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MAGIC STORY
戦乱のゼンディカー
Mファイル『戦乱のゼンディカー』編・パート2
Mファイル『戦乱のゼンディカー』編・パート2
Sam Stoddard / Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" kaoru
2015年10月2日
先週、我々はMファイルの無色、白、青、黒のカードを見てきました。そして今週は残りの色とアーティファクト、多色、土地を見て行きましょう。
しかしまずは演者の紹介です。
EVL: エリック・ラウアー/Erik Lauer、このセットのリード・デベロッパー。
MR: マーク・ローズウォーター/Mark Rosewater、このセットのリード・デザイナー。
SPS: 私です!マジックの上席デベロッパー。
MJJ: モンス・ジョンソン/Mons Johnson、『デュエル・マスターズ』のデベロッパーであり、マジックのプレイテスター。
BrH: ブライアン・ハーレイ/Bryan Hawley、マジックのデベロッパー。
KEN: ケン・ネーグル/Ken Nagle、マジックのデザイナー。
YS: ヨニ・スコルニク/Yoni Skolnik、マジックのデベロッパー。
DE: ダン・エモンズ/Dan Emmons、マジックの元デベロッパー。
TML: トム・ラピル/Tom Lapille、マジックの元デベロッパー。
DEL: デル・ロージェル/Del Laugel、マジックのエディター。
TJA: ティム・アーテン/Tim Aten、マジックのエディター。
AF: アーロン・フォーサイス/Aaron Forsythe、ビッグ・ボス。
AP: アダム・プロサック/Adam Prosak、マジックのデベロッパー。
ID: イアン・デューク/Ian Duke、マジックのデベロッパー。
DH: デイブ・ハンフリーDave Humpherys、デベロップ・マネージャー。
JL: ジャッキー・リー/Jackie Lee、マジックのデザイナー。
SM: ショーン・メイン/Shawn Main、マジックのデザイナー。
Mago: マーク・ゴットリーブ/Mark Gottlieb、マジックのデザイナー。
KD: ケリー・ディグズ/Kelly Digges、マジックのクリエイティブ・デザイナー。
それではファイルへと向かいましょう。
《命知らずの群勢》
TML 9/16/14: この数字はガチだな。
KEN 9/25/14: もう私たちは変異の世界にはもういないのよ、トト。
EVL 10/1: 2/3→2/2。
EVL 10/30: 仲間がいれば攻撃しなくてもいいようにしました。
このカードは最初各ターンで可能ならば攻撃する2/3でした。あまり強そうに見えないかもしれませんが、『タルキール覇王譚』にいた2マナ域よりもずっと強力でした。しかしゼンディカーはタルキールではなく、もう2マナ域と変異のバランスを取る必要はなくなったのです。
《エムラクールの名残》
EVL 5/30: 赤青でも赤黒でも機能する新しいデザインを試してみましょう。ちょっと変なやつをやってみます。
EVL 11/3: トランプルを追加。
EVL 11/9: {3}{R}2/4トランプル、速攻→{2}{R}{R}3/4に。
EVL 11/13: トランプルを追加。
EVL 11/21: {2}{R}{R}→{3}{R}に。
エルドラージをリミテッドで機能させるための課題は、奇妙で場違いなクリーチャーを作り出すことですが、同時に我々は全てのエルドラージに実際に変な文章欄を持たせたいとは思っていませんでした。3/4トランプルは特にコモンではほとんどのセットに入れない性能ですが、その不思議さはエルドラージに個性を与え目立たせるのには良いものでした。
《面晶体の掘削者、ザダ》
EVL 9/11: ベン/Benのチームからの新しいカードです。
TML 9/16/14: これはただのクールな単体であるべきだろうか? どうやったら同盟者デッキにこれが合うか本当にわからない。
KEN 10/8/14: 《たなびく真紅》の時代が来たぞ!
TJA 1/8/15: 《先駆のゴーレム》に合うように文章を微調整。
初代『ゼンディカー』とは違い、我々は実際に同盟者デッキで並ばない同盟者が必要だということはわかっていました。また我々は同盟者に人々が望むなら同盟者デッキを組む選択肢を与え、しかしそのクリーチャーをどんなデッキでも使えるように独立してクールなデザインを求めていました。
《とどろく雷鳴》
EVL 7/22: このドラゴンはそのままにして、さらに新たに強力なアンコモンが必要です。《とどろく雷鳴》はかなり強そうですね。
TML 9/16/14: うむ!
SPS 10/28: 今回は実際に《とどろく雷鳴》がデベロップを通過した事例になりますかな? 時が経てば分かります。
デベロップ中のセットに《とどろく雷鳴》があったのは今回が初めてではありません。このカードは何度となく出たり入ったりしましたが、今まで残ったことはありませんでした。実際このカードは人々の記憶ほど強くはありません――『テンペスト』ブロックにおいてこのカードを強力なものにしていた要素は、あらゆるクリーチャーがタフネス1だったからです。現在は数多くのとても強力な中量から重量級のクリーチャーがあり、さらにそれほどのダメージをつぎ込むことができないので、このカードはより一層公平です。
《未開地の捜索》
DE 5/12/14: 新カード。
ID 10/16: このカードは本当に楽しいね。
EVL 11/10: 自分のライブラリーを削る実験をしてみましょう。
EVL 11/25: 削らないようにしました。
EVL 12/11: また削るようにしましたが4枚だけです。
TJA 2/4: 墓地ではなくライブラリーの底に行く。
TJA 2/5: 墓地ではなくライブラリーの底に行き、「公開する」のではなく「見る」に。
スタンダードで常に努力していることの1つに、供給過多になることなく墓地戦略のための適正な量の自分のライブラリーを削る効果があるようにすることがあります。『マジック・オリジン』にはリミテッドのテーマを支援するために墓地にカードを置く《群れの結集》があり、『戦乱のゼンディカー』には墓地テーマは何もありません。我々は将来リミテッドで墓地を使う必要が出てきたときに、スタンダードに墓地を増やすカードが供給過多にならないよう、カードをライブラリーの一番下に置くことにしました。
《獣呼びの学者》
EVL 7/14: 新しいデザインです。
SPS 8/19: これは《凶暴な拳刃》のようなカードを唱えるととても良いですなあ。
EVL 8/25: {1}{G}2/2にします。
EVL 8/27: 2/1速攻に。
EVL 9/12: 2/1→1/2。
KEN 11/10/14: 《ヘイラバズのドルイド》と並べると楽しいよ。
EVL 11/11: 1/2→1/1。
これは最初緑の1/1で好きな色のマナを出し、ただしクリーチャーにしか使えない、というものでした。しかし、これが楔の世界の後では、3色呪文を毎ターン簡単に唱えられて常にマナ・カーブの上にあり、争わなければならない新しいデッキよりも楔のデッキに適応してしまう、良くはないところにあるとわかりました。最終的に、それらの楔のデッキにも入れられるが、しかし同盟者やエルフのような部族デッキでも機能するようにしました。
《板金鎧の破壊屋》
EVL 8/28: 上陸ランプ用の新作です。
EVL 9/5: ランプデッキ用の雑なカード。
EVL 11/13: 7/6→6/6。
EVL 11/21: 6/6→7/6。
ゼンディカー色としての緑の重要な課題は、ファッティの居場所があるようにすることでした――無色のエルドラージが大抵それらよりも大きさで上回るからです。《板金鎧の破壊屋》は我々が必要とした、リミテッドに関連する緑のカラーパイの部分を保つための緑のファッティの一例です。
《タジュールの戦呼び》
TML 9/16/14: 素敵な解き明かすべきパズルだね。
ID 9/25/14: 30点パンチはTMLの言うほどパズルじゃないと分かった。
何も言う必要はないでしょう。
《森の占術》
MR 4/15/14: 再録だ。
これがこのカードに関するマルチバースの記録の範囲です。あなたが正しいとき、あなたは正しいのです。全く変更されずにデベロップを通過するカードは多くありませんが、我々はプレイヤーが《森の占術》を好きで、特にこのカードをニッサと結びつけることができるところが再録に適していることは分かっていました。
《淀みの種父》
DOH 10/27/14: この効果は楽しいのか憂鬱になるのか?
KEN 11/3/2014: これを一回唱えただけでフェーンは投了した。楽しそうには見えないね。
EVL 12/3: 新しい能力です。
EVL 12/10: 7マナにして大きくします。
TJA 2/16: {5}{U}{B}7/8、対戦相手は土地をプレイできない、だったが新しい能力と数字に。
このエルドラージのアイデアの一部は、それらが邪悪な事柄を行う厄介なキャラクターであるというものです。初期バージョンのこのカードは上陸に対抗するために対戦相手に土地をプレイできなくさせていました。この能力はコストを踏み倒して出したり単に加速して出すだけでもとても相手をイライラさせるので異論が多く出ました。我々はこれのコストを{6}で試し、上記の理由から最終的に{7}にしましたが、結局誰も実際に満足しませんでした。我々はこの能力を何らかの手段で序盤にこれを出しても完全にロックされてしまわないように、しかしこのカードを加速したり踏み倒して出して相手が土地をプレイしたりこれを殺すと出した甲斐があったように感じられるよう「土地をプレイできない」から土地をプレイすると酷い目にあう能力に変更しました。
《白日の下に》
EVL 7/10: 新作です。
SPS 8/26: これはとても奇妙な青緑のカードですなあ。
MJJ 8/28: 奇妙=強いなら同意する :)
EVL 8/28: ソーサリーに。
KD 9/29/14: これはマナ・コストを払わないことを想定してるの?
元々このカードはどんな呪文でも持ってくることができて青緑らしくありませんでした。カラー・パイに沿った雰囲気にするために、クリーチャーかインスタントかソーサリーだけに変更されました。ケリーの指摘は他の収斂呪文を探して唱える妥当な方法がなくてちょっと悲しいことになるということですが、我々はルールの範囲内で機能する妥当な方法を見つけることも、多くのテストなしで変更しても安全な能力であると見なすこともできませんでした。
《ドラーナの使者》
MR 10/23/14: このカードには白さが一切存在しない。
SPS 10/28: コストにはありますな。
アーロン・フォーサイスが私に教えてくれたのは、マルチバース内の煽りコメントを残しておくのは大事だということです。また、この後で、このカードは2点のライフ獲得からドレインに変更されました。
《面晶体の記録庫》
EVL 6/6: 新作です。
KD 6/16: 真ん中の子が来た! これが印刷するのに妥当なものであってほしい。
KEN 9/5/14: 《夢石の面晶体》を見て以来、ずっとこれがセットか統率者製品に入ってほしいと思ってたよ。
今や《精神石》、《面晶体の記録庫》、《夢石の面晶体》があり、{8}で{T},{4}を出し、{8},{T},生け贄に捧げて4枚カードを引くアーティファクトか、{0}で{T},{0}を出し、生け贄に捧げても何も起きないアーティファクトが必要とされています。どちらが実現性があるかは分かっています。
《梢の眺望》
EVL 9/5: 白緑の2色土地になりました。
EVL 9/23: 新しいデザインに。
EVL 9/30: 新しいデザインに。
KEN 10/8/14: これと《剃刀境の茂み》をいつも正しい順番で引くつもりだよ。
EVL 11/5: 新アイデア:2つ基本土地がないとタップイン。
これらの土地は多くのバリエーションを経てきました。カウンターを乗せた壊れないミニ《宝石鉱山》(ただしカウンターは少ない)や、他の土地が1枚以下ならアンタップ状態で出る基本土地タイプを持ったもの(これはとても強力でした)や、スロー・ランドのいくつかのバリエーションがありました。我々はモダンやさらに古いフォーマットを壊すことなく『タルキール覇王譚』の最後の6か月で適正に機能させられるカードが必要なことは分かっていました。スタンダードにフェッチランドがあるのでそれらの土地を探してくることができるのは素晴らしいボーナスでしたが、この相互作用によってこれらのカードのパワーが高くなりすぎないようにしなければなりませんでした。私は最終的には良いところに落ち着いたと思いますし、願わくばスタンダードでは素晴らしい土地で、いくらかは古いフォーマットで見られて、しかし他のどの土地の厳密なアップグレード版でもない、という目標を達成してほしいと思っています。
《荒廃した森林》
ID 8/26: FFLはこれを{3}{G},{T}にするべきだと考えている。
EVL 9/9: {3}{G}→{4}{G}で、アンタップインに。
EVL 10/4: {3}{G}タップインをもう一回試してみましょう。
オリジナル・バージョンのこれは{2}{G},{T}でしたが、すぐにランプ・デッキでの安定性ともたらす速度の面で強すぎて全く妥当ではないと分かりました。{3}{G}は、これと《見捨てられた神々の神殿》との間で、エルドラージ・ランプ・デッキでそれぞれを何枚使うかの興味深い選択をするところにあります。
今週はここまでです。来週はさらなるマジックのデベロップについてお話しします。
それはまた来週お会いしましょう。
サムより (@samstod)
BattleforZendikar 戦乱のゼンディカー
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