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Daily Deck -今日のデッキ-
ラザーヴ・ディミーア・コントロール(統率者戦)
ラザーヴ・ディミーア・コントロール(統率者戦)
Melissa DeTora
2015年7月21日
《ディミーアの黒幕ラザーヴ》を統率者にしているのは、ロバート・シュスター/Robert Schusterです。ロバートは10年にわたりメンタルヘルスケアの分野でキャリアを積み、2011年からウィザーズでの仕事を始めました。初めはゲームサポートに所属した彼はその後着実に歩みを進め、今ではMagic Onlineの開発部まで登りつめています。
『ギルド門侵犯』の発売時、《ディミーアの黒幕ラザーヴ》で盛り上がる瞬間はわずかにあったものの、スタンダードで活躍する姿は見られませんでした。ですがその一方で、このカードはクリーチャーが死亡し墓地へ行くことが当たり前に起こる統率者戦において、完璧に噛み合った1枚なのです。ロバートがこのデッキについてどうしても語りたいそうなので、以下に彼の言葉をお伝えします。
この《ディミーアの黒幕ラザーヴ》デッキは、まず間違いなくこれまで使った中で最高の統率者戦デッキだね。卓内で最強のクリーチャーを上回るものなんてないだろう? その呪禁版なら、最強を上回る最強ってわけさ。「最強のクリーチャー」への最もわかりやすい近道は、《ディミーアの黒幕ラザーヴ》をプレイして、それからこいつでコピーしたいクリーチャーを墓地へ送るためのアクションを起こすことだ。この戦略は「ディミーアの取り立て」って呼ばれてる。「君の《業火のタイタン》、なかなか素敵だね。そんなタイタンに『もしも』のことがあったら、残念でならないよ」
他に《ディミーアの黒幕ラザーヴ》を活かすなら、ライブラリーを削るのもいいだろう。え、何だって? 統率者戦でライブラリーを削るなんて骨折り損? 墓地に落ちたらライブラリーを修復するエルドラージや、墓地を肥やすことで強烈なアドバンテージを稼ぎ出すデッキが山ほどあるこのフォーマットで、どうしてライブラリーを削る行為に意味があるなんて思えるのかって? なあに、ちょっと小さなサプライズを仕込んでやるだけでいいのさ。《墓所への乱入》は統率者戦であまり使われてないけれど、僕のお気に入りの1枚だ。友だちの《総帥の召集》に対応して、《始祖ドラゴンの末裔》の能力で墓地に溜まったドラゴンを《墓所への乱入》で根こそぎ追放してやれば、きっと友だちの目の色が変わるだろうね。《ディミーアの黒幕ラザーヴ》は、様々なタイプのライブラリー破壊を価値あるものにしてくれる。《欺瞞の神、フィナックス》で大きく削るもよし、《ジェイスの精神追い》で小さく削るもよし、《催眠の宝珠》で複数の対戦相手を同時に繰り返し削って、《破壊的な逸脱者》をとんでもないサイズにするのだっていいだろう。どんな方法であれ、ライブラリー破壊によって対戦相手のベスト・クリーチャーを見つけ出せば、こちらの統率者がその姿になれるんだ。
それから、カードを一気に引いて捨てるカードも欠かせないね。統率者戦では1枚だけ、あの「パワー9」の一角が使える。やっぱりド派手なライブラリー破壊から自分自身を守る手段は入れておきたいよね? え? この恐ろしい企みから自分自身を守るなら「巨像」やエルドラージの方がより安全だって? まあ他の弱小ギルドの統率者ならたぶん、この壮大で凶悪な計画を信頼しきれず、そういうのが必要かもね。でもラザーヴ様にはそんなものいらないし、むしろその不信感の方が良くないよ。《ディミーアの黒幕ラザーヴ》の能力は対戦相手が手札を捨てたときにも誘発するから、チャンスはいくらでもあるさ。このデッキには《囁く狂気》や《記憶の壺》も入っているから、いずれそのときが訪れる。つまり、《概念泥棒》を採用せずにはいられないってことだ。信じてくれよ。僕だって何度もデッキから外そうとしたけれど、こいつが離してくれないんだ。ここには彼が盗める「概念」がいっぱいある。こいつはこのデッキが持つ様々な動きとうまく手を取って、我らが統率者を大いなる脅威へと仕立てあげてくれるんだ。せっかく《ディミーアの黒幕ラザーヴ》様が《大修道士、エリシュ・ノーン》になって教えを説き、あるいは《真実の解体者、コジレック》になりきっているというのに、それを邪魔されちゃご機嫌を損ねるからね。
いやはや、《ディミーアの黒幕ラザーヴ》がこれほどまでに凶悪だったとは思いもしませんでした。デッキを詳しく教えてくれてありがとう、ロバート!
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