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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
第105回:奇跡の軌跡
読み物
津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
2012.06.07
第105回:奇跡の軌跡
こんにちはー。
いよいよワールド・マジック・カップ予選が来週末に迫ってまいりました。
現在のスタンダードは「青白Delver」の一強状態と言っても差し支えないような状況ですが、はたしてワールド・マジック・カップ予選も「青白Delver」に席巻されてしまうのか、それとも他のデッキが巻き返しを見せるのか。
今から結果が楽しみでなりませんが、ここのところ「青白Delver」の話題ばかりだったので、今週は少しメタゲームの話からは逸れて今後に期待のアーキタイプを紹介させていただきたいと思います。
それでは、まずはデッキの核となるカードを見ていきましょう。
そうです、今週のお題はこれら「奇跡」カードを軸にしたコントロールデッキです。
「奇跡」カードは概して通常コストがそれなりに重いので、何枚デッキに入れるべきか非常に難しいですが、それによって生まれるメリットやデメリットなんかもお伝えできればと思います。
デッキリストをご覧いただく前に、これら3種類の「奇跡」カードの特徴をおさらいしておきましょう。
《終末》
ご存じ1マナの全体除去。このカードの秀逸なところは、効果が《審判の日》ではなく《神聖なる埋葬》と同じなので、「不死」クリーチャーなんかを効果的に対処できることです。
効果が《審判の日》と同じであれば、おそらく僕はこのカードを使うことはほとんどなかったと思いますが、《絡み根の霊》や《ゲラルフの伝書使》が多いメタゲームにおいてたった1マナの《神聖なる埋葬》効果は非常に頼りになります。
対「青白Delver」戦においても、1マナで盤面を一掃できるのは大きな武器になりますし、《審判の日》とは違って《ムーアランドの憑依地》対策になっている点も評価できます。相手が1ターン目に《秘密を掘り下げる者》を出してきたら即座にキャストしたいので、《終末》が入ったデッキを使う際には1ターン目に極力白マナから置くように心掛けたいですね。
《時間の熟達》
『アヴァシンの帰還』発売前に、おそらく最も注目されていた「奇跡」カード。コントロールデッキで使うと、ただ土地を置くだけで追加ターンを終えることも多いので、青い《探検》と称されることが多いカードですが、コントロールデッキにおいては《探検》と同じ効果だけでも十分すぎるほどの魅力がありますし、当然ながらこのカードにはそれ以上の役割が期待できます。
例えばプレインズウォーカーのいる状況で使えばそれだけで大きなアドバンテージを得ることができますし、《未練ある魂》や《天使への願い》のトークンでダメージレースをしている時なんかにも重宝します。
このカードは他の「奇跡」カードとは違い、少しだけ使い方が難しいところがあります。
序盤から中盤にかけて引けた場合は「奇跡」でキャストすればいいだけなので簡単なのですが、展開にある程度余裕があって、なおかつ自身の戦場に土地しかパーマネントがないのであれば、敢えて温存しておくのもひとつの手です。
特に《天使への願い》や《解放された者、カーン》をキャストした次のターンに唱えると非常に効果的なので、通常コストでキャストできるだけの土地がある状況では、「奇跡」コストですぐに唱えるべきかどうかは慎重に判断しましょう。
それとこのカードは、《熟慮》、《僻地の灯台》なんかを経由して対戦相手のターンに唱えることで最大限に力を発揮できる1枚です。そうすると全てのマナが使える状態で2ターン続けて行うことができます。《思案》で《時間の熟達》を見つけた場合には積極的に狙っていきたいコンボですね。
《天使への願い》
「奇跡」デッキのフィニッシャー。
すでにスタンダードで大車輪の活躍を見せている《忌むべき者のかがり火》と同じく、「奇跡」コストでキャストできた場合には1枚でゲームを決めるだけの力を秘めています。このカードは《忌むべき者のかがり火》以上に通常コストと「奇跡」コストのギャップが激しいですが、その代わりに相手の戦場にクリーチャーがおらずとも、また相手のライフが20であろうともゲームを決定付ける可能性があるので、《忌むべき者のかがり火》以上の輝きを放つ局面も多々あります。
実際にこのカードを手に入れる過程で、枚数が1枚、2枚、3枚と増えていくごとに勝率も上がっていきましたし、今後「奇跡」デッキの未来を一身に背負う1枚だと思います。
これも《時間の熟達》と同じく、相手のエンド前にキャストするとすごいことになるので、《思案》で見つけられた際にはぜひとも狙っていきましょう。
最後に、「奇跡」カードはいざ引いてから「奇跡」するかどうかを悩み始めると対戦相手にドローしたカードがばれてしまうので、実際にドローする前に、具体的には対戦相手のターン中に考えをまとめておくといいと思います。
これは少し練習すれば比較的容易に判断できるようになると思うので、練習中にはその辺りの判断にも気を配っていただければと思います。
《月の賢者タミヨウ》
《月の賢者タミヨウ》は「奇跡」カードではないのですが、今後の青いデッキ全てを支えるカードということでついでに紹介させていただきます。発売前からこのカードにはかなり期待していましたが、実際に使ってみるとその強さは想像以上のものがありました。
[+1]効果は相手のデッキを問わず強力ですし、ビートダウンデッキ相手には《審判の日》、《終末》と組み合わせることで戦況のコントロールを比較的楽に実行することができます。
対「青白Delver」戦や対コントロール戦でもこの効果は劇的で、一度《月の賢者タミヨウ》が着地してしまえば、対戦相手は《マナ漏出》を構えるのも困難になります(対戦相手が2マナしか残していないのならば、片方の土地をタップして戦闘に入ると《マナ漏出》をキャストされません)。
さらにはコントロールデッキが手を焼くことの多い《ムーアランドの憑依地》、《ケッシグの狼の地》、そして《魂の洞窟》といった各種土地カードをも封じられるのは心強い限りです。《時間の熟達》と組み合わせることで、対戦相手のパーマネントを複数枚タップしたままにできることも覚えておくといいでしょう。
[-2]能力も非常に強力で、自身の《機を見た援軍》や《未練ある魂》と併用すれば簡単にアドバンテージが取れますし、とりわけ《熟慮》→《時間の熟達》と繋げた時によく使う能力ですね。
「最終奥義」は言わずもがな、これを起動できる状況で負けたことは一度たりともありません。・・・と言いたいところだったのですが、1回だけ手札にスペルが無くて起動を躊躇っている場面で《士気溢れる徴集兵》を引かれて負けてしまいました。
しかし基本的には起動できればほぼ負けることはないので、僕のように愚かな結末を迎えないように、「最終奥義」が起動できる見込みがある時は、手札に《思案》でも《熟慮》でもなんいいので、最低でも1枚は呪文を温存しておくようにしましょう。
ただし対戦相手のデッキに赤が、具体的には《士気溢れる徴集兵》が入っている際には注意が必要です。これは《月の賢者タミヨウ》に限った話ではありませんが、「最終奥義」が使える忠誠度にするべきかどうかはしっかりと見極めて動きたいですね。もしも《士気溢れる徴集兵》を意識するのであれば、敢えて忠誠度を溜めずにターンを返すのもひとつの手です。
さて、各カードの個々の役割を大雑把に把握してもらったところで、ここからは様々なタイプのデッキリストをご覧いただきましょう。
「青白奇跡コントロール」
11 《島》 10 《平地》 4 《氷河の城砦》 1 《金属海の沿岸》 -土地(26)- -クリーチャー(0)- |
2 《清純のタリスマン》 4 《思案》 2 《思考掃き》 4 《マナ漏出》 4 《熟慮》 2 《機を見た援軍》 4 《審判の日》 4 《終末》 4 《天使への願い》 4 《月の賢者タミヨウ》 -呪文(34)- |
2 《瞬唱の魔道士》 3 《枷霊》 2 《墓場の浄化》 3 《雲散霧消》 2 《忘却の輪》 2 《機を見た援軍》 1 《青の太陽の頂点》 -サイドボード(15)- |
まずは最もオーソドックスな「青白」2色のものから。
基本的には《マナ漏出》や8枚フル投入された全体除去で時間を稼ぎ、《月の賢者タミヨウ》か《天使への願い》へとたどり着くのが理想的な動きになります。
ちなみに先ほどお伝えした「《天使への願い》の枚数が増えるごとに勝率が上がっていった」デッキとは正しくはこのデッキのことで、このリストを使うのであれば最低でも3枚の《天使への願い》が必要不可欠です。
このリストでは《時間の熟達》は採用せずに、「奇跡」カードは《終末》と《天使への願い》の8枚に抑えられていますが、これはマリガン回数が増えるのを嫌ってのことだと思われます。
「奇跡」カードをデッキ内に増やせば増やすほど中盤戦以降の爆発力は増しますが、その代わりに初手に来てしまう確率も高くなってしまうので、「奇跡」を多用する構築はハイリスク・ハイリターンであると言ってもいいでしょう。「奇跡」カードを減らしておくというのは、その振り幅を小さくできる構築術ですし、それに加えプレインズウォーカーが《月の賢者タミヨウ》だけのこのリストだと、ターンを得ることのメリットが少ないという判断もあったかもしれません。
個人的にはそれでも《時間の熟達》を採用したいところですが、「奇跡」デッキを作る上で、「奇跡」カードを必要最低限しか入れないこの手法はぜひとも覚えておいていただきたいテクニックですね。
それとこのリストには《思案》、《熟慮》に加え、《思考掃き》が採用されているのにも注目です。
《思案》で必要なものだけ引いてそれ以外を墓地に落とすテクニックはもちろんのこと、《思案》でライブラリートップに「奇跡」カードを積んでおいて、「対戦相手を対象に」《思考掃き》をキャストすれば、きちんと「奇跡」カードを引くことができるので、疑似《熟慮》のような使い方もできます。
対戦相手を対象に《思考掃き》をキャストする機会は思いの外多く、対戦相手が《思案》をキャストしてシャッフルしなかった場合、特に相手の戦場に《秘密を掘り下げる者》がいる状況や、「奇跡」デッキのミラーマッチでは結構な頻度で行いますね。
他にこのリストで気になった点としては、序盤に相手に干渉できるカードの少なさでしょうか。3マナ以下で相手に干渉できるカードは4枚の《マナ漏出》と2枚の《機を見た援軍》、そして「奇跡」できる前提での《終末》だけしかないのですが、これはいささか不安に感じてしまう枚数です。
とはいえ、これは構築云々の話ではなく「青白」というカラーリングの問題であり、軽いカードで候補に挙がる他のカードが《漸増爆弾》くらいしかないので、3色目を足してこれを解決しようとするプレイヤーも見受けられました。
「トリコロール(青白赤)奇跡コントロール」
4 《島》 2 《平地》 1 《山》 4 《氷河の城砦》 4 《金属海の沿岸》 4 《硫黄の滝》 2 《僻地の灯台》 1 《ゆらめく岩屋》 4 《進化する未開地》 -土地(26)- -クリーチャー(0)- |
2 《有毒の蘇生》 4 《思案》 4 《熟慮》 4 《マナ漏出》 3 《鞭打ち炎》 2 《雲散霧消》 4 《終末》 4 《時間の熟達》 4 《天使への願い》 2 《月の賢者タミヨウ》 1 《解放された者、カーン》 -呪文(34)- |
1 《瞬唱の魔道士》 2 《火柱》 2 《否認》 2 《神への捧げ物》 2 《忘却の輪》 2 《雲散霧消》 3 《機を見た援軍》 1 《解放された者、カーン》 -サイドボード(15)- |
こちらは赤を足すことで、軽量全体除去である《鞭打ち炎》、そして「奇跡」カードとこれ以上ないほど相性の良い《僻地の灯台》を搭載したリストです。
このデッキも時間を稼いで《天使への願い》まで粘ることを念頭においたリストですが、先ほどの「青白」のリストとは打って変わって12枚も投入された「奇跡」カード、さらにはそれらと相性の良い《有毒の蘇生》の採用が印象的です。
これは「奇跡」デッキの持つハイリスク・ハイリターンという性質を極限まで高めたような構成で、それゆえに初手のキープ基準もかなり難しく、残念ながら僕には上手く扱うことができませんでした。
おそらく、多くのプレイヤーにとってもこのデッキは「奇跡」デッキの入門編としては難しいのではないかと思うので、比較的プレイングも簡単でなおかつ序盤の攻防にも優れた「エスパー(青白黒)」バージョンを見てみましょう。
「エスパー(青白黒)奇跡コントロール」
3 《島》 3 《平地》 1 《沼》 4 《氷河の城砦》 4 《金属海の沿岸》 2 《闇滑りの岸》 2 《水没した地下墓地》 2 《孤立した礼拝堂》 2 《幽霊街》 3 《進化する未開地》 -土地(26)- -クリーチャー(0)- |
4 《思案》 4 《熟慮》 2 《マナ漏出》 2 《破滅の刃》 3 《未練ある魂》 2 《テゼレットの計略》 1 《審判の日》 3 《終末》 4 《時間の熟達》 2 《天使への願い》 2 《イニストラードの君主、ソリン》 3 《月の賢者タミヨウ》 1 《ギデオン・ジュラ》 1 《解放された者、カーン》 -呪文(34)- |
1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 1 《虚無の呪文爆弾》 2 《神への捧げ物》 2 《否認》 2 《雲散霧消》 3 《機を見た援軍》 1 《審判の日》 1 《終末》 1 《天使への願い》 1 《記憶の熟達者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
3色目に黒を据えた「エスパー」バージョンを選択する理由は、現環境でも屈指のカードパワーを誇る《未練ある魂》です。
これさえあれば序盤を容易に凌ぐことができますし、それによってこのデッキの望む展開である長期戦に持ち込みやすくなっています。《イニストラードの君主、ソリン》や《月の賢者タミヨウ》の[-2]能力との相性の良さも特筆に値しますし、ぜひとも4枚採用したい1枚です。
各種プレインズウォーカーとの相性が良い《テゼレットの計略》ですが、ビートダウンデッキと対峙する際には3ターン目にキャストしづらいこともあり、僕はこれを1枚削って4枚目の《未練ある魂》にしています。
このデッキはプレインズウォーカーの枚数が多いので、《時間の熟達》の使い方には特に注意が必要です。冒頭でもお伝えしたように、すでに7マナある状況なら必ずしも「奇跡」でキャストする必要はありませんし、キャストしてもあまり得をしないような場面であれば温存も視野に入れて動きましょう。
そして3色のリストは土地を置く順番も多少難しくなっています。これはタップインランドの増量に起因していますが、初手に《破滅の刃》がない限りは1ターン目・{W}→2ターン目・{W}{U}→3ターン目・{W}{U}{W}と揃えて「奇跡」カードを引けた場合にきちんと備えておきたいところ。
あとは《イニストラードの君主、ソリン》の[-2]能力を積極的に使うように心掛けておくといいと思います。
対「青白Delver」戦ではトークンのサイズが1/1か2/1かで対戦相手の《昆虫の逸脱者》や《聖トラフトの霊》の殴りやすさが全然違いますし、対「赤緑《ケッシグの狼の地》」戦においては《未練ある魂》から《イニストラードの君主、ソリン》へと繋ぎ短期決戦を挑むのが一番いいので、《未練ある魂》のトークンがいる状況ならまず[-2]から検討するくらいの気持ちでいいと思います。
それと3色目に黒を選ぶ理由として、単体除去の需要が少しだけ上がってきたことが挙げられます。
一時期の「青白Delver」は《不可視の忍び寄り》《聖トラフトの霊》と「呪禁」持ちのクリーチャーが多く、単体除去を抱えたまま負けてしまうゲーム展開が多々ありましたが、近頃では《不可視の忍び寄り》の枠が《修復の天使》に置き換わり、さらにはほとんどの「青白Delver」プレイヤーがサイドボードに《聖別されたスフィンクス》を用意しているので、以前よりも「青白Delver」に対して単体除去が腐る展開は少なくなっていますからね。
「青白」、「トリコロール」、「エスパー」と3種類の「奇跡」コントロールを取り上げてきましたが、どのバージョンを使うにしろ《熟慮》は大事に使うよう心がけておきましょう。
残りマナのない状態で《熟慮》をキャストよりも、1ターン我慢して「奇跡」マナのある状態でキャストする方が好ましいですし、特に《時間の熟達》の入ったリストだとこれを徹底したいですね。
今週の一押し~「4色奇跡コントロール」
2 《島》 2 《平地》 1 《山》 1 《森》 4 《氷河の城砦》 4 《金属海の沿岸》 2 《硫黄の滝》 3 《内陸の湾港》 1 《断崖の避難所》 1 《陽花弁の木立ち》 1 《僻地の灯台》 4 《進化する未開地》 -土地(26)- 4 《高原の狩りの達人》 2 《夜明けのレインジャー》 -クリーチャー(6)- |
4 《太陽の宝球》 1 《有毒の蘇生》 4 《思案》 4 《熟慮》 4 《マナ漏出》 3 《終末》 4 《時間の熟達》 3 《天使への願い》 1 《解放された者、カーン》 -呪文(28)- |
2 《瞬唱の魔道士》 2 《火柱》 2 《古えの遺恨》 3 《否認》 3 《機を見た援軍》 1 《忘却の輪》 1 《終末》 1 《解放された者、カーン》 -サイドボード(15)- |
最後は《夜明けのレインジャー》と《高原の狩りの達人》のために緑を足した「4色」バージョンを。「エスパー」バージョンにおける《未練ある魂》の役割を上記2種類のクリーチャーがまかなう形になっています。
これらのクリーチャーは「青白Delver」とビートダウンに強いのでこのようなリストになったのだと思われますが、やはり4色なので色マナは相当きつくなっています。しかしその分個々のカードパワーは群を抜いていますし、一風変わった「奇跡コントロール」を使いたい方はぜひこちらのリストを使ってみてください。
今週は以上です。一応それぞれのバージョンでそれなりの回数をこなしたので結果だけ書いておくと、「青白」が7勝4敗、「トリコロール」が6勝7敗、「エスパー」だけはりきって35マッチやって27勝8敗という感じでした。
対戦回数に差があるのは僕が「エスパー」バージョンに最も大きな可能性を感じたためですが、「トリコロール」の成績が悪かったのは僕のプレイングに問題があっただけだと思いますし、みなさんもお気に入りの「奇跡」リストをぜひぜひ試してみてください。
来週は来るワールド・マジック・カップ予選に向けてメタゲームのおさらいをする予定です。
それでは、また来週ー!
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