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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

強欲の護符(Ironroot Chef)

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強欲の護符(Ironroot Chef)

Melissa DeTora

2015年9月30日


 本日も、「マジック・コミュニティ・カップ」から「Ironroot Chef」部門のデッキをご紹介していきます。今回の「Ironroot Chef」のスタンダード・パートでは、《強欲の護符》を4枚採用してフレーバーたっぷりのデッキを組むことになりました。「強欲」という言葉が何を意味するのかと言えば、富をはじめとした物的な欲求を満たすために躍起になることです。そこで、コミュニティ・チームもウィザーズ・チームも、「ものへの貪欲さ」を中心にデッキを組み上げたのでした。

 コミュニティ・チーム側のデッキを作成したメーガン・ウォルフ/Meghan Wolffは、マジックの世界で極めて「強欲」な存在であるドラゴンをテーマに据えました。ご覧のとおり、《龍王シルムガル》に《強欲なドラゴン》、そして《溜め込むドラゴン》といったドラゴンが採用され、それらはみな「富」や「貪欲さ」を非常にうまく表現しています。またコミュニティ・チームは、それらのドラゴンと併せて《黄金の呪いのマカール王》や《異端の癒し手、リリアナ》のような利己的なキャラクターもデッキに含めました。

 それから、このコミュニティ・チームのデッキは4色で組まれており、マナ基盤の面でも大きく「強欲さ」を表現しています。そして、サイドボードが13枚なのにもお気づきでしょうか。なんと愉快なことに、メイン・デッキが64枚なのです。恐らく彼らはどのカードを抜けばいいかわからなくなり、「強欲に」すべてをメインから使うことにしたのでしょう!

 土地や除去の選択にフレーバーを感じず、リリアナの採用も誤っている、というマイナス点を受けたものの、それでもこのコミュニティ・チームのデッキは10点のフレーバー・ポイントを獲得しました。両チームの組み上げた《強欲の護符》デッキが激突する様子は、見ていて本当に楽しいものでしたよ。《強欲の護符》のコントローラーが目まぐるしく入れ替わるだけでなく、クリーチャーのコントロールも奪い合う展開になったのです。コミュニティ・チームの《龍王シルムガル》にウィザーズ・チームの《果敢な泥棒》や《変容する忠誠》も加わり、いつどんなクリーチャーが奪われるかも分からないほどでした。マジック:ザ・ギャザリングにおいては、「強欲さ」はむしろよいことなのです。

Meghan Wolff - 「強欲の護符」
スタンダード[MO] [ARENA]
1 《
2 《
2 《
4 《血染めのぬかるみ
2 《汚染された三角州
4 《華やかな宮殿
4 《欺瞞の神殿
4 《悪意の神殿
2 《奔放の神殿
2 《疾病の神殿

-土地(27)-

1 《苛まれし英雄
1 《宝物庫の守衛
1 《異端の癒し手、リリアナ
1 《饗宴の主
2 《強欲なドラゴン
1 《黄金の呪いのマカール王
1 《尊き一角獣
2 《溜め込むドラゴン
1 《悪行の大悪鬼
1 《血の儀式の司祭
1 《ラクシャーサの大臣
1 《龍王シルムガル
1 《黄金造りの歩哨
1 《魂の貯蔵者、コソフェッド
1 《黄金牙、タシグル

-クリーチャー(17)-
1 《贈賄者の財布
2 《血の署名
4 《英雄の破滅
3 《龍火浴びせ
4 《強欲の護符
3 《金箔付け
1 《悪魔の契約
1 《危険な櫃
1 《宮殿の包囲

-呪文(20)-
3 《自傷疵
2 《押し倒し
2 《永遠の口渇
2 《魂裂き
4 《苛まれし思考

-サイドボード(13)-
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