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『テーロス』プレリリース入門

Mike McArtor

2013年9月16日


 やあ、みなさん! 普段はかなりハイな調子で書くプレリリース入門だけれど、新ブロックの始まりには、興奮はちょっと抑えて情報を多めに盛り込みたいと思います。一筋縄ではいきませんけどね...。

 何でって、エルズペスですよ。

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 過去2つの故郷が悪の手に落ちるのを見てきた、プレインズウォーカーにして遍歴の騎士、エルズペス・ティレル。安息の地を求める彼女は、絶え間ない戦いから逃れ、テーロスの神々の英知に助言を求めるのでした。ところが不幸なことに、エルズペスはまたもや英雄の役割を担わされます。そして今回、あなたはこの役割を彼女と分かち合うことになります。

ポイントA:イベント用デッキとプレリリース

 『テーロス』セットや『テーロス』で始まる「英雄の道」のクエストについて掘り下げる前に、プレリリースやイベント用デッキについて念のため再確認しておきましょう。まずはプレリリースを開催しているお近くの店舗を探すことです。その店舗が事前登録を実施しているなら、ぜひ利用すべきです! プレリリース・イベントは世界中で満員になっていますので、事前登録が可能なら利用しない手はありません!

 プレリリースのメインイベントは、イベント用デッキによるイベントです。配られたパック(『テーロス』ブースターパック5個と、後で説明するイベント用ブースターパック1個)を開け、カード40枚のデッキを作成し、マジックをプレイします。このイベント用デッキの基になっているシールドデッキについて知りたい、または単に理論を復習したいなら、マーシャル・サトクリフ/Marshall Sutcliffeの「Sealed Deck Reality Check」(英語記事)、「How I Break Down My Sealed Pool」(英語記事)およびプレリリースについての一般的助言「Prerelease Prerogatives」(英語記事)をご覧ください。ネイト・プライス/Nate Priceやスティーブ・サディン/Steve Sadinが、シールド(およびリミテッド全般)についての更なるアドバイス記事を書いています。これでもプレリリースについて読み足りなくて、ついでにマジックの歴史も探索したい人は、ブライアン・デビッド=マーシャル/Brian David-Marshallが10年前に書いた元祖「Prerelease Primer」(英語記事)を読んでおけば間違いないでしょう! 何とも、すばらしいリンクが盛りだくさんです!

 そして、いよいよお待ちかね!

ポイントB:『テーロス』のメカニズム

 プレリリース入門を書く楽しみの一つは、セットの新メカニズムについて語ることです!これについてもっと知りたい人は、「『テーロス』のメカニズム」記事や「『テーロス』よくある質問集」(DOC文書)をご覧ください。概要だけさくっと知りたい人には、こんな感じです。

授与

 授与を持つクリーチャーは装備品と似たような振る舞いをし、オーラとして唱えた場合には、たとえそれがつけられていたクリーチャーがいなくなっても、戦場に残ります。オーラとしてのついたり剥がれたりを全部飛ばして、単にクリーチャーとして唱えることもできます。ということは! 授与を持つクリーチャー・エンチャントをオーラとして唱えて自分がコントロールする他のクリーチャーにつけると、そのクリーチャーはかなりのボーナスを得ます。ところがそのクリーチャーが死んでしまうと...そう、この授与持ちクリーチャー・エンチャントはオーラでいるのをやめてその人自身になります。人じゃなくてカニ自身かも。まあ何だって良いんです。(見た目についてのアドバイス。『テーロス』のクリーチャー・エンチャント・カードはすべてキラキラの星界枠で、タイプ行の上が一番目立ちます。これらのクリーチャーの一部が授与を持っています。)

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英雄的

 あなたが自分の英雄的クリーチャーを対象とする(大抵は有利な、でも時々そうでない)呪文を唱えるたび、その英雄的クリーチャーは何らかの形で良くなります。「英雄的」という語自体は能力語なので(そして「よくある質問集」にあるとおり「能力語に意味は無い」ので)、これは「この人は呪文の対象にすると強くなるよ」という注意書き程度に考えておいてください。

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怪物化

 時には強いクリーチャーを唱えるのに十分なマナがあり、それで満足できることがあるでしょう。しかし満足している場合ではありません。さらに望むのです! あなたの強いクリーチャーがキーワード処理「怪物化」を持つ場合、さらにマナをつぎ込んでもっと強くすることができます! 怪物化によって1個または複数の+1/+1カウンターをそのクリーチャーの上に置くことができ、加えて強力な効果を得られる場合もあります。怪物化は一度しか起動できませんが、疑うなかれ、一度でまず十分でしょう。

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信心

 ほら、戦場に何枚かあなたのパーマネント(アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、土地、プレインズウォーカー)があるでしょう。それで、そのうちの何枚かには色マナ・シンボルが描かれてますよね? 信心は、そのマナ・シンボルを見るのです。あなたのある色への信心は、あなたのパーマネントすべての、その色のマナ・シンボルの合計です。よって、土地は数えられず、無色アーティファクトも数えられませんが、色つきアーティファクト、クリーチャー、エンチャントおよびプレインズウォーカーは役に立ちます!

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占術

 占術が復活です! 占術1を行うとき、あなたはライブラリーの一番上のカードを見て、それをライブラリーの一番下に置くかどうかの選択ができます。占術そのものは、あなたにカードを引かせてはくれません。単にカードを見て、あとはそれを一番下に置くかどうかを決めるだけです。いくつかのカードでは、複数枚の占術を行うことができます。(その場合、好きな枚数をライブラリーの一番下に置き、残りを好きなように並び替えてライブラリーの一番上に置きます。ただしやっぱり、カードを引くことはできません。)

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「伝説の」およびプレインズウォーカーについてのルール

 繰り返しになりますが(人によっては初耳でしょうが)、伝説のクリーチャーおよびプレインズウォーカーに関する新ルールが施行されています。すなわち、「あなたが同じタイプ(「エルズペス」を例にしてみましょう!)のプレインズウォーカーを2人以上、または同じ名前(たとえば〈殺人の王、ティマレット〉)の伝説のパーマネントを2枚以上コントロールしている場合、あなたは1つを選び、残りをそのオーナーの墓地に置きます。新ルールでは、対戦相手が何を持っているかは気にしません。あなたのカードだけです。どういうことかと言うと、もし私が〈太陽の勇者、エルズペス〉を持っていたなら、私はとても嬉しい...じゃなくて、何だっけ?そうそう。もし私が〈太陽の勇者、エルズペス〉を持っていて、あなたも〈太陽の勇者、エルズペス〉を唱えた場合(お揃い!)、両者ともに戦場に残ります。ところが、ここでもし私が〈遍歴の騎士、エルズペス〉を唱えたならば(何これ、統率者戦?)、片方は墓地に送られ、もう片方が残ります。

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ポイントC:「英雄の道」

 体験デザイナーのデイブ・ガスキン/Dave Guskin氏が、すばらしい...えっと...体験を...デザインしてくれました。やり直します。これまでのプレリリースでも、単にマジックをプレイするという核となる体験を肉付けする、獄庫を開放したり選んだギルドのために戦ったりという、雰囲気に満ちたちょっとした活動がありました。『テーロス』ブロックでは、デイブが予見者や重装歩兵の精鋭部隊を結成して、「英雄の道」を作り上げてくれました。

 テーロスの英雄の名に負けないよう、この道を突き進むのです!そしてあなたの道は、『テーロス』プレリリースから始まります。

賢く選びましょう!

 まずは、道を選んでください! 選べる道は5つあるわけですが、お察しの通り、それぞれの道はマナの色に対応しています。それだけでなく、それぞれの道に対応した固有の英雄カードを手に入れることができます。(それについては後で触れます。)道を選択すると、以下のようなプレリリース・パックが配られます。

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 あなたにぴったりの道を選ぶにあたって、次の表が役に立つでしょう。

英雄カード プロモカード
名誉の道 庇護者 〈天界の執政官〉
英知の道 哲人 〈船壊しのクラーケン〉
野心の道 報復者 〈忌まわしき首領〉
戦闘の道 戦士 〈燃えさし呑み〉
剛力の道 狩人 〈セテッサの英雄、アンソーザ〉

 プレリリースで選ぶ道は、そのプレリリース・イベントにのみ適用されるということを覚えておいてください。数時間後に別のプレリリース・イベントに参加する場合、また別の道を選べます。

  • 『テーロス』ブースターパック 5個
  • イベント用ブースターパック 1個
  • プロモカード 1枚
  • 「道の選択」目標カード 1枚
  • スピンダウン・ライフカウンター 1個
  • 「英雄の道」カバーレター 1枚
  • 英雄カード 1枚

 『テーロス』ブースターパックについては説明の必要は無いでしょう。イベント用ブースターパックには、あなたの選んだ道の色に対応する色の『テーロス』カードがたくさん入っています。嬉しいニュースとしては、プロモカード、たとえば...

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...は、プレリリースで問題なく使うことができます(やったね!)。カバーレターと目標カードはそれぞれの道に特有なので、あなたの信奉する英雄像を反映したものとなります。スピンダウン・ライフカウンターは、あなたの道の色に合わせてあります。そして英雄カードですが...

 英雄カードについて説明します。

英雄カード

 まず、これはカードです。

 えー...

 ...続けます。これはマジック的効果のあるカードで、マジックのカードではなく、「英雄の道」特有のクエストで役に立つものです。よく分からないですって?そうですね。では、カードの表がどんな感じなのか例をお見せしましょう。

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 ご覧の通り、英雄カードを使うとある種のボーナスを得られます。ただ、プレリリースでは使用しません。また、このカードは戦場に出ることはなく、統率領域にのみ存在します。参加するプレリリースごとに英雄カードをもらえます(毎回違う道を選ぶことで、違う英雄カードを手に入れることができます)。英雄カードはゲームデー・イベント(2013年10月19?20日)で使用します。発売記念ウィークエンド・イベント(プレリリースの次の週)に参加することで別の英雄カードがもらえ、ゲームデーでさらにもう1枚もらえます。この記事はプレリリースに関するものなので、その他に関する内容はこちらをご覧ください

 というわけで、「英雄カードって何?どうやって使うの?」という質問に対する短い答えは、「プレリリース(および発売記念ウィークエンド)でもらえるカードで、ゲームデーで(またはあなたのグループが許せばカジュアル・ゲームで)使えます。」です。

 ただ、もうひとつこのカードでできることがあります。先に述べたとおり、これはマジックのカードのようなものであって、そうではないのです。どういうことかというと、英雄カードをひっくり返すと、この...

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 ...の代わりに、こんな感じの...

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 ...になっていて、ここにある独自のコード(この画像のやつじゃないですよ!)を使って、PlaneswalkerPoints.comで実績を獲得することができます。召喚に応えて勇敢に英雄の道を歩み始めたことを、この実績を通じて堂々と見せつけてやりましょう!

まだまだ見せます!

 画像を公開するのが好きな私としては、色ごとのプロモカードと英雄カードをお見せしましょう。

 名誉の道(白)を選んだ場合、これをもらえます。

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 英知の道(青)を選んだ場合、これをもらえます。

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 野心の道(黒)を選んだ場合、これをもらえます。

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 戦闘の道(赤)を選んだ場合、これをもらえます。

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 剛力の道(緑)を選んだ場合、これをもらえます。

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英雄の刻は...この週末だ!

 かの地へ赴き、英雄となれ!(激励)

 幸運を! そして楽しんでください!

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