MAGIC STORY

異界月

EPISODE 09

Mファイル『異界月』編・パート2

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Mファイル『異界月』編・パート2

Sam Stoddard / Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru

2016年7月29日


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 おかえりなさい! 熱心な読者の皆さんはマルチバースが、マジックのカードを既に印刷されたものも、デザインの初期のものも、その間のものも全て記録するために使う社内のデータベースであるとご存知でしょう。デザイナーとデベロッパーの使命のひとつは、時折マルチバースのカードを訪れ、そしてコメントを残していくことです。1年前のファイルを振り返れば、デザインとデベロップの過程についての洞察と、そして少しの笑いを提供してくれます。あなたはこの記事でそのどちらも見ることができるでしょう。

 各登場人物の顔をご覧になりたいなら、こちらをクリックするとコメンテーターの一覧が表示されます。

 それでは『異界月』マルチバースの残り半分を見ていきましょう。

ファルケンラスの肉裂き

SPS: 神話の存在である赤いバニラ熊ですぞ。
AP: 神話レアにしちゃしょぼく見えるね。コモンみたい。:P

 これは実際に大きな争点になりました――我々は長い間このサイズとコストのクリーチャーを作りませんでした。リミテッドでのクリーチャーの強さの平均が上がり、赤はより悲惨な目に遭うようになりました。飛行のような強力な回避能力を持たず(威迫は優れていますがパワー2のクリーチャーにあっても強くはありません)、デッキに実際に1/3が欲しくなる可能性は低いので、十分な強さの2マナ域が得られませんでした。2/2を加えることはリミテッドでの赤のバランスを取ることを助ける武器となるはずです。


予言的妄語

SPS: 《天啓の嵐》になりましたぞ。
SPS: 新しい数字に。
SPS: 唱えるコストを{R}に下げますぞ。
SPS: 側溝をつけましたぞ。
MDT: とても悲しいです。これは側溝をつけられた。

 やれやれです。そう、私はマルチバースでタイポすることで有名です。もし私にエディターがついてくれていなかったら、みなさんもここでそれを見かけることになっていましたが、彼らはタイポのほとんどを捕まえてくれます。エディター、ありがとう!


流電砲撃

KEN: {R}→{1}{R} 。緑の格闘カードを赤の格闘カードよりいいものにしたいね。
SPS: 格闘をやめましたぞ。今は新世界秩序の《焚きつけ》になりましたぞ。
SPS: 3ダメージに上げますぞ。
SPS: 2ダメージに戻しますぞ。
SPS: {2}{R}で3+Xダメージですぞ。
SPS: {R}でクリーチャーだけの《焚きつけ》ですぞ。

 このカードは最初は赤の一方的な格闘カードで、ほとんどのダメージ呪文よりも面白かったのですが、カラー・パイを台無しにしているという問題を抱えていました。緑には異なる除去呪文のデザイン空間が多くないことはわかっており、赤に一方的な格闘を置くということは緑が基準に達するカードを手に入れるのが困難になるということでした。緑に(少なくとも効果的なコストで)一方的な格闘を残すことは、それぞれの色を異なる雰囲気にすることを助け、緑に強力な除去を与えるチャンスを増やします。


怒り刃の吸血鬼

注:このカードは元々は+X/+0の修正を与えていた(Xは捨てたカードの点数で見たマナ・コストに等しかった)。

AP: 3ターン目に死にたくはないな。
AM: これは《猛火の群れ》と意味のある違いがあるの?
SPS: ええ、これは感染クリーチャーに使えませんなあ。
SPS: 点数で見たマナ・コストではなく+3/+0にしましたぞ。
SPS: 戦闘の開始時にしましたぞ。

 元々のバージョンのこのカードは、重いマッドネス呪文を捨ててそれを軽く唱えることを奨励するために、捨てたカードに基づいたボーナスを得ていました。例えば、《マウアー地所の双子》が自分のトランプルを持つクリーチャーを+5/+0した場合とても恐ろしいものになります。しかしそれはこのカードが昂揚達成に向けて作用するときの楽しさを損ない、そして《約束された終末、エムラクール》とのコンボで3ターン目に強烈な攻撃は本当に楽しくありません。我々は最終的に+3/+0にして、《手に負えない若輩》が使えるように(攻撃したときではなく)戦闘開始時の誘発型能力にすることを決定しました。


焼夷流

SPS: FFLによって《火柱》になりましたぞ。
SPS: 追放つき《火山の鎚》になりましたぞ。
DH: この名前を使いたくない。《火柱》と混同するだろう。
SPS: これは私の名前でしたな。確かにそうですなあ。

 『イニストラードを覆う影』に《癇しゃく》があったので、これは最初《火柱》でした。しかし我々は赤が競技的であるためには別の3点火力が2マナで必要であると発見しました。突き詰めると、これはこのセットで最もエキサイティングなカードではないかもしれませんが、赤が競技的であるために間違いなく必要なものです。


性急な悪魔

SPS: 新しいカードですぞ。
ID: 居場所が見つかって嬉しいぞ、相棒!
BrH: これは素晴らしいカードだ。これがこのセットに入って嬉しい。

 面白い事実:このカードは元々『ゲートウォッチの誓い』にありましたが、スペースの問題で没になりました。私はこれをFFLで少しプレイし、そして「トランプルをブロック」がとても楽しかったので『異界月』にこれを入れることにしました。これと全く同じ理由で、多くのデザイナーやデベロッパーは彼らが好きだったけども没になったカードをファイルに留めておくことを好みます。


無害な申し出

SPS: 穴埋めからの新しいカードですぞ。
MJJ: 生け贄に捧げられるクリーチャーや『マジック・オリジン』のプレインズウォーカーなどと組み合わせると見た目より悪くない。
YS: どうしてこれは《祭壇の刈り取り》の完全下位互換ではないの?
SPS: {R}に下げますぞ。
Mago: 《祭壇の刈り取り》は黒でこれは赤だからだ。(点数で見たマナ・コストが変わる前であっても)「完全下位互換」は適用されない。
Mago: このカードはカラー・パイの議論を巻き起こした。はっきり言っておくと私はこのカードが赤にあることが好きだし支持している。
TJA: プレイヤーだけを対象にしていると1ターン目に不利益なしで使えるのでクリーチャーの部分に「対象」を追加。
SPS: 2マナに戻しますぞ。《祭壇の刈り取り》をこのセットから外しますぞ。
YS: リミテッドのコモンの完全下位互換バージョンがレアなのはいまだに納得行かない。
AP: これについては私もヨニと同じだ。このカードはムカつく。これが3枚ドローでもプレイすると考えないだろう。
TJA: ヨニ、私はこれが適正なレートでの赤いドローとは対照的にジョニーなカードになっていると思っている。しかし公平のために言うと《寄付》の部分がこれをレアにしていて、我々はもう《奈落の王》をたくさん作ったりはしない。
SPS: 安全のために{2}{R}にしますぞ。私はジョニーなプレイヤーのための「弱い」カードがあるのはいいと思いますな。これを使って何か素敵なことを考え出しますぞ。
Tabak: これを唱えて、私のエルドラージ・末裔を対象にして、サクってこの呪文のコストを支払う。お得ですね。
GSV: 素敵なカードだね! いつかこのカードを私の記事で取り上げることにだるだろうね。これを2マナにできるかな? たくさんの人がこれを気軽に楽しもうとして、3マナは使いづらいって気づくことになると思うよ。(そしてそう、《寄付》のコストは3マナだけど、これはもっと限られている)
SPS: 単に色違いの《寄付》にしましたぞ。
DH: これは《バザールの交易商人》では無理な不要なエンチャント(《悪魔の契約》)から脱することができる問題があるのではないか?
BrH: 問題がすごいって意味ならその通りです。これは数ヶ月間クールなことができそうな感じだ。確かに何かから逃げ切ることができそうだ。
KEN: これで自分自身を対象にすることで《反逆の行動》で盗ったものを永久に盗ることができるね。「対戦相手を対象とする」にするべきじゃないかな? 本来の目的よりも強力な動きをするから《バザールの交易商人》と《反逆の行動》デッキは好きじゃないなあ。

 元々のバージョンのこのカードは動きが多すぎました――対戦相手に自分のコントロールするクリーチャー1体をあげて、そのあと自分がカードを2枚引いていました。これはカラー・パイを曲げていて、素敵なもので、変なことをしようとすることを可能にしました。結局、私は全力で変なことをさせることに決め、そしてこのアートは素敵さの部分を満足させるものになりました。


ナヒリの怒り

ID: 《ボロスの反攻者》と組み合わせると楽しい。
SPS: Xまでの対象を取るようになりましたぞ。反攻者は避けますな。

 X体の対象を強制するのではなく、最大X体までの対象を取ることは《ボロスの反攻者》とのクールなことを可能にします。《ナヒリの怒り》のクールな(そしてこれを神話レアたらしめていると私が信じる)部分はこれが与えるダメージの量です。これのプレイテスト名は「衛星軌道からの核攻撃」で、私は内部でこれの売り込みをたくさん行ったと思います。決定稿の名前は同じように素敵ではありませんが、私はこのカード自体が依然として十分にエキサイティングであることを望んでいます。


血茨

SPS: 生け贄で恩恵を受けるようになりましたぞ。
SPS: コモンに格下げしましたぞ。元からのトランプルはなくなって、{2}{G}2/3ですぞ。
SPS: 2/3で何かを生け贄にするとカウンターを乗せるようになりましたぞ。
Design Team Meeting: どうして手掛かりでは誘発しない? 我々は『イニストラードを覆う影』のアーキタイプとクロスオーバーさせたい。
SPS: どのパーマネントでもいけるようにしましたぞ。

 手掛かりが残っているため、青緑で『イニストラードを覆う影』と『異界月』に適正な量の重なりを得るのは難しく、《血茨》のようなカードが物事をつなげるチャンスがあることは重要です。


節くれ木のドライアド

SPS: {G}1/1で+2/+2を受けて2枚ライブラリーを削りますぞ。
Mago: 昂揚でタフネスにボーナスを得る2枚目のカード。CG05を見て、突然死に注意。
SPS: ライブラリーを削るのではなく接死にしましたぞ。
YS: なときには私はこのカードが好きだ。
ID: を除いてはYSにほとんど同意。

 タイポするのは私だけではありません!

 このカードがライブラリーを削っていたとき、私の求めていたよりも少しだけ強力でした。この変更がスタンダードの昂揚デッキの動きにどれぐらい影響を与えるかは、時間が経てばわかるでしょう。


首絞め

SPS: 《野生の雑種犬》のバリエーションになりましたぞ。
TJA: FFLがこれをぶっ壊さないことを切に願う。
SPS: 同じく。こいつらときたら。

 そして彼らはぶっ壊しませんでした。バンザイ! しかし真面目な話、私は《野生の雑種犬》のようなモダンに入っていない楽しいカードを加える方法を発見した大きな提案者です。《野生の雑種犬》のように、そのいくつかは変なテキストが書いてあるので困難です。なので私は変なテキストの書いておらず、異なる利点を持った新しいバージョンを作るチャンスを利用しました。


邪悪の使者

KEN: ツールボックスっぽいデッキが回るように、こいつが自身をサクったときにボーナスがある(そして他を気にかけない)ほうがいいな。
SPS: {3}{G}3/2になりましたぞ。
SPS: {2}{G}2/4になりましたぞ。
DH: おかしなカードだ。なんだか「あなたが他のクリーチャーか[カード名]を生け贄に捧げたとき......」と書いているように思える。
DH: FFLの会議で変更。テンプレートを確認してください。
SPS: 1/1でこれをサクった場合だけトークンが出るようになりましたぞ。
TJA: 自身だけになって、この誘発条件は変な仕様に感じる。
BrH: 実際に、このカードを見てみると超ブサイクな文章欄になってる。2番目の能力を消すか、倍にして(3/2が2体?)1番目を消すかどっちかがいいと思う――けど両方持たせるのはダメだ。
KEN: 3/2を2体出して、戦場に出たときの効果をなくすほうが好みかな。現出のやつを見つけてくるなら《ウルヴェンワルド横断》と《彼方より》がもすでにあるよ。
YS: このカードは実際構築フォーマットの主軸的な現出デッキを可能にするために機能している。私はこの全体的な価値の組み合わせと主軸的な恩恵がこれが構築フォーマットで機能する唯一の方法だと信じている。
MDT: 私はこの現出デッキが好きです。まだこれは変更されると思います。どっちにせよ、これがたいてい最初に生け贄にされるやつですけど。

 我々は現出カードのうちいくつかは単体でうまく機能するとわかっていましたが、また単発のカードだけよりも現出を核にしたデッキがあるほうが楽しいとも考えました。(『ゲートウォッチの誓い』の《作り変えるもの》と同じように)《邪悪の使者》は人々が気軽に現出コストが7の現出クリーチャーをマナ・カーブに組み込める強力な3マナ域です。さらに、《邪悪の使者》は実際に現出カードを唱えるのに大きく役立ちます。


狩りの精霊

SPS: 新しいテキストですぞ。{1}{G}{G}で破壊不能を付与するようになりました。
TJA: アヴァシンは死んで狼の幽霊になったの?
DH: 《大天使アヴァシン》と同じブロックにいるのは少し変な感じがするな。
KEN: 狼男デッキはこれで多くのゲームに勝利を収めてきたよ、《衰滅》以外はね。
DH: FFLの会議より、これを自軍に+0/+3にできないだろうか? これならアヴァシンと区別できるし、対《衰滅》に違った角度が与えられる。
TJA: その変更を行った。

 思った通り、このカードはアヴァシンにあまりにも似ていました。これは同じような目標を提供していましたが、色が異なっていました。《衰滅》デッキがどこにでもいる場合、《狩りの精霊》がこのフォーマットにある他のビートダウンを差し置いて狼男デッキを使う理由になるようにしようとしたのです。


見事な再生

SPS: MDTのチームからの新カードですぞ。
Mago: このカードは『イニストラードを覆う影』のデザイン・ファイルに長いことあった。
SPS: {3}{G}に下げますぞ。
JS: モダンの上陸の楽しいパズルに見えるね。
KEN: もし私がパックからこれを開けたら、《戦慄水》を全部取るドラフトをやってみるよ。

 厳密にはモダンの上陸ではないかもしれませんが、これは私が人々がどう使うかを見るのが待ちきれないかなり面白いパズルです。「レアらしさ」を感じさせるレアで、また我々が以前にやったことがなかったシンプルなテキストを我々が見つけられたときはいつでも素晴らしいことです。これはそのどちらにも当てはまります!


墓後家蜘蛛、イシュカナ

SPS: BrHからの新カードですぞ。
KEN: 0/1で蜘蛛1体ごとに+1/+1にするか、もしくは「パワーは蜘蛛の数に等しく、タフネスは蜘蛛の数に1を足した数に等しい」とするほうがいいかな。
SPS: {3}{G}{G}2/4を試してみますぞ。
SM: 素敵。
SPS: 昂揚で4マナになりましたぞ。
SPS: {3}{G}{G}で4/5になりましたぞ。
SPS: 5/5で神話になりましたぞ。
BrH: 我々は価値ある5マナ域よりも価値ある4マナ域を必要としている。{2}{G}{G}3/4?
SPS: それを試してみますぞ。
KEN: 統率者向けの蜘蛛部族の恩恵がないのになんでこれは伝説なの? 「蜘蛛は接死を持つ」的な恩恵だけでなくプレイするための蜘蛛がたくさんあるよ。
TJA: 「あなたのコントロールする他の蜘蛛は+1/+2の修整を受ける」
SPS: {3}{G}{G}3/5になりましたぞ。
GSV: 人々は統率者デッキ用の蜘蛛ロードを求めてきたけど、《蜘蛛の発生》(あと多分《墓荒らし蜘蛛》と《ニクスの織り手》)がプレイできないと悲しむだろうね。これに何か黒の起動型能力をつけられないかな?
AM: ガヴィンに賛成。黒緑の蜘蛛3体に加えて、赤もしくは赤緑の蜘蛛のカードがが4枚、緑白の蜘蛛が2つあります。
KEN: 「{3}{B}{B}:攻撃している蜘蛛はターン終了時まで接死を得る」?
TJA: {4}{B}で蜘蛛を生むことができるようになった。
TJA: 4つじゃなくて3つ蜘蛛を出すようにする。最後の能力は{4}{B}で蜘蛛を出すのではなく、{6}{B}でライフを失わせる。

 元々のバージョンのこのカードは素敵で、戦場に出たとき《蜘蛛の発生》を唱え、パワーとタフネスは蜘蛛の数と同じでした。これは素敵でしたが、われわれは満足行く数字を見つけることができませんでした。我々が揃ったパワーとタフネスを与えたとき、最終的にこれが昂揚デッキに入っても異なるものを数え、それが無制限であることが気に入りませんでした。依然としてこのカードの基本的な形は好きで、我々はこれを基本的に今見られるものに変え、複数出すと強力だったので伝説にしました。

 伝説になると、統率者として機能するように黒い起動型能力をつけるという声が上がりました――伝説の蜘蛛はマーク・ローズウォーター/Mark Rosewaterのブログでかなりの間リクエストのトップでした。私は少しやり返しましたが、最終的にはこれは一番多くの人々を満足させるに値すると判断しました。その後は、これをスタンダードで適切なパワー・レベルにすることだけが唯一の問題でした。


気紛れな霊

SPS: 《小柄な竜装者》の再現になりましたぞ。
SPS: 1/3で+3/+0になりましたぞ。

 このカードは元々2/3で+2/+0されていました。我々は普通のデッキでかなり強いものとは対照的に、赤青の呪文デッキを強くするカードを求めていました。ここでの金色のアンコモンの目的は人々を特定のデッキに直接向かわせることなので、我々はそれを最大限にする方向へと進めました。


実地研究者、タミヨウ

SPS: 土地以外にして新しい奥義ですぞ。
ID: この奥義もまだ気に入らない。これを起動しるときまでに、多分どの呪文も唱えられるだけの十分なマナがあるし、ガス欠の場合は助けにならない。前に「カードを3枚引き......」と付け加えるとすごく助けになるだろう。
SPS: 3枚ドローをつけましたぞ。

 多くの人々がこの奥義に3枚引くのが必要なのかという質問をしているのを見てきましたが、我々は単にやることが不十分なので大抵奥義を使いたがらないことを発見しました。上から3枚を投げつけることで、人々がこのカードでもっと夢を見ることが可能になります。


揺るぎない頭目、ウルリッチ

SPS: 格闘になりましたぞ。
JDR: 《高原の狩りの達人》は同じ「どっちが先にひっくり返る?」というミニゲームを持っていた。これは深いルール知識の要求とこれに初めて偶然出会ったときの恐ろしさを感じさせる。どちらかというとそれを繰り返したくない。
SPS: 彼自身の種族と格闘しないようにしましたぞ。
TJA: おお、確かに、しかし狼と格闘するかな? このウサギの巣穴はどれぐらい深い?

 この手のものは狼男は人間―狼なのか狼―人間なのかという昔からの質問を持ち出してきます。どちらの場合でも、ウルリッチは議論をしそうな感じはしません。


テラリオン

DH: 私が『イニストラードを覆う影』で狙いを絞った《進化する未開地》のようなふつうのやつよりも昂揚で強そうだ。
BrH: 私はこのセットの自分のライブラリーを削る効果が弱いことへの補填だと思った。

 ブライアンは正解です。昂揚は何か助けを必要としていて、このブロックが求めていた自分のライブラリーを削る効果は限られた数しかなく、そして良いデザインの数も限られていました。このカードは『イニストラードを覆う影』と同じぐらい自分のライブラリーを削る効果がなくても、構築フォーマットやリミテッドを機能させるのに役立ちます。


狼の試作機

AP: このカードが大好きだ。フューチャー・フューチャー・リーグで信じられないぐらい楽しかった。
SPS: 奈落の中で「ゾンビとロボットの両方にはなれない――TJA」と耳にしましたぞ。

 見たところ死んだ狼男がロボットの体を得て蘇ったようですが、ゾンビと狼男の両方であるときは多くの謎が浮かび上がってきます。


ネファリアのアカデミー

SPS: このスロットをトップダウン大学に開放しますぞ。これは素晴らしいデザインではないかもしれませんが、わたしは最終的にこれが適正だと感じるものにしたいですぞ。
Mago: このセットのマッドネスと組み合わせるとややこしすぎるかもしれない。
Mago: このフレーバーは好きだが、マッドネスのセットにはおかしな能力を持っている。
SPS: 同意しますが、私はこのカードを大好きですぞ。
Tabak: 全くもってこのコメントは遅すぎますが、マークは3か月前に正解していましたね。このカードはマッドネスと組み合わせるととても不可解です。

 時にはすべてが完璧に適応しているのでカードがセットに入ることがあり、またときにはリード・デベロッパーが何かを気に入っているのでカードがセットに入ることもあります。ただそれだけです。このカードは多くの統率者戦プレイヤーや、何人かのオフィス周辺のモダン・プレイヤーにファンがいて、その前提を組み合わせるようにできることは私がこれを支援するのに十分でした。


 今週はここまでです。来週はスパイク向けのカードのデベロップについてお話しします。

 それではまた来週お会いしましょう。

サムより (@samstod)

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