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『久遠の終端』プレリリース・ガイド
2025年7月18日
ソセラ星系滞在者の皆さん、こんにちは!マジック初のスペースオペラ・セット『久遠の終端』へようこそ。今回は宇宙船が戦場を駆け、クリーチャーが追放領域をワープし、人気の土地カードが「星景」カードとして再録されます。それらはあっという間にお近くのゲーム店へやってきます。2025年7月25日には、プレリリースが開幕するのです!
プレリリースでは、マジック最新セットのカードをいち早くプレイできます。新規プレイヤーもベテランプレイヤーも集まって、新しいカードを一緒に体験するのです。また『久遠の終端』ではマジックの多元宇宙が新たな時代を迎えるため、マジックの広大な世界へ踏み出す最高のタイミングと言えるでしょう。

『久遠の終端』
プレリリース・パック
『久遠の終端』プレリリースの参加者には、プレリリース・パックが配布されます。『久遠の終端』プレリリース・パックの内容は、以下の通りです。
- 『久遠の終端』プレイ・ブースター 6パック
- 日付が箔押しされたフォイル仕様のレアや神話レアのカード 1枚
- デッキボックス 1つ
- スピンダウン・ライフカウンター1つ
プレリリースは多くの場合、シールドで行われます。つまりプレリリース・パックで手に入ったカードと基本土地で40枚のデッキを構築することになります。このイベントは最新セットを楽しむことに重点が置かれたカジュアル・イベントなので、気軽に質問をして情報を集め、『久遠の終端』の広大な未知の世界を探索してください。
プレリリースでデッキを作る
プレリリース(やその他シールドのイベント)でデッキを構築する際は、使う色を絞ります。プレイ・ブースターを開封したら、色ごとに分けて置きましょう。多色のカードと無色のカードもそれぞれ分けて置きます。こうすると、デッキを組むのに十分な数のカードがある色がわかるでしょう。
『久遠の終端』では、デッキを2色にまとめたいところです。使う色を決める際は、脅威となるカードを探してみましょう。脅威となるカードとは、プレイするとゲームが優位に傾くカードのことです。巨大なクリーチャーや強力な呪文、多くのカードを引けるパーマネントなどがおすすめです。それらはレアや神話レアであることが多いです。また、プレリリース・パックに同梱の日付が印刷されたプロモカードもデッキに入れて使用できますので、お忘れなく!
《コスモグランドの頂点》のような白の脅威を引き当てたなら、1色は白にすると良いでしょう。《反乱の大虐殺》のような黒赤の多色カードが一番有力なら、赤と黒を使う理由になるかもしれません。ただし、《反乱の大虐殺》は強力なカードではあるものの、戦略全体をこれ1枚に依存させるものではありません。
このようなカードは、プレリリースにおけるもう1つの重要な要素「除去カード」に該当します。脅威となるカードがゲームの勝利をもたらすものだとしたら、除去カードは対戦相手の勝利を阻むものなのです。《終焉の石》のようなアーティファクトも強力ですが、《砕かれた翼》の使いやすさにはかないません。リミテッドにおける除去は単色のコモンやアンコモンに集中しています。以下に一覧を掲載します。
{W}
クリックで除去カードを見る
{U}
クリックで除去カードを見る
{B}
クリックで除去カードを見る
{R}
クリックで除去カードを見る
{G}
クリックで除去カードを見る
脅威となるカードが1~2枚ある色と除去呪文が豊富にある色があったら、その2色でデッキを組むのがおすすめだという強いサインとなるでしょう。しかし強力なカードを集めただけでは優れたデッキにはなりません。明確な方向性を持った戦略が必要なのです。それをもたらしてくれるのが……
『久遠の終端』のマナ・カーブ
低コストの呪文はインパクトが少ないものの、早いターンにプレイできます。高コストの呪文はゲームの決め手となりますが、それを唱えられるリソースを集められなければ手札で待機を余儀なくされます。マナ・カーブを用いることで、あなたのデッキとソセラ星系のバランスをうまく取れるでしょう。シールドにおける平均的なマナ・カーブは、以下のようになります。
- 1マナ:1~2枚
- 2マナ:7~8枚
- 3マナ:5~6枚
- 4マナ:3~4枚
- 5マナ:2~3枚
- 6マナ:0~1枚
- そして土地17枚!
さまざまなマナ総量のカードをデッキに散りばめることで、毎ターン呪文を唱えられます。通常はカードのマナ・コストをマナ総量と見ますが、『久遠の終端』では面白いひねりが加えられます。それは「ワープ」の存在です。
《騎士の指導者》が良い例になるでしょう。《騎士の指導者》は4マナのクリーチャーですが、「ワープ」能力を用いることで2マナで唱えることができ、ターン終了時に追放されますがその後のターンで再び唱えることができます。このカードは4マナと2マナ、どちらで考えるべきでしょうか?
その答えは、あなたがそれをどのタイミングで唱えたいかによります。《騎士の指導者》の他に2ターン目に唱えたいカードがあるなら、《騎士の指導者》は4マナの呪文として扱いましょう。そうでないなら、《騎士の指導者》を2マナの呪文として見ると良いでしょう。
『久遠の終端』のドラフト・アーキタイプ
あなたが宇宙の深みへ飛び出してしまわないように、『久遠の終端』にはあなたのデッキ構築を助ける10通りの「ドラフト・アーキタイプ」があります。2色の組み合わせはそれぞれ、その色のカードに対応した独自の戦略を持っています。あなたが選んだ色の戦略を把握しておけば、それに合うカードを見つけやすいでしょう。
加えて、各2色の組み合わせにはそのドラフト・アーキタイプを体現した多色のアンコモンが用意されています。道しるべとなるアンコモンはデッキの主力となりますので、プレイ・ブースターから出てくるのをお見逃しなく。
白青「2つ目の呪文」 {W}{U}
1ターン中に呪文を2つ連打し、圧倒的なバリュー差で対戦相手を押し流しましょう!1ターンに2つ以上の呪文を唱えていけばゲームを優位に進められますが、《サンスターの光細工師》や《ウスロスのサイオニシスト》のようなカードを使えばさらに多くのボーナスを得られるでしょう。
青黒「アーティファクトコントロール」 {U}{B}
ソセラの引力に対戦相手を閉じ込め、戦場を支配しましょう。《疑わしい珍味》や《忘却の受容》のようなカードであなたのアーティファクトに破壊的な力を持たせ、対戦相手の切り札を除去して道を切り開きましょう。
黒赤「ヴォイド」 {B}{R}
「ワープ」呪文やパーマネントの生け贄で「ヴォイド」を誘発させましょう。「ヴォイド」を誘発させるカードと、それで得られるもの(《時間の介入》のようなカード)のバランスが肝要です。着陸船・トークンを生け贄に捧げても「ヴォイド」が誘発しますので、お忘れなく。
赤緑「着陸船&上陸」 {R}{G}
土地をプレイして「上陸」能力を誘発させ、さらに土地をプレイしましょう。このわかりやすい色の組み合わせでは、着陸船・トークンでアドバンテージを得ていきます。着陸船・トークンはどの色にもありますが、赤と緑に一番関わりが深いのです。大量の着陸船・トークンを生成したら、他の色にも手を出して《手際の良い宇宙調理士、ラゴスト》のような脅威を駆使してみてください。
緑白「+1/+1カウンター」 {G}{W}
あなたの軍勢を強化し、戦いへ向かわせましょう。《頭角表す士官候補生、ハリーヤ》は、クリーチャーの武装と手札の補給をこなしてくれます。軍勢が倒れたら、《生存者探し》や《救助用ボート》のようなカードで戦線に復帰させましょう。
白黒「大展開」 {W}{B}
軍勢をどんどん増やしていきたいなら、白黒の戦略で大量のトークンを生み出し、対抗勢力を圧倒しましょう。《輝きたる者、ヴォンダム卿》で盤面を強化し、《船殻削り》のような小型クリーチャーや《双陽の手練れ》のような二段攻撃を持つクリーチャーで勝利を掴みましょう。
青赤「アーティファクトアグロ」 {U}{R}
このセットのロボットやクラゲは、タップ状態になることやアーティファクトが戦場に出ることを参照するため、青赤のデッキにぴったりです。《メカンの航行士》で攻撃しても宇宙船の「配備」能力を使ってもゲームをうまく進められて、やがて勝利へたどり着くことでしょう。
黒緑「墓地」 {B}{G}
カードを切削してデッキを掘り進め、パーマネントをリアニメイトして勝利へ歩みましょう。《ピナクルの突撃艇》のような高コストの宇宙船は一見唱えるのが難しそうですが、デッキに《久遠のたかり》が入っていればもっと魅力的に見えるはずです。
赤白「宇宙ステーション」 {R}{W}
この戦略を指揮するのは、セリーマ号の船長サミです。キーカードの多くがクリーチャーがタップ状態になることを参照するため、積極的に攻撃や宇宙船の強化を行いましょう。このアーキタイプの隠れた主役は、「配備」に使えるクリーチャー・トークンを用意してくれる《楔光の突撃艦》です。
緑青「ランプ」 {G}{U}
緑青のデッキには秘密があります――4色も5色も使えるのです!着陸船が各色の基本土地を持ってくるため、プレリリース・パックから出た最高のカードを使いましょう。異なる名前を持つ土地を参照するカードも多くあり、《菌類の巨獣》や《万物の定めの巻物》、《調査用メカン》のような最高にパワフルなカードを繰り出せるでしょう。
『久遠の終端』のスターとなれ
7月25~31日開催の『久遠の終端』プレリリースへ出発する準備はいいですか!ここで得た知識を駆使しして、勝利への航路を突き進んでください。このセットの公式発売日は8月1日です。現在、お近くのゲーム店やAmazon、その他マジックを取り扱う場所で予約受付中です。
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