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渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
第27回:エムじゅーに!?『基本セット2012』ドラフト点数表 白・青・黒編
読み物
渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
2011.08.01
第27回:エムじゅーに!~『基本セット2012』ドラフト点数表 白・青・黒編
皆さんこんにちは。渡辺です。
今回は『基本セット2012(M12)』のドラフトにおける点数表を作っていきたいと思います。
もう日本選手権は終わってしまいましたが、M12リミテッドをやる機会はまだまだたくさんあります。
これからもお世話になっていくので、カードそれぞれの点数評価、点数比較はしておきましょう!
今回の点数表は、いままでの練習や日本選手権での実戦を経ての評価なので、前回の新たなるファイレクシア(白青黒編・赤緑他編)よりはしっかりした評価付けができていると思いますが、あくまでも僕個人の点数評価なので、これが正解というわけではありません。あくまでも参考として見ていただければと思います。
また、今回から、各点数の間にカードのコメントを入れてみました。
ただ点数表を並べるより、こういった解説があったほうが分かりやすいと考えました。
点数評価の基準も載せておきます。
点数 | 基準 |
10 | 神カード。見たら取るべし。確定初手。 |
9 | 爆弾カード。これ1枚でゲームに勝てるようなカード。初手~2手目。 |
8 | かなり優秀なカード。流れてきてもおかしくないが、初手でも問題ないレベル。初手~3手目。 |
7 | 優良カード。是非デッキに入れたいレベル。2~4手目。 |
6 | 普通にデッキに入るくらいのカード。3~6手目。 |
5 | ぎりぎりデッキに入るぐらいのカード。5~8手目。 |
4 | できればデッキに入れたくないようなのカード。枚数が足りないときに仕方なく使うレベル。または特殊な条件でのみ使用するカード。7~9手目。 |
3 | サイドボード要員。基本はデッキに入らない。10~12手目。 |
2 | よほどのことがない限りデッキに入れることはないカード。12~14手目。 |
1 | 何をしてもデッキに入らないレベル。ほぼ14手目。 |
では早速見ていきましょう。まずは白から。
白
10点
神話レア | 《ギデオン・ジュラ》 |
白のトップは《ギデオン・ジュラ》。
リミテッドにおけるプレインズウォーカーの強さに疑問を持つ方はいないでしょう。
《ギデオン・ジュラ》は忠誠値6という高い数字に加え、+2能力での強制攻撃による一方的な戦闘と、強力クリーチャーに対処するための《暗殺》能力。
リミテッドでやれることを大幅に超えていますね。完全にオーバースペックです。
見たらさっさと取りましょう。
9点
神話レア | 《太陽のタイタン》《天使の運命》 |
レア | 《正義の執政官》 |
白の次点の3枚。《ギデオン・ジュラ》と同列とまではいかないものの、それでも超強力なカード達です。
《太陽のタイタン》は最高得点をあげても良かったのですが、環境の速さを考慮しての-1評価。ただ正直なところ、10点と9点は誤差の範囲内なのですが。
残りの2枚もまぁ順当といったところです。
《天使の運命》は《送還》や《平和な心》などで対処されてしまうこともあるので、《聖なる狼》《エイヴンの瞬翼》などの呪禁持ちのクリーチャーと合わせて使いたいですね。
8点
レア | 《神盾の天使》 |
アンコモン | 《セラの天使》《忘却の輪》 |
コモン | 《ギデオンの法の番人》 |
白の8点カードは4枚。ここまでが「初手級カード」と言えそうなカード達です。
《神盾の天使》や《セラの天使》などの大型飛行クリーチャーは、それだけでゲームを決める決定力を持っています。
《忘却の輪》は万能除去として受けの広いカードですね。
白の初手級カード軍で唯一のコモンである《ギデオンの法の番人》は、環境でも屈指のシステムクリーチャー。1マナで出せて1マナで起動できるタッパーが弱いわけがありません。
最初見たときは本当にコモンなのか疑ったくらいです。
攻守共に活躍する万能クリーチャーなので、白をやるならいつでも欲しい一枚です。
7点
レア | 《ギデオンの報復者》《審判の日》 |
アンコモン | 《雪花石の魔道士》 |
コモン | 《平和な心》《嵐前線のペガサス》 |
この辺りのカードは、デッキに入れて主軸で活躍してくれるカード群ですね。
《雪花石の魔道士》や、下の6点ですが《大石弓の精鋭》なんかは、マナはかかりますが盤面にいるターンが長ければ長いほど強くなっていくカードです。《ギデオンの法の番人》ほどではありませんが、これらも強力なシステムクリーチャーですね。
《審判の日》は強いカードではあるのですが、使いづらいことが多々あるのでこの点数。
コントロール寄りのデッキで使えば強いのは間違いないのですが、環境的にコントロールが組みにくくビートになりやすい傾向にあるので、《審判の日》を取ったけどデッキに合わないから入らない、なんてこともたまに見かけます。
リミテッドの全体除去は確かに強力ですが、自分の場の方が被害が大きくては意味がありません。
《審判の日》を取ったときはそれを上手く使えるデッキ構成を目指しましょう。
6点
レア | 《堂々たる撤廃者》 |
アンコモン | 《大石弓の精鋭》《機を見た援軍》《霊魂のマントル》 |
コモン | 《突撃するグリフィン》《グリフィンの歩哨》《流浪のグリフィン》《ベナリアの古参兵》 |
ここまでは色が合っていれば気兼ねなくデッキに入れるカードです。
《大石弓の精鋭》は非常に強力なシステムクリーチャーですが、起動が3マナと重く、次のターンにアンタップしないという制約も厳しい時があるのでこの点数。
一回盤面を掌握し始めると無類の強さを発揮しますが、そこまで持っていくのに結構な労力を消費しますね。
《機を見た援軍》は相手に押されている時に強く、自分が攻めているときに弱い典型的な後手カード。
ライフを回復するだけでは弱いので、できるだけトークンを出せるように、場のクリーチャーの数を調整するプレイをしましょう。
《霊魂のマントル》は《天使の運命》と同じく呪禁持ちにエンチャントすればまさに「無双」します。
そうでなくても相手のクリーチャーをすり抜けて本体に攻撃を通したり、相手の攻勢を止めるのにも一役買ってくれるので、中々使い勝手の良いカードですね。
5点
アンコモン | 《先兵の精鋭》《ロック鳥の卵》 |
コモン | 《歯止め》《鎧の軍馬》《オーラ術師》《力強い跳躍》《神聖なる好意》 |
この辺りがデッキに入るかどうかの当落ライン。
《歯止め》は白の優秀なコンバットトリック。
構えるマナが軽いので、展開しながら構えられるのが強みです。
相手のクリーチャーを対象に取ることもできるので、相手のクリーチャーについたエンチャントーオーラを剥がすことも出来ます。
白をやるなら是非欲しい1枚ですが、早めに取るようなカードでもないのでこの点数。
《オーラ術師》はデッキに入っているオーラの枚数次第。
オーラが3枚以上入っていれば使うような感覚で。
《神聖なる好意》は見た目よりもずっと強いカード。
この環境のクリーチャーは基本的にタフネスが低いものばかりなので、タフネス+3の修正はかなり大きいです。
ライフ管理も大事な環境なので、3点の回復も地味に嬉しいですね。
4点
レア | 《清浄の名誉》 |
コモン | 《護衛の誓約》《包囲マストドン》《石角の高官》《グリフィンの乗り手》 |
4点はできればデッキに入れたくないカード群。
《グリフィンの乗り手》は場にグリフィンクリーチャーが居ないと役に立たないので、デッキの中のグリフィンクリーチャーの枚数で使うかどうかを決めましょう。目安としてはグリフィンが3枚以上取れていたら採用という感じですね。
《護衛の誓約》や《清浄の名誉》はデッキの中の白のクリーチャーの枚数次第。
デッキの中のクリーチャーが15体だとしたら、そのうちの10体くらいが白ければ有効に使えます。この2枚を使うなら、できるだけ白単に近い形で組むのが理想です。
3点
アンコモン | 《天界の粛清》 |
コモン | 《啓蒙》《群れの護衛》 |
安定のサイドボード枠。
《天界の粛清》などの特定の色にしか効かないカードは、よほどのことがない限りサイドに落としたほうが無難です。
《マーフォークの物あさり》が複数枚あるときはメイン投入を考えてもいいかも。
2点
レア | 《メサの女魔術師》 |
コモン | 《天使の慈悲》《絆魂》 |
流石にこの辺になるとまともなカードは無いですね。
《メサの女魔術師》なんかはデッキにエンチャントが沢山あるならワンチャンス! 7~8枚あれば使う可能性もなくはないです。現実的に厳しいですが、使えた時は楽しそうですね。
1点
レア | 《個人的聖域》 |
残念ながらこのカードをリミテッドで使用する日は来ないでしょう。
続いて青です。
青
10点
神話レア | 《記憶の熟達者、ジェイス》 |
青のトップは《記憶の熟達者、ジェイス》。
新しい姿となったエリート社員のジェイスさんは、リミテッドで壊れた強さを誇ります。
特にその真ん中の能力は、ライブラリーが40枚しかないリミテッドにおいてはチート以外の何ものでもありません。出したターンに10枚。次のターンにまた10枚と相手のライブラリーを削ってゆく様はまさにエリート社員。
要は「場に3ターン維持できれば勝ち」という意味の分からないカードです。
とりあえず、見たら取りましょう。
9点
神話レア | 《霜のタイタン》 |
レア | 《願いのジン》 |
アンコモン | 《精神の制御》 |
青の次点の3枚は、相手のクリーチャーのコントロールを得る《精神の制御》、《大気の精霊》に謝ってほしいスペックの《願いのジン》、タイタンシリーズの《霜のタイタン》。
どれも超がつくほどの強力カードです。いずれもM10・M11からあるカードなのでおなじみかもしれません。
《記憶の熟達者、ジェイス》ほどではないですが、どれも1枚でゲームに勝てるくらいのカードなので、やはりこれらも見たら即ピックで問題ないでしょう。
8点
レア | 《ウスーンのスフィンクス》 |
アンコモン | 《蒼穹の魔道士》《鐘塔のスフィンクス》 |
コモン | 《マーフォークの物あさり》《霊気の達人》 |
青のエースカード群です。
《マーフォークの物あさり》や《蒼穹の魔道士》は放置すると、デッキをすごい勢いで掘り進めるので絶対に放置してはいけないシステムクリーチャーです。
特に《マーフォークの物あさり》はコモンなので出現頻度も高く、マナも必要としないので使いやすいですね。
こいつだけでマナフラッドとマナスクリューを軽減できるので、ゲームに与える影響は非常に大きいです。
よく「《マーフォークの物あさり》を対処できなかったから負けた」ということも聞くので、それほどまでに強いカードだということですね。
個人的にもM12のコモンの中では最も強いカードだと思っています。
デッキに何枚も欲しいわけではありませんが、デッキには絶対に入れたいカードですね。
7点
レア | 《ジェイスの文書管理人》《幻影の像》 |
青の7点カードはレア2種のみ。
《ジェイスの文書管理人》は自分の手札が少ないときに使えば得をするカード。
使うタイミングが難しいカードではありますが、上手く使えたときに得られるカードアドバンテージは破格です。
基本的には自分の手札を使い切ったあとに、相手のターンのドローステップに能力を起動するのが主な使い方ですね。
《幻影の像》は《クローン》の調整版。コストが軽くなった代わりにデメリットが付きました。
とはいえ役割は《クローン》と一緒。その場その場で一番適したクリーチャーになれる、使い勝手の良いクリーチャーです。
6点
アンコモン | 《幻影のドラゴン》《蛙変化》 |
コモン | 《マナ漏出》《空回りのドレイク》《地割れのドレイク》《送還》《幻影の熊》《霜のブレス》 |
青のデッキの核になるカード達。
《空回りのドレイク》や《地割れのドレイク》のような飛行クリーチャーはこの点数です。
《霜のブレス》は過去にあった《まばゆい光線》を彷彿とさせるカード。序盤に展開してこれを打ってねじ込むような展開もありますね。
青には優秀な除去がないので、こういった擬似除去カードで時間を稼いで飛行クリーチャーで殴りきるというパターンが多いです。
膠着している場を突破できることもあるので、なかなか使い勝手の良いカードですよ。
《幻影の熊》と《幻影のドラゴン》のイリュージョンクリーチャー達は、対象になったらすぐに死んでしまいますが、こいつらをロスなしに対処できるのは《ギデオンの法の番人》と《魅惑するセイレーン》くらいのもので、あとは何かしらの呪文と1対1交換をしてくれるので、思ったよりも倒されにくいです。
対処されなかった時は、そのデメリットに見合ったサイズで活躍してくれるでしょう。
5点
レア | 《解放された精神》 |
アンコモン | 《魅惑するセイレーン》 |
コモン | 《エイヴンの瞬翼》《予言》《取り消し》《珊瑚マーフォーク》 |
《エイヴンの瞬翼》は元のサイズは4マナ2/2飛行と微妙なスペックですが、呪禁があるのでオーラを付けるには持ってこいのクリーチャー。《トロール皮》や《ゴブリンの戦化粧》が付けばかなりの活躍が期待できます。
これを取ったらエンチャントーオーラもセットで確保するようにしましょう。
《解放された精神》はターンを追うごとにドローが加速していくドローエンジンですが、自分のライブラリ切れも起こってしまうほどのドロー量なので、これを張った後にに速やかにゲームに勝つか、《不死の霊薬》か何かでライブラリ切れを防止できるようにしておきましょう。
普段なら見向きもされないようなスペックの《珊瑚マーフォーク》ですが、M12環境なら別。
M12環境はとにかく序盤から展開して攻勢に回りたい環境なので、ただの2マナ2/1バニラにも人権があるのです。
これは青に限った話ではなく、《ゴブリンの長槍使い》や《ルーン爪の熊》も普通に使われていますからね。
それほどまでに「M12の2マナクリーチャーは重要」ということです。
序盤に展開できないと一方的に狂喜クリーチャー達が暴れてしまう展開もあるので、今まで以上にマナカーブを意識したデッキ構築を心がけましょう。
4点
レア | 《非実在の王》《移し変え》 |
コモン | 《アンフィンの殺し屋》《思案》《マーフォークの催眠術師》《否認》《氷の牢獄》 |
青の微妙カードたち。
今回の青の唯一の除去である《氷の牢獄》は、環境に自分のクリーチャーを対象にするカードが多いので、できればデッキに入れたくないくらいのカードになってしまいました。
とはいえ一応除去には変わりないので、デッキに除去が用意できなかったときに仕方なく使うくらいの気持ちで確保しておきましょう。
《非実在の王》はデッキの中に幻影クリーチャーが2体以上いれば使ってもいいですね。対象に取れない《幻影のドラゴン》は脅威そのものです。
3点
アンコモン | 《瞬間凍結》《練達の盗賊》《空中浮遊》 |
コモン | 《湾口の海蛇》《ジェイスの消去》 |
サイドボード要員。
青対決での《湾口の海蛇》はかなり強力なので、青をやるなら是非サイドボードに欲しい1枚。
《瞬間凍結》も見た目どおり赤か緑相手へのサイドボードとして。
《練達の盗賊》は複数のアーティファクトを見たら。ただ、環境に強いアーティファクトが少ないので、活躍の場面は少ないです。こいつがミラディンの傷跡ブロックに居たら間違いなく高得点カードだったのですけどね。
2点
レア | 《彼方の映像》 |
コモン | 《飛行》 |
まぁ概ね使うことはないでしょう。
《飛行》は相手の幻影クリーチャーを倒すためにワンチャンスあるかも?
1点
神話レア | 《時の逆転》 |
やったね神話レア!
次は黒を見ていきましょう。
黒
10点
神話レア | 《墓所のタイタン》《ソリン・マルコフ》 |
黒のトップは《墓所のタイタン》と《ソリン・マルコフ》。どちらも超強力な神話レアですね。
6マナというコストの重さも、場に出たときのインパクトを考えれば何も問題ありません。
文句無しの初手カードですね。
9点
神話レア | 《ヴァーズゴスの血王》 |
レア | 《復讐に燃えたファラオ》《ソリンの復讐》 |
アンコモン | |
コモン |
黒の次点の3枚。
狙ったわけではないですが、全て新しいカードですね。
《ヴァーズゴスの血王》は狂喜で出せば6/6飛行と自身のスペックも相当高く、後続吸血鬼たちを強化してくれるグッドクリーチャー。リミテッド視点で見るなら歴代の吸血鬼ロードの中ではダントツで強いと言って良いでしょう。
《復讐に燃えたファラオ》は場に居ても墓地に居ても厄介なクリーチャー。
《平和な心》などで対処できれば良いですが、そうでないときは盤面へのプレッシャーは非常に高いです。
《マーフォークの物あさり》と組み合わせれば、不意打ちで相手の攻撃クリーチャーを倒したりもできます。
《ソリンの復讐》は相手から10点ものライフを奪う凶悪カード。
7マナという重さがネックではありますが、プレイできれば20点分のライフ差がつくので、打てたゲームはほぼ負けないでしょうね。
8点
レア | 《ルーン傷の悪魔》《墓への呼び声》《墓地を刈り取るもの》《凄腕の暗殺者》 |
アンコモン | 《センギアの吸血鬼》 |
コモン | 《破滅の刃》 |
黒の8点ライン。
レア以外では《破滅の刃》や《センギアの吸血鬼》がありますね。
《破滅の刃》はタッチで使っても良いクラスの優秀除去。2マナのインスタント確定除去が弱いわけがないですね。
スカージからの再録カードである《墓への呼び声》は、強力なカードではあるのですが、たまに自分の首を絞める時があります。
以前デッキに入れて使ったときに、相手にゾンビクリーチャーを出されて自分のクリーチャーが一方的に死んでいく状況になったことがありました。
これをデッキに入れる際は、きちんとゾンビクリーチャーを確保しておきましょう。
7点
アンコモン | 《吸血鬼ののけ者》 |
コモン | 《グレイブディガー》 |
黒の7点はこの2種類のみ。
《グレイブディガー》はいつも通り、リミテッドでは頼りになるアドバンテージクリーチャー。
当然ですが回収するものが強ければ強いほど効果が増すので、自分のデッキのエースを回収するまでは手札で温存するようにしましょう。
《吸血鬼ののけ者》はかなり高性能な狂喜クリーチャー。
狂喜条件を満たして出せば4マナ4/4に絆魂というかなりの高スペックのクリーチャーになります。こいつが取れたら、できるだけ狂喜で出せるような構成のデッキにしたいですね。
6点
アンコモン | 《縞瑪瑙の魔道士》《組み直しの骸骨》《魂の消耗》 |
コモン | 《夜の子》《貪る大群》《ソリンの渇き》《肉体のねじ切り》 |
黒の平均カード群です。
《貪る大群》は今回の「ハスク」枠。
修正値が+1になってしまましたが、その分元のサイズが2/1飛行となっているので、単体でも使いやすくなりました。
ハスクと言えばコンボの申し子です。
M12でも《反逆の行動》《ロック鳥の卵》《組み直しの骸骨》は健在なので、《貪る大群》を取った際はそれらとのコンボを狙っていきましょう。
《肉体のねじ切り》は能力自体は普通のカードですが、環境に《マーフォークの物あさり》《ギデオンの法の番人》という2大システムクリーチャーが存在するので、それらに対処する手段としては申し分ないカード。
コンバットトリックとしても優秀なので、黒をやるなら是非欲しい1枚ですね。
5点
アンコモン | 《魔性の教示者》 |
コモン | 《苛まれし魂》《漂う影》《精神腐敗》《血怒りの吸血鬼》《出征路のグール》《薄暮狩りのコウモリ》《災難の瀬戸際》 |
黒の「まぁ使うかな」カードたち。
《魔性の教示者》はサーチしてくるもの次第。
強力なカードを持ってこられるなら強いですが、そもそも持ってくる先がないと使えないのと、4マナ払って場に何も影響を与えないので、押されているときはただの紙切れになってしまうのでこの点数です。
《苛まれし魂》はデッキの中の狂喜クリーチャー達のバックアップとして。
単体で使うスペックではないので、狂喜クリーチャーの枚数次第で使うかどうかを決めましょう。3体以上あれば合格ですかね。
あとは《大剣》のようなカードとも相性が良いので、そういったカードがあれば。
《漂う影》はデッキが黒単に近ければ近いほど強くなるカード。
元のサイズは貧弱ですが、黒の濃いデッキならエースアタッカーとして働いてくれるでしょう。
4点
レア | 《縫合グール》 |
アンコモン | 《小悪疫》 |
コモン | 《血の求道者》《ゾンビの大巨人》《闇の好意》《困窮》 |
黒のできればデッキに入れたくないカード群。
《血の求道者》や《ゾンビの大巨人》はクリーチャーとしてのスペックが微妙ですし、《困窮》や《小悪疫》は黒が濃いデッキでしか使えずタイミングも選ぶカードです。
《闇の好意》は《苛まれし魂》のような回避持ちやクリーチャーに付ければそのまま勝つこともありますが、それほど期待しないほうが良いでしょう。
デッキに勝ち筋が不足していると感じたら採用して良いかも、程度の認識でいましょう。
3点
レア | 《偏執》 |
アンコモン | 《死の印》 |
コモン | 《墓暴き》 |
《死の印》は優秀なサイドカードです。黒をやるなら是非。
《墓暴き》や《偏執》はゲームが長引くような相手用のカードなので、メインはちょっと厳しいですね。相手のデッキがコントロール風ならサイドから使うかもしれません。
2点
アンコモン | 《ゾンビの横行》 |
コモン | 《忌まわしい容貌》《血の味》 |
残念ながら使いませんね。
《ゾンビの横行》は構築に期待で!
今回はここまで。
残りの色は、来週にお送りします。
では今回はこの辺で。また来週お会いしましょう。
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