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企画記事

ユースアンバサダープログラム2018・レポート:第5回 アメリカでのマジック
数回に渡ってユースアンバサダープログラムの米国ツアーの様子をお届けする第5回目は、おもいっきりマジックの話です。
第4回はこちら。

ユースアンバサダーたちが、この米国ツアーでマジックをやった回数は何回だと思いますか?
ツアーは移動日を除くと、6日ほどです。
あなたは、6日の間に何回マジックをプレイするでしょうか?

彼女たちがマジックをプレイした回数は、12回。
フォーマットはシールドやドラフト、スタンダード、モダンなどさまざまです。
場所も現地のショップ、ウィザーズ本社や、はたまた、Amazonの本社でも。
そんな彼女たちのアメリカでのマジックの様子と、アメリカのショップ事情を紹介したいと思います。
Mead Hall Games

最初に紹介するのは、Mead Hall Games。
ミネアポリスにあるゲームショップです。
プロツアー会場になった、ミネアポリスコンベンションセンターから、徒歩5分ほどのショップです。

ロゴマークは鹿の角をモチーフにしたオシャレな雰囲気ですね。
お店の名前の「Mead」は、蜂蜜から作ったワインやアルコールのことです。
「Mead Hall」とはざっくりと説明すると、戦士や他の男性が集まり、飲んで物語や作戦を話し合ったりする長いテーブルを備えた大きな建物って感じですね。

いかにもファンタジーな雰囲気です。(写真はこちらより引用しました)
店内もまさにドラゴンと剣の世界って雰囲気で、また、非常に清潔で綺麗な店内でした。
アメリカのショップでは、マジックだけでなく、ボードゲームが一緒に売られているショップが多かったです。

また、コミックも一緒に売られていることが多く、このショップもそうでした。
よく見ると日本の漫画も、ちらほらありますね。
このショップはアメリカの平均的な品揃えってイメージです。
もちろん、内装は飛びぬけて素晴らしいです。

店舗の奥にはプレイスペースがあります。この日はオープンしてすぐだったのでお客さんはいませんでしたが、30人以上が集まることもあるそうです。
マジックのフォーマットでは、統率者戦が人気だそうです。イベントカレンダーには「EDH※」の表記がたくさんありました。
※「エルダー・ドラゴン・ハイランダー/Elder Dragon Highlander」の略称で、統率者戦のこと。

アンバサダーたちもMead Hallの長いテーブルでマジックをプレイです。
この日はアメリカに到着してすぐだったので、サクッとパックウォーズでした。
Fantasy Flight Game Center

こちらも、ミネアポリスのショップFantasy Flight Game Centerです。
プロツアー会場のダウンタウンからは、車で20分ほどの郊外のショップです。

まず、この大きさ。めちゃんこ広いです。
このお店は、1995年に設立された老舗のお店で、店内の品揃えも非常に豊富です。
先ほどのゲームショップとは違い、こちらはコミックは無く、大きめのボードゲームや、ミニチュアゲームが豊富でした。
『スターウォーズ』や、『指輪物語』など有名な作品のボードゲームも多く、このショップからも30言語以上のボードゲームを50以上の地域に出版しているそうです。
まさに、ボードゲームのスーパーショップって感じですね。

プレイスペースも非常に広く、席の間隔もとてもゆったりしていて、誰もがくつろげる空間になっています。

驚くべきことに、ここに用意されたボードゲームはすべて無料で遊ぶことができます。
時間制の料金や、注文の必要はありません。
が、もちろん、皆さんお店で食べ物を買われたりしていましたね。

せっかくなので、ここでもマジックをプレイしました。
ここでは、6パックシールドです。
ユースアンバサダーたちも、シールドにはかなり慣れたもの。
マジック初心者の海くんと優紀くんも、1人でデッキを組んでゲームができるようになっていました。
Lodestone Coffee and Games

続いても、ミネアポリス郊外のショップLodestone Coffee and Gamesです。
ダウンタウンからも車で20分ぐらいと、先ほどのショップと同じような距離にはありますが、方向が違うので、また少し違った雰囲気のショップです。

こちらが店内の様子です。
なんでしょうか、この我々マジックプレイヤーには馴染みのある雰囲気は!

どうですか!
この第二の実家のような空気感!!
そう、ここはカードゲームを中心としたショップです。
マジックプレイヤーも非常に多く、ドラフトやスタンダード、モダンと、多くのフォーマットが遊ばれていました。

奥にはカフェスペースもあり、ここで飲み物や軽食を購入して店内で食べることができます。

入り口には、《変遷の龍、クロミウム》のイラストがありました。

そんなマジックに力の入ったショップでマジックをしないわけがない!
というわけで、ここではドラフトです。
海くんは「2枚欲しいのんあるのに、取られへん。どうしたらええんや」とドラフトを満喫していました。
あるあるですね。
Amazon

前回の記事でお伝えした、Amazonでもアンバサダーたちは、マジックをプレイしました。

今までは、日本語の通じる相手とのマジックでしたが、ここではいよいよ英語でマジックをプレイします。
フォーマットはシールドです。

みんなうまく英語でコミュニケーションをとってマジックをプレイしていました。

はじめは個人戦だったのですが、海くんとあゆみちゃんの卓が同時にゲームが終わったので、Amazonのスタッフの方の申し出で、初の双頭巨人戦にチャレンジです。

双頭巨人戦では、初心者の海くんのわからないところを、あゆみちゃんがサポートしながら対戦していました。

初めてプレイする多人数戦のフォーマットを、海くんはとても楽しんでいました。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト本社

ウィザーズの本社でも、当然マジックをプレイしました。

ここでは、ウィザーズのスタッフの方も交えて、ドラフトをおこないました。
ドラフトで意外だったのは、掛け声をかけずどんどんカードをまわしていたことです。
プレイが慣れている方々だからそうするのかなと思っていたのですが、聞いてみるとアメリカでのカジュアルなドラフトは基本的にこうするそうです。
ピックしたら、すぐ隣に回すのがアメリカの標準的なドラフトなんですね。
日本との意外な違いです。

Amazonでプレイした後なので、英語でのマジックもばっちりです。
ですが、ゲームの結果は、みんなほとんど負けていました。
さすがウィザーズスタッフ、強いっ!!
MOX Boarding House

最後に紹介するのはMOX Boarding Houseです。
こちらのショップはウィザーズの本社からも近いので、ときどきマジックのイベントに使用されたことのあるお店です。
ウィザーズで勤める人なら、たいていの人は知っているショップじゃないですかね?
このショップのことは、『カラデシュ』の特派員のビデオレポートも残っています。(参考)


店内にはマジックのシャンデリアがあったり、

《悪斬の天使》のイラストがあったりと、マジックへの思い入れも強いお店です。


マジックだけでなく、ボードゲームの品揃えも半端ではありません。
壁面一帯が全てボードゲームで、店員さんの知識も豊富で、お客さんがこんなゲームが欲しいと聞くと、おすすめのボードゲームをアドバイスしていました。
これだけ種類があると選ぶのも大変なので、アドバイスをもらえるのは、とてもありがたいシステムですね。

お店へお邪魔したのは火曜日の夕方だったのですが、店内は満員状態でした。
お客さんも、若い人からお年寄りまでと、シアトルでのアナログゲームの人気が見て取れます。

ちなみに、ここでは、ウィザーズのスタッフの方も招いてパーティーを行いました。

シールドで遊んだり、

スタンダードをしたり、

統率者戦もしました。

年が近い子たちもいて、みんなマジックを通じて、いつの間にか仲良くなって、最後にはカードのトレードを英語でしていました。
以上が、アメリカでのマジックの様子でした。
えっ? ぜんぜん最初に言ってた回数に足りないじゃないかって?


毎日、ホテルに帰ってからもマジックをやってたに決まってるじゃないですか。
今回のプログラムをきっかけに、マジックを始めた海くんも、優紀くんもマジックにめちゃくちゃはまってくれました。
さて、このアメリカツアーの中では、多くのマジックをプレイしてきました。
せっかくなので、マジック大好きのあゆみちゃんの感想を紹介したいと思います。

圓谷「すっごく楽しかったです。コミュニケーションが英語だと少ししか聞き取れないんだけど、マジックがあれば通じるんです。マジックが言語みたいになって、ほんと素敵だなって。はじめは、テレパシーかなと思ってびっくりしました。勇気をもって一歩をふみ出せば、なんとかなるって思いました。一歩をふみ出すことは怖いことじゃないんだって、知ることができました」
この旅の中で、彼女たちもマジックを通じて絆を深めていきました。
使い古された言葉ですが、私もこう強く感じました。
マジックってほんとうにすごい!

さてさて、この記事も次回で最終回です。
最終回は、ちょっとおまけ的な内容ですが、アメリカでの食べ物や、ちょっとした文化の違いなどを紹介していきたいと思います。
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