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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

ゴブリン・レイダー・サーカス(エクステンデッド)

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ゴブリン・レイダー・サーカス(エクステンデッド)

Melissa DeTora

2015年6月30日


 本日ご紹介するデッキは、『デュエル・マスターズ』の主席デザイナー、モンス・ジョンソン/Mons Johnsonの相棒です。『デュエル・マスターズ』での仕事が主なモンスですが、彼はマジックの開発部でも多大な貢献を果たしています。そんなモンスが愛してやまないのが、ゴブリンです。そのあまりの熱意に、マジックのデザイン初期の頃、リチャード・ガーフィールド/Richard Garfieldはあるゴブリン・カードに「モンス」の名前をつけたのでした。《モンスのゴブリン略奪隊》を使ったことのある方へ、そのカードは、モンス・ジョンソンにちなんだ1枚ですよ。

 モンスは常にウィザーズの一員でしたが、そんな彼にもウィザーズ社員でない時期がありました。2000年代のはじめ、彼はマジックのプレイを――もちろんゴブリン使いとして楽しんだのです! モンスは、当時誰も扱っていなかったゴブリンを駆使しました。『スカージ』が登場するまで、「ゴブリン」は一線級のデッキとして見なされていなかったのです。当時はまだ《ゴブリンの戦長》も《包囲攻撃の司令官》もなく、「ゴブリン」デッキを本気で選択するプレイヤーがいなかったのでした。

 モンスは、彼の使用した「ゴブリン・レイダー・サーカス」を「アグロ・コンボ」デッキだと言います。主力となるのは、《ゴブリン徴募兵》で《ゴブリンの首謀者》と他に4枚のゴブリンをサーチする動きです。《ゴブリンの首謀者》を引いてそれを唱えれば、《ゴブリン徴募兵》で探してきたゴブリンたちが公開され、4枚ものカードが手札に加わるのです! また、この当時は「ダメージはスタックに積まれる」というルールがあったため、ゴブリンで戦闘ダメージを与えてから《ゴブリンの砲撃》の生け贄に捧げる、という動きも可能でした。

 モンスはこの「ゴブリン」デッキで地元のプロツアー予選に参加し、何度かトップ8入賞も果たしました。当時はまだインターネットが発達していなかったため、彼のデッキが広まることはありませんでした。そして新たな予選シーズンがエクステンデッドで開かれると、彼はそのシーズン最初のプロツアー予選に挑みました。その会場にモンスのデッキにしっかり備えたプレイヤーはおらず、彼は苦労なく優勝を掴んだのでした。

 モンスは、ただお気に入りのデッキを使ってプロツアー予選優勝を果たしたのではありません。彼は実に見事なサイドボーディングも見せたのです。白デッキを使うプレイヤーは、しばしば赤単に対する戦略として《絶対の法》を用いていました。その中でモンスは《ドラルヌの十字軍》を採用し、白使いたちの戦略を上回ったのです。彼のゴブリン軍団は黒のゾンビと化し、《絶対の法》は完全に破られたのでした。

Mons Johnson -「ゴブリン・レイダー・サーカス」
エクステンデッド[MO] [ARENA]
6 《
2 《
4 《血染めのぬかるみ
4 《硫黄泉
1 《シャドーブラッドの尾根
3 《リシャーダの港
4 《不毛の大地

-土地(24)-

4 《ゴブリンの従僕
4 《モグの狂信者
2 《渋面の溶岩使い
1 《モグの略奪者
4 《ゴブリンの群衆追い
4 《ゴブリン徴募兵
2 《モグの下働き
1 《火花鍛冶
1 《ゴブリンの名手
3 《ゴブリンの首謀者

-クリーチャー(26)-
4 《炎の印章
4 《終止
2 《ゴブリンの砲撃

-呪文(10)-
2 《ドラルヌの十字軍
1 《ゴブリンの女看守
1 《ゴブリンの名手
2 《陰謀団式療法
2 《強迫
2 《溶岩の投げ矢
1 《棺の追放
1 《次元の狭間
2 《非業の死
1 《呪文ショック

-サイドボード(15)-
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