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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

バント英雄的(スタンダード)

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バント英雄的(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年4月28日


 先々週末に開催されたグランプリ・クラクフは、ドラゴン・コントロール・デッキに制圧されていました。しかしトップ8に入賞できなかったデッキを見ていくと、偶然にも私はこの白青英雄的への革新的な見識を得たのです。ヤーン・クサンドル/Jan Ksandrはクラクフでドラゴンを乗り越えることはできませんでしたが、彼のバント英雄的デッキは立派に9位という成績をもたらしたのです。

 バント英雄的は、バントというよりは白青英雄的に4枚の《ドロモカの命令》を加えたものといえるでしょう。たった4枚のために色をタッチする価値はないように思えますが、《ドロモカの命令》は英雄的デッキにおいて、ここ最近でも最良の屋台骨になるものです。《ドロモカの命令》はモードを持つ呪文なので、そのとき必要なものを選ぶことができます。その種の他の呪文と異なり、《ドロモカの命令》は通常1つしか選べないところを2つ選べるのです。英雄的デッキにおいては、これは非常に重要です。この呪文は複数の対象を選べる使い方もあるので、英雄的クリーチャーの能力を延べ2回誘発させる可能性もあるのです。また除去呪文の一種として、格闘のモードを使ったり、《ジェスカイの隆盛》や《前哨地の包囲》などの厄介なエンチャントにも対処することさえできます。

 このデッキに見られる相乗効果のうち、最も興味深いもののひとつが《ドロモカの命令》と「試練」によるものです。ほとんどの場合、「試練」をつけた英雄的クリーチャーで攻撃して、その上に+1/+1クリーチャーが3個置かれたときに「試練」を生け贄に捧げることになるでしょう。しかし、「試練」をよく読むと、「あなたが~の試練を生け贄に捧げたとき」とあります。「試練」は生け贄に捧げられた手段に関係なく誘発するのです。絶対に10点のライフを得たい、またはカードを2枚引きたいという特殊な状況において、自分自身を対象として《ドロモカの命令》を唱えて、エンチャントを生け贄に捧げることで「試練」を誘発させることができるのです。

Jan Ksandr
グランプリ・クラクフ2015 9位 / スタンダード[MO] [ARENA]
4 《平地
1 《
1 《
4 《溢れかえる岸辺
4 《吹きさらしの荒野
3 《啓蒙の神殿
4 《マナの合流点

-土地(21)-

4 《恩寵の重装歩兵
4 《戦識の重装歩兵
4 《イロアスの英雄
4 《道の探求者
2 《ヘリオッドの巡礼者

-クリーチャー(18)-
4 《果敢な一撃
4 《神々の思し召し
1 《液態化
1 《頑固な否認
4 《ドロモカの命令
4 《タッサの試練
2 《ヘリオッドの試練
1 《宝船の巡航

-呪文(21)-
1 《啓蒙の神殿
3 《頑固な否認
2 《アジャニの存在
2 《液態化
1 《定命の者の熱意
2 《氷固め
2 《ヘリオッドの試練
1 《勇敢な姿勢
1 《宝船の巡航

-サイドボード(15)-
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