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企画記事
ユースアンバサダープログラム2018・レポート:第4回 Amazonにマイクロソフトなど大企業訪問
数回に渡ってユースアンバサダープログラムの米国ツアーの様子をお届けする第4回目は、少しマジックから離れて、会社見学の様子です。
第3回はこちら。
第1回でもお伝えしましたが、このプログラムの趣旨は
「世界と遊び、世界を学ぶ」
というわけで、せっかくアメリカまで来たのだから、多種多様な企業にお願いして、会社見学をさせてもらいました。
その会社はどれも皆さんが一度は目にしたことのある場所ばかりです。
まずは、その会社を紹介したいと思います。
ボーイング、Amazon、マイクロソフト、任天堂、スターバックスです。※順不同
なぜこれらの会社なのか?と思われた方もいると思いますが、これらの企業は、シアトルに本社があったり、発祥の地だったりと、シアトルに縁があります。
ウィザーズ本社があるのも、シアトルなので、せっかく訪れたのだから、会社も訪問させてもらおう、というわけです。
さて、説明はこれぐらいにして、順番にそのときの様子を紹介していきます。
ただ、先に書いておきますが、企業によっては、内容を詳しく書けないこともありますので、可能な範囲でお届けしたいと思います。
ボーイング
ボーイング、一度は耳にしたことのある名前だと思います。
そうです! 飛行機の製造会社です。
っと一言でいっても、その種類は、民間旅客機から軍用ジェット機、さらには宇宙船の開発まで、空に浮かぶものは何でも作っている会社です。
世界最大の航空宇宙機器開発製造会社なのです。
ボーイングの発祥の地が、ここシアトルなので、現在も飛行機の工場がシアトルにあります。
今回は、そちらへお邪魔させてもらいました。
こちらは、シアトル郊外のエバレットにあるボーイングの工場です。
ここは、一般に公開されていて、ボーイングのミュージアムと、工場見学がセットになっています。
まずは、ミュージアムから紹介です。
どこの国から来たのか、ピンを打てるボードがありました。世界各国から、ここへ人が訪れているのがわかります。人気スポットですね。
これがミュージアムエリアです。非常に広大で、日本とはスケールが違います。
アメリカに行って思いましたが、どの施設も非常に広く、土地の広大さを感じます。
ここでは、実際のコックピットに乗り込むことができます。
将来の夢がパイロットの海くんは、嬉しそうに機材の操作をしていました。
また、このミュージアムでは、航空力学を学べるようになっています。
モノはなぜ浮くのか? 空気の流れはどうなっているのか? そういったことも学べます。
さて、ミュージアムは楽しみましたので、いよいよ工場見学です。
ですが、工場内は機材だけでなく、一切の持ち物を持っていけません。
というのも、実際の飛行機を作っている工場なので、何かモノを落とした場合、それが見つかるまですべての作業がストップしてしまうためです。
残念ならが、カメラを持ち込むことができなかったので、写真はありません。
しかーし、あゆみちゃんが後で絵を描いてくれたので、それをお見せします。
こんな感じでした。
飛行機の工場というだけあって、信じられないぐらい巨大で、その中では、自分が小人になったような感覚を覚えます。
工場の一面の壁だけでも、サッカーコートよりも大きいサイズでした。
工場内にも数台の飛行機が同時に造られており、ほとんどが手作業で製作されていました。
また、飛行機はサビ止めのために、どれもマラカイトのような黄緑色をしていたのが印象的でした。
外には出来上がった飛行機が停められていました。
では、次の企業へ移りましょう。
Amazon
続いては、Amazonです。
もはや、説明の必要が無いぐらい暮らしに根付いているといっても良い会社、Amazon。
一応説明しますと、インターネットショッピングの超大手会社です。
昔々は書籍だけですが、今は暮らしに必要なものは何でも購入することができます。
私の今使っているマウスもAmazonで買いました。
また、今では通信販売だけでなく、映像やゲームなど、さまざまなことに取り組んでいる大企業です。
そんな超有名企業の本社も、シアトルにあるのです。
というわけで、お邪魔させてもらいました。
まず、こちらを見ていただきたいです。
これは、ドッグランです。会社の入り口にドッグランがあるんですよ。
Amazonのシアトル本社では、犬と一緒に出勤することができます。
実際に犬を連れて出勤する人がたくさんいました。
会社の中にも、犬用のフードが置かれていたりと犬に非常に優しい企業です。
ちなみに、会社に犬を連れて出勤するために、犬用の面接があって、ちゃんとお座りをできるかなど、しつけが行き届いているかチェックするそうです。
さてさて、中に入っていきましょう。
受付でパスをもらって中へ入ります。
これが、Amazon本社のオフィスの中です。
もう一度言いましょう。
これが、オフィスです。
オシャレなカフェじゃないですよ、オフィスなんです。
ここも。
ここも。
ここも、全部オフィスです。
信じられないでかさと、オシャレさです。
案内してくれたグレッグさんのお話では、
「この会社では、誰かに何かをやりなさいと言われることはありません。自分たちで企画を立ち上げてそれを形にしていくのが仕事です。そして、この会社の中には、それらを行なうための場所が常に提供されているのです」
とのことでした。
そのため、多種多様な場所が用意されていているのだそうです。
こちらは、クラフティングルーム。何かを作るための材料がほぼすべてそろっているそうです。
この部屋も社員であれば、予約することでいつでも使用できるそうです。
自分たちで問題点やより良いものを見つけ、企画を立ち上げ、チームを作り実行していく、いかにも海外の企業って感じですね。
今度は、オフィスの近くのショップ「Amazon Go」です。
普通のコンビニっぽい感じですよね。
しかし、ここではレジの必要がありません。
あなたはただ、入り口でスマホの会員画面をタッチして、欲しい商品をカバンやポケットに入れて、ゲートを出るだけで会計が終了します。
売っている商品にマイクロチップが入っているとかそういうのでもなく、ただただ普通の商品でした。
天井にはセンサーっぽいのがたくさんついていましたが、仕組みはまったく分かりません。
Amazonの最後はこちらです。
綺麗な《胆液の水源》ではありません。
これは、「アマゾン」です。
Amazonなので、会社の中にアマゾンを作っちゃったってわけです。
うーん、スケールが違います。
この壁面植物は世界2位の大きさだそうです。
もちろん、ここでも仕事をすることができます。
うーん、素敵です。
ちなみに、Amazonにはマジックプレイヤーがたくさんいます。
社内メールで呼びかけて、水曜日はドラフトで、木曜日は統率者をやろう、という感じでマジックのコミュニティーが出来上がっているそうです。
案内してくれたグレッグさんも、もちろんその1人です。
このとき、Amazonのスタッフの方とユースアンバサダーたちはマジックをプレイしたのですが、その話はまた、別の機会に。
マイクロソフト
次は、マイクロソフトです。
はい、そうです。「Windows」や「Office」のあのマイクロソフトです。
この記事も「Windows」のOSで作りました。
ちなみに、あのビル・ゲイツ氏もシアトルに住んでいました。
家の金額は80億円だとか……。
そんな、マイクロソフトですが、本社はこんな感じです。
どこが会社なのかと思われたかもしれませんが。
ここに写っている、建物、道、土地、すべてがマイクロソフトの会社です。
うん、スケールが違いすぎますね。肉眼では会社の端っこが見えません。
商業施設に見える建物も、社員証が無いと入れないようになっていまして、まさにマイクロソフトの街って感じでした。
ここで、アンバサダーたちは、案内してくれた北原さんに開発の話などを聞かせてもらいました。
優紀くんの「何か苦労したことはありますか?」という質問に対する、北原さんの答えを紹介します。
北原「『Internet Explorer 9』の97言語をフランス人のスタッフと2人でテストしたのよ。言語が好きだけど、わからない言葉もいっぱいあって。でも、私がやるのはユーザーインターフェイスの部分だから、ちゃんと読めるかどうかが重要で、アフリカの言語だとすごく文字が小さくて、これほんとうに読めるの? 逆に文字が大きすぎて切れまくっているのがあったりとかをテストし調整していたの。すごく大変だったけど、すごく楽しかったわ」
北原「そのプロジェクトが終わって少し経ったころ、知り合いの方がインドにボランティアに行くことになってね。パソコンの文字を現地の言葉にできないかって頼まれたことがあったのよ。でも、この97言語の仕事をしてたから、それも朝飯前にできたのね。それでその方は、現地の人とすごいコミュニケーションがとれて感謝されたのよ。その時に、あの大変だった仕事が今に役立っているんだなってすごい感動したのよ。23年間ここにきて、すごくビビッドに感じた瞬間だったわね」
すごく、素敵な話です。
ユースアンバサダーたちも真剣に話を聞いていました。
きっと彼らにも強く響いたことと思います。
ちなみに、この飲み物たち、ビル・ゲイツのおごりです(つまり無料ってこと、彼は今は一線を退いていますが。)
任天堂、スターバックス
あとは、任天堂、スターバックスなんですが、どちらも内容を詳しく書くことができません。
今回ユースアンバサダーのために特別に企業見学をさせてもらったためです。
ただ、どちらの会社も他の企業と色が違い、非常にユニークでした。
それぞれ、話せる内容をちょっとだけ。
任天堂より。
マリオのフルネームはマリオ=マリオ。
あと、アメリカには黄色いフロッピーディスクを使ったディスクシステムは存在しなくて、ファミコンのゲームは全部カセットだったそうです。
スターバックスより。
スターバックスのこの特徴的な本社は、もともとは鉄道会社だったそうです。
それをデパートが買い取って運営していました。
その8階と9階にスターバックスが入ったそうです。
スターバックスの拡大と共に、その使用場所が増え、現在ではデパートは撤退し、このビルの90%がスターバックスの会社が使用しているそうです。
現在の本社の上には、あの特徴的なシンボルのオブジェクトがあります。
さて、以上がアンバサダーたちが体験した、アメリカでの会社訪問の様子です。
本当は書きたいことが山ほどあるのですが、スペース的にもこの辺りが伝える限界です。
少しは雰囲気をつかんでいただけると幸いです。
最後に、このプログラムを一番楽しみにしていた、神野 優紀くん(高校2年生)の感想でこの回を締めたいと思います。
神野「Microsoft社に勤めて23年にもなるベテランである北原さんから頂いたアドバイスの中で最も心に残っているのは『高校生の間に自分の好きなこと・やりたいことを見つけよう』というものです。
一見簡単そうに思えますが、実は自分の目標やビジョンを明確にするのは案外難しく、特に学生の間はさまざまな難所や課題に直面して最終的に自分がやりたいことがすぐにはなかなか決まらないという現実があります。
しかし北原さんのように高校生の時から将来やりたいことがクリアならば、早いうちからさまざまな経験をすることができ、多くの面において周りと差をつけることができると感じました。
長年のキャリアを積んだ北原さんだからこそ言える的確な助言であり、高校生の僕にとって将来を見据える上で非常に力になるものでした。
今は感謝の気持ちでいっぱいです。」
彼らの旅もいよいよ中盤です。
次回はマジックの話をガッツリしていきます。本場アメリカのマジック事情は? お楽しみに。
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