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見捨てられたぬかるみ、竹沼
2022年2月1日
過去が未来を呼び起こすことがある。これは『神河:輝ける世界』では間違いなく真実だ。
アート:Billy Christian |
前回、2004年に訪れた後、我々はその次元の過去に基づいて作り上げた輝ける新しい美学とともに神河へと戻ってきた。私は『神河救済』で初めてドラフトを経験したので、神河は私のマジックの故郷だ。そのときのドラフトでは《血塗られた悪姥》が3枚入った超アグレッシブなデッキで2-1して、決勝でダブル《地揺すり》デッキに負けただけだった。
(もし約20年前のドラフトに興味がなくても心配はいらない、プレビュー・カードは次に出てくる)
アグレッシブなデッキを早く(そして頻繁に)うまくやることが、私が今でもドラフトするときはいつでも2マナ域と序盤の攻撃を好む理由なのだろう。過去から知っていることを引き出し、未来の新しい状況に挑むことはこの世界の変化を理解する助けになる。
またこれは新しいマジックのカードがどうしてそのようになったかという理由であることもある。神河へ初めて訪問したときのことに詳しい人は皆、新しい伝説の土地のサイクルがどこから来たのか分かるだろう。これが《見捨てられたぬかるみ、竹沼》だ。
《見捨てられたぬかるみ、竹沼》 アート:Sam Burley |
『神河物語』は我々に、アンタップ状態で戦場に出て起動型能力を持ったレアの伝説の土地サイクルをもたらした。
これらを統率者にすることはできないが、後年になってそれぞれ統率者戦のデッキに居場所を見つけた。シングルトンのフォーマットでは伝説は欠点にならず、アンタップ状態で戦場に出るので(無理なく)基本土地のスロットに入れられ、そしてこれらの起動型能力は伝説のクリーチャーに使いどころのある恩恵を与えるものだったからだ。
- 《永岩城》は《贖われし者、ライズ》や《オズワルド・フィドルベンダー》のような小型の統率者を《火山の流弾》のような小さなダメージの全体除去から守ることができる。
- 《水辺の学舎、水面院》は変身した《イトリモクの成長儀式》や《宝物庫襲撃》、《霊気池の驚異》や《鎖のヴェール》などのアーティファクト、《アーカム・ダグソン》や《湖に潜む者、エムリー》などの統率者と驚異的に機能する。
- 《死の溜まる地、死蔵》は対戦相手のバランスを崩すことと、対戦相手を防戦一方にする興味深いカードだ。黒かアーティファクト・クリーチャーによってしかブロックされない畏怖は新しいカードをデザインするには使い古されたキーワード能力だが、現在でもまだ機能するし、特に他の回避能力と組み合わせると効果が高い。適切な伝説のクリーチャーに畏怖を与えれば、《プレデターの艦長、グレヴェン》や《恐怖の神、ターグリッド》などの攻撃をもっと良いものにできる。
- 《血に染まりし城砦、真火》は《死の溜まる地、死蔵》の動きと似たようなプレイスタイルになる。先制攻撃は相打ちを一方的に討ち取る結果に変えることができ、《戦慄衆の勇者、ネヘブ》や《朱地洞の族長、トーブラン》のような強力な伝説のクリーチャーをブロックすることを難しくすることができる。
- よく見落とされがちな《先祖の院、翁神社》は控えめな「ターン終了時まで+1/+1修整」を与え、これは確かに使いみちが狭い。《秋の君主、レノール》(戦闘前にクリーチャーのパワーを調節して確実に集会能力を誘発させたい場合)や《首席議長ゼガーナ》(カードを+1/+1カウンターの数に加えて1枚引ける)のような統率者はこの土地を機能させる方法を見出すことができる。
《見捨てられたぬかるみ、竹沼》など、『神河:輝ける世界』で登場したこのサイクルのカードは異なる働きをする。戦場での常在型能力ではなく、手札から起動する起動型能力を持っている。呪文のような能力をパーマネントが持ち、インスタントのようにいつでも能力をプレイでき、《対抗呪文》のような典型的な妨害手段で打ち消されることがない(これは能力なので、《過充電縫合体》や《覆滅 // 複製》などにとっては格好の獲物だ)ので、魂力は強い能力だ。
インスタント速度でクリーチャーかプレインズウォーカーを手札に戻す能力はそれほど頻繁に見かける効果ではなく、複数の伝説のクリーチャーが戦場に出ていると魂力のコストが軽減される能力は、伝説のクリーチャー自体に関係するオリジナルのサイクルへのオマージュとしてきれいに収まっている。君がもし《隠された手、ケシス》や《ウェザーライトの艦長、シッセイ》のような統率者のファンならば、《見捨てられたぬかるみ、竹沼》の居場所はすぐに見つかるだろう。
他にも訪れるべき『神河:輝ける世界』伝説の土地を見るために、このサイクルの残りの分に注目していてくれ!
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