マジックプレイヤーの皆さま、こんにちは！ カマニキです。平年よりも少々肌寒い日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか？

　2020年は統率者戦の年！と高らかに宣言してからはや一年。いよいよ待望の『統率者レジェンズ』の発売が11月20日にまで迫ってまいりました。

　さて、統率者戦の醍醐味といえば、１対１の対戦では味わうことの難しい多種多様なプレイ体験です！１枚制限ならではの一期一会の対戦シーンはもちろん、プレイヤー間の援助や協力、そして時には出し抜いたり、裏切ったり……といった、対話型のボードゲームのようなエンターテイメント要素も大きな魅力と言えるでしょう。

　この記事をご覧になっているみなさんの中には、統率者戦のデッキを組みたいけれど、なかなか気にいる統率者が見つからない……そういった方もいらっしゃるかもしれません。しかしご安心ください。今回はそんな貴方にお勧めの刺激的な新・伝説のクリーチャー、そしてそのクリーチャーとシナジーする新規および再録カードをご紹介いたします！ マジック界でも屈指のエンターテイナーであるこのカードでデッキを組みたくなること間違いなし！ 多分！

　※今回のプレビューは全部で３枚ですが、伝説のクリーチャー以外の２枚は記事のどこかに隠れています。よろしければ探してみてください（この形式、プレビューとして許されるのか……？）。

　それではさっそくご紹介しましょう！《喜劇の天才、ブリム》の登場です！

　さて、ハロウィンの時期にふさわしい禍々しいビジュアルのこのインプ。早速どんな能力を持っているかをざっくり説明しますと……「このカードが戦闘ダメージを与えるたびに自分のパーマネントを相手に渡す能力」です！

　一瞬「お前誰の味方なん？」と考えてしまう厄介な曲者。アドバンテージの確保が大事なマジックで、自分に対してカツアゲをかましてくるヤバい奴……と、このままでは皆さまに使ってもらえなくなってしまいそうですが、そこはご安心を。ちゃんと渡したパーマネントを参照してコントローラーを有利にする能力も持っています。「各プレイヤーはそれぞれ、自分がコントロールしているがオーナーではないパーマネントの総数に等しい点数のライフを失い、それに等しい枚数のカードを捨てる。」つまり渡せば渡すだけ、そのカードの分ライフと手札を攻めることができるのです！

　とはいえ、クセの強いカードを使いこなしてこそイッパシの統率者戦プレイヤーというもの。今回はどんなカードを渡せばいいのか参考となる選択肢をいくつかご用意しましたので、以下からあなたの好みや指針に合うものをお選びください。※クリックorタップで内容が展開します。

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１．皆で効果を共有できるパーマネントを渡す

　この選択肢を選んだ貴方！ 博愛主義で素晴らしい良識をお持ちのお方です！ みんなで効果を共有するカードならば渡すデメリットは少ない……そこにお気づきのあなたはやはりブリムを扱うべきでしょう。

　そんな貴方のラッキーアイテムはこれ！

 

　誰が持っていてもいいものなら、他人に積極的に譲渡しちゃいましょう！ただし何らかのコストに充てられてしまっても落ち込まないように。

２．既に仕事の終わった用済みカードを渡す

　戦場に出た時にのみ効果を発揮するパーマネントや、エンチャントした先に効果を付与するパーマネントを渡せばデメリットは帳消しにできる。ここに気づいた皆さんも素晴らしい慧眼をお持ちです。

　そんな貴方のラッキーアイテムはこれ！

 

　《地下世界の人脈》などはエンチャント先に能力を付与しているので、これらのコントロールを渡してもエンチャント先さえ自分でコントロールしていれば問題なしです。

　と、ここでお気づきになられましたでしょうか。今回の再録カード《ドラゴンのマントル》、ここに堂々入場！ このカードは『テーロス』で初登場したカードで当時はスタンダードの赤白の英雄的デッキなどで活躍したいぶし銀のカードで、戦場に出た時のドローにより手札を消費せずにクリーチャーに払ったマナの分だけパワーを上げる能力を付与することができます。

　この能力自体もクリーチャーに付与されるものなので、コントロールを渡すデメリットもほぼなし！ 『統率者レジェンズ』リミテッドでブリムを使う際にはぜひ使用したいカードですね。

３．ただならぬ負債を渡す

　これにお気付きのあなたはなかなかに業が深い。自分だけが好き勝手した後、最後のツケを相手に払わせる。あなたにとって黒赤という色は最も性に合っているのかもしれません。

　え、具体的にどんなものがあるのか知りたい……？ そうですね、折角ですしいくつかご紹介しましょう。ただし、お取り扱いには十分ご注意ください。上手く押し付けることができなければ身を滅ぼすのは自分自身。採用は自己責任でお願いします。

　リスクを承知で相手に負債を押し付けたい！そんな貴方のラッキーアイテムはこれ！

 

　コントロールを渡した後にライフ損失が起こるので、ブリムと《リッチの熟達》の組み合わせはまさに悪夢と言えるでしょう。

　そして更に！ここでお気づきになられましたでしょうか。『統率者レジェンズ』の新カード《悪魔の知識》の登場です！ このカードはたった３マナで３枚ものカードをもたらしてくれますが、その後は毎ターン手札１枚につき２点ずつライフを削る恐ろしいエンチャント。手札を使い切るか、このカードを除去しなければいずれ敗北が訪れることでしょう。おお怖い怖い……。

　まさに絶大な恩恵と対価を要求するカードですが、このカードもブリムの手にかかればあっという間に対価は帳消し！ 手札が潤沢にある優位なプレイヤーに押し付けて、支払いはブン投げてしまいましょう！

　……選択肢の中にお気に召すものはありましたでしょうか？ 傍若無人でどこまでも自由、そんなブリムとそれをサポートする数多のカードたち。ここに挙げた例はほんの一部にすぎません。自身の手で統率者と相性のいいカードを見つけ出すのも、統率者戦の魅力の１つですからね。

　さて、そんなこんなでご紹介は以上になりますが、皆さまにとってご満足いただけたならば幸いです。

　統率者戦は、対戦である以上勝つためにベストを尽くすことはもちろんですが、同時に複数人でコミュニケーションを楽しむパーティゲームでもあります。皆さまのデッキ構築能力やプレイングを存分に発揮して、参加している方全員が楽しめるゲーム作りにご協力いただけると、こんなに嬉しいことはありません。

　それでは、11月13～19日のプレリリース、そして11月20日の発売をどうぞお楽しみに！ 機会がありましたらまたどこかで！