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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

アブザン「星座」(スタンダード)

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アブザン「星座」(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年8月5日


 『マジック・オリジン』の白のテーマはエンチャントであり、同時に《空位の玉座の印章》が帰ってくるということを知ったとき、私はそれを中心にしたデッキ構築に意欲を燃やしました。その後私は《ニクスの星原》と出会い、その想いをさらに高めたのです。《ニクスの星原》と《空位の玉座の印章》は相性抜群で、そこへ《開花の幻霊》をはじめとした『テーロス』ブロックのエンチャント・テーマを組み合わせてやれば実現可能だと私は確信していました。

 ときは2000年、当時のスタンダード(そのころは「Type2」と呼ばれていました)で最も人気のデッキのひとつに、「補充」というものがありました。「補充」デッキは、墓地を素早く肥やしたのちにゲームの決め手となる《補充》を唱えるコンボ・デッキです。《調律》や《大あわての捜索》がエンチャントを墓地へ送る優れた手段として働き、そして《オパール色の輝き》がエンチャントすべてを強力なアタッカーへと変貌させていました。このデッキにはクリーチャーや土地を除去するエンチャントまであり(《パララクスの波》と《パララクスの潮流》)、対戦相手に妨害を許しませんでした。

 《ニクスの星原》は私に、このかつての「補充」デッキを様々な面で思い起こさせます。これは《オパール色の輝き》と《補充》をひとつのカードにまとめたような1枚なのです。もちろん、《ニクスの星原》は一度にすべてのエンチャントを戦場に戻すわけではありませんが、ゆっくりと小さなアドバンテージを積み重ねてくれます。15年前のエンチャント・デッキと比べると、今回は「デッキ内のエンチャントの多くがクリーチャーでもある」という大きな違いがあります。クリーチャーは、除去や戦闘での相討ちで死亡します。つまり、《ニクスの星原》で戦場に戻すカードがなくて困ることはないのです。

 『マジック・オリジン』にはもうひとつ、このデッキにぴったりなカードがあります。それは《万神殿の伝令》です。もちろん《アルゴスの女魔術師》の代わりにはなれませんが、エンチャントのコストを下げる効果は、きっと爆発的なターンをもたらすことでしょう。それから、ライフ回復もいぶし銀の活躍を見せますよ!

John Taylor -「アブザン『星座』」
スタンダード[MO] [ARENA]
2 《
2 《平地
4 《吹きさらしの荒野
4 《砂草原の城塞
1 《豊潤の神殿
4 《ラノワールの荒原
4 《疾病の神殿
1 《静寂の神殿
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ

-土地(23)-

4 《万神殿の伝令
4 《森の女人像
4 《クルフィックスの狩猟者
4 《ニクスの織り手
1 《苦悶の神、ファリカ
4 《開花の幻霊
4 《破滅喚起の巨人

-クリーチャー(25)-
4 《払拭の光
4 《クルフィックスの洞察力
2 《空位の玉座の印章
2 《ニクスの星原

-呪文(12)-
3 《高木の巨人
2 《異端の輝き
3 《英雄の破滅
2 《全希望の消滅
2 《英雄の導師、アジャニ
2 《太陽の勇者、エルズペス
1 《精霊龍、ウギン

-サイドボード(15)-
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