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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

第40回:新環境を先取り!ミラディン包囲戦入りデッキ研究

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津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

2011.02.09

第40回:新環境を先取り!ミラディン包囲戦入りデッキ研究

 こんにちはー。先週は休んでしまって申し訳ありませんでした。もうやる事も終わって暇になったので、今週からは頑張って書いていきたいと思います。

 今週はプロツアー・パリ直前なんですが、「ミラディン包囲戦」が入って新環境になったとはいえ、僕の予想では相も変わらず「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」と「青黒コントロール」の多い環境ではないかと考えています。

 しかし世界各国の強豪は何か新しいデッキを作ってくるでしょうし、それを抜きにしても、今はみなさんも新しいデッキを作るのが楽しい時期ではないかと思います。
もちろん、僕もそんなマジックプレイヤーの1人なので、今週は僕の考えている新環境のデッキをいくつか紹介していきます。

 最初のデッキリストだけ旧環境のものですが、それ以外には「ミラディン包囲戦」のカードが入っているので、もしデッキに悩んでいる方は、何かしらの参考にしてみてください。

 それでは、旧環境最後となるデッキリストをご覧ください。


「青黒ハンデスコントロール」
deathsnow (4-0)
Standard Daily #2022721 on 01/31/2011[MO] [ARENA]
7 《
4 《
4 《忍び寄るタール坑
4 《闇滑りの岸
2 《水没した地下墓地
4 《地盤の際

-土地(25)-

2 《吸血鬼の夜鷲
3 《ワームとぐろエンジン

-クリーチャー(5)-
4 《定業
4 《コジレックの審問
1 《強迫
4 《破滅の刃
3 《広がりゆく海
2 《剥奪
1 《乱動への突入
3 《闇の後見
3 《精神腐敗
2 《記憶殺し
3 《精神を刻む者、ジェイス

-呪文(30)-
2 《マラキールの門番
4 《見栄え損ない
3 《強迫
2 《否認
2 《漸増爆弾
1 《記憶殺し
1 《ジェイス・ベレレン

-サイドボード(15)-

 旧環境ラストを飾るのはコントロール過多のメタゲームを完全に読み切ったこちらの「青黒コントロール」です。

 このデッキは最近デッキビルダーとしての頭角を現してきた、行弘 賢君の手によって作られたもので、まさかまさかの《マナ漏出》0枚、そして今まで「吸血鬼」以外のデッキではお目にかかる事のなかった《闇の後見》の採用が印象的です。

 《マナ漏出》の枠は《精神腐敗》《記憶殺し》などに充てられており、これは特に対「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」戦で有効な戦略です。
 除去も普通なら《見栄え損ない》と《破滅の刃》2枚ずつになっている事が多いのですが、《原始のタイタン》や《ゼンディカーの報復者》を確実に除去できる《破滅の刃》が優先されているのも、「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」デッキを強く意識している証拠と言えるでしょう。

 しかし《マナ漏出》はどんなデッキ相手であれやはり強いカードだと僕は思うので、個人的には《広がりゆく海》などを削って何とか入れたいですね。
 とは言え、そういった共通認識をものともせずに、このデッキを組み上げた行広君は素晴らしいと思います。この調子でプロツアーでも爆発してほしいですね。

 《闇の後見》はコントロール過多の現状を逆手に取っての採用です。コントロール対決でライフを払う事などあってないようなものなので、これまた素晴らしい着眼点だと思います。

 その他のカード選択もこれに合わせて選ばれています。
 クリーチャー陣がその最たる例で、最近では比較的メインから見かける機会の多くなった《吸血鬼の夜鷲》だけにとどまらず、多くの人が《墓所のタイタン》を採用している枠に《ワームとぐろエンジン》を採用していますね。《ワームとぐろエンジン》は《破滅の刃》で死んでしまう事が最大の難点だったんですが、これからの除去は《喉首狙い》が主流になるはずなので、「ミラディン包囲戦」加入後は今以上に見かける機会が増えると思います。
 《乱動への突入》もその汎用性の高さもさることながら、自身の《闇の後見》を戻すことで、自滅を防ぐ事ができる事を評価しての採用でしょう。非常に気配りの行き届いたカード選択の数々に驚かされました。

 《闇の後見》と相性の良い《精神を刻む者、ジェイス》は4枚にした方がいいように思えますが、その点を除いては、特に変更を加える点もないように思えます。

 行広君のデッキが世界レベルの大会で活躍する日も、そう遠くはないかもしれませんね。


~青茶単~

「以前のバージョン」

hyphon68450 (3-1)
Standard Daily #1733709 on 11/06/2010[MO] [ARENA]
19 《
2 《惑いの迷路
4 《地盤の際

-土地(25)-

4 《粗石の魔道士
2 《ワームとぐろエンジン

-クリーチャー(6)-
4 《永遠溢れの杯
3 《呪文貫き
2 《脆い彫像
1 《通電式キー
1 《キマイラ的大群
4 《マナ漏出
2 《伝染病の留め金
4 《光明の大砲
2 《精神の制御
3 《決断の手綱
3 《精神を刻む者、ジェイス

-呪文(29)-
4 《方解石のカミツキガメ
1 《不死の霊薬
1 《呪文貫き
3 《瞬間凍結
3 《広がりゆく海
2 《睡眠発作
1 《決断の手綱

-サイドボード(15)-


 次に紹介するのは、第31回の連載でお伝えした「青茶単」のアップデートバージョンです。実は僕が「ミラディン包囲戦」加入後に一番注目しているのがこのアーキータイプなんです。

 理由としては、このデッキが抱えていた3つの問題が、「ミラディン包囲戦」によって幾分か改善されたように思うからです。その問題点とは以下のようなものです。

  • 「増殖」という行為にあまり意味がなかった。
  • 決定力に欠けていた。
  • 「白単アーマー」のせいで環境に《帰化》系のカードが環境に多かった。

 それでは、まずは「ミラディン包囲戦」加入後のリストを見ていただき、その後、各項目を順に見ていきましょう。

「青茶単」アップデート・バージョン[MO] [ARENA]
15 《
4 《墨蛾の生息地
3 《地盤の際
1 《霧深い雨林
1 《惑いの迷路

-土地(24)-

2 《宝物の魔道士
2 《ワームとぐろエンジン

-クリーチャー(4)-
1 《オパールのモックス
4 《永遠溢れの杯
1 《不死の霊薬
1 《通電式キー
4 《マナ漏出
4 《伝染病の留め金
3 《漸増爆弾
2 《冷静な反論
4 《光明の大砲
1 《伝染病エンジン
1 《精神隷属器
2 《青の太陽の頂点
4 《精神を刻む者、ジェイス

-呪文(32)-
4 《絡み線の壁
4 《呪文貫き
2 《否認
1 《漸増爆弾
2 《転倒の磁石
2 《精神壊しの罠

-サイドボード(15)-

 1つ目の「増殖」に関しては、以前のリストだと、「増殖」の恩恵を受けるカードが《キマイラ的大群》《伝染病の留め金》《永遠溢れの杯》《光明の大砲》しかなく、一番相性の良い《永遠溢れの杯》でさえ、その大量のマナの使い道が無いと言うのが実情でした。
 しかし先々週お伝えした通り、この問題は《青の太陽の頂点》の登場で大きく緩和されました。それどころか、対戦相手へとキャストすることで勝利出来る可能性まであるので、2つ目の欠点である「決定力不足」をも解消してくれます。3枚入れておけば最早マナフラッドの心配はなくなるでしょうし、解決後にライブラリーに戻る能力のおかげで次々と連鎖させる事も可能でしょう。

 これだけでも「増殖」の価値は十分に上昇したと考えますが、更に《墨蛾の生息地》が登場したおかげで「毒殺」というオプションまで加わった事も、素晴らしい利点です。1度でもアタックが成功してしまえば、後は「増殖」が勝ちに直結するシステムになるというわけですね。以上の理由から、今回のリストは毎ターン「増殖」を行える《伝染病の留め金》《伝染病エンジン》を多めに採用しています。
 今のコントロール過多のメタゲームでは少し厳しいかもしれませんが、まずは新しいシステムを活かすように組んでみました。

 2つ目の決定力に欠けていた、という問題は、1つ目の項目でお伝えした通り、《青の太陽の頂点》と《墨蛾の生息地》のおかげで随分と改善されたんですが、もう1枚、これに大きく貢献するカードが登場しています。

 それが《宝物の魔道士》です。《粗石の魔道士》とは違い、ゲームを決定づけるカードをサーチできるので、このデッキの問題点であった「決定力不足」改善にはもってこいの1枚です。それを利用して今回は《ワームとぐろエンジン》2枚、《伝染病エンジン》、《精神隷属器》をシルバーバレット用に仕込んでいます。これらのカードを上手く活用するためにも、《永遠溢れの杯》と「増殖」のコンボは非常に役に立ちます。

 3つ目の《帰化》系のカードが環境に多い、という点は、残念ながら「白単アーマー」が相変わらずTier1に位置しているので、そこまで大きくは減っていません。むしろ「ミラディンの傷跡」ブロックはアーティファクト推奨のエクスパンションなので、その風潮はこれ以降もっと加速するでしょう。

 ですが現在のメタゲームの上位3つは「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」「青黒コントロール」「青白コントロール」なので、「白単アーマー」を無視したり、《帰化》のカードを最低限の2枚や3枚に抑えているリストも目立ってきました。そして何と言っても、以前は《精神を刻む者、ジェイス》と《光明の大砲》に頼り切っていたこのデッキが、「ミラディン包囲戦」加入によって大幅に強化されたことで、2~3枚の《帰化》くらいならば、それを乗り越えられる強さを手に入れたのではないか、と僕自身は感じています。

 以上の理由から、僕は本当にこのデッキに期待しています。
 皆さんにもぜひ試していただきたいデッキなので、ここからは中途半端な枚数のカードの解説を。

 1枚ずつの《オパールのモックス》、《通電式キー》、《不死の霊薬》は《粗石の魔道士》が入っていた時の名残りとも言えるのですが、一応それぞれ入っている理由がちゃんとあります。

 《オパールのモックス》は25枚目の土地よりはいいかなと思い、試験的に入れてみました。伝説のカードなので1枚で十分ですし、もしもあまりマナが出ないような場面が多いならば、追加の《》か《地盤の際》と入れ替えてもいいですね。

 《通電式キー》はデッキ的にかなり良い動きをしてくれるんですが、盤面に関係ない状況も多いので、多くても2枚までが限界だと思います。今回は試してみたいカードが多いので、強さの分かりきっているこのカードは1枚に抑えました。

 《不死の霊薬》はビートダウン対策でも何でもなく、《青の太陽の頂点》でドローしすぎるとライブラリーが心配になるかと思って投入しました。《青の太陽の頂点》は{X}を調節することができるので、このような問題とは無縁に思えますが、どうせならば全力で打ちたいのが人間の性ってもんです。
 このために1枚枠を割くのは馬鹿らしく感じますが、もしも対戦相手も《青の太陽の頂点》を使っている場合は、真面目にライブラリーアウト対策を入れる必要があります。そう言った意味合いでは《引き裂かれし永劫、エムラクール》なんかでもいいんですが、これ以上重いカードは増やしたくないので《不死の霊薬》をチョイスしてみました。《青の太陽の頂点》が2枚なのも、重いカードはこれくらいが限界かなという判断に起因しています。

 ここら辺のカードを採用するのなら、《粗石の魔道士》を1枚くらい忍ばせておいてもいいかもしれませんね。こういった1枚差しが嫌いな方は、《着実な進歩》の採用を考慮してみてもいいでしょう。

 今回は敢えて青単の形にしましたが、《ボーラスの工作員、テゼレット》もこのデッキにこれ以上ないくらいフィットします。マナベースの構築だけが少し難儀ですが、サイドボードに《喉首狙い》や《黒の太陽の頂点》を取れるのも魅力的なので、手に入り次第すぐに試してみたいですね。その場合は《太陽の宝球》でマナベースの強化を図りつつ、マナ加速をしたいですね。


~白緑~
resskross (3-1)
Standard Daily #2022774 on 02/02/2011[MO] [ARENA]
5 《平地
4 《
4 《剃刀境の茂み
4 《陽花弁の木立ち
2 《活発な野生林
2 《湿地の干潟
2 《霧深い雨林

-土地(23)-

4 《メムナイト
4 《羽ばたき飛行機械
4 《きらめく鷹
4 《獣相のシャーマン
4 《戦隊の鷹
2 《石鍛冶の神秘家
2 《コーの空漁師
1 《コーの装具役
4 《復讐蔦
1 《溶鉄の尾のマスティコア

-クリーチャー(30)-
2 《アージェンタムの鎧
4 《聖なる秘宝の探索
1 《肉体と精神の剣

-呪文(7)-
3 《コーの火歩き
1 《シルヴォクの模造品
4 《強情なベイロス
1 《自然の要求
3 《未達への旅
2 《天界の粛清
1 《バジリスクの首輪

-サイドボード(15)-

 白緑と言えばこちらのような《聖なる秘宝の探索》を使った「白緑アーマー」が今の主流ですが、今回はそれを使わない、古典的なウィニーデッキを作ってみました。
それが以下のリストになります。

「白緑装備ウィニー」[MO] [ARENA]
10 《
4 《平地
4 《活発な野生林
4 《剃刀境の茂み
2 《陽花弁の木立ち

-土地(24)-

4 《極楽鳥
4 《ラノワールのエルフ
4 《戦隊の鷹
4 《石鍛冶の神秘家
4 《獣相のシャーマン
1 《コーの空漁師
4 《復讐蔦
3 《最後のトロール、スラーン
1 《溶鉄の尾のマスティコア》 
1 《悪斬の天使

-クリーチャー(30)-
3 《肉体と精神の剣
2 《饗宴と飢餓の剣
1 《骨溜め

-呪文(5)-

 昔懐かし《極楽鳥》《ラノワールのエルフ》8枚体制から、《復讐蔦》や「ミラディン包囲戦」の目玉である《最後のトロール、スラーン》などを高速召喚するデッキになっています。

 しかしそれだけではマナフラッドに陥るのが目に見えているので、それを防ぐべく《石鍛冶の神秘家》と大量の装備品を投入しています。
 《饗宴と飢餓の剣》と《骨溜め》も「ミラディン包囲戦」注目の装備品で、それぞれがこのデッキに多様性をもたらしてくれます。《饗宴と飢餓の剣》はハンデス能力こそ大変地味ですが、もうひとつの能力は、マナのかかる《獣相のシャーマン》や《最後のトロール、スラーン》《溶鉄の尾のマスティコア》をより使いやすくしてくれますし、《活発な野生林》でのアタック後にアクションが出来るようになるのも便利です。

 《骨溜め》は装備品の弱点であった「クリーチャーを引かないと何もしない」点をクリアしている素晴らしい一品です。これがあるがゆえに《石鍛冶の神秘家》4枚体制を取れると言っても過言ではありません。もしかすると2枚にしてもいいかもしれませんが、一応序盤は何もしないので、今のところはとりあえず様子見で1枚に抑えてあります。

 このデッキが良い例ですが、《石鍛冶の神秘家》の価値は「ミラディン包囲戦」で一気に跳ね上がりました。まさかクリーチャーの付いてくる実用レベルの装備品カードが出るなんて思ってもいませんでしたし、今回の件が示すように、「装備品」のような普遍的にあるキーワード能力を使用するアビリティは危険という事ですね。これからも、新しいエクスパンションが出る度に、《石鍛冶の神秘家》の評価は上がり続けていくでしょう。

 このデッキの天敵は、《黒の太陽の頂点》ですね。これがどれだけ使われるかでこのデッキの評価も大きく変わるので、今週のプロツアー・パリはそう言った意味でも要注目です。


~感染~
saru (3-1)
Standard Daily #2022774 on 02/02/2011[MO] [ARENA]
11 《
4 《銅線の地溝
4 《くすぶる尖塔
4 《ぐらつく峰

-土地(23)-

4 《荒廃のマンバ
4 《胆液爪のマイア
4 《屍百足
2 《嚢胞抱え

-クリーチャー(14)-
4 《突撃のストロボ
2 《炎の斬りつけ
4 《巨大化
4 《地うねり
4 《巨森の蔦
3 《餌食の復讐
2 《猪の陰影

-呪文(23)-
2 《嚢胞抱え
4 《死体の野犬
3 《化膿獣
2 《炎の斬りつけ
1 《餌食の復讐
2 《猪の陰影
1 《

-サイドボード(15)-


 これまで何度か紹介してきた「感染」デッキの最新版がこちらです。

 ここに《墨蛾の生息地》を入れるだけでもデッキパワーは格段に上がりますが、「緑単」やそれに準ずる今回の「緑赤」バージョンはそれ以外に収穫と呼べるカードがほとんどありません。強いて挙げるとすれば《疫病のマイア》ですが、それだけでは少しさみしいので、今回は違う色を使った「感染」デッキを紹介させていただきます。

「青黒感染」[MO] [ARENA]
6 《
5 《
4 《闇滑りの岸
4 《水没した地下墓地
4 《墨蛾の生息地
1 《忍び寄るタール坑
1 《新緑の地下墓地

-土地(25)-

4 《屍百足
4 《胆液爪のマイア
4 《疫病のマイア
4 《ファイレクシアの十字軍
4 《ファイレクシアの槽母
1 《荒廃のドラゴン、スキジリクス

-クリーチャー(21)-
4 《強迫
4 《マナ漏出
1 《喉首狙い
4 《精神を刻む者、ジェイス
1 《ボーラスの工作員、テゼレット

-呪文(14)-

 このデッキリストは僕の力では完成させるのが難しかったので、「ダイアリーノート」で「ゼノ」さんという名前で書いている方の物を参考に作らせていただきました。

 もとのリストはこちらに載っているので、そちらもご覧ください。

 ダイアリーノートでは他にも有益な情報を配信している方が多いので、お時間のある方は色んな人の日記をご覧になってみてください。


 デッキの動きは、感染クリーチャーを展開していき、《強迫》、《マナ漏出》や《喉首狙い》で相手を妨害する「クロックパーミッション」に分類されるデッキになっています。

 今まで過去に紹介した「感染」デッキは、クリーチャーの質の悪さを《巨大化》系のスペルでカバーする形でしたが、今回はそういったカードを使用せず、真っ向から勝負するタイプのデッキにしてみました。

 「ミラディン包囲戦」のカードは本当に強い物が多く、このデッキにも《疫病のマイア》《ファイレクシアの十字軍》《ファイレクシアの槽母》といった強力なクリーチャー陣が追加されました。更には環境一の単体除去と言ってもいい《喉首狙い》、そして最後のフィニッシュにもってこいの《ボーラスの工作員、テゼレット》と、「ミラディン包囲戦」の恩恵は測り知れません。

 今回紹介したデッキとカード以外にも、《黒の太陽の頂点》のようにまだまだ可能性を秘めたものは数多くあるので、みなさんも新しいデッキを作ってみてはいかがでしょう?


 さて、今週はここまでです。

 今週末のプロツアー・パリでは、どのような結果が待っているのか、僕も首を長くして待っています。
 《石鍛冶の神秘家》の入ったデッキは全て大幅に強化されていますし、《激戦の戦域》の入った「ゴブナイト」のような単色ビートダウンデッキにも要注目です。
 それに立ち塞がるは《喉首狙い》《黒の太陽の頂点》という2大除去を手に入れた「青黒コントロール」や、サイドボードに究極のコントロールキラーである《最後のトロール、スラーン》の加わった「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」などがあります。

 願わくば、新しいアーキータイプが勝ってくれるといいですね。

 それではまた来週ー!

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