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『ファウンデーションズ』プレリリース・ガイド
2024年11月1日
マジックの世界へ第一歩を踏み出すときがやってきます――『ファウンデーションズ』がやってくるのです。このセットは典型的なマジックのセットであり、30年以上にわたりプレイヤーの皆さんに愛されてきたゲームのすべてが凝縮されています。新規プレイヤー向けの体験を念頭に置いてデザインされたこのセットは、マジックという世界規模のゲームに加わる絶好の機会です。そしてこのゲームを始めるなら、お近くのゲーム店で開催されるプレリリースが一番です!
「プレリリース」とは?
マジックのイベントやマジックが初めてだという方にこそ、プレリリースがおすすめです。テーブルを挟んで新たな友人と向かい合い、このゲームを楽しく学べるでしょう。プレリリースは最新セットのカードやメカニズムをプレイヤーの皆さんに紹介するイベントであり、リラックスした楽しい雰囲気の中で新セットのカードをじっくりプレイできます。今回の『ファウンデーションズ』は特に、初めての探検にうってつけのセットです。このセットは、デッキ構築を始める第一歩に最適な製品になるようデザインされているのです。
マジックでは、2~3か月おきに新セットが発売されます。それらの新セットをいち早く体験できるのが、お近くのゲーム店で開催されるプレリリースです。イベントの参加者には、「プレリリース・パック」が配布されます。中には以下のアイテムが収められています。
『ファウンデーションズ』プレリリース・パック
- 『ファウンデーションズ』プレイ・ブースター 6パック
- 日付が箔押しされた『ファウンデーションズ』のレアや神話レアのプロモカード 1枚
- MTGアリーナで使えるコードが書かれたカード 1枚(対応地域のみ)
- カード整理用ボックス 1つ
- スピンダウン・ライフカウンター(全5種類) 1個
プレリリースは基本的に、「シールドデッキ」と呼ばれるフォーマットで行われます。つまり受け取ったプレイ・ブースターと日付が箔押しされたプロモカード、それから基本土地のみ使って40枚のデッキを構築することになります。パックを開封して出てきたカードを厳選し、最高のデッキを組み上げましょう。
プレリリースでデッキを作る
プレイ・ブースター6パックを開封したら、まずはカードを色ごとに分けましょう。こうすることで、どの色でデッキを組むか決めやすくなります。デッキの枚数は40枚ちょうどを目指しましょう。多くも少なくもなく、ちょうど40枚で。40枚より多くすることもできますが、デッキ内のベスト・カードを引き込みにくくなるため、ほとんどの場合おすすめできません。
さて、次はあなたの勝利に役立つカードを探していきます。強大なクリーチャーや絶大な力を持つプレインズウォーカー、破壊を呼び起こす呪文を中心にデッキを組みましょう。
それらはあなたのデッキの最大の見せ場です。対戦相手に止められぬ一撃を放つカードを選びましょう。例えば緑のデッキなら、土地を多めに採用することで《苔生まれのハイドラ》を素早く強化でき、対戦相手のクリーチャーを踏み潰していけるでしょう。白のデッキにはライフを得る手段が多くあるので、《光の模範》で多くのカードを引くことができ、ゲームを終結へ向かわせるでしょう。
次に重要なのは、除去呪文の存在です。除去呪文は、対戦相手のカードに対処できるカードのことです。それらはあなたのデッキの防御の要素であり、対戦相手が繰り出す脅威を生き延びてあなたの切り札を唱えるために必要です。対戦相手の脅威に対処する手段は、5色それぞれが持っています。カードを破壊したり攻撃を妨げたり、対戦相手の動きを止めたりとさまざまな方法があります。
各色のコモンとアンコモンの特に優れた除去は、以下の通りです。それらはあくまで有力候補をわかりやすく挙げただけなので、『ファウンデーションズ』の優れた除去を色々とお試しください。
デッキの戦略を決める
『ファウンデーションズ』は、多くのマジックのセットよりもシンプルなセットです。そのためシールドのゲームはクリーチャーを中心にした展開になります。クリーチャーを破壊したり追放したりできるカードを優先してゲームをゆっくりコントロールしていくか……
《壊れた翼》
それとも速さに全力を尽くし可能な限り早く勝利を掴むか。どのような戦略にも、開封したカードからその戦略の鍵となるものを見出さなければなりません。デッキはカードで組むのです。
《墓所の饗宴者》
どのカードを使うにしても、最高の2色を選び抜きたいところです。40枚のデッキに足りるカードを確保しながらも、バリエーション豊かな呪文を唱えられるようにしましょう。2色の組み合わせにはそれぞれ、独自の戦略があります。後段にてご紹介しますので、ぜひご覧ください。さて、脅威と除去を見つけたら、特に目立つ色を見ていきましょう。
色を決めるなんて初めてだという方やどの色を選べばいいかわからないという方には、1つ秘策をお教えしましょう。楽しそうだなと思った色を選ぶのです。プレリリースはカジュアルなイベントであり、このセットのすべてをじっくり学べます。赤や緑に強力なカードが多くあっても、ボーダーレス版の《全知》を使いたくて仕方がないなら使ってみましょう!思いのままに楽しめるのがプレリリースなのですから。
《全知》(ボーダーレス版)
お気に入りのカードと使いたいカードが決まったら、いよいよデッキを組み上げます!マジックのデッキを初めて作るという方は、難しそうだと感じるかもしれませんね。ですがご心配なく。『ファウンデーションズ』は他のセットと比較してデッキも作りやすいようにデザインされているのです。以下にデッキ構築のヒントをお伝えしますので、それらを念頭に挑戦してみてください。
「マナ・カーブ」を知る
マジック・プレイヤーは、「マナ・カーブ」と呼ばれる概念を活かして呪文を効率的に唱られるデッキを組み上げ、ゲーム・プランを進めていきます。平均的なマナ・カーブは、2マナや3マナを中心に組み立てられます。そうすることで、ゲームのどの段階でも呪文を唱えられるようになります。序盤は土地が少ないため、低コストの呪文を使っていきます。
ゲームが進むにつれてより多くのマナを扱えるようになり、高コストの呪文も使えるようになっていきます。6マナの強大なクリーチャーは勝利をもたらす力を持っていますが、ゲーム序盤に引きたいものではありません。これらのカードは小粒ながら、あなたのデッキに欠かせない部分なのです。
このバランス取りが難しいのですが、マジック・プレイヤーは長年にわたりこれに組んできました。シールドデッキの場合、基本的に土地は17枚は欲しいところです。残る23枚を土地でないカードで埋めて、40枚デッキを完成させましょう。マナ・カーブの一般的な形は以下の通りです。
- 1マナ:1~2枚
- 2マナ:7~8枚
- 3マナ:5~6枚
- 4マナ:3~4枚
- 5マナ:2~3枚
- 6マナ:0~1枚
- そして土地17枚!
デッキが2色なら、片方の色のマナを生む土地を9枚、もう片方の色のマナを生む土地を8枚採用するのが基本となります。もっと正確に配分したい方は、デッキのカードのマナ・シンボルの数を合計してみましょう。赤が15で緑が9なら、《山》10枚の《森》7枚の配分に近づけても良いでしょう。
以上の組み方は、あくまで私たちがおすすめする方法です。低コストのカードを増やして平均マナを下げるもよし、逆にコントロール重視の遅めのデッキなら高マナ域に寄せるのも良いでしょう。どのような形にするにせよ、ここでご紹介した基本の割合はお忘れなく。
『ファウンデーションズ』のドラフト・アーキタイプ
マジックのセットは、2色の組み合わせごとに独自の戦略が設定されています。多くのセットにおいて、各色の組み合わせは1つや2つのテーマに沿って作られています。『ファウンデーションズ』では、それぞれの2色の組み合わせが特にわかりやすくなっています。例えば赤緑のデッキは、まさに赤緑を体現するものであり、今後のマジック製品でも主要な戦略です。
各色の組み合わせには、「サインとなるアンコモン」が存在します。それらはそれぞれの2色の戦略を推し進める2色のカードです。サインとなるアンコモンはその色の組み合わせでやりたいことに報酬を用意し、デッキの土台となります。それぞれの色の組み合わせのことを知れば、戦略に合ったデッキを構築しやすくなり、また対戦相手のデッキが何をしてくるのか、予測しやすくなるでしょう。
白青飛行 {W}{U}
隼やフェアリーなど、羽を持つものはみな飛行デッキの花形です。飛行を持つクリーチャーは対戦相手へダメージを与えることに長けているため、攻撃的なクリーチャーを集めてゲームを一気に決めましょう。《癒し手の鷹》のようなカードは一見無害に見えますが、1マナ飛行持ちでライフを得る手段も持ったこのカードは、今回の白青デッキにぜひ欲しい1枚です。
青黒墓地 {U}{B}
カードが墓地へ行ってしまったからといって、その良さまでどこかへ行ってしまうわけではありません。青黒デッキでは、死がむしろ良いことのときもあるのです。カードを引いては捨てて、デッキを撹拌しましょう。そして《戦慄翼の掃除屋》や《魂縛られのゾンビ》のようなクリーチャーで、捨てたカードを利用するのです。
黒赤強襲 {B}{R}
突撃ー!敵に狙いを定め、止められぬ赤黒の軍勢を差し向けましょう。この2色のカードには「強襲」を持ったものがあり、あなたがこのターン中に攻撃していれば恩恵をもたらします。赤黒の組み合わせは、『ファウンデーションズ』で最も攻撃的なデッキの1つです、《血まみれ角の略奪者》のような、道を切り開けるカードに目を配りましょう。
赤緑パワー {R}{G}
《ドラゴンの調教師》
この攻撃的な色の組み合わせで、限りなき力を引き出しましょう。このアーキタイプでは、パワー4以上のクリーチャーをコントロールすることを目指します。そこまでのパワーを持っていないカードもありますが、それらは他のクリーチャーを強化できたり、《ドラゴンの調教師》のように巨大なトークンを生成できたりするかもしれません。
緑白+1/+1カウンター {G}{W}
クリーチャーが小さくとも、それがずっと続くとは限りません。緑白はクリーチャーへ+1/+1カウンターを置き、小さなクリーチャーも強大な脅威に変えることができます。《眷属のレインジャー》のトランプルのように便利な能力を持つ低パワーのクリーチャーにカウンターを重ね、強打を実現しましょう。
白黒ライフゲイン {W}{B}
ライフを得ることは、巨大なクリーチャーを唱えるまでの時間を稼ぐだけでなく、防御手段としても便利です。あなたがライフを得たときに効果を発揮するカードもあります。《絢爛たる天使》のようなカードは《極悪なパンダ》の能力を誘発できるのです。
青赤スペル {U}{R}
《彼方よりの霊感》
このデッキでは、呪文で対戦相手を打ち負かします。よく「スペル」デッキと呼ばれるこの戦略は、インスタントやソーサリーを1ターン中に複数回唱えます。中には墓地から唱えられるものもあります。《彼方よりの霊感》は2回唱えられます。そのたびに別のカードを戻し、強力なターンを演出しましょう。
黒緑陰鬱 {B}{G}
黒緑陰鬱デッキでは、生と死が繰り返されます。「陰鬱」能力を持つカードは、味方でも敵でも、クリーチャーが死亡したなら強化されます。《突き刺し》というシンプルな名前のカードで対戦相手のクリーチャーを除去し、その死を利用して《円環の番人》の効果を誘発させましょう。
赤白アグロ {R}{W}
素早い動きで打撃を与え、プレリリースを大いに楽しみましょう。このデッキでは強大なクリーチャーを1体繰り出すよりも、小型クリーチャーを広げてそれらを全体強化呪文で強化します。《猫を集める者》が集めるかわいい鳴き声の仲間を、《英雄的援軍》で一気に強化しましょう。
緑青ランプ {G}{U}
《灰からの成長》
マナはマジックの屋台骨であり、緑青デッキはそのことを誰よりも理解しています。多くの土地を並べて強大なクリーチャーを唱え、さらに土地が戦場に出たときに誘発する能力を駆使しましょう。《水底のドルイド、タトヨヴァ》はあなたのデッキを泳ぎ、強力なカードへ飛び込みます。《灰からの成長》と組み合わせて、カードを引いて土地を増やして勝利を掴むデッキを組み上げましょう。
プレリリースに備えよう
プレリリースが初めての方も、何十年も参加し続けている方も、マジックへのラブレターである『ファウンデーションズ』をお楽しみください。このゲームの歴史を彩る再録カードに大興奮間違いなしの新規カードと、プレイヤーの皆さんが楽しめる要素満載です。お近くのゲーム店で新たな仲間と出会える機会でもありますので、『ファウンデーションズ』のイベントをチェックしてみてください。この集まりを特別なものにしているのは、プレイヤーの皆さんです。
マジックへ飛び込む準備はいいですか?マジック:ザ・ギャザリングの醍醐味を味わえる『ファウンデーションズ』で、マジックが多くの人に愛される理由をご覧ください。このセットは現在、お近くのゲーム店やAmazon、その他マジックを取り扱う場所で予約受付中です。
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CATEGORY 読み物カテゴリー
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読み物
BACK NUMBER 連載終了
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- Latest Developments -デベロップ最先端-
- ReConstructed -デッキ再構築-
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- Savor the Flavor
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- 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ
- 浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」
- ガフ提督の「ためになる」今日の1枚
- 射場本正巳の「統率者(2017年版)のススメ」
- かねこの!プロツアー食べ歩き!
- ロン・フォスターの統率者日記
- 射場本正巳の「統率者(2016年版)のススメ」
- マアヤのマジックほのぼの日記
- 金子と塚本の「勝てる!マジック」
- 射場本正巳の「統率者(2015年版)のススメ」
- 週刊連載インタビュー「あなたにとってマジックとは?」
- なかしゅー世界一周
- 中村修平の「デイリー・デッキ」
- 射場本正巳の「統率者(2014年版)のススメ」
- 中村修平の「ドラフトの定石!」
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