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『カルロフ邸殺人事件』の伝説(とキャラクター)たち

Emily Teng
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2024年2月6日

 

 ファイレクシアからの侵略によって荒廃し、今なお復興にもがくラヴニカを殺人事件が揺るがしている。一見無作為に見える市民たちが、不可解にも重要人物を標的にしているのだ。名の知れたプレインズウォーカーであり幽霊狩人でもあるケイヤはこの次元に帰還するも、侵略中に不在であったとして冷遇され、そして友人の殺害に直面することとなった。次に死ぬのは誰だろうか? 名探偵アルキスト・プロフトが立ち上がる。ケイヤ、殺人の容疑者エトラータ、次元間旅行者ケランの協力を得て、彼は街が再び混乱に陥る前に謎を解き明かすことができるだろうか?

 伝説的な登場人物に関するこの有用な事件簿で、繰り広げられる陰謀の主要人物を把握しよう。次に、受賞作家シーナン・マクガイアによる『カルロフ邸殺人事件』の物語で、連続殺人事件と謎の軌跡を辿ろう。そして最後に『カルロフ邸殺人事件』カードイメージギャラリーに立ち寄り、セット内の全カードを確認して欲しい。

 『カルロフ邸殺人事件』は2月9日に全世界同時発売だが、お近くのゲーム店Amazon 、その他マジック製品を取り扱う場所で、各種ブースター、統率者デッキ、その他の製品を予約購入することで調査に飛び込めるだろう。

カルロフ邸殺人事件

幽霊の裁き、ケイヤ
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幽霊の裁き、ケイヤ》(ボーダーレス)

 トルヴァダ次元出身のプレインズウォーカーであるケイヤは幽霊狩人であり、オルゾフ組の前ギルドマスターでもある。当初はもはやラヴニカの問題に関与する気はなかったものの、進行中の殺人事件の捜査が個人的な方向へと変化したことで巻き込まれていく。

捜査の達人、アルキスト・プロフト
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捜査の達人、アルキスト・プロフト》(「事件簿」ショーケース)
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捜査の達人、アルキスト・プロフト》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)

 アルキスト・プロフトは比類なき推理力をもつ名探偵である。彼は真実を見つけ出したいという強い欲求に突き動かされており、そのためしばしば法と対立する。元々はアゾリウスの法魔道士であったが、自らのギルドを離れてラヴニカ魔法探偵社(略称R.A.M.I.)に加わった。彼はしばしば、ギルドが守るべき法そのものに違反する手段をとる。あまり好意的に記憶されているわけではないが、かつて彼は同僚が発布した逮捕状の矛盾を指摘するためだけに、法魔道士による拘束を解いて大物犯罪者を逃亡させたことがある。アゾリウスの間では、この行為は今日に至るまで「プロフトする」として知られている。

命狙いの逃亡者、エトラータ
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命狙いの逃亡者、エトラータ》(「事件簿」ショーケース)
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命狙いの逃亡者、エトラータ》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)

 ファイレクシアからの侵略戦争中にディミーア家は壊滅的な被害を受け、指導者層を失ったかに見えた。そしてそれ以来、凄腕の暗殺者エトラータは何の目的もなく放り出されている。彼女はしばしの間、最高の密偵になりたいという渇望に突き動かされ、金を払える相手に自身の奉仕を売り込むフリーエージェントとして活動していた。だがすぐに依頼人たちが提示する挑戦の容易さに苛立ち、不満を抱くようになった。

好奇心の神童、ケラン

 エルドレイン次元出身の半フェイ・半人間であるケランは領界路を介して多元宇宙を放浪しながら、父親を捜す探索行を続けている。ごく最近、ケランはラヴニカへの道を見つけ、父親に関するさらなる情報を得られることを期待してR.A.M.I.に加わった。彼はケイヤの相棒として捜査協力を任された。

正義の幽霊、アグルス・コス
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正義の幽霊、アグルス・コス》(「事件簿」ショーケース)
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正義の幽霊、アグルス・コス》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)

 アグルス・コスはボロス軍のウォジェク連盟の士官であり、生前はボロスでも最も優秀な捜査官のひとりとみなされていた。そしてその名声は死後も続いている。

混沌の守護者、ラクドス
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混沌の守護者、ラクドス》(「事件簿」ショーケース)
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混沌の守護者、ラクドス》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)
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混沌の守護者、ラクドス》(「大都市ラヴニカ」ショーケース)

 デーモン・ラクドスはラクドス教団の長である。ファイレクシアの侵略は輝かしい大虐殺と大破壊をもたらしたが、以来ラクドスの信者たちが繰り広げるありふれた娯楽はどれも彼の興味をそそらなかった。退屈に悩まされたラクドスは深い眠りに落ち、そこで侵略の混乱を追体験しながら、何か新たなものが自らの好奇心を刺激する時を待っている。

真夜中の光、トルシミール
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真夜中の光、トルシミール》(「事件簿」ショーケース)

 トルシミールはレーデヴの守護者の長にして、セレズニア議事会の献身的な伝道者である。トロスターニがヴィトゥ=ガジーの中心に閉じこもってからというもの、トルシミールは彼女の面会を許された数少ない人物のひとりとなっている。非常に保護的かつ忠実に、彼はギルドマスターへの御目通りを願う全員を個人的に選別している。

名うての殺人鬼、虐殺少女
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名うての殺人鬼、虐殺少女》(「事件簿」ショーケース)
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名うての殺人鬼、虐殺少女》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)

 行く先々に恐怖と殺人の爪痕を残す、ラクドス教団の悪名高い契約殺人者。虐殺少女は灯争大戦中にラクドスの間でちょっとした有名人になった。そしてファイレクシアの侵攻において、彼女は少数ながら熱心なファン層を獲得した。だが嬉々として殺戮を繰り広げる彼らの姿は虐殺少女を際限なく苛立たせた――自分のやり方を真似されるのは嫌いなのだ。彼女はそれを思いとどまらせようと模倣者を数名殺害したが、その試みは裏目に出てむしろ人気は上昇した。

古き神々の咆哮、ヤラス
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古き神々の咆哮、ヤラス》(「事件簿」ショーケース)

 ザル=ター族の一員にして旧き道のドルイドであるヤラスは、猪の祟神イルハグの目覚めを目撃した。畏敬に満たされるその瞬間は今も彼の心に残っている。以来、ヤラスは古代のグルールの様々な神を召喚しようと試みてきた。彼の努力のほとんどはこれまでのところ失敗に終わっているが、数か月にわたる試行錯誤の末、彼はついにウトムングルの一柱である地震土竜、アンズラグの召喚に成功した。

進化した謎、ヴァニファール
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進化した謎、ヴァニファール》(「事件簿」ショーケース)
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進化した謎、ヴァニファール》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)
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進化した謎、ヴァニファール》(「大都市ラヴニカ」ショーケース)

 ヴァニファールはシミック連合の現首席議長である。他ギルドからの支援を受けて彼女はどうにかその地位を維持できているものの、継続的なリーダーシップを外部からの好意に依存している状態が不安定であることは認識している。ラヴニカの他ギルドと良好な関係を維持するために、彼女はいつしか日常的な任務を信頼できる部下に任せ、自らは社交的活動に多くの時間を費やさざるを得なくなってしまった。当然、ギルド内の敵対者たちはヴァニファールが本来の義務を怠っていると非難しているが、今のところ彼女のリーダーシップに公然と異議を唱える者はいない。

華やかな支配者、テイサ
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華やかな支配者、テイサ》(「事件簿」ショーケース)
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華やかな支配者、テイサ》(「大都市ラヴニカ」ショーケース)

 テイサはオルゾフ組のギルドマスターであり、ラヴニカでもずば抜けて裕福な人物でもある。ギルドの非常時における職務怠慢を告発するという昔風の法を用いて、彼女はケイヤからギルドマスターの地位を奪った。この数か月間はオルゾフ家の日常業務から離れており、溜め込んだ莫大な富を満喫して過ごしている。

探偵社社長、エズリム
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探偵社社長、エズリム》(「事件簿」ショーケース)

 厳格で真面目一方、妥協というものを知らないエズリムは、ラヴニカ魔法探偵社を率いるアルコンである。以前はアゾリウスと協力関係にあったが、事務手続きがあまりにも面倒であると、またアゾリウスに協力する他のアルコンは横柄で我慢がならないと感じていた。彼は真実と明晰さというふたつの理想に特化した小さな真実教団を設立し、それはゆっくりと成長して今日のR.A.M.I.となった。とはいえエズリムはアゾリウスへと今も目を光らせており、有望な候補者をギルドから引き抜いて自分の会社に加えることをためらわない。

蜘蛛網の頭、アイゾーニ
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蜘蛛網の頭、アイゾーニ》(「事件簿」ショーケース)

 アイゾーニはゴルガリ団の有力者である。彼女はギルドマスターとしてのヴラスカを最初に非難し、ギルド内の他派閥も自分に続くよう導いた。ゴルガリはラヴニカの他ギルドから大いに疎まれているにもかかわらず、アイゾーニは自身のギルドを捨てる気はない。いつか10のギルドのひとつとしてその地位を取り戻すと確信しているのだ――当然のことながら、自分をギルドマスターとして。だが今のところ、アイゾーニは蜘蛛を送り出して情報を収集しながら、行動を起こす最適な瞬間を待っている。

囁きの三姉妹、トロスターニ
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囁きの三姉妹、トロスターニ》(「事件簿」ショーケース)
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囁きの三姉妹、トロスターニ》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)
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囁きの三姉妹、トロスターニ》(「大都市ラヴニカ」ショーケース)

 三位一体のドライアドであるトロスターニは、セレズニア議事会の長であり、ラヴニカ博物館の管理者であり、ラヴニカの世界魂であるマット・セレズニアと直接繋がることのできる存在である。ファイレクシアからの侵略の後、彼女は新たな均衡に適応するため、また戦争の傷から回復するため、自身のギルドを含めたラヴニカのすべてから離れて閉じこもった。選ばれた少数の者だけが彼女への御目通りを許されているが、ラヴニカ博物館の訪問者は時折、ヴィトゥ=ガジーの壁を通して彼女の呟きを聞くことができる。その間断のない、混じり合った囁きは時に落ち着きを、時に不安をもたらす。

ブリキ通りの男爵、クレンコ
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ブリキ通りの男爵、クレンコ》(「事件簿」ショーケース)

 クレンコは独立独歩のゴブリンの傭兵であり、侵略の混乱の際に蓄えた富で豪放な生計を立てている。自信の犯罪組織が完全に再建され、富の基盤の上に快適に座した今、クレンコは次の目標を――つまりラヴニカの財界のエリート入りを目指している。彼は上流階級のパーティーにおける悪名高い常連となっており、そこで非常に積極的に情報交換を行っている。彼の最終的な目標は、いつの日か自身のゴブリン一味をのし上げ、誰も決して虐めることのできないゴブリンの貴族階級を作り出すことである。

法の超越者、オレリア
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法の超越者、オレリア》(「事件簿」ショーケース)
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法の超越者、オレリア》(「大都市ラヴニカ」ショーケース)

 ファイレクシアからの侵略において非常に多数の命が失われたことで、オレリアは重い罪悪感を抱くとともに、もっと多くの人々を救えなかった自分自身を責めている。とはいえボロス軍のギルドマスターとして、自己批判にふける余裕はないと信じている――少なくとも、多くの人々が自分に導きを求めている今は。そのため、しばしの間彼女は罪悪感を隠し、世界に対しては厳しく断固とした表情を見せながら、ギルドの再建に全力を尽くしている。

大虐殺の審美家、ジュディス
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大虐殺の審美家、ジュディス》(「事件簿」ショーケース)

 ジュディスは現ラクドス教団のトップパフォーマーであり、ナイトクラブ「地獄騒ぎ」のオーナーでもある。彼女はギルドの長の座をラクドスから奪いたいという野心を公然と抱いており、自身のパフォーマンスと個性を中心とした教団へとギルドを変えたいと考えている。その無慈悲な野心のおかげで、ジュディスはギルド員の多くを敵に回している。ラクドス教団の縄張りの特定地域を避けるか、あるいは自らの命を危険にさらさなければならないほどに。

顔を繕う者、ラザーヴ
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顔を繕う者、ラザーヴ》(「事件簿」ショーケース)
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顔を繕う者、ラザーヴ》(「大都市ラヴニカ」ショーケース)

 何か月もの間、ディミーアの長は目撃されていない。彼が侵略中に死亡したという噂は数多く、信頼できる目撃者も多数存在する。ディミーアのギルドマスターが、完成化したゴルガリのトロールによって真二つに引き裂かれる様を見たと多くの者が断言しているのだ。更にその後、廃墟の中でディミーアのギルドマスターの衣装をまとうシェイプシフターの死体の切れ端が発見された。ラザーヴは殺されたに違いない……?

先見的発明者、カイロックス
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先見的発明者、カイロックス》(「事件簿」ショーケース)

 カイロックスはイゼットでも最も優れた発明家に名を連ねる――同僚の科学者たちは広くそう認めている、何せ彼のアイデアを頻繁に盗んだのだから。自らの発明を守るために、彼は隠し扉とさらなる警備のための罠を備えた自分専用の研究室を設立した。カイロックスは頻繁にラヴニカ魔法探偵社と協力しており、その探偵たちが捜査状況を視覚化するための投影装置を発明したことで最もよく知られている。

世慣れた見張り、デルニー
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世慣れた見張り、デルニー》(「事件簿」ショーケース)
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世慣れた見張り、デルニー》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)

 一見して、デルニーはただの浮浪児に見える。だが実のところ、デルニーは浮浪児集団のリーダーであり、第10管区の街路で起こっていることをすべて知っているのだ。都会慣れして利口なデルニーは、目と耳を必要とする相手であれば喜んでそれを貸す――程よい値段で。その情報収集と諜報活動における申し分のない技術はディミーアから多くの注目を集めているが、デルニーは家族と見なす者たちを見捨てるよりも路上での生活を選び、採用の申し出をすべて断っている。

育殻組の誉れ
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育殻組の誉れ》(「事件簿」ショーケース)
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育殻組の誉れ》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)

 シミック連合の多くは、ファイレクシアの侵略中に完成化に屈した――変異原を研究した者だけでなく、その実験体もまた。新ファイレクシアの打倒後、実験した生物のうちで完成化に汚染されずに生き残ったものはごくわずかだった。そういった生物の一体はワニと鹿と亀のハイブリッドであり、角を用いて侵略者へと瓦礫を投げつけ、彼らに触れられる前に潰すことでぎらつく油による汚染をかろうじて回避していた。以来、この個体は育殻組の非公式マスコットとされ、現在では「ビッツィー」という名で呼ばれている。食べる前に食物を細かくちぎるのを好む様子から、飼育者が愛情を込めてこの名前を付けたのだ。

ギルドパクト、ニヴ=ミゼット
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ギルドパクト、ニヴ=ミゼット》(「事件簿」ショーケース)
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ギルドパクト、ニヴ=ミゼット》(「大都市ラヴニカ」ショーケース)

 ニヴ=ミゼットは現在のギルドパクトの体現者であり、ラヴニカで最も知的な存在である。虚栄心が強く尊大なこのドラゴンは、ラヴニカを預かるのは自分であると世間に示すことをためらわない。その事実をはっきりと示すように、彼はギルドパクト庁舎の建物のうち真っ先に自らの席を修理させた。現在、資金や支援の不足によって再建は滞っており、ニヴ=ミゼットの席は庁舎の中でも完全に修復された唯一の部分となっている。

地震土竜、アンズラグ
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地震土竜、アンズラグ》(「事件簿」ショーケース)
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地震土竜、アンズラグ》(「事件簿」ショーケース・不可視インク)

 アンズラグは植え付けや成長を司る原初の収穫の神にして、地底の神々ウトムングルの一柱でもある。グルールによれば、アンズラグは地下から文明を根こそぎ引き裂き、世界に新たな命を蒔くのだという。最近、地底街の最下層にて新たに掘られたばかりの巨大なモグラのトンネルが発見された。グルールの一部は、そのトンネルが意図的なパターンで掘られていると確信しているが、そのパターンが実際に何であるかについて適切な調査を行うことができた者はいない。

『カルロフ邸殺人事件』統率者デッキ

林間の眼、カウスト
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林間の眼、カウスト》(拡張アート枠)
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林間の眼、カウスト》(掲示用エッチング・Foil)

 カウストは、ラヴニカ魔法探偵社でも急成長中の新星のひとりである。彼は捜査活動における卓越した才能と、最も消極的な証人からの信頼も得るカリスマ性を持ち合わせている。探偵社の包括的なリソースに加えて、彼は友人や情報提供者との個人的なネットワークを構築している。このネットワークのおかげで、彼は地域社会の動向を常に把握して情報を耳にすることができる――多くの場合、誰よりも早く。

 カウストをよく知らない者はその穏やかな物腰から、彼は事件の解決や多少のことに興味をもつ一介の構成員に過ぎないと誤解しがちである。実のところ、彼の温厚さには各ギルドに対する深い憤りが隠されており、ギルドが自らの管轄権に固執することで探偵社の事件解決能力を阻害していると彼は考えている。カウストにとって、有罪判決よりも重要なのは社会の健全性である。そのため、彼は問題を自分の手で対処することをその解決策とした。犯人を引き渡すことが社会全体の利益になるのであれば、当然のこととしてその事件を適切な筋へと引き渡す。だが犯人を手放すことが善よりも危害に繋がる可能性がある場合、彼は事件ファイルを単に「紛失する」、あるいは個人的なネットワークを利用して犯人が失踪するための情報を漏洩することをためらわない。

偏執的な理論家、ミルコ
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偏執的な理論家、ミルコ》(拡張アート枠)
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偏執的な理論家、ミルコ》(掲示用エッチング・Foil)

 ミルコ・ヴォスクはかつてディミーア家の上位構成員であったが、ファイレクシアの侵略によってディミーア家が壊滅してからというもの、あてどなく放浪を続けている。心を操る魔法の才覚をもつ彼であれば、ラヴニカの犯罪社会のどこにでも十分に地位を得られるはず――だが致命的な欠点がひとつあった。彼はあらゆる物事に退屈しきっていたのだ。フリーランスの傭兵稼業も余暇も、ディミーアの策略やペテンのようにミルコの興味を引くことはなかった。

 近ごろ、彼は陰謀論者という新たな職を見つけた。ディミーア家はあの侵略中に本当に壊滅したのではなく、混乱に乗じて自らの死を仕組み、影の中に退いたのだと彼は確信するようになった。以来、死んだはずの黒幕ラザーヴの指導のもと、ディミーアの工作員たちは内密に再建を進めながら各種の事件を操り続けているとミルコは信じている。ミルコは現在、ラザーヴの行方に関する噂や手がかりを探して日々を過ごしている。彼はこれを試練だと考えている――もしもかつてのギルドマスターを見つけ出したなら、ディミーアに再び加わる資格があると自らを証明し、ギルド内に正当な地位を取り戻すことができるだろう。

地下海の探偵、モルスカ
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地下海の探偵、モルスカ》(拡張アート枠)
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地下海の探偵、モルスカ》(掲示用エッチング・Foil)

 モルスカは現在こそラヴニカ魔法探偵社の極めて優秀な深海探偵だが、元はシミック連合の研究者であり、ギルドに失望して脱退した。彼女はラヴニカの海に通じる陥没穴であるゾノットに関する幅広い知識を持っている。それは水没した証拠を回収する上で欠かせないのだ。かつてシミック連合で過ごしていたため、モルスカは水中での機動性を高める魚のヒレと、サメのような鋭い嗅覚を授けられている。彼女はこの特質を水中調査の際に存分に活用している。

 モルスカは常に飽くなき好奇心に突き動かされており、幼い頃からシミックの生術師になることを志していた。そして何が起ころうとも、自分の好奇心が削がれることはないと考えていた――ファイレクシアの侵略が起こるまでは。多くの生術師仲間がぎらつく油を実験し、完成化に屈する様子を彼女は目の当たりにした。その無謀かつ極めて不注意な行動に恐怖し、モルスカはシミックを捨てて新たに栄えつつある探偵社へと加わると、すぐに捜査の手順に関する規定と全体像を把握した。彼女は生来の好奇心を事件の解明に向け、未解決の捜査を片付けることに満足感を得ている。

衝動的な告発人、ネリー・ボルカ

 ネリー・ボルカはボロス軍のウォジェク連盟に属する下士官であり、ラヴニカ魔法探偵社に出向中の身である。彼女は前向きな性格で、熱心に自ら名を上げようとしている。自分の直感に誇りを持っているものの、その直感に基づいて結論を急ぐ傾向もある。そのため事件は驚くほど迅速に解決されることもあれば、場合によっては完全に的外れでとっぴな告発で終わることもある。

 ネリーは、死後に自身の殺人事件を解決したことで知られるボロスの下士官、ベル・ボルカの姪でもある。ネリーは彼の死とその後の捜査についての話を聞いて育ち、それがボロス軍に入るきっかけとなった。ファイレクシアの侵略後、彼女はボロス軍と急速に成長する探偵社との初めての(そして唯一の)仲介役となった。ボロスの同僚はそれを報われない骨折り仕事とみなしたが、ネリーは捜査の手順や方法を学ぶまたとない機会と考えた。ラヴニカ史上最高のボロス捜査官になる、彼女は十分な決意とともにその夢を叶えるつもりである。

ジュディスのヘルハウンド、テサック

 ラクドス教団でも、ジュディス以上に賞賛を受ける演者はいない。そして彼女以上に復讐、妨害行為、些細な嫉妬の標的にされる演者もいない。三夜連続で興行を台無しにされた後、ジュディスはこれ以上の妨害を阻止するために外に出ると、見つけられる限り最も獰猛で肉に飢えたヘルハウンドを手に入れた。劇的な演出の機会を決して無駄にしない彼女は、演目にテサックを組み込むと決めた。舞台上で跳ね回るヘルハウンドは非常にスリリングであることが判明し、一頭だったヘルハウンドはすぐにヘルハウンドの小さな群れとなった。それでもテサックは依然としてジュディスのお気に入りであり続けている。舞台上にいない時のテサックは地獄騒ぎのダンスフロアを徘徊しており、早く離れて欲しいと不安がるクラブの客からおやつを与えられる姿が頻繁に目撃されている。

光輝の調停者、フェザー

 灯争大戦とファイレクシアからの侵攻において非常に勇敢に戦ったにもかかわらず、フェザーは他のボロスの天使、特にオレリアから今なお不信と偏見をもって扱われている。つい最近、彼女はボロスとラヴニカ魔法探偵社との間の継続的な連絡役として恒久的な任務を与えられた――これは天使が就くべき役職というよりは単調な管理業務であり、彼女が恥辱を受け続けていることを明らかに示している。しかしながら、フェザーはこれを本来意図された罰としてではなく、天使に与えられる他の役割と同じように精励と気配りに値する仕事とみなすことを選択した。そうして彼女は他者の軽蔑や嘲笑をはねつけている。

嗅ぎ回る探偵、ソフィア

 ソフィアはラヴニカ魔法探偵社の新入社員のひとりである。規律正しく洞察力に優れているが自信を持てずにおり、それが原因で考えすぎることや、後になって自身の行動を後悔することがしばしばである。とある一連の捜査が失敗に終わった後、ラヴニカ魔法探偵社は彼女とタイニーを引き合わせた。この犬は探知犬となる訓練を受けていたが、食べ物をくれる相手を信頼しすぎるために失敗し続けていた。だがこのパートナーシップは、まさに互いが必要としていたものであることが判明した。ソフィアはタイニーの本能と的確な嗅覚に頼ることを学んだ。一方のタイニーは、ソフィアが唯一かつ堅実な食料源となったことで、気まぐれに与えられるおやつにあまり気を取られなくなった。共にあることで、ふたりは互いの弱点を補い合っている。

深海の調査員、モルヴォ

 シミックの実験で知能を大幅に強化されるまで、モルヴォは普通のタコだった。だがその実験が次の段階に進む前に彼は地底街の水路へと逃亡し、そこで偶然にも、シミック関連の生物窃盗事件の証拠を捜索していたラヴニカ魔法探偵社の探偵たちに遭遇した。その日彼らは何も発見できず、だが翌朝に捜索を再開すると、必要な証拠がプレゼントのように小奇麗な様子で海藻に包まれて岸の上に置かれていた。最後の事件記録では、その発見は「未知の水生助手」によるものとされている。

怒りの母、ダスカナ
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怒りの母、ダスカナ》(拡張アート枠)

 ダスカナは明らかに普通の熊ではない。瓦礫帯を徘徊する彼女が最初に目撃されたのは、ヤラスによる召喚の儀式が失敗した後のことだった。どこからともなく現れるこの熊の能力についての噂は数多く、見た者はしばしば自身が獣のような怒りに満たされ、破壊的な大暴れへと駆り立てられることに気付く。古の神々の覚醒を告げるグルールの予言には「青ざめた熊」が登場しており、それがダスカナではないかと推測する者もいる。彼女は常に3匹の子熊たちを連れており、彼らを獰猛に守っている。

『Ravnica: Clue Edition』(日本含む地域では『Ravnica: Cluedo Edition』)

Lavinia, Foil to Conspiracy

 ラヴィニアはアゾリウス評議会のギルドマスター代理として、灯争大戦以来その地位にある。当初は不承不承その座に就いたが、次第に自身の責任を受け入れるとともに、職務の遂行に忠実かつ熱心に取り組んでいる。彼女は侵略後の混乱を利用してアゾリウスを改革し、残るドビン・バーンの影響をギルドから払拭しようとしている。

Lonis, Genetics Expert

 ローニスはシミックの暗号動物学者であり、生涯にわたってラヴニカの未確認動物に執着している。最近、彼の研究は刺激的な方向に進みつつある。隆起した地底街の探索において、これまでに見たことのない遺伝物質の断片が発見されたのだ。ローニスはそれが伝説のウィノーラムのものであると確信し、断片の秘密を解明してラヴニカの失われた生物の歴史に関する手がかりを見つけることにすべての時間を捧げている。

Amzu, Swarm's Hunger

 アムズはゴルガリの死の僧侶であり、ヴラスカの最も献身的な信奉者のひとりであった。彼女はヴラスカを非難することを拒否し、代わりにギルドのクロールの多くを連れてゴルガリからの決別を選択した。だがギルドへの忠誠とは関係なく正当にクロールのものであるとして、ゴルガリの縄張りを離れることも拒んだ。それからの小競り合いは今のところ、流血沙汰は比較的少なく済んでいる。だがアムズはクロールたちへとゴルガリへの嫌がらせを容赦なく推奨しているため、死体の数が増加するのは時間の問題となっている。


『カルロフ邸殺人事件』プレリリース・パック収録カード

議事会の顎、ヴォジャ

 白狼ヴォジャはトルシミールの相棒であり、セレズニア議事会内で最も鋭い感覚の持ち主でもある。その嗅覚は非常に鋭敏であるため、かつてセレズニアの縄張りに侵入しようとするラザーヴの試みすら阻止したほどである。ヴォジャは何度も姿を変えるシェイプシフターを追跡し、任務を完了できずに撤退を余儀なくされるまで執拗に狩り立てた。ヴォジャは規律正しく非常に忠実で、激怒することは滅多にない。だがそうなった場合、彼の残忍性に抵抗できる相手はほとんどいない。

法の行使者、トミク

 弁護士長であるトミクは、オルゾフ組のギルドマスターであるテイサ・カルロフに次ぐ最高位のギルド員である。彼はギルドの日常業務を監督し、収集した財をギルドのさまざまな計画や計略に注ぎ込む役割を担っている。トミクは自身の立場を堂々と利用し、ファイレクシアの侵略によって受けた恥辱からイゼット団が立ち直ることを期待してラル・ザレックの復興計画に資金を提供した。

再鍛された研究者、メーレク

 イゼット団の奇魔であるメーレクは、ラヴニカ魔法探偵社とイゼットの継続的な連絡役となるために復活させられた。これまでにその役割を続けようとしたイゼット団員は皆、遅かれ早かれ自身のギルドに戻って調査への「協力」をやめるよう丁重に要請されていたため、これは必要不可欠なことだった。メーレクが前世の記憶を持っているのかどうかは不明だが、彼はどういうわけかラル・ザレックの傍にいると不安を感じずにはいられない。


 お近くのゲーム店Amazon 、その他マジック製品を取り扱う場所で、『カルロフ邸殺人事件』を予約注文してプレイの準備をしよう。

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