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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
第43回:「Caw-Blade」をめぐって?対抗勢力と新アプローチ?
読み物
津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
2011.03.02
第43回:「Caw-Blade」をめぐって~対抗勢力と新アプローチ~
こんにちはー。
Magic Onlineで「ミラディン包囲戦」がリリースされてから、2週間ほどの時が経ちました。《ボーラスの工作員、テゼレット》のような超が付くほどの高額神話レアは、まだそこまで普及していない印象ですが、その他のデッキはもうすでに「ミラディン包囲戦」のカードの入った一級品ばかりです。
「Decks of the Week」を見てみると、何と言っても「Caw-Blade」の驚くべき勝ちっぷりが目を引きます。その次に勝っているのは「ボロス」ですかね。プロツアー・パリの時点で完成度の最も高かった2つが、MOの世界でも勝ち星を重ねているようです。
「Caw-Blade」と「ボロス」の2つのデッキはプロツアーのリストが最強クラスに強かったため、その他のデッキは今それに追いつくために思考錯誤をしている段階なので、仕方のない事と言えば仕方のない事ですね。
とにかく今の環境は《戦隊の鷹》と《石鍛冶の神秘家》に制圧されています。先々週紹介したように、《オキシド峠の英雄》や《電弧の痕跡》などで対策をする必要があります。
色によって対策の仕方は異なりますが、結局は装備品があってこそのカードたちなので、サイドボードからはアーティファクト対策を怠らないようにしましょう。
メインボードからはアーティファクト破壊のように露骨なカードを入れるわけにはいかないので、他のデッキにも効くような以下のような対策が必要となります。
色別にまとめてみたので、ご覧ください。
<白>
《悪斬の天使》:対「Caw-Blade」、「ボロス」を問わず、例え装備品が付いてしまってもほぼ全てのクリーチャーを完封できます。
《審判の日》:通るかどうかに左右されますが、アドバンテージを失わず《戦隊の鷹》に対処できます。
《ギデオン・ジュラ》:これまた対「Caw-Blade」、「ボロス」を問わず優秀なプレインズウォーカーです。「Caw-Blade」はこいつを破壊するのに数ターンかかりますし、状況を打開する時間を稼げます。
《エルズペス・ティレル》:《戦隊の鷹》で押しこまれている時には何も出来ないに等しいですが、戦場に何も無い時ならば忠誠度を6以上で保つだけで良い牽制になり、《石鍛冶の神秘家》ならトークンで対抗できます。
またはこちらも《戦隊の鷹》、《石鍛冶の神秘家》のセットを使うことですね。
<青>
色の特性としてパーマネントにあまり触れないため、これと言った対抗策はありませんが、先行ならば《マナ漏出》が最高の回答になります。
近頃の装備品は《石鍛冶の神秘家》から戦場に直接出てくるので、《乱動への突入》のようなバウンス呪文はあまり効果的ではありません。
<黒>
《見栄え損ない》などの軽い除去。(特にこちらが「青黒コントロール」を使用している場合は、相手がカウンターを警戒して剣を出しづらくなるので、思った以上に効果的。)
《石鍛冶の神秘家》に対しては《コジレックの審問》《強迫》を《石鍛冶の神秘家》の返しのターンで使う事で、装備品による嵌めパターンを回避できます。
《戦隊の鷹》に関しては《黒の太陽の頂点》《弱者の消耗》などの全体除去ならアドバンテージを失わずに除去できますね。
<赤>
《オキシド峠の英雄》:相手の戦場に《戦隊の鷹》が4体居ようとも、ブロック出来なければ問題はありません。プロツアーで提示された赤の切り札とも呼べる存在。
《電弧の痕跡》:《戦隊の鷹》と《石鍛冶の神秘家》のセットをテンポよく除去できる優良除去。
《よろめきショック》:装備に対応して除去できる上、相手の展開を遅らせることができます。
<緑>
《酸のスライム》:装備品を割ってしまう一番分かりやすい回答。
装備品を無視しても勝てる、軸の違う「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」のようなデッキを使う。
<アーティファクト>
《漸増爆弾》:少し時間はかかってしまいますが、《戦隊の鷹》にも装備品にも対処できます。
《転倒の磁石》:これならば《饗宴と飢餓の剣》でも《肉体と精神の剣》でもプロテクションに関係なくタップして時間を稼げます。特に「テゼレットコントロール」ではすでに必須パーツのような扱いをされていますね。
今のところパッと思いつくのはこれくらいでしょうか。
最近はエクステンデッドでも猛威を振るっている《石鍛冶の神秘家》なんですが、個人的には「Caw-Blade」のようなデッキ相手には、ハンデス系のスペルは温存する方が良いという結論に達しました。
例えば1ターン目に《コジレックの審問》をキャストしたとしても、《石鍛冶の神秘家》が2枚以上ある、または装備品関係のカードが一切無いとなると、ゲーム後半になっても《饗宴と飢餓の剣》や《肉体と精神の剣》の悪夢から逃れる事は出来ません。
しかしながら逆に言えば《饗宴と飢餓の剣》か《肉体と精神の剣》さえハンデスしてしまえば、その後のゲーム展開が一気に楽になるので、これらが確実に手札に来るまで待つ方が良いという風に考えています。《強迫》はもともと《戦隊の鷹》も《石鍛冶の神秘家》も抜けないので、「Caw-Blade」相手には今までのコントロール対決以上に、打つタイミングを選別する必要があると思います。
とは言え、対戦相手の《精神を刻む者、ジェイス》や《ジェイス・ベレレン》を野放しにしてしまう訳にはいかないので、それらへの対処法が手札に無い場合や、こちらの《精神を刻む者、ジェイス》などを通したい場合は例外ですが、基本的には装備品に上手く対処すべく動く方がいいと思います。
逆に「Caw-Blade」側は、これからは装備品が壊れたりハンデスされる事を意識して《太陽のタイタン》を数枚採用するといいでしょう。MO上でもリアル世界でも、使われている「Caw-Blade」のリストのほとんどが「ChannelFireball」の物(剣を回収する手段が無い)と言う固定観念があるが故に、「装備品を1度対処すれば何とかなる」という相手の思惑を崩す事ができます。
このように、どの色を使うにしろ、《戦隊の鷹》と《石鍛冶の神秘家》対策を練らなければいけないほど、これらのカードの強さはずば抜けているのですが、毎週そればかりを紹介するのも申し訳ないので、今週はそれらを使用していないその他のデッキを紹介していきたいと思います。
まずは「ミラディン包囲戦」が入るまでは王者として君臨していたこのデッキから。
「赤緑ヴァラクート」
11 《山》 5 《森》 4 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 4 《霧深い雨林》 2 《進化する未開地》 2 《広漠なる変幻地》 -土地(28)- 4 《水蓮のコブラ》 4 《草茂る胸壁》 1 《酸のスライム》 4 《原始のタイタン》 2 《ゼンディカーの報復者》 -クリーチャー(15)- |
3 《探検》 4 《カルニの心臓の探検》 3 《耕作》 3 《砕土》 4 《緑の太陽の頂点》 -呪文(17)- |
2 《最後のトロール、スラーン》 1 《ガイアの復讐者》 2 《自然の要求》 4 《紅蓮地獄》 2 《漸増爆弾》 2 《転倒の磁石》 2 《槌のコス》 -サイドボード(15)- |
プロツアー・パリでは最も使用者の多かった割に結果を残せなかった「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」なんですが、MOではいまだに「Caw-Blade」と並ぶほど全体数が多く、その上結果も残しています。特に近頃ではこのリストのように《召喚の罠》無しで《緑の太陽の頂点》を採用しているものが目立ちます。
《緑の太陽の頂点》は3マナで《水蓮のコブラ》か《草茂る胸壁》をサーチすれば、ほとんど《砕土》と同じ役割を果たすので、単純なマナ加速として見ても、そこまで悪くはありません。そしてご存じの通り7マナまで到達すれば《原始のタイタン》を、8マナでキャストすれば《ゼンディカーの報復者》をサーチ出来るので、デッキの安定性は以前よりも増しています。更にこれを採用する事で、《饗宴と飢餓の剣》《肉体と精神の剣》、はたまた《聖なる秘宝の探索》のようなカードにまで対処出来る《酸のスライム》の採用が可能となっています。
青いデッキには間違いなく《召喚の罠》の方が強いですが、プロツアーで結果が出なかった以上、今までと同じ事をしているのでは勝ち残っていけないので、このように新しい試みをするのは当然の成り行きですね。
サイドボードにも《自然の要求》と《漸増爆弾》、《転倒の磁石》できっちりと装備品対策を施しています。《自然の要求》は「テゼレットコントロール」にも効くので、メタ次第では更なる増量を検討してもいいでしょうね。
青いデッキには《最後のトロール、スラーン》《ガイアの復讐者》のカウンターされないコンビと《槌のコス》で対抗しています。
《最後のトロール、スラーン》は僕の大好きなカードなんですが、ほとんど「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」のサイドボードでしか見かける機会がありませんね。
しかし青いデッキ相手にはかなり良い働きをするはずなので、「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」を使っているみなさんはぜひお試しください。ただしその際には《饗宴と飢餓の剣》、《肉体と精神の剣》対策をお忘れなく。
「青黒コントロール」
4 《島》 3 《沼》 4 《忍び寄るタール坑》 4 《闇滑りの岸》 4 《水没した地下墓地》 1 《霧深い雨林》 1 《新緑の地下墓地》 1 《惑いの迷路》 4 《地盤の際》 -土地(26)- 3 《墓所のタイタン》 -クリーチャー(3)- |
4 《定業》 4 《コジレックの審問》 2 《見栄え損ない》 4 《マナ漏出》 2 《喉首狙い》 1 《破滅の刃》 3 《漸増爆弾》 2 《広がりゆく海》 2 《冷静な反論》 2 《黒の太陽の頂点》 2 《ジェイス・ベレレン》 3 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(31)- |
2 《皮裂き》 2 《先駆のゴーレム》 1 《見栄え損ない》 1 《剥奪》 1 《漸増爆弾》 2 《強迫》 2 《瞬間凍結》 2 《記憶殺し》 1 《黒の太陽の頂点》 1 《精神を刻む者、ジェイス》 -サイドボード(15)- |
こちらは従来の「青黒コントロール」ですね。
青と黒は《饗宴と飢餓の剣》《肉体と精神の剣》を割る術を持たないため、プロツアーでは苦渋を舐めさせられる結果となりましたが、ネタが割れてしまえば《漸増爆弾》やハンデス、または除去やカウンターの組み合わせで何とかならない事もないので、プレイング次第で戦えると思います。
《石鍛冶の神秘家》さえ除去してしまえば、相手も剣を出すタイミングが難しくなるので、これが召喚酔いの間に除去する事が非常に重要です。後手の場合も考えると、単体除去は《見栄え損ない》が一番いいと思います。
「青黒コントロール」はなかなかお気に入りのリストが見つからなかったので、ついでに僕が最近作ったものも載せておきます。
4 《島》 4 《沼》 4 《忍び寄るタール坑》 4 《闇滑りの岸》 4 《水没した地下墓地》 1 《霧深い雨林》 1 《新緑の地下墓地》 4 《地盤の際》 -土地(26)- 3 《墓所のタイタン》 -クリーチャー(3)- |
4 《定業》 4 《コジレックの審問》 4 《見栄え損ない》 4 《マナ漏出》 4 《漸増爆弾》 1 《喉首狙い》 1 《冷静な反論》 3 《黒の太陽の頂点》 2 《ジェイス・ベレレン》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 -呪文(31)- |
3 《吸血鬼の夜鷲》 4 《強迫》 2 《瞬間凍結》 2 《喉首狙い》 3 《記憶殺し》 1 《決断の手綱》 -サイドボード(15)- |
環境に《石鍛冶の神秘家》という2マナのエンドカードがあるので、除去は《見栄え損ない》に統一し、ついでに隙の大きい割にあまり効果のない《広がりゆく海》は抜きました。
少し除去が多めのリストになっているので、古典的な「青黒コントロール」や《戦隊の鷹》と《石鍛冶の神秘家》の入っていない「青白コントロール」、そして「テゼレットコントロール」相手には苦戦しますが、ビートダウンデッキ相手にはかなり勝率が高いです。まだまだ荒削りなところが多いですが、叩き台にでもしてみてください。
「赤黒吸血鬼」
8 《沼》 1 《山》 4 《黒割れの崖》 4 《竜髑髏の山頂》 4 《溶岩爪の辺境》 3 《新緑の地下墓地》 -土地(24)- 4 《臓物の予見者》 4 《鼓動の追跡者》 4 《吸血鬼の裂断者》 4 《恐血鬼》 4 《カラストリアの貴人》 4 《マラキールの門番》 -クリーチャー(24)- |
4 《稲妻》 4 《噴出の稲妻》 4 《よろめきショック》 -呪文(12)- |
4 《狡猾な火花魔道士》 4 《電弧の痕跡》 4 《破滅の刃》 3 《反逆の印》 -サイドボード(15)- |
世界選手権とプロツアー・パリで地味な活躍しか出来なかった「吸血鬼」系のデッキなんですが、最近MO上では結果を残しています。
理由としては、このデッキの天敵であった《墓所のタイタン》が「Caw-Blade」のおかげで環境から締め出されてしまった事が挙げられます。《墓所のタイタン》は「青黒コントロール」で使われる事が最も多かったので、その母数が減った今、このデッキのように《喉首狙い》をサイドにも取っていないリストが多いです。
それに伴い苦手としていた《広がりゆく海》が減ったこともまた、このデッキにとって追い風でしょう。
そして「赤黒吸血鬼」デッキが最も得意とするアーキータイプは《水蓮のコブラ》が入ったデッキ全般で、最たる例として「青緑赤ターボランド」がそれにあたります。これはなぜかと言いますと、「赤黒吸血鬼」は軽いクロックと軽い優秀な除去を使用しているので、《水蓮のコブラ》を除去する際のテンポ損失がほとんどないため、除去+クリーチャーの展開を序盤から行えるためです。
実は「Caw-Blade」相手にもこの戦略が見事に嵌るので、相手の《戦隊の鷹》や《石鍛冶の神秘家》をテンポよく除去しながらクリーチャーを展開し続ければ、装備する暇を与えず勝つ事ができるでしょう。
サイドからはこの戦略が更に加速し、メインボードの赤い除去12枚に加え、《狡猾な火花魔道士》と《電弧の痕跡》が対戦相手の自由を奪います。
「Caw-Blade」のようなクロック・パーミッション系のデッキには良い勝負が出来るので、現在のメタゲームなら、今一度試す価値のあるアーキータイプと言えるでしょう。
~「今週の一押し」2つ~
プロツアー・パリ以降、この連載で名前の出てこない週がないくらいの活躍を見せている「Caw-Blade」ですが、マジックジャンキー達はそれに満足することなく、様々な調整をしています。
青白の2色のリストは《太陽のタイタン》を加えたり、メインボードに《肉体と精神の剣》を投入している程度の変更しかありませんが、今週はそういったリストではなく、もう1色足して3色にしているリストを見ていきましょう。
「青白"赤"Caw-Blade」
4 《平地》 3 《島》 3 《山》 3 《天界の列柱》 3 《金属海の沿岸》 2 《氷河の城砦》 4 《乾燥台地》 3 《沸騰する小湖》 2 《進化する未開地》 -土地(27)- 4 《戦隊の鷹》 4 《石鍛冶の神秘家》 -クリーチャー(8)- |
4 《定業》 3 《呪文貫き》 3 《稲妻》 2 《マナ漏出》 4 《審判の日》 1 《肉体と精神の剣》 1 《饗宴と飢餓の剣》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 3 《ギデオン・ジュラ》 -呪文(25)- |
4 《狡猾な火花魔道士》 1 《太陽のタイタン》 1 《業火のタイタン》 1 《バジリスクの首輪》 3 《瞬間凍結》 2 《神への捧げ物》 2 《紅蓮地獄》 1 《マナ漏出》 -サイドボード(15)- |
このバージョンは、この連載でも何度か紹介しているアメリカのGerry Thompson謹製のデッキで、今日の赤の象徴である《稲妻》を加えたものになっています。
このデッキは「ボロス」のようなビートダウン相手に苦戦するので、軽い除去を採用する事については賛成なんですが、白にも《糾弾》《失脚》《未達への旅》と言った軽い除去はあるので、《稲妻》のためだけにわざわざ色を足すのは疑問視してしまいます。
しかし赤を入れる事で得られる最大のメリットは、実はサイドボードに潜んでいます。それこそが《狡猾な火花魔道士》ですね。これさえあれば相手の《戦隊の鷹》を牽制出来ますし、「ボロス」「吸血鬼」「エルフ」のような小粒なビートダウン全般に効果的な働きをしてくれるでしょう。
ついでに5枚目、6枚目の《審判の日》として《紅蓮地獄》の採用も可能となります。
3色ゆえに《地盤の際》が使えないのと、対戦相手の《地盤の際》による色事故は悩みの種ではありますが、それを加味しても、試してみたいリストに仕上がっていますね。
「青白"黒"Caw-Blade」
3 《平地》 2 《島》 2 《沼》 4 《氷河の城砦》 4 《忍び寄るタール坑》 4 《闇滑りの岸》 4 《湿地の干潟》 3 《地盤の際》 -土地(26)- 3 《戦隊の鷹》 4 《石鍛冶の神秘家》 2 《墓所のタイタン》 -クリーチャー(9)- |
4 《定業》 4 《コジレックの審問》 4 《マナ漏出》 3 《喉首狙い》 2 《審判の日》 1 《肉体と精神の剣》 1 《饗宴と飢餓の剣》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 2 《ギデオン・ジュラ》 -呪文(25)- |
3 《糾弾》 2 《強迫》 3 《神への捧げ物》 2 《瞬間凍結》 2 《審判の日》 2 《記憶殺し》 1 《シルヴォクの生命杖》 -サイドボード(15)- |
こちらは「Caw-Bladeタッチ黒」バージョンです。3色であるにも関わらず、強気に《地盤の際》を3枚採用しているのが印象的ですね。
このせいでマナベースに弊害が出ていて、青マナ14、白マナ11、黒マナ14とかなりぎりぎりの構成になっています。上の「タッチ赤」バージョンは青マナ16、白マナ18、赤マナ12と言えば、このデッキのマナベースがいかに厳しいものか分かっていただけるかと思います。
他にも、《戦隊の鷹》が3枚しか入っていなかったりと、少し怪しい部分はあるんですが、黒のメリットであるハンデスは「Caw-Blade」対決で有効なので、これまた、試してみる価値のあるデッキと言えます。
《墓所のタイタン》は《饗宴と飢餓の剣》付きのクリーチャーを止められないという大きなデメリットはありますが、やはり単体除去への強さと、《精神を刻む者、ジェイス》《ギデオン・ジュラ》を筆頭としたプレインズウォーカーを一撃で葬りさるパンチ力は魅力的です。《悪斬の天使》はクリーチャー戦では最強なんですが、《精神を刻む者、ジェイス》《ギデオン・ジュラ》の前では無力に等しいですからね。
単体除去もやはり黒に勝る色は無いので、このバージョンも大いに検討の余地がありそうです。僕が使うなら《地盤の際》を減らすとは思いますが、みなさんもその辺りも含め、調整してみてください。
今週はここまでです。
それではまた来週ー!
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