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マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』のメカニズム
2023年10月3日
BBCのSFテレビシリーズ「ドクター・フー」はおよそ60年にもわたり視聴者を楽しませてきました(少なくともこの星では。きっと他所の星でもそうでしょう)。ドクターとの時空の冒険は、さまざまなコンパニオン、極悪非道の敵、舌を巻くようなテクノロジー、そして時々現れる異常なカエルがいてはじめて完成するものです。
そしてこのたび、当シリーズの各時代を讃える全4種の構築済み統率者デッキが登場します。あなたの愛するキャラクター、エピソード、舞台、名シーンをマジックならではのセンスでお届けします。マジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』とは、タイムロードやダーレクの世界を我々のやり方でマジックに持ち込んだものなのです。このセットの公式発売日は2023年10月13日です。現在、この素敵な各種製品はお近くのゲーム店やAmazon、その他マジックを取り扱う場所にて予約受付中です。
新しいメカニズムについてもご紹介できますので、ぜひとも一目ご覧になり、その仕組みについて知ってください!出発だ!
タイムトラベル
これについてはまた後ほどに。
ドクターのコンパニオン
ドクターが時空間の移動や遡行をコンパニオン抜きで行うことはめったにありません。コンパニオンとは親友であり腹心なのです。そして今回、彼らは2人目の統率者を務めます。「ドクターのコンパニオン」とは共闘能力の気の利いた言い回しのことです。
《ヤズミン・カーン》
ドクターのコンパニオンを持つカードはどれも伝説のクリーチャーです。統率者戦において、あなたは2体の統率者を持つことがあります。その場合片方はドクターのコンパニオンを持つカードで、もう片方が「ドクター」です。それはすなわち、それは他のクリーチャー・タイプを持たない伝説のタイムロード・ドクター・クリーチャーということです。『ドクター・フー』デッキに登場するドクターの生まれ変わりとは、多相を持つ伝説のクリーチャーではないというわけです。ということで申し訳ないですが《限りないもの、モロフォン》。わたしたちにはお見通しなんです。
あなたが統率者を2体持つなら、デッキはその統率者の固有色の組み合わせに合わせたものである必要があります。たとえば、あなたの統率者が《ヤズミン・カーン》と《13代目ドクター》(緑と青)だったとすれば、赤、緑、青のカードを含んだデッキが考えられます。
ゲーム中、この2体の統率者は全く別々に役割を果たします。統率領域から統率者を唱えるための追加コストである「統率者税」も、各統率者毎に個別に記録されます。同様に、各統率者からプレイヤーが受けた統率ダメージも個別に記録されます。カードが「あなたの統率者」を参照する場合は両方を参照しますが、手札に戻すなどの処理をあなたの統率者に行う場合、あなたはどちらが対象かを選びます。
パラドックス
『ドクター・フー』で取り上げられるパラドックスとは、比較的無害なものから宇宙を終わらせかねないものまで多岐にわたります。ありがたいことに、パラドックス能力を理解するのに時間の法則を理解する必要はありません。あなたはただ、いつもと違うところから呪文を唱えればいいのです。
《13代目ドクター》
パラドックスとは、かつてあなたの手札以外から呪文を唱えることを参照する能力であったものをあらわすための能力語です。このような能力は多くの場合、そうしたことをするたびに誘発する誘発型能力です。パラドックス能力の中には、そのターンにあなたがあなたの手札以外から唱えた呪文の数を数え、効果の規模を決定するものもあります。
タイムトラベル
ちょっと、あともう少しですから。
最悪の二択
右もドクター。左もドクター。とはいえ、当シリーズの愉快な悪党たちで占められたデッキがあることもお忘れなく。彼らがこのうえなく好むのは、対戦相手に最悪の二択を迫ること!
最悪の二択は対戦相手に2つの不運な結果を提示しますが、相手はどちらが降りかかるかを選ぶことができます。最悪の二択を提示されたプレイヤーは、その選択が結果的に何の効果がなかったとしても、必ず一方を選ぶことになります。たとえば、《ダーレクの創造主、ダヴロス》が手札がない対戦相手を指した場合、そのプレイヤーはカードを捨てる選択肢を選び何もしないこともできます。
複数のプレイヤーが最悪の二択を提示された場合、ターン順で1人目の対戦相手が選択を行い、その後に効果が発生します。その次のプレイヤーも選択を行った後に効果が発生し、最悪の二択に直面した各プレイヤーも同様のことを行います。
タイムトラベル
さて、いよいよお待ちかねの時間ですよ。タイムトラベルとは、今も昔も「ドクター・フー」の根幹をなすものです。ここではイベントの時系列を操作できる新規キーワード処理でもあります。
《10代目ドクター 》
あなたがタイムトラベルを行うよう指示されたなら、あなたがオーナーである待機状態の各カードや、あなたがコントロールしていて時間カウンターが置かれている各パーマネントの上にそれぞれ追加の時間カウンターを置いたり、あるいは時間カウンターを取り除いたりすることができます。この選択はひとつひとつ個別に行います。このようなカードやパーマネントのうちのいくつかをそのままにすることを選ぶこともできます。
待機状態のカードとは、あなたが待機能力を通じて追放領域に置いたカードのことです。待機能力は《アトラクシの管理者》のようなカードに再録されています。
待機を持つカードがあなたの手札にある場合、あなたは唱えられるときにいつでも待機コストを支払い、それの上に特定の個数の時間カウンターが置かれた状態で追放します。あなたのアップキープの開始時に、それの上から時間カウンター1個を取り除き、最後の1個を取り除いたとき、あなたはそれをマナ・コストを支払うことなく追放領域から唱えることができます。それがクリーチャーになるなら、そのクリーチャーは速攻を持ちます。おわかりかと思いますが、タイムトラベルとはこの手順を加速することができます(お望みであれば減速することも)。
プレインチェイス戦
「ドクター・フー」のようなテレビシリーズを讃えるのに、ターディスにまるごとゲームを詰め込み(ご心配なく、十分な場所を確保していますから)、時空間内の様々な場所に転送する以上のことができるでしょうか。『ドクター・フー』の各統率者デッキにはそれぞれ、次元や現象の両方のカードを含めた大判のプレインチェイス・カード10枚が伴われています。
《時の固定点》
プレインチェイスという純然たるエンターテインメントを体験したことがないのなら、弊社のガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyによる入門書があれば始められます。
宇宙が呼んでいます!
各統率者デッキにはそれぞれ、マジックの過去のメカニズムが大量に含まれており、中には新しい組み合わせてリミックスされたものもあります。これらのカードはすべて(大判のプレインチェイス・カードを除き)コレクター・ブースターに梱入されています。《ターディス》のショーケース版カードや、輝くフォイル仕様のカードももちろん入ってます!こちらの情報についてはマジック:ザ・ギャザリング『ドクター・フー』をコレクションするですべてお読みいただけます。このフランチャイズがはじめてで、時間のようなつかみ所のなさを感じてる方も、熱心なフーヴィアンの方も、大いに楽しめるものとなっています。
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