどに関する規則)を全く知らなくても大丈夫。
  • ルールアドバイザーの資格を取っていなくても大丈夫。

 「マジック違反処置指針」は覚えなくても良いの? ちょっと前の記事にはこれも勉強しろって書いてなかったっけ? と思ったあなた、そうです。ここが今回の大きな変更点のひとつなんです。今回レベル1ジャッジの条件で大きく変わった点は、以下の通り。

・競技イベント関係の経験や知識は必要なくなりました。
 ゲーム自体のルールと、あとトーナメントの簡単な仕組みと、あとは「一般イベント用ジャッジ法」が分かっていれば大丈夫。

・筆記試験の問題数が減りました。
 今まで50問だったものが、25問に!一気に半分です。

 実は今までレベル1試験で多くの人がつまづいていたのが、この「マジック違反処置指針」でした。でもこの文書は普段お店でトーナメントを運営しているジャッジの皆さんには必要ないものなので、少なくとも新しくレベル1になるときの必要条件からは外れたのです。そして筆記試験の問題数も減りました。25問であれば、トーナメント中に少し時間があればすぐに受けることもできますし、範囲が狭くなったので勉強もしやすくなりました。

 これでレベル1試験の敷居はぐっと下がったのではないかと思います。今までジャッジに興味があったけどなかなか難しいから資格を取れるのかな・・・と思っていたあなた、ぜひこれを機会に認定ジャッジを目指してみてはいかがでしょうか。


ジャッジになるとプレイヤーができなくなるの?

 よくあるジャッジに関する誤解のひとつに、「ジャッジ資格を取ると、トーナメントでなかなかプレイヤー参加ができるんじゃないの?」というものがあります。
 そんなことはありません。むしろ、今は認定ジャッジもプレイヤーとしてトーナメントにどんどん参加することが推奨されているくらいです。

 認定ジャッジになることによって、プレイヤーとしての楽しみをあきらめるのではなく、ぜひ、「ジャッジの楽しみと、プレイヤーの楽しみの両方、2倍楽しめる!」と考えてください。ジャッジとしてあなたが楽しい環境を作っていけば、周りのプレイヤーも自然と増えていくでしょう。そうすればその中であなたはプレイヤーとして、今までよりもさらに楽しむことができるんです。

 もちろん、レベルを取ったあとにさらに上の段階を目指したい方は、例えば先ほどの「マジック違反処置指針」を勉強してみたり、またグランプリにジャッジとして参加してみたり、そういう風に階段を上がっていくこともできます。でも全員がそうしなければいけないわけではなくて、ずっとお店の番人としてのレベル1ジャッジであることも、すばらしいことです。同じレベル1ジャッジでも活動の方法は様々。全員が同じようになる必要はありません。


 マジックへの関わり方は人それぞれ、そんな中で、ぜひ自分の周りのプレイヤーを増やしていきたい、自分で自分の周りの仲間をどんどん増やしていきたい、そんな方は、ぜひジャッジ資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。私たちは皆さんをお待ちしています!



ライター:鈴木健二

 東京在住のレベル 3 ジャッジ。通称すずけん。
 英語の堪能さにおいては日本でも指折りで、英文記事の紹介コラムを執筆していたこともあった。その英語力を活かして海外ジャッジとの交流も精力的に行っている。
 本業が多忙な合間を縫って、国内のプレミアイベントでジャッジをしているほか、MTG Today Cup というレガシーのトーナメントを主催したり、同会場で開催されている LMC 代々木でジャッジ姿を見かけることができる。

 地域コーディネーター(日本・韓国担当)としての連絡先は、 suzuken.mail@gmail.com です。

 ぜひ、この記事についてツイートしてください!



WPN からのお知らせ

 6/14 現在、以下の WPN プログラムならびにイベントが申請できます。イベントの申請は、ウィザーズイベントレポーターからかんたんに操作できます。

全主催者
  • Magic (認定イベント/個人戦・双頭巨人戦・チーム戦)
    • ブースタードラフト
    • レガシー
    • エクステンデッド
    • ヴィンテージ
    • スタンダード
    • シールドデッキ
    • ブロック構築
    • 3 スタンダード(3人チーム構築)
    • 3 シールドデッキ(3人チームリミテッド)
    • 2HG(双頭巨人戦は 2HG で始まるそれぞれのフォーマットをご利用ください)
  • Casual Non-Rated(入門イベント/8人未満で開催したイベントやフリープレイ会の報告に)
    • カジュアル構築
    • カジュアルリミテッド
  • Casual Non-Rated Multi-Player(入門イベント・多人数戦)
    • Casual Multi-Player - Archenemy
    • Casual Multi-Player - Commander
    • Casual Multi-Player - Emperor
    • Casual Multi-Player - Free-for-all
    • Casual Multi-Player - Grand Melee
    • Casual Multi-Player - Other
    • Casual Multi-Player - Planechase
  • Magic League(リーグ戦/戦争リーグなどの参加者報告に)
ゲートウェイ店舗

 ゲートウェイ店舗は、全主催者向けイベントが申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。

  • Japan Limits 2011 Gateway Tournament Round 3
コア店舗

 コア店舗は、ゲートウェイ店舗のプログラムをすべて申請できます。くわえて、以下のプログラムが申請できます。

  • Friday Night Magic - July 2011
  • Magic Game Day - M12(基本セット2012 ゲームデー)
アドバンス店舗

 アドバンス店舗は、コア店舗のプログラムを 2 回ずつ申請できます。

WPNマテリアル

 店舗レベルに関係なく、サポートキットは一店舗一回限り申請できます。

  • Gateway Support Kit - Spring 2011(店舗関係者用)
  • Membership Card Request(新規メンバーカードの請求)

 WPN プログラムの申請方法については、WPN 通信 第47回に詳しく記載がありますので、ご一読ください。それでもわからないことがありましたら wpnjapan@wizards.com へ気軽にご相談ください。


 各 WPN プログラムの申請スケジュールおよび大会日程、ならびに国内プレミアイベントの大会日程は Google カレンダーにまとめてありますので、よろしかったらご利用ください。

 公開されている Google カレンダーは、各自が利用しているスケジューラにインポートすることができます。

 Google アカウントを利用して自身のカレンダーに表示させたり、スマートフォンのスケジューラへインポートすることで、自分の予定表とリンクさせることができるようになります。「今週の大会はどうだったっけ?」と悩んでいるような方にお勧めです。

 それでは、また来週。

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