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第35回:発売記念パーティ情報と、サイドボードの扱いかた

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ウィザーズプレイネットワーク通信


ご注意:本記事は掲載当時の情報をもとに制作されたものです。現在の制度・プログラムと異なる場合がありますので、最新の情報は ウィザーズプレイネットワーク 公式サイト を必ずご確認ください。

2011.02.01

WPN通信 #35:発売記念パーティ情報と、サイドボードの扱いかた

 ゴー!ファイレクシア!

 ウィザーズプレイネットワーク日本担当の宮坂です。世界選手権でもらった缶バッジはもちろんファイレクシアでした。

 みなさま、両軍に分かれて遊んだプレリリースはいかがでしたか? いつもとは違った取り組みで楽しんでいただけたのではないかと思っておりますがどうでしょう。

 わたしもスタッフとして土日ともにプレリリース会場にいたのですが、冒頭のコールに始まり、「圧倒的すぎるファイレクシア軍に入隊します!」「劣勢なミラディン軍に助力します!」といった「なりきり」で遊んでくれるプレイヤーがいたり、ファイレクシアマークが入ったシャツで自分の所属をアピールするプレイヤーがいたり、普段のイベントでは見かけられないタイプの遊び方があって、このゲームは奥が深いなあとあらためて思いました。

 達成カードは好評でした。冒頭のコールはその達成カードに書かれていた「目標」の一つです。「イエーイ!」とハイタッチしたり、コールしたり。こういうアクションが好きなのは、開発チームが所在するアメリカのお国柄かもしれません、条件のいくつかは当日中に達成することが困難なものも含まれていたとか......。
 (クリックすると大きな画像が表示されます)

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 ということで、専用ブースターというちょっと変わった仕込みがあったミラディン包囲戦プレリリーストーナメントですが、今週金曜日に発売される製品は、専用ブースターではなく両軍入り乱れたブースターパックとなります。発売を記念したイベントは今回も健在。金曜日から日曜日にかけて全国各地でミラディン包囲戦発売記念パーティが開催されます。

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 発売記念パーティは、プレリリーストーナメントよりも多くの店舗で世界規模で開催されるお祭りです。プレリリースと同じくシールド戦で開催する店舗もあれば、ブースタードラフト、スタンダード構築で開催する店舗もあります。イベントのフォーマットはいろいろ用意されています。

 ミラディン包囲戦は「戦争」がテーマとなっていますが、発売記念パーティでフィーチャーしている遊び方は「戦争リーグ」。各店舗でのリーグ戦参加者がミラディン、ファイレクシアいずれかの陣営に属して、自陣営の勝利を目指して覇権を争うイベントに仕立て上げられています。ちょっとした陣取りゲームのスパイスがしていて、個人的には楽しそうな雰囲気を感じているリーグ戦です。リーグ戦開催の有無は、それぞれの店舗にお問い合わせください。

 なお、発売記念パーティの参加者へは、《飛行機械の組立工》の特製プロモカードが記念品として配布されます。数に限りがありますので、不足の際にはご容赦ください。 また、プレリリースと同じく「達成カード」が発売記念パーティにも用意されています。プレリリース同様にお楽しみいただけると思いますよ!

/

 自宅の近所で発売記念パーティが開催される店舗を知りたい人は、イベント検索をご利用ください。

 リンク先へ行くと、日本地図のうえにピンがたくさん表示されます。表示されているピンには、発売記念パーティ・ゲームデーいずれかを開催する店舗がすべて含まれています。検索する地域のほか、イベントの開催期間を指定できますので、イベントの開催日を発売記念パーティ(2/4~6)開催日に指定して決定ボタンを押してください。地図上のピンがプレリリース開催店舗に更新され、ページ下部には店舗の一覧が表示されます。

 ピンをクリックすると、各店舗でのイベント予定が確認できます。近くの店舗が見つかったら、詳細は店舗へ電話やメールでお問い合わせください。

Finals/Limits 2011 イベント告知ページができました

 毎年年末に開催されている賞金トーナメント The Finals/Limits の 2011 年度告知ページが公開されました。

 2011 年度は、それぞれ 4 回のゲートウェイトーナメントと地区トーナメントで構成されています。昨年との違いは、それぞれのフォーマットを主催者が選べるようになったこと。Finals はスタンダードかエクステンデッド、Limits ではシールド戦かブースタードラフトで、各ゲートウェイと地区トーナメントが開催されます。

 さっそく Limits ゲートウェイ ラウンド 1 の申請受付が始まっています。フォーマットは、シールド戦かブースタードラフトのどちらかを選べます。スケジュールを調整したうえで、ぜひ開催をご検討ください。


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サイドボードの扱いかた

 今年も本連載を続けることになりました。皆様よろしくお願いいたします。

 ではさっそくですが、問題です。

例題

 認定大会において、サイドボードの枚数は0または15枚である。

 ◯か×か?

 

 


答: × (リミテッドでは15枚とは限らない)


サイドボード

 サイドボードの定義は、CR100.4にある通り、ゲームとゲームの間にデッキを調整するために用いられる追加のカードのことを指します。メインデッキ以外のカードは全てサイドボードとなります。

 サイドボードの枚数は、イベントの形式によってそれぞれ異なります。皆さんおなじみのスタンダードやエクステンデッドといった構築形式では、サイドボードは『使用しない(0枚)』もしくは『15枚』と定められています。7枚や12枚といった中途半端な枚数は認められません。
 一方、プレリリースやパブリックイベントで行われるリミテッド形式では、メインデッキに使用しなかったカードが全てサイドボードになります。この場合、枚数は15枚とは限りません。

 サイドボードに関するルールは、総合ルールにはあっさりと書かれているだけです。ですが、イベント規定(MTR)には、サイドボードに関するルールがいくつか書かれています。以下にそれらを紹介します。


ゲーム開始前の確認

 サイドボードを使用する場合、ゲームの開始手順中に、それを相手に提示しなくてはいけません。
 提示は裏向きのままで行います。その際に、枚数を相手に告げる必要はありません。(ただし、相手から「数えてもいいですか?」と言われた場合は、それに従う必要があります)

 よく、ゲームの開始前に15枚のカードをテーブルに広げ、「15枚です」という光景が見られますが、これは良い姿勢です。一番良いのは、この時に自分のサイドボードを確認し、サイドボードの戻し忘れがないかをチェックしておくことでしょう。枚数が足りない/増えている場合はすぐわかりますし、サイドボードをきちんと確認することによって、無用なトラブルを避けることができます。

 また、テーブルの上のデッキケースには、メインデッキとサイドボード以外、マジックのカードは入れてはいけません。なぜならば、先ほど書いたように、「メインデッキ以外のカードは全てサイドボード」と判断されるからです。よけいなカードはテーブルの上に出さないようにしましょう。


ゲーム中の確認

 ゲーム中、サイドボードを見ることは認められています。その場合、相手に了解を取ってから、サイドボードとそれ以外のカードを明確に区別するようにしなくてはいけません。これは、現在のゲームに余計なカードを不正に加えることが無いようにするためです。特に手札と、いま見ているサイドボードは明確に区別しておく必要があるでしょう。


ゲームとゲームの間

 ゲームとゲームの間は、サイドボードが一番活躍する時間です。デッキのカードをサイドボードのカードを入れ替えることができます。サイドボードの枚数が決まっていない形式では、必ずしもデッキのカードとサイドボードのカードを1対1で交換する必要はありません。結果として、次のゲームを始める前に、形式に従ったメインデッキ/サイドボードの枚数であればOKです。

 なお、ゲームとゲームの間には、マッチを始めるよりも前に準備されたメモを見ることができます。例えば、「◯◯との相手には□□をサイドインする。」といった類のメモです。このようなメモは、ゲーム中には見ることができません。ゲーム中はカバンの中など、容易には見えない所に片付けておきましょう。


マッチ終了後

 マッチが終了したら、次の第一ゲームが始める前に、メインデッキとサイドボードを元に戻さないといけません。戻し忘れがあると、ルール適用度によっては不幸な結果になります。繰り返しになりますが、ゲームの開始前に自分のサイドボードをチェックするクセをつけておけば、このような戻し忘れは防ぐことができるでしょう。

 プレリリースを始め、一部のリミテッドのイベントでは、「マッチ毎にメインデッキの構成を変えても良い」というアナウンスがあります。このようなイベントの場合、マッチ毎にメインデッキとサイドボードを戻す必要はありません。ただし、このようなアナウンスはあくまで例外であり、イベント主催者の方針に従うようにしてください。


ゲーム外としてのサイドボード

 いくつかのカードには、「ゲームの外部 / outside the game」のカードを使うように書かれているテキストがあります。

 「ゲームの外部」は領域ではありません。追放領域とも異なります。追放領域はゲームの内部であり、ゲームの外部とは全く異なるものです。

 認定大会において、「ゲーム外にあるカード」とは、サイドボードのカードのみを指します。上にあるようなカードを使用する場合、使用することのできるカードは、サイドボードにあるカードのみです。


 それでは、今回の出題。

 

問 1

 サイドボードに関する以下の記述の中で、間違っているのはどれか。(複数回答可)

  1. ゲームの開始前に、サイドボードを対戦相手に提示する必要がある。
  2. ゲーム中、サイドボード用をどうするかといった、事前に準備されたメモを見てもよい。
  3. 構築形式の場合、全てのゲームの開始時では、サイドボードは0枚または15枚である。
  4. サイドボードのカードは、あらゆる領域に存在しない。
問 2

 A と B が対戦している。 A のターン、 A は自分の墓地の《カラストリアの貴人》を対象に、《不気味な発見》を唱えた。

 これに対し、B は《不気味な発見》を対象に《余韻》を唱えた。この時、B の墓地には《ゴブリンの先達》と《乾燥台地》があった。B の手札に加えることのできるカードの組み合わせは以下のうちどれだろうか? (複数回答可)

  1. ゴブリンの先達》のみ。
  2. 乾燥台地》のみ。
  3. ゴブリンの先達》と《乾燥台地》の両方。
  4. 1~3のうち、Bが好きに選ぶことができる。
  5. 何も無し。
問 3

 (前回の出題と似たような状況です)

 店舗での一般イベントで、第一ゲームが開始されて数ターン経った後、サイドボードにあるべきカードを引いて、サイドボードを戻し忘れたことに気がついたプレイヤーがいた。

 さて、どのように状況を正すべきだろうか?

問 4

 目標:このゲームに勝利せよ!

 あなたはスタンダードのイベントに参加している。

 あなたは対戦相手のクリーチャーに終始押される展開になり、ライフが1まで減ったが、なんとか場を盛り返し、少しづつ相手のライフを削っていた。
 しかし、相手は《起源の波》をX=5で唱えて、5枚のパーマネントを一度に戦場へ出した。このままでは敗北してしまう。

 が、運のよいことに、あなたの次のドローは《精神隷属器》だった! そして盤面をよく見直した後、このゲームに勝てることに気がついた。

 さて、勝つための手順を考えて欲しい。


---------------
(対戦相手) ライフ:12 


対戦相手の手札:
酸のスライム》《風の突き刺し》《自然の要求》《銅角笛の斥候》《苦行主義

対戦相手のライブラリーの一番上: 《地盤の際

対戦相手の墓地:《起源の波

対戦相手のコントロールしているパーマネント:
エルドラージの碑》《復讐蔦》《エルフの大ドルイド》《ラノワールのエルフ》《ジョラーガの戦呼び》(カウンター無し)

(タップ状態) 《ムル・ダヤの媒介者

(タップ状態) 《巨森、オラン=リーフ
(タップ状態) 《》x5枚


---------------
(あなた) ライフ:1 

あなたのコントロールしているパーマネント:

方解石のカミツキガメ

永遠溢れの杯》(カウンター2個)
忍び寄るタール坑
闇滑りの岸》x2
》x4

あなたの手札:
決断の手綱
見栄え損ない
漸増爆弾


精神隷属器》(このターンのドロー)

*現在はあなたのターンの戦闘前メインフェイズです。
*示されていないカードは問題とは関係ありません。
-------------------------------

戦場



ライター:testing

 愛知在住のレベル 2 ジャッジ。ルールに造詣が深い氏のブログ closet belief 2 では、おもにルールにまつわる役立つコラムが掲載されることが多く、毎週金曜日に掲載される Friday Magic Quiz を毎週楽しみにしているファンも多い。
 本コラム Formal Magic Quiz は、氏のブログで連載されている Friday Magic Quiz への氏によるオマージュであることは疑いようがない。どちらも略称 FMQ としてお楽しみいただければ。

"FMQ" 問題・アイデアを募集します!

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 それでは、また来週。

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